タイトルモチーフ「第6話 超A級☆ねじれスター」
学園入学の日。プラン通り、俺は特待生で。シドはモブとして入学した。
アルファ達が旅立ち、この入学までの間に色々あった。
一つ目、ドレッドが参式まで扱えるようになった。と言っても、今から1ヶ月前。つい最近に。しかも『オーバーカタストロフィ』を撃つと、ちときつい。
二つ目、『レプリケミートレカ』が94種まで錬成できた。残り6種は、ドラゴナロス、ガイアード、レンキングロボ、スマホーン、クロアナ、テレヴィだ。
三つ目、『シャドウガーデン』が新たな拠点を得た。その名も、『古都アレクサンドリア』。『霧の龍』とやらを倒して(正確には違うが)、訓練場や他の構成員達の家として使っている。
四つ目、アルファ達以外のメンバーが増えた。当然と言えば当然だが、その数実に300越え(増えすぎだろ)。そしてアルファ達は『七陰』と呼ばれ、その下を『ナンバーズ』、さらに下を番号で呼んでいる。
(本当、色々あったもんだな)
シド共に廊下を歩く。
「ねえ見てよ。あれが今年の特待生の一人」
「キャー!超イケメン。でも隣の地味顔は?」
「噂だと、クレアさんと関係があるらしいぜ」
「嘘だろ!あのクレアさんと!?」
「デュールすごい目を向けられてるね」
「ああ。ちょっと驚いてる」
(本当に驚き。ここまで注目されるとは……。
まっ、シドは「特待生の親友で、金魚の糞的存在でいいモブ具合」って、嬉しそうだしいっか)
親友がハッピーだと、俺もハッピーってもんだ。
◇
1ヶ月半後、王都ブシン流と言う剣術の第1部教室に、俺はいた。ちなみにシドは、最下位の第9部だ。
夕方、そこで自作のレイピアを振るう。壱式で扱う『ブラッディーUC』の訓練だ。
(ーーーーまだまだだな。この出来じゃ、真に壱式を扱えない)
もう一度、突いた瞬間……。
ツルン!
「あっ!」
レイピアが手を離れ、運悪く窓から外に出てしまった。
(やっべ!力入れすぎた。誰かに当たってないよな?)
すぐ確認しに行くと……。
「これ、貴方のレイピア?」
ツインハーフの白髪に切れ長な赤眼を持った、クール系美少女がいた。
「仰る通りです。えっと……アレクシア王女……ですか?」
アレクシア・ミドガル。この王都ミドガルの第二王女にして、俺と同じ特待生かつ、1部だ。
噂では、この1ヶ月半で様々な貴族からのプロポーズを、冷たくあしらってるらしい。
「ええ、そうよ。確か、デュール・ホロブアークだったかしら?」
「仰る通り、自分はデュール・ホロブアークと申します」
「へぇ〜そう。実はさっき、危うく刺さりそうになったのよ。これが飛んできて」
わざとらしく強調した言い方をする。
「は、はい」
(あれぇ〜、これ嫌な予感がするなぁ)
「もしこれを言いふらされたら貴方、どうなるでしょうね?」
微笑みのまま、聞かれる。
(怖い怖い。目が笑ってない。
つかこれ、まずくね?社会的にも、肉体的にも死ぬ。
卒業も出来ないし、シドにも『大罪人の親友』の烙印が押されて迷惑がかかる。あれこれ、詰んだ?)
顔からサッーと血の気が失せる。
「死にたく、ないわよね?」
ブンブンブンブンブンブンブンブン!!!!
頷き、いやヘドバンの如く頭を振る。
「そうよね。いやよね。でも、一つだけ条件を呑めば、黙っていてあげるわ」
「そ、その条件とは?」
「私の、恋人になりなさい」
「ーーーーーーーーーーーーーーーーえ?」
今世一、素っ頓狂な声が出た。
どうしてもおうにょ好きだから、付き合わせたかったんです。「おうにょこんなことしない!」と言う方々、すみません。これがこの世界のおうにょです。