ルスランって、ライダークソ父親ランキングでどのくらいに入るのでしょうか?
後、シド視点は原作のコピペ(手抜き)です。
〜sideシド〜
夜の副学園長室を遠くの火が薄く染めていた。
薄暗いその室内で人の影が動いている。
影は本棚から数冊の本を抜き取ると、それを床に捨てて火を放った。
小さな火が次第に本を侵食し、室内を明るく照らしていく。
浮かび上がった影は痩せた黒ずくめの男だった。
「そんな恰好で何をしているんですか……ルスラン副学園長」
痩せた男の影が震えた。一人きりしかいなかった室内に、いつの間にかもう一人少年がいた。
少年はソファーに座り脚を組み本を読んでいる。
黒髪のどこでもいそうな少年だった。ただ、少年は男の影にも広がる炎にも目もくれず、分厚い本に向けられている。ページを捲る音がやけに大きく響いた。
「よく、気づいた」
黒ずくめの男が言った。そして顔を隠していた仮面をとると、初老の男性の顔が現れた。白髪の混じった髪をオールバックにした彼は、ルスラン副学園長だった。
ルスランは仮面を火の中へ投げ入れ、黒ずくめの装束も脱いで燃やす。
室内が一段と明るさを増していく。
「参考までになぜわかったか聞いてもいいかな、シド・カゲノー君」
ルスランはシドの向かいに腰かけて聞いた。
「見ればわかります」
シドはルスランを一瞥し、すぐに本へと視線を戻した。
「見ればわかる、か。歩き方か、あるいは姿勢か……どちらにせよ、いい目をしているな」
ルスランはシドを見て、シドは本を見ていた。
炎に照らされた室内で二人の影が揺れていた。
「僕も参考までに聞いてもいいですか」
シドが本を見たまま言った。
ルスランは無言で先を促した。
「なぜこんなことをしたんですか。僕はあなたがこういうことに興味があるようには見えなかった」
「なぜ、か……少し昔の話になる」
ルスランは腕を組み呟いた。
「かつて私は頂点に立った。君が生まれる前の話だ」
「ブシン祭で優勝したと聞いたことがあります」
「ブシン祭など、頂点には程遠い。本当の頂点はずっと先にあるものだ。君に言ってもわからないだろうがね」
ルスランは笑った。そこに嘲りの色はなく、どこか疲れたような笑いだった。
「私は頂点に立ってすぐ病にかかってね、一線を退いた。苦労して上り詰めた私の栄光は一瞬で終わった。それから私は病を治すすべを探し求め、ルクレイアというアーティファクトの研究者にその可能性を見出したのだ」
「長くなりそうですか?」
「少しね。ルクレイアはシェリーの母だ。賢すぎて学界に嫌われた不幸な女だ。だが研究者としては最高峰の知識を持っていて、彼女の立場は私にとって都合のいいものだった。私は彼女の研究を支援し、数々のアーティファクトを集めた。
ルクレイアは研究に集中し、私は彼女の研究を利用する。彼女は富も栄誉も興味がなかったから、いい関係だったよ。そして私は『強欲の瞳』に出会った。私が探し求めたアーティファクトだ。
だがね、ルクレイアは……あの愚かな女は『強欲の瞳』が危険だと言って国に管理してもらうよう申請を出そうとした。だから殺してやった。身体の先から中心へ突いていき、最後は心臓を突き刺し捻った」
シドは本を開いたまま目を閉じて話を聞いていた。
「強欲の瞳は私の手に残ったがまだ研究は途中だった。だが私はすぐに都合のいい研究者に出会ったよ。ルクレイアの娘、シェリーだ。彼女は何も知らず、何も疑わず、私に尽くしてくれた。私が仇だとも知らずにね。可愛い可愛い、愚かな娘だ。
母娘二人のおかげで強欲の瞳は完成した。あとは魔力を集める舞台を整えてちょうどいい隠れ蓑を用意するだけで済んだよ。今日は……私の願いが叶う最高の一日だった」
クツクツとルスランは嘲った。
どうだい、参考になったかな」
ルスランの問いに、シドは目を開けた。
「おおよそは分かったと思います。ただ……一つ気になったことが」
「言ってみたまえ」
「シェリーの母を殺し彼女を利用したというのは本当の事ですか?」
シドは本から目を離しルスランを見た。
「もちろん本当のことだ。怒ったかい、シド君」
「どうでしょうね……。少なくとも、僕の親友は怒ってますよ」
ドアが開く。
そこには、デュールとシェリーの姿が居た。
◆〜sideデュール〜
(…………まさか、ここまで胸糞だとは)
あまりの邪悪さに怒り、拳を握る。
「っ、シェリー……」
「うそ、ですよね?お父様。お父様が、お母様を殺したなんて」
嗚咽しながら、真偽を問う。
「……本当だよ。彼女も君も大いに役に立ってくれた。
完成されてくれたお礼だ。彼らを殺したら、君もルクレイアのとこへ送ってあげよう」
異常なほど穏やかな笑みを浮かべている。
彼女の顔が絶望へと変わっていく。
「いや、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
絶叫が響き渡る。悲しみ、憎しみ、裏切り、それらが集約された叫びが。
「……」
その真実に耐えきれず、気絶した。
《……悪いシド。先輩を頼む》
《いいよ。ただし》
《ああ。地獄の果てを、こいつに見してやる》
シドが先輩を抱き抱え、外へ出る。
「最初の相手が君だとはね。デュール君」
「ーーーー最後に一つ。聞いても?」
「何かな?」
「本当に、先輩に僅かな愛情も無かったんですか?」
「ああそうだとも。彼女はルクレイアに代わるただの『駒』。それだけだよ」
「そう……ですか……」
ドライバーを取る。
「貴方にーーーーお前に言いたいことはたくさんある。だが、今言うことはーーーー」
右手でサムズダウンする。
「さぁ、地獄を楽しみな」
『ドレッドライバー』
「それは……」
『STEAMLINER』
『DAIOHNI』
雅で、恐怖へ誘う音が鳴る。
「変身」
レバーを起こし、左手を横へ伸ばす。
『ドレッド 弍式』
今回の変身の仕方は、エターナルリスペクトです。
ルスランに言いたいこと一部抜粋
「貴方は、俺が知ってるクズな父親共とは違ういい父親だと思ってたのに……。何がそこまで貴方を狂わせたんだ!」
「シェリー先輩の怒り、俺が預かった。お前をぶっ潰す」
など。