暗黒の破壊者になりたくて!   作:淫神リリム

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タイトルモチーフ「第3話 ブシドー、見つけたり。」


第2話 狂人(生き様)、見つけたり。

あれから2年後、10歳になった。

この間に色々あったが、大まかには三つ。

一つ目、初変身時は負荷がすごく、長く変身出来なかった。これは、毎日変身することによる慣れで克服。

二つ目、『レプリケミートレカ』の複製。このドレッドも原作同様に、カードが使い捨てだった。しかしあの部屋の隅に、取扱説明書?のような物を発見。ドレッドの性能やカードの錬成の仕方が載ってあり、解決。

三つ目、『ディアボロス教団』のこと。『教典』擬きやその他の本を調べた結果、この組織は実在していた。魔人ディアボロスの私物化と復活が目的らしい。

 

「変身」

 

『ドレッド 零式』

 

そして現在、夜の盗賊狩りを行なっている。

教団のものであろうドライバーを持ち出し、あまつさえ使っているのだ。見つかれば、取られてしまう。

 

Q.では取られないためにどうするか?→A.奪えないほど強くなればいい。

と言う考えの元、実践を積んでいるのだ。

 

「な、なんだこのガキ!姿が変わりやがった」

 

「見掛け倒しだ!とっととやっちまうぞ!」

 

(これで何回目だったか?化け物見るようなリアクションされるのは。ダークライダーなのに)

 

仮面ライダーは、この世界にいない。

ではなぜドレッドがあるのか?それは『教典』擬きや説明書には載ってなかった。

 

「我が字(あざな)は仮面ライダードレッド。

貴様らを、屠る者だ……!」

 

「調子乗ってんじゃねえ!」

 

一人が剣で突撃する。

 

(踏み込みが甘いな)

 

トレカをスラッシュし、『コンススティラー』に装填する。

 

『APPAREBUSHIDO』

 

『ドレイン』

 

日本刀ーーーー『ブラッディーAB』が錬成される。

 

「ふっ」

 

「ぐばあ!」

 

適当に剣を捌き、背中を斬る。

 

(こっちは人の心を失くさないから、本当にいいもんだ)

 

原作とは違い、ここでのレプリケミーはかすかな意思すらない。

つまり、『生物』ではなく、本当に『道具』なのだ。

 

「くっ、弓だ!射れ!」

 

矢が来るが、ドレッドの装甲ーーーー『ライダゴレム』の前には無力。

 

(痛くはないが面倒だな。こいつで行くか)

 

別のトレカをスラッシュする。

 

『BULLETBAANG』

 

『ドレイン』

 

二丁拳銃ーーーー『ブラッディーBB』が錬成される。

 

「ダブルショット!」

 

「ごぼっ!」

 

「がっ!」

 

素早く引き金を引き、弓使い共を撃ち抜く。

 

「クソがああああ!!死ねええええ!!」

 

残りが特攻してくる。

 

(ヤケになったか。どのみちこれで終わりだけどな)

 

『ネクベトヴォーグ』を操作し、必殺技を発動。

 

『ドレッドブレイキング』

 

「終わりだ……!」

 

溶岩の如きエネルギーが、足を纏う。

 

「はあああ!……おらぁ!」

 

回し蹴りで、残りを屠る。

 

「ーーーーふぅ、盗賊じゃ相手にならなくなったな」

 

これは訓練兼治安維持。

ドレッドの力も使えるし、我が領の平和も守れる。

 

(正直、一推しなドレッドにもなれたから、鍛える以外にも目的が欲しいな)

 

長年の夢を満たせた俺は正直、若干モチベが落ちていた。

 

「さて、金目な物だけ回収して、とっとと家に戻るか」

 

しかしここで、一つの気配に気づく。

 

「っ!誰だ?」

 

「あちゃー、バレちゃったか」

 

茂みから出てくる。

 

(俺と同年代か?麻袋で分かんないけど)

 

「君は?」

 

盗賊よりも強く、悪意のない気配。

 

(敵意は無い、のか?)

 

「もぉー、そんな警戒しないでよ」

 

麻袋を取った。

 

「僕はシド・カゲノー。そして、スタイリッシュ盗賊スレイヤー。君と同業者さ」

 

「す、スタイリッシュ?まあいい、俺も名乗ろう」

 

変身を解く。

 

「俺はデュール・ホロブアーク。

通りすがりの盗賊狩りだ」

 

「へぇー、なるほどね」

 

シドは近づき、マジマジと俺を見つめる。

 

「なんだよ。変なとこであったか?」

 

「ねえ君、転生者でしょ?」

 

「は?」

 

(今なんて?転生者?まさか……)

 

「僕も転生者だよ。前世は影野実って名前。君は?」

 

「……ああ、俺も転生者だ。前の名前は言えない」

 

「そっかあ、まあいいや。

ーーーー君に一つ提案なんだけど……」

 

手を差し伸べてくる。

 

「僕の、相棒にならない?」

 

純粋な瞳で問いかけてくる。

 

「相棒?」

 

「そう、僕はなりたいんだ。陰の実力者に」

 

「陰の実力者?」

 

「主人公やラスボスでもなく、ストーリーに陰ながら介入し、実力を見せつける存在のことだよ」

 

これを聞き、俺は思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何それ。超かっこいい!」

 

今世で一番、目を輝かせた。

生きた年齢は大人でも、心は子供である。

 

「やっぱり君もそう思う!いやあ、声かけて良かったよ」

 

彼も声が高揚し、興奮しているようだ。

 

(そうだ。ダークライダーの裏で、こういうのにも憧れていたんだ)

 

であれば、何も悩むものはない。潜んでいた心のピースがキチリと嵌ったのだ。

 

(ドレッドと陰の実力者になり、教団と戦う。

これが今世の俺の生き様だ!)

 

「返答しようシド。俺はお前の、陰の実力者の相棒となる」

 

「フッ、よろしく頼むぞ。我が相棒よ」

 

この夜、最恐(デュール)と最狂(シド)が手を組んだ。

これが俺たちの始まりの夜(ビギンズナイト)。




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