暗黒の破壊者になりたくて!   作:淫神リリム

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タイトルモチーフ「第32話 現る大王!人形たちのジレンマ」


第16話 現る偽物!シュヴァルツのレイジ

◆〜sideアレクシア〜

「んっ、とっ、はっ」

 

「……」

 

王都の路地裏。アレクシアは、黒ずくめの男と対峙していた。

 

「もう、諦めなさい」

 

男の衣は裂かれ、流血していた。

 

「我等は『シャドウガーデン』」

 

「さっきからそればかり。それが彼らの意思なの?」

 

「……」

 

またしても突っ込んでくる。

 

「っ……」

 

しかしタイミングを見極め、剣を弾き飛ばした。

 

「ーーーーこれで終わりよ」

 

後ろから足音がした。

 

「あら、お仲間の登場ってわけ?」

 

無力化した男と同じく、黒の外套を身に纏った二人。

 

「「……」」

 

剣を向け、襲いかかってくる。

 

「くっ」

 

迫り来る2つを捌き、距離を取る。しかし……。

 

ザシュッ!

 

「ぁ……」

 

先の男が彼女の肺を刺す。

二人を時間稼ぎに、剣を取ったのだ。

 

「か弱い乙女相手に、……酷いわね!」

 

剣の柄で殴るが、怯んだのみ。

 

「うっ、くっ」

 

3人がが迫ってくる。

 

「我等は『シャドウガーデン』」

 

剣が振り下ろされ……。

 

ザシュッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男が斬られた。

 

「っ、貴方達は!」

 

赤と銀の瞳を垣間見る。

男達とは違う衣を纏った二人。

 

「シャドウに、シュヴァルツ……!」

 

そして気づく。シュヴァルツから溢れ出る殺気と魔力に。

 

「家族の名を騙りし愚者共よ。我が判決を言い渡す。ーーーー死だ!」

 

瞳に、怒りの炎が燃え盛る。

 

「……」

 

それを感じた男達が壁を蹴り、去っていく。

 

「シャドウ」

 

「こちらは任せろ」

 

風と共に、シュヴァルツが消えた。

 

「さて、ーーーーフン」

 

シャドウの掌から、魔力が注がれる。傷口に触れた瞬間、塞がった。

 

「治った……!」

 

「致命傷は治した。後は自らの手で癒やせ」

 

去ろうとする。

 

「待って……!」

 

立ち止まる。

 

「貴方達の、目的を教えなさい。その力を、何の為に奮うのか。何と、戦っているのか」

 

「……関わるな」

 

闇へと消えた。

 

「待ちな……さい」

 

意識を失った。

 

 

◆〜sideシュヴァルツ〜

2つの影が平坦な屋根に着地し、足を休める。そこへ……。

 

「グハッ!」

 

スライムの矢が貫いた。

 

「っ……!?」

 

「大罪人を逃すわけなかろう」

 

再度弓を構える。

 

「お見事です。流石シュヴァルツ様。これほど早く、確保なされるとは」

 

「ニュー……」

 

茶髪を靡かせ、静かに笑う。

 

「後はお任せください。情報を引き出します」

 

(皆殺しのつもりだったけど、確かに情報は大切か)

 

「いいだろう。鍛えた拷問技術、見せてみろ」

 

「はい」

 

「クソガッ!」

 

やけっぱちになり、男はニューへと駆け出す。

 

「死ね!」

 

丸腰のニューを斬るーーーーはずだった。

 

「ぐあっ!」

 

足を振り上げたニューが、男の右手を斬り落としたのだ。

男は血を噴き出し、無様に転がる。

 

「私はシュヴァルツ様ほど甘くない」

 

「うっ、があっ!」

 

ヒールで男を踏む。

 

「楽に死ねると思うなよ」

 

冷たな瞳が、恐懼へと導く。

 

「やはり終わっていたか」

 

音もなく現れる。

 

「シャドウ……」

 

《悪いなシド。あんな役回りさせて》

 

《いいよ。今回は君が一番怒ってるんだし》

 

《そう言ってもらえると助かる》

 

「ニュー、あの言葉、覚えているな?」

 

「はい。大罪人には死すら生温い地獄を」

 

「分かっているならいい」

 

「行くぞ」

 

「ああ」

 

寮へ戻る。

 

 

「ふぅ」

 

自室でデュールへと戻る。

 

「さて……」

 

ベッドに置いてある手紙を手に取る。

 

「彼女のお迎えに行くか」




手紙が何かは、次回で判明します。
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