その1:デルタとの再会と戯れ(〜sideデュール〜)
アレクシアお迎えのため、怪物の元へ向かっていると……。
「ん?」
身に覚えのある魔力が接近してくる。
(この魔力は……)
「シュヴァルツ様ぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ゴフッ!」
左腕に抱きつかれる。
「よぉ、デルタ。久しぶり」
「お久しぶりなのです!」
今作戦の襲撃を担当しているデルタだ。
「デルタたくさん人殺した!偉い?」
「ああ偉いぞデルタ」
頭を撫でる。
「くぅ〜ん。シュヴァルツ様の撫で撫で気持ちいいのですぅ」
耳がピコピコ、尻尾がブンブンだ。
「ただし、建物をなるべく壊さないようにね」
「はぁ〜い。分かったのです!」
「ちょっとデルタ!急に飛び出しtって、シュヴァルツ様!?」
「おひさ!イプシロン」
「ええ。お久しぶりです。ですが、シュヴァルツ様は何故ここへ?」
「あれが破壊して来た穴から王女のお迎え行こうと思ったら、この状態」
もはやミノムシのようにくっつくデルタを見る。
「そうでしたか。申し訳ございません。ほらデルタ、シュヴァルツ様から離れなさい!」
「やだやだ!もっとシュヴァルツ様に撫で撫でされたい」
さらに、ここでデルタの嗅覚が反応した。
「クンクン……シュヴァルツ様から雌猫の匂いがするのです!」
「ああ。さっき来てたからな」
「ずるいずるい!デルタもする!雌猫の上書きする!」
「もうデルタ!いい加減にしなさい」
(ありゃ、これはまずい。ちょっと時間が押してるし……)
「デルタ、この作戦が終わったら、できる範囲でなんでも言うことを聞いてやる。もちろんマーキングもだ」
「本当!?」
「本当。だから、作戦ガンバ」
「分かった!デルタ頑張る」
パッと離れ、疾風のごとく去って行った。
「申し訳ございません。デルタが」
「いやいいよ。デルタも溜まってただろうし。ほら、イプシロンも、ゴー!」
「はい。失礼しました」
すぐさまデルタを追った。
(さて、改めて向かうか)
ちなみにこの後、交尾すると言ってきて仰天した。もちろんダメ出して、マーキング30分に変更してもらったけど。
その2:シャドウへのお説教(〜sideデュール〜)
事件解決の初日。俺はシドの寮へと来ていた。目的はもちろん……。
「なんで正座させられてるか、分かるよね?シド」
お説教だ。街であれを撃ったことへの。
「わ、分からないなぁ。それより、足が辛いんだけど」
「そっかぁ。分かんないかぁ。じゃその汗はなんだ?」
自分は嘘をついてますよとでも言うように、汗がダラダラと出ていた。
「ちゃんと自分から言えば、罰も少なくす」
「街中でアトミック撃ってすみませんでした!」
言葉を遮り、綺麗な土下座をかました。
「原因分かってんじゃん。んで、なんで撃っちゃったの?」
「だって、最高に陰の実力者プレイ出来て、つい興奮しちゃって……」
「ほんほん。つまり感情に左右された結果、あんな馬鹿みたいな被害出したと」
「うぐ」
「はぁ、全くあれを直すために、貴重なタイムロードを使ったんだからな」
タイムロードは、かなり錬成素材がレア。現在はたった4枚しかない。
「さて、シドには10倍の補填してもらおう」
「え?それってまさか……」
「こいつの素材10枚分、集めてもらうぞ」
「……アルファ達に助けてもらうのは」
「もちろん禁止。1人で集めてこい」
「そんな〜」
結局、1週間掛けて素材は集まった。
シド曰く、「あの時のデュールは、姉さん以上に怖かった」とのこと。
(まぁ、それくらい厳しくしないとな。罪人には罰を、だし)