暗黒の破壊者になりたくて!   作:淫神リリム

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タイトルモチーフ「レッツ捜索!102体目と兄の想い」

クレア視点は、原作+アニメ+独自のミクスタスでお送りします。


第5話 レッツ蹂躙!ケミストリーとドーピング

◆〜sideクレア〜

洞窟最奥の独房。鎖に繋がれた少女がいた。クレア・カゲノーだ。

 

「カゲノー家男爵の娘はここか?」

 

30代ほどの白髪の男性が、兵士に問うた。

 

「この中ですオルバ様」

 

問いかけに答え、扉を開けた。

 

「お気をつけ下さい。拘束していますが、非常に反抗的です」

 

「ふん、私を誰だと思っている?」

 

「っ!し、失礼しました!」

 

 オルバは扉を開け、部屋の中に入った。

 

「クレア・カゲノーだな」

 

呼びかけに答え、少女が顔を上げる。

艶のある黒長髪に、ネグリジェ姿。赤目には、恐ろしいほどの敵意が込められていた。

 

「あなたの顔、王都で見たことがあるわ。確かオルバ子爵だったかしら?」

 

「ほう、昔近衛にいたが……。いや武神祭の大会でか?」

 

「武神祭ね。アイリス王女に無様に斬られていたわ」

 

煽るように笑う。

 

「ふん、試合という枠内ならばあれは別格だ。もっとも実戦で負けるつもりはないがね」

 

「実戦でも変わらないわ。決勝大会一回戦負けのオルバ子爵」

 

「ほざけ。決勝の舞台に立つことがどれほどの偉業か分からぬ小娘が」

 

クレアを睨みつける。

 

「私なら後1年で立てる」

 

「残念だが貴様に後1年はない」

 

「さあ、どうかしら。試してみる?」

 

「試すまでもなく貴様だ、クレア・カゲノー」

 

笑う彼女に、魔力を纏った蹴りを放つ。

しかし首をずらし、蹴りから逃れる。

 

「蠅でもいたかしら」

 

「ふん、高い魔力に振り回されるだけではないらしいな」

 

「魔力は量ではなく使い方だと教わったわ」

 

「いい父を持ったな」

 

「あのハゲに教わることなんてないわ、弟とその友達に教わったの」

 

「弟と友達……?」

 

「生意気な子たちよ。

弟は戦えば必ず私が勝つわ。だけど私はいつも弟の剣から学んでいる。なのにあの子は私の剣から何も学ばない。

あいつの方は戦えば私が負けるわ。そして煽って、焚き付けられて、思うつぼにされるの。本当にムカつくわ」

 

シドについてはイタズラっぽく笑い話し、デュールには腹立たしくも清々しく話す。

 

「ふん、可哀想な弟に貴様以上のやつか……。

さて、無駄話はこのぐらいにして……」

 

改めてクレアを見据える。

 

「クレア・カゲノー。最近身体の不調はないか?魔力が扱い辛い、制御が不安定、魔力を扱うと痛みが走る、身体が黒ずみ腐りはじめる、そういった症状は?」

 

「わざわざ私を連れ去って、やることは医者のまねごと?」

 

クレアに剣があてがわれる。

 

「私もかつては娘がいた。これ以上手荒な真似はしたくない。素直に答えてくれることがお互いにとって最善だろう」

 

「それって脅し?私は脅されると反抗したくなる性質なの。たとえそれが非合理的であったとしても」

 

「素直に答える気はないと?」

 

「さて、どうしようかしら」

 

その場を静寂が包む。

しばらくして、クレアがそれを破った。

 

「いいわ、大したことじゃないし答えましょう。身体と魔力の不調だったかしら?今は何ともないわ、快適そのものよ。これがなければね」

 

「今は?」

 

「ええ、今は。1年ぐらい前かしらね、あなたの言った症状が出ていたのは」

 

「なに、治ったというのか?勝手に?」

 

オルバは目を驚愕に染める。

 

「そうね、特に何も……あ、そうそう、弟にすとれっち?よくわからないけど、それの練習させてくれとか頼まれて、なんだか終わったらとても調子がよくなっていたわ」

 

「すとれっち?聞いたことがないな……。だが症状が出ていたということは、まず適合者で間違いないか」

 

「適合者……?どういう意味よ」

 

「貴様は知る必要のないことだ。どうせすぐ壊れる。ああ、貴様の弟も調査する……」

 

瞬間、オルバの顔目掛けて拳が飛んだ。

 

「ぐっ!?」

 

血が噴き出し、後退する。

繋いでいたはずの鎖が外れていたことに、オルバは驚く。

彼女を繋いでいたのは、魔力を封じる鎖。つまりクレアは、己の筋力のみでこれを外したのだ。

 

「あの子に何かあったら、絶対に許さない!お前も、お前の愛する人も、家族も、友人も、全て残らず殺してっ……!?」

 

魔力で強化されたパンチが、彼女の腹に叩きつけられる。

崩れ落ち、右手から赤黒い血が流れる。

 

「小娘がっ……!手の肉削いでまで」

 

「オルバ様、侵入者です!!」

 

兵士が慌てた声色で言う。

 

「侵入者だと!?何者だ!?」

 

「分かりません!敵は少数ですが、我々では歯が立ちません!」

 

「くっ、私が出る!お前たちは守りを固めろ!」

 

 

◆〜sideシュヴァルツ〜

「随分派手にやってるな」

 

目に飛び込んできたのは、圧倒的死体の量。

ある者は綺麗な太刀で斬られ。

ある者はズタズタに引き裂かれ。

あるものは矢で射抜かれていた。

 

(ワンチャン俺の出る幕無しか?せっかく新しいトレカを試したかったんだが……)

 

「貴様等が……!」

 

そこへ、推定幹部が姿を現した。

 

(この魔力量……他より多い。幹部か?

俺もそろそろ出よう)

 

「俺達は『シャドウガーデン』」

 

「『ディアボロス教団』の壊滅を目的とする者」

 

「我々はすべて知っている」

 

「『魔人ディアボロス』の復活。英雄の子孫を」

 

「そして、悪魔憑きの真実を」

 

俺に続き、ベータ→ガンマ→イプシロン→アルファの順に語る。

 

(いやカッケェ。まさに陰の実力者って感じするわこれ)

 

「『ディアボロス教団』ーーーーその名を、その秘密を、どこで知った!」

 

幹部とアルファが剣を構える。

それを右手で制する。

 

「シュヴァルツ?あいつ程度なら私でやれるわ」

 

「ああ分かってる。ただ、試したいカードがある。譲ってくれないか?」

 

「分かったわ」

 

素直に下がり、俺は前に出る。

 

「貴様がリーダーか?」

 

そう問うやつの体から、薄い青色のオーラが見える。

 

(ふぅ〜ん。そこらのやつとは、違うようだな)

 

「リーダー?いいや、俺は副盟主だ。そしてお前は……」

 

『ドレッドライバー』

 

「実験体だ」

 

『STEAMLINER』

 

「変身」

 

『ドレッド 零式』

 

「っ……!私が実験体だと!?ふざけるなああ!!」

 

剣で斬りかかってくる。

 

「フン」

 

軽く受け止め、カードをスラッシュする。

 

『PIKAHOTARU』

 

『ドレイン』

 

「んっ!」

 

閃光が走り、相手の視界を奪う。

 

「おらっ!」

 

「がっ!」

 

そこに蹴りを入れ、距離を取る。

 

「ほら、まだまだ行くぞ」

 

『KARYUDOS』

 

『ドレイン』

 

二つの小斧ーーーー『ブラッディーKD』を錬成する。

 

「フン!」

 

それを投げる。

 

「くっ!がはっ!」

 

一つは剣で防ぐが、もう一つが直撃。脇腹を斬った。

 

「次はこれだ」

 

『VENOMDAKE』

 

『ドレイン』

 

「うっ、ごほっ!がっ、ごわっ!」

 

毒霧が相手を覆い、苦しめる。

 

(いいぜ。順調順調。お次は……ん?)

 

幹部が赤い錠剤を取り出し、噛んだ。

 

「っ!」

 

瞬間、赤黒い魔力が噴き出す。よく見ると、左目が赤くなっていた。

 

(ドーピングか?だが、魔力が増えたところで、結果は変わらない)

 

先程より早く、強い剣撃が来る。しかし、装甲で受け止め、腹に一撃を入れる。

 

「ぐっ!」

 

「邪悪な力だな。瞬間火力は高いが、体が悲鳴を上げてるぜ?」

 

「チッ!」

 

図星らしく、顔を歪め、舌打ちする。

すると地面に穴が開き、逃亡した。

 

(隠し扉……逃げたか。だが残念だったな)

 

「すぐに追うわ」

 

「その必要はない。俺たちの盟主様が、先回りしてる」

 

「っ!だから別行動を……!」

 

「だろうな」

 

後ろから「流石はシャドウ様」やら、「どこまでも先を行っておられるのですね」などが聞こえてくる。

 

(まあ絶対たまたまだろうが)

 

「よし。こっからは役割分担だ。

アルファは姐さんを。ゼータは念の為見張。それ以外は資料などの回収。

俺はシャドウの所へ行く」

 

そう指揮し、穴へと落ちる。




初めてここのクレア見た時、マジで興奮しました。
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