暗黒の破壊者になりたくて!   作:淫神リリム

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タイトルモチーフ「悪意をハバム、漆黒の風」


第22話 悪意を砕く、赫怒の鬼神

「変身」

 

『ドレッド 弍式』

 

零式を元に、左肩に赤鬼が融合する。

 

「字は、仮面ライダードレッド弍式。お前と言う悪を砕く。ただそれのみ」

 

やつは驚く。が、すぐに余裕の笑みを浮かべる。

 

「……報告にはない姿……。だが私も剣に生きた人間だ。向かい合えば、大体のことは分かる。今の私では分が悪いこともな。

悪いが、最初から全力で行かせてもらうぞ」

 

瞳を取り出す。

 

「『強欲の瞳』の真価は、その制御装置と二つ合わせて発揮されるものだ。このようにな」

 

魔力を解放する。赤黒い魔力渦がやつに集まる。

 

「今こそ私は、生まれかわる……!」

 

ゼノン同様、肌がダーティーに変化し、目が赤に変わる。

 

「素晴らしい!素晴らしいぞ!力が戻る。病が癒える。分かるか!この荒れ狂う魔力が!人間を遥かに超えた力が!」

 

(醜い。全てが醜い。穢れしかない姿も。力に心酔する様も)

 

「まずは貴様で試すとしよう」

 

圧倒的なスピードで迫り、剣を振るってくる。

 

「フン」

 

しかし、それを棘のついた左腕で防ぐ。

 

「よく防いだ。ならばこれはどうだ!」

 

様々な剣撃を左腕だけで防ぐ。

 

「フッ、認めよう。貴様は強い。その強さに敬意を表して、私も本気を出すとしよう」

 

赤黒い魔力が剣に宿る。

 

「私に本気を出させたこと、あの世で誇るがよい!」

 

迫る。

 

ギィン!

 

「何っ!?」

 

右手で剣を受け止める。

 

「はぁっ!」

 

ガラ空きの腹を左手で殴る。

 

「ごふっ!」

 

「どらっ!」

 

外へ投げ捨てる。

 

 

◆〜sideシュヴァルツ〜

ガンマやシュヴァルツを含めた他のメンバーは、学園周辺で待機していた。

 

(そろそろ終わる頃だと思ったが……ん?)

 

大ジャンプしてくるシドが見えた。

 

「っと、ここに居たんだガンマ達」

 

「主様!?」

 

その背中には、シェリー・バーネットが背負われていた。

 

「この子を頼むね」

 

「はい」

 

「シャドウ。本体がやつと対峙してるのか?」

 

「うん。地獄の果てを見してやるって」

 

「なるほど」

 

その時……。

 

ドォォォォォォォン!

 

副学園長室の壁が壊れ、ルスランが飛んでくる。

その奥に、赤と黒の鎧が見えた。

 

「まぁ、あのお姿は……」

 

「へぇ〜。久々に見たね」

 

ガンマとシドが唸った。

 

「シュヴァルツ様。失礼ながら、あのお姿は?」

 

ニューが言った。

 

「ん、ああ。あれは仮面ライダードレッド弍式。零式の強化型だ」

 

「っ、あの零式の強化、ですか……」

 

「そう。別名、『赫怒の鬼神』だ」

 

(まさか弍式になるとは……相当怒ってるな)

 

弱まり行く火と共に、戦いの行末を見守る。

 

 

◆〜sideデュール〜

「っと」

 

2階から飛び降りる。

 

「ぐっ、ぬぅ」

 

ルスランの腹からは、ポタポタと血が垂れている。

 

「所詮はその程度か」

 

「何を!」

 

「お前は瞳を『使っている』と思っているようだが、逆だ。『使われてる』んだよ。瞳に」

 

「黙れ!」

 

またしても剣が迫ってくる。

しかし今度は、脇腹で受け止める。

 

「教えてやる。道具の使い方をな」

 

右手に金棒ーーーー『ブラッディーDO』を錬成する。

 

「どぅら!」

 

それを振るい、右腕を叩き千切った。

 

「がぁっ!」

 

噴き出し、地面が赤で染まる。

 

「はっ!どらっ!ぬぅら!」

 

次々と叩き込み、壁際へと吹き飛ばす。

 

「さぁ、終わりだ」

 

カードを1枚取り出す。

 

『KAISERBEE』

 

『ドレイン』

 

レバーを操作する。

 

『ブラッドレイン』

 

DOの先端に大針が生える。

 

「確か、身体の先から中心へ突いていき、最後は心臓を突き刺し捻る、だったか?」

 

それに倣い、身体の先から中心へ突いていく。

 

「ゴッ!ガハッ、ガァッ!」

 

「最後に、言い残すことは?」

 

DOを向け、問う。

 

「ハハハ、ハハハハハ」

 

嘲笑った。まるで俺ーーーーいや俺たち(『シャドウガーデン』)に向けて。

 

「あん?」

 

「貴様らがどれだけ強かろうともう終わりだ。一連の事件全て、貴様らの仕業になるよう手筈を整えた」

 

「……」

 

「証拠も証言も全てだ。これで貴様らは反逆分子として世界中から追われる身。いくら強かろうとどうにもならんよ」

 

(こいつ、そんなことまで)

 

「滑稽だな」

 

後ろから声がした。

 

「「シャドウ……/シャドウ!?」」

 

余裕の足取りで、俺に並び立つ。

 

「元より我らは正義の道を行く者ではなく、しかし悪の道を行く者でもない。

我らは、我らの道を行く者」

 

(我等の道、か。シャドウの言う通りかもな。じゃあ俺も)

 

「もしお前に出来るなら、世界中の罪でも持って来い。全部、俺たちが引き受ける」

 

「それでも我らは変わらぬ」

 

「「我らは成すべきことを成す」」

 

「世界を敵にして、恐れぬと言うのか!それは傲慢だぞ。貴さm」

 

ザシュッ!

 

心臓を刺す。

 

「ならばその『傲慢』を『絶対』に変えてみせる」

 

引き抜く。

 

「「……」」

 

《……本当にごめん、出番取っちゃって》

 

《いいよ。僕も言いたいこと言えたしね》

 

心から満足そうな声で言う。

 

《ああ、サンキュー》

 

(さて……)

 

ガンマ達の方へ向く。

 

「撤退だ。騎士団が来る前に」

 

「承知しました」

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