暗黒の破壊者になりたくて!   作:淫神リリム

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3ヶ月ぶりの投稿です。淫神リリムです。陰実ハマったので、書きます。学園襲撃編までは毎日投稿です。


タイトルモチーフ「第1話 ガッチャ!ホッパー1!」


第1話 ガッチャ!異世界転生!

ヒーローに憧れた。

その中でも仮面ライダー、もっと言うとダークライダーに憧れた。

どれも厨二心くすぐるような見た目と設定。そして悪辣さと実力。どこを取っても、魅力的なものだった。

 

(なりたいなぁ。ダークライダーに)

 

そんな高三の夏。トラックに轢かれた。夏映画を見に行く途中に。

 

(クソッタレ!せめて帰る時にしやがれよ!まだ見てねえんだぞこちとら!)

 

血がドバドバと流れていき、意識が朦朧としていく。助からないことが、見て取れた。

そんな中、願った。

 

『かっこよさと実力を持ったダークライダーになれますように』

 

 

◇

(ん?なんか……温かい。俺、死んだと思うけど。……もしかして、天国?)

 

開眼する。

 

「おお、マッマ。目を開けたぞ!」

 

「本当!?まあ、綺麗な銀眼ね!」

 

(イケメンと美人が、俺を持ち上げてる?

これでも、60キロあるんだけど……)

 

「でも、全然泣かないわね」

 

「まさか病気!はたまた悪魔憑きか!」

 

(泣くって、俺高三なんだ……け、ど?)

 

隣の鏡に目を向ける。

 

(はっ!?俺、赤ちゃん!?赤ちゃんなの!?

もちほっぺで、天使な、あの赤ちゃんなの!?)

 

「ま、まずいわ。すぐ医者に連絡を!」

 

(大事にされるのはやだな。とりあえず泣かないと!)

 

「オギャーーー!オギャーー!」

 

「泣いたぞ!マッマ」

 

「ふぅ、安心した。泣いてくれて」

 

俺を置き、二人が抱き合う。

 

(まさかのベタなトラ転で転生かよ。まだ状況があれだけど、とりあえず、魔法とかあるといいな)

 

 

◇

時は過ぎ、8歳になった。

今世の名前はデュール・ホロブアーク。男爵貴族の生まれだ。

母はマッマ・ホロブアーク。

父はパッパ・ホロブアーク。

二人と従者達から、たくさんの愛と鍛錬でここまで育った。

 

「はっ、とう、やあ!」

 

訓練場。鉄の音が響きあう。

 

「む、どんどん強くなってるなデュール」

 

「もちろんです。お父様」

 

(全力じゃないけど、お父様強くね?剣撃全部捌かれる)

 

「だが、まだ本気じゃないだろう。全力で来なさい」

 

「押忍」

 

全身に魔力を走らせる。

やはり異世界。魔力はあった。魔力は。

魔法は無いらしい。

 

(魔法あったら、どれだけ良かったことか)

 

結局お父様には負け、訓練を終えた。

 

 

◇

図書室で本を読み漁る。

本は好きで、前世でも結構読んでいた。特撮やスマホがない今、数少ない娯楽の一つである。

 

「読み尽くしたな。まだ読んでないのあったけ?」

 

その時、ふと目に映った。

『教典』だ。三人の英雄が、ディアボロスと言う魔人を倒す御伽話。

 

(『教典』かぁ。お母様に読み聞かせしてもらったな。

数少ないヒーロー物だったし)

 

久しぶりにと思い、読んでみると……。

 

「ん?んん?んんんん?」

 

(こんな内容だったか?もっと子供騙しな内容だったはずだけど……)

 

読めば読むほど、記憶からかけ離れていく。

英雄が性別逆転してること。

その子孫についてのこと。

悪魔憑きについての知らないこと。

『ディアボロス教団』とか言う組織のことなど。

 

(なんだよ、これ。俺の知ってる『教典』じゃない。これは、一体?)

 

恐怖と困惑から、無意識に魔力が籠る。次の瞬間……。

 

ガシャン!ガシャガシャガシャン!

 

「は?」

 

すぐそばの本棚が変形し、下に続く階段が出来る。

 

「……マジで何これ?」

 

周りを見回す。

 

「……誰もいないな」

 

(よし、入ろう)

 

恐怖よりも、好奇心が勝る。今の俺は、まさにフィリップだ。

そのまま数分歩き続けて……。

 

「あっ」

 

足を滑らせ、転げ落ちた。

 

「うわあああああああああああ!!!」

 

 

◇

「ぐびぃ!」

 

転がり終え、頭からぶつける。

明るい場所に出た。

 

(魔力で緩和したけど、それでもクソ痛い)

 

「つーか、ここどこや?

んー?」

 

狭いし、白くてチカチカする。

そんな中、異質な物が目に入る。

 

「ちょちょちょ、待てよ。待て。これって」

 

美術品のように置いてあるそれに触る。

 

「『ドレッドライバー』!」

 

仮面ライダーガッチャードに出てくるアイテム『ドレッドライバー』(と『レプリケミートレカ』)。

ガッチャードに出てくる仮面ライダードレッドの変身アイテム。

かっこよさや鬱仮面割れで、話題に上がるライダーでもある。

 

(どゆこと?何でこれがあるの?マジでなんで?でも……クソかっけー)

 

おもちゃじゃ無いマジの質感。

不快感すら覚える悪の匂い。

 

(俺の勘が告げている。これは本物だと。変身できると、本能が訴えてくる!)

 

ドライバーを腰に当てる。

 

『ドレッドライバー』

 

「おお!」

 

ベルト帯ーーーー『ドゥアトレンジ』が自動装着される。

 

(自動装着、ファンとしてロマンじゃないか!音声も鳴ったし、本当に本物だ!)

 

10枚あるトレカから、機関車のカードを取る。

 

(あった!『スチームライナー』。これで、これで変身できる)

 

カードを『ヴェヴェルセッター』にスラッシュする。

 

『STEAMLINER』

 

「っ!〜〜〜〜〜〜」

 

音声に興奮し、ドーパミンが溢れ出す。

 

(出来る、出来るぞ。俺が一番大好きな、ドレッドに!変身、出来る!)

 

続いて、装填部分ーーーー『アトゥムサーキュラー』にカードを入れる。

すると、踏み切りのようなおどろおどろしい音楽が流れる。

 

(さあ、なんて言えばいいんだっけ?)

 

自問自答し、笑みが溢れる。

 

「ーーーーーーーー変身」

 

『ネクベトヴォーグ』を起こす。

 

「ぐぅ、うう」

 

全身から黒い霧と炎、レプリスチームライナーが現れる。

そして、黒い肋骨が後ろから突き刺さり、変身完了をする。

 

『ドレッド 零式』

 

 

◆〜side???〜

ホロブアーク家の従者二人が、廊下を駆ける。

 

「本当に何しているんだ!」

 

「すまない。『教典』と『鍵』を間違えるとは……」

 

「言い訳は後だ。早く『鍵』を回収しなければ」

 

図書室に到着し、『鍵』を探す。

 

「くそっ!ない。一体どこにやったんだ!」

 

「まさか誰かに取られたか!」

 

「であれば、あれもか!?」

 

一人がもう一つの『鍵』ーーーー『教典』に扮した『資料』を取り出し、道を開く。

 

 

◇

「んなっ!ない。無いぞ」

 

何も無い白い空間。あるはずの物がない事に、驚愕する。

 

「ほ、報告だ。すぐに探すように、人手を手配してもらうぞ。

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