暗黒の破壊者になりたくて!   作:淫神リリム

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3ヶ月ぶりの投稿です。淫神リリムです。陰実ハマったので、書きます。学園襲撃編までは毎日投稿です。


タイトルモチーフ「第1話 ガッチャ!ホッパー1!」


第1話 ガッチャ!異世界転生!

ヒーローに憧れた。

その中でも仮面ライダー、もっと言うとダークライダーに憧れた。

どれも厨二心くすぐるような見た目と設定。そして悪辣さと実力。どこを取っても、魅力的なものだった。

 

(なりたいなぁ。ダークライダーに)

 

そんな高三の夏。トラックに轢かれた。夏映画を見に行く途中に。

 

(クソッタレ!せめて帰る時にしやがれよ!まだ見てねえんだぞこちとら!)

 

血がドバドバと流れていき、意識が朦朧としていく。助からないことが、見て取れた。

そんな中、願った。

 

『かっこよさと実力を持ったダークライダーになれますように』

 

 

(ん?なんか……温かい。俺、死んだと思うけど。……もしかして、天国?)

 

開眼する。

 

「おお、マッマ。目を開けたぞ!」

 

「本当!?まあ、綺麗な銀眼ね!」

 

(イケメンと美人が、俺を持ち上げてる?

これでも、60キロあるんだけど……)

 

「でも、全然泣かないわね」

 

「まさか病気!はたまた悪魔憑きか!」

 

(泣くって、俺高三なんだ……け、ど?)

 

隣の鏡に目を向ける。

 

(はっ!?俺、赤ちゃん!?赤ちゃんなの!?

もちほっぺで、天使な、あの赤ちゃんなの!?)

 

「ま、まずいわ。すぐ医者に連絡を!」

 

(大事にされるのはやだな。とりあえず泣かないと!)

 

「オギャーーー!オギャーー!」

 

「泣いたぞ!マッマ」

 

「ふぅ、安心した。泣いてくれて」

 

俺を置き、二人が抱き合う。

 

(まさかのベタなトラ転で転生かよ。まだ状況があれだけど、とりあえず、魔法とかあるといいな)

 

 

時は過ぎ、8歳になった。

今世の名前はデュール・ホロブアーク。男爵貴族の生まれだ。

母はマッマ・ホロブアーク。

父はパッパ・ホロブアーク。

二人と従者達から、たくさんの愛と鍛錬でここまで育った。

 

「はっ、とう、やあ!」

 

訓練場。鉄の音が響きあう。

 

「む、どんどん強くなってるなデュール」

 

「もちろんです。お父様」

 

(全力じゃないけど、お父様強くね?剣撃全部捌かれる)

 

「だが、まだ本気じゃないだろう。全力で来なさい」

 

「押忍」

 

全身に魔力を走らせる。

やはり異世界。魔力はあった。魔力は。

魔法は無いらしい。

 

(魔法あったら、どれだけ良かったことか)

 

結局お父様には負け、訓練を終えた。

 

 

図書室で本を読み漁る。

本は好きで、前世でも結構読んでいた。特撮やスマホがない今、数少ない娯楽の一つである。

 

「読み尽くしたな。まだ読んでないのあったけ?」

 

その時、ふと目に映った。

『教典』だ。三人の英雄が、ディアボロスと言う魔人を倒す御伽話。

 

(『教典』かぁ。お母様に読み聞かせしてもらったな。

数少ないヒーロー物だったし)

 

久しぶりにと思い、読んでみると……。

 

「ん?んん?んんんん?」

 

(こんな内容だったか?もっと子供騙しな内容だったはずだけど……)

 

読めば読むほど、記憶からかけ離れていく。

英雄が性別逆転してること。

その子孫についてのこと。

悪魔憑きについての知らないこと。

『ディアボロス教団』とか言う組織のことなど。

 

(なんだよ、これ。俺の知ってる『教典』じゃない。これは、一体?)

 

恐怖と困惑から、無意識に魔力が籠る。次の瞬間……。

 

ガシャン!ガシャガシャガシャン!

 

「は?」

 

すぐそばの本棚が変形し、下に続く階段が出来る。

 

「……マジで何これ?」

 

周りを見回す。

 

「……誰もいないな」

 

(よし、入ろう)

 

恐怖よりも、好奇心が勝る。今の俺は、まさにフィリップだ。

そのまま数分歩き続けて……。

 

「あっ」

 

足を滑らせ、転げ落ちた。

 

「うわあああああああああああ!!!」

 

 

「ぐびぃ!」

 

転がり終え、頭からぶつける。

明るい場所に出た。

 

(魔力で緩和したけど、それでもクソ痛い)

 

「つーか、ここどこや?

んー?」

 

狭いし、白くてチカチカする。

そんな中、異質な物が目に入る。

 

「ちょちょちょ、待てよ。待て。これって」

 

美術品のように置いてあるそれに触る。

 

「『ドレッドライバー』!」

 

仮面ライダーガッチャードに出てくるアイテム『ドレッドライバー』(と『レプリケミートレカ』)。

ガッチャードに出てくる仮面ライダードレッドの変身アイテム。

かっこよさや鬱仮面割れで、話題に上がるライダーでもある。

 

(どゆこと?何でこれがあるの?マジでなんで?でも……クソかっけー)

 

おもちゃじゃ無いマジの質感。

不快感すら覚える悪の匂い。

 

(俺の勘が告げている。これは本物だと。変身できると、本能が訴えてくる!)

 

ドライバーを腰に当てる。

 

『ドレッドライバー』

 

「おお!」

 

ベルト帯ーーーー『ドゥアトレンジ』が自動装着される。

 

(自動装着、ファンとしてロマンじゃないか!音声も鳴ったし、本当に本物だ!)

 

10枚あるトレカから、機関車のカードを取る。

 

(あった!『スチームライナー』。これで、これで変身できる)

 

カードを『ヴェヴェルセッター』にスラッシュする。

 

『STEAMLINER』

 

「っ!〜〜〜〜〜〜」

 

音声に興奮し、ドーパミンが溢れ出す。

 

(出来る、出来るぞ。俺が一番大好きな、ドレッドに!変身、出来る!)

 

続いて、装填部分ーーーー『アトゥムサーキュラー』にカードを入れる。

すると、踏み切りのようなおどろおどろしい音楽が流れる。

 

(さあ、なんて言えばいいんだっけ?)

 

自問自答し、笑みが溢れる。

 

「ーーーーーーーー変身」

 

『ネクベトヴォーグ』を起こす。

 

「ぐぅ、うう」

 

全身から黒い霧と炎、レプリスチームライナーが現れる。

そして、黒い肋骨が後ろから突き刺さり、変身完了をする。

 

『ドレッド 零式』

 

 

◆〜side???〜

ホロブアーク家の従者二人が、廊下を駆ける。

 

「本当に何しているんだ!」

 

「すまない。『教典』と『鍵』を間違えるとは……」

 

「言い訳は後だ。早く『鍵』を回収しなければ」

 

図書室に到着し、『鍵』を探す。

 

「くそっ!ない。一体どこにやったんだ!」

 

「まさか誰かに取られたか!」

 

「であれば、あれもか!?」

 

一人がもう一つの『鍵』ーーーー『教典』に扮した『資料』を取り出し、道を開く。

 

 

「んなっ!ない。無いぞ」

 

何も無い白い空間。あるはずの物がない事に、驚愕する。

 

「ほ、報告だ。すぐに探すように、人手を手配してもらうぞ。

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