6歳になった。
私は毎日の修行を継続していた。魔術の訓練も続けている。初級の治癒魔術も覚えることに成功した。これで訓練中でもある程度ならすぐに治せる。
今目標にしていることは、お父さんに一度でいいから勝つこと。
剣術のほうもかなり上達してきて、今なら中級以上の実力があるそう。だが、お父さんにはまだまだ届かない。
そうそう。ルディのお友達のことたが、なんとその子は女の子だった。エメラルドグリーン色の髪をした儚い系の美少女だった。名はシルフィエット。ルディはシルフと呼んでいる。女の子だしシルフィじゃないのだろうかと思ったが、別に聞くほどじゃない。
それよりもルディのやつめ、やるじゃあねえーか、ヒューヒューと、からかってやろうと思ったが、それが原因で変な目で見られたり、なんならルディが恥ずかしがってシルフィと仲が悪くなったら可哀想だからやめておこう。
私が初めて会った時、シルフィはルディの後ろに隠れていて、なんとも保護欲を掻き立てるような可愛らしい子であった。次第に打ち解けていって、私にもこの世界初の女友達ができた。
シルフィには魔術の才能があったため、あっさりと無詠唱魔術が使えてしまった。
なぜ私だけ使えん。
「「ただいま」」
「お、おじゃま、します……」
三人で遊んだある日、ゲリラ豪雨が降ってきたため、シルフィもつれて家に入ると、メイドのリーリャさんが大きめの布を持って立っていた。
そう。うちにはメイドさんがいる。それはまあナイスバディのメイドさんだ。性格としてはかなり冷静で、うちの父母を押さえつけることのできるシゴデキなメイドさんだ。
「おかえりなさい。ルーデウス坊ちゃま、レテシア嬢さま。……と、お友達の方。お湯の準備ができています。風邪を引かないうちにお二階で体をお拭き下さい。もうすぐ旦那様と奥様が帰ってらっしゃいますので、わたしはそちらの用意をしています。お二人でできますか?」
「大丈夫です」
リーリャさんはどしゃ降りを見て、私たちが濡れて戻ってくると予測したらしい。
特に説明せずとも、シルフィの顔を見ると家の中に取って返し、大きめの布をもう一枚持ってきてくれた。
私たちは靴を脱いで裸足になり、頭と足元を拭いてから二階へと上がった。
自室に入ると、大きな桶にお湯が張ってあった。
この世界には、シャワーというものはもちろん、湯船にお湯を張るという文化もない。師匠の話によると、温泉に入る種族はいるらしいが。
温泉入りたいなぁ。
「ん?」
ルディはさっそく全裸になってこちらを見つめていた。
「どうしたんですか?姉様。早く脱がないと風邪をひきますよ」
「いや、うん……」
私は問題ないのだ。ちっちゃな子供同士、ましてや双子なんだからルディに裸を見られたところでなんのその。
でもシルフィは…え?この世界ではこれが普通なの?
しかし、やはりと言ってかシルフィは動かない。
これ二人はそーゆー関係なん?
「ほら、両手上げて」
「えと……うん……」
ルディはシルフィに両手を挙げさせて、
ぐっしょりと濡れた上着をずぼっと引きぬく。
「や、やだぁ……」
ルディは強引にズボンを引きずり下ろした。
「や……やめてよぉ……」
子供用のカボチャパンツに手をかけると、ぽかりと頭を殴られていた。
シルフィが涙目になって睨みつけていた。これは何?どうするのが正解?なんでルディはそんなに平然としているの?
「る、ルディ、その嫌がってるし…」
「笑ったりしないから」
「そ、そうじゃな……や、やぁ……!」
ガチ嫌がりだ。さすがのルディも手を離した。
「わかった、わかったよ。そのかわり、後でちゃんと履き替えろよ。
濡れたパンツって結構気持ち悪いし、冷やすとお腹壊すからな」
「うー……」
「隙あり!」
「ちょ!ルディ!!?」
ルディはパンツに手を掛けて、一気にずり下ろした。
「ぇ……ぃ、ぃゃあーっ!」
「…………え?」
シルフィの悲鳴。
やった、やったよこいつ。仕方なし。ルディはブチのめすしかない。この変態クソやろう。
「えっ、……女の子だったの!!?」
「嘘でしょ!!?!」