【白狼の巣】周辺を拠点としている『アカシャの塔』と【白狼の巣】を騎士団に調査員、探協の者達と共に大勢で踏み入ったトレジャーハンター達は激戦を繰り広げた。
まず、『アカシャの塔』はマナ・マテリアルを求めて暴走するスライムのような化け物の姿――強制的に薬品で魔化した幻影を繰り出した。
これに【始まりの足跡】以外のトレジャーハンターである剣士のゲインが被害に遭った。この魔化幻影は強大で純粋に魔力で構成される魔力障壁によって片腕をねじ切られてしまったのだ。
しかして、クライがソフィアに協力してもらって作ったマナ・マテリアル消滅薬を使う事で魔化幻影を倒した。数体出てきてもやはり問題は無かった。
そうして、シトリーと探協のガークらが合流し、シトリーは『アカシャの塔』に潜入している事実を伏せながら指揮者となって指揮をしていく。
次に多種の魔獣を材料に産み出されたマリスイーターと幹部的な立場にあるフリックが襲い掛かってきたのをやはり、対処すると更に五体と一人の『アカシャの塔』の魔導士が襲い掛かってきたのだ。
更にここで二メートルを超えるガークより、更に巨大で黒金色の身体、巨大な剣と盾を持ったゴーレムが出てきた。
「そろそろ行った方が良さそうだ」
水晶玉であり、望んだ場所の様子を映し出す能力がある宝具が【
「リィズ、お待たせ。暴れて良いよ……僕が行くまでね」
「いえぇぇい、さっすがクライちゃん。その言葉待ってたよーっ!!」
暗闇の森の中をトレジャーハンターとしての超人的な能力を発揮して問題無く進んでいった。
クライはゆっくりと進む中で森の隙間を縫って一度、トレジャーハンター達に捕らえられたが上手く逃げ出した『アカシャの塔』の者達の姿を見たが……。
「ふ」
クライは笑みを浮かべ、逃げて良いと軽く首を振って合図までするとそのまま、森の中を歩いていった。
「ど、どういうつもりだ。何故、千変万化は我々を……」
「我々など、相手するまでもない相手という事なのか……」
驚愕や混乱しながらもクライに見逃された者達は逃げて行った。
そうして、クライは激戦を繰り広げているトレジャーハンター達の元に到着する。
そして、マリスイーターを片付けたが剣と盾は勿論、強固な装甲に脚部にはブースター、両腕には砲門を有するゴーレムの特に強固な装甲に苦戦するリィズを見ながら……。
「リィズ、時間切れだよ。危ないから退くんだ」
「はーい」
残念がりながらリィズは後退する。クライはゴーレムへと近づきながら、懐より小さな筒を出し、その封を開けると巨大なスライムがゴーレムの身体を覆って蠕動し、そのゴーレムは動きを拘束されていく。
スライムがゴーレムの僅かな隙間から内部に侵入し、完全に支配しているからだ。ゴーレムは藻掻きながら、少しすると動きを停止してしまった。
「戻れ」
スライムに指示を出すとスライムはクライが持つ筒の中へと戻り、クライは封をして懐にしまった。
「皆、良く頑張ったようだね。お疲れ」
あっさりとゴーレムを無力化する程のスライムを御しているクライに大体の者が呆然とする中、クライは言う。
そうしてシトリーが推測という形で『アカシャの塔』でノト・コクレア派閥の活動拠点になっている洞窟の方へと向かったが、準備良く用意されていた逃走経路を使われ逃してしまった。
機材や資料の押収には成功し、そうしてノトは指名手配される事になる中で……。
「ほら、これで大丈夫だよ」
「こんな簡単に腕を……」
クライは片腕を失ったゲインの片腕を超強力な回復魔法で再生するなど負傷している者達を完全回復させたりする。
「ますたぁは神です」
「本当、凄いですよねぇクライさん」
そんな様子を見てティノにクロエはクライを賞賛するのであった……。