死んだら邪神に拾われた件笑 作:Verudar3412737
ー幾つかの国の重鎮が集まる会議室にてー
「神殿から神々より神託が在りましたダンジョンについて話をましょう。神託では『呪毒の霊園』『海洋墳墓』『ファミリーエデン』『砂塵の水場』『煉獄の修行場』『風我の高台』『堅守の甲羅』『六花氷極』『妖華庭園』『反鏡人形館』と計10カ所のダンジョンが出現したと報告がありました。」
「現在見つかっているのはマカラ王国の呪毒の霊園、群島国家ケーメスの海洋墳墓、北方のハミル帝国の六花氷極、モーラ肥沃地の妖華庭園か?今は4カ所か、残りの6カ所は何処にあるのか。」
「未確認ではありますがゲラル砂漠に転移門が出現したと報告がありました、行き先は遺跡の中に水場が在るとの事。恐らくここが砂塵の水場ではないかね?」
「そちらにはキャラバンと共に調査する冒険者を派遣しております、確認が取れ次第認定で宜しいかと。」
「確か神託では魔物を倒して強くなったり一攫千金したりだったか?今の所冒険者のレベルが上がった報告はあれど宝らしい宝が出たとは聞こえてこんな。」
「呪毒の霊園では宝箱の中に筋力値や俊敏値が上がるアクセサリーが出ていますがほとんどの物が呪われておりそのまま装備出来無い物ばかり。解呪が出来れば有用なのですが…」
「妖華庭園に入った冒険者からは有用と思われる薬草や花が見つかっておりますが宝とは言えますまい。」
「北方の六花氷極は魔物を倒すと氷の魔石の他に未知の鉱石が採れるようです、しかし宝と言うより素材のまま出ているようで。」
「海洋墳墓はそもそも墓と言う事で冒険者達が中に入りたがらん、それでも入った者達は罠や魔物に苦戦しているようだ。逆に入り口付近にお供え物を置く者達には後日真水のでる玉などが渡されているようだぞ。」
「この分ではゲラル砂漠の方も余り期待出来んな、冒険者達には魔物を倒して魔石やら武具の素材やらが手に入り強くなるが国にとっては旨味が少なすぎる。」
「では我々国は軍を派遣せず静観する形で宜しいか?」
「「「「異議なし。」」」」
ー大神殿 協議の間ー
複数の別の神殿長がダンジョンをどうするか協議中。
「さて異界の邪神がダンジョンなるモノを出現させてはや2月ほどか、現在の状況はどうかのう?」
「マカラ王国の『呪毒の霊園』にて魔物のゾンビに傷着けられた冒険者が未知の病毒をもらったと報告が1つ、あとはマカラ王国内部の解呪が出来る光、土、火の精霊神殿よりパンク寸前だと報告が、薬神と医神の神殿は少し余裕があれど解呪には時間がかかる事から手っ取り早く解呪出来る所に冒険者が殺到しているようで………応援を求める声が上がっています。」「ふむ、近隣の国の神殿に人手をやるように手紙を書こう。大神殿からも幾人か出そうかの。」
「『海洋墳墓』についは死と冥府を祀る死神様から【そっとしておけ】と神託がありました、ダンジョンを管理して居る者は海で亡くなった者達が静かに過ごす為に作ったものであると。」「うむ、その件は聞いとる、群島国家にケーメスには『海洋墳墓』を余り刺激しないように伝えよ。眠れる者達は起こさん方が良い。」
「獣神の神殿より『ファミリーエデン』について情報が上がりました、異世界で人によって亡くなった獣の魂をこの世界の魔物に降ろしているようです。降霊の数が半端なく多い為すでにダンジョン内には入りきらず溢れているようです、幸い人里離れた場所のようで被害は確認されずしかし今のままだと接敵は時間の問題だと。」「コレは直ぐに対応せねばならんな。近隣の国に警告を送れ、ダンジョンブレイクは起きておる被害が出てから動けば遅いと。」
「土と水の精霊神殿よりゲラル砂漠にてオアシスが無いのに水の気配が突然現れたと報告が上がりました、恐らく『砂塵の水場』があるのではと。水の精霊神殿から近くに町があるようならそこに神殿を構えたいと言ってました。」「水のには危険の有無を確認してから動けとゆっておけ、危なく無いのであれば許可する。」
「幾つかの国にまたがるモーラ肥沃地に出現した『妖華庭園』ですが薬効が強い薬草や花が採れる事で薬神の神殿が湧いてます。研究の為にアガーラ学園都市より薬学学者が数人向かったそうです。」「命知らずじゃのう…学者はほっとけ、危険なら学園都市に帰るじゃろうて。」
「火の神殿よりバラクート火山付近に武術を使う魔物が現れたとの事、討伐に向かった闘神の信徒が『煉獄の修行場』らしき場所を発見、現在確認中だそうです。」「ホホッ、こりゃ闘神のは喜々として向かったじゃろう。『修行場』なんてついとるんじゃ、闘神の信徒がまだまだ増えそうじゃそっちに任せておけ。」
「北方の『六花氷極』はコンスタントに氷の魔石が採れる事から多くの冒険者が入っているそうです。防寒具さえあれば楽に狩れることが人気の理由のようで。その分レベル上げ効率が低いようです。」「良し悪し、じゃな。この分じゃと攻略はまだ先かの。」
「その他、『風我の高台』『堅守の甲羅』『反鏡人形館』の3カ所は現在見つかっておりません。我ら全神殿の総力を挙げて探し出して見せます。」
「うむ、大神殿はその働きを補佐しよう、神々は邪神の捜索にあっち行ったりこっち行ったり走り回っとるからの…出来る事を儂らはするべきじゃ。」
「それにしても我ら信徒としては直ぐにでもダンジョンに攻略を命じられると思っていたのですが…」
「儂らは多神教じゃ、教えは信じる神に寄って変わる。大神殿はその纏め役をする。『異界の』とつくが邪神も神には違い無い。」
「神々も指名手配して邪神を探しておるがこのセラーニアを直接滅ぼすような事をせん限り神々は邪神を討伐する事はせぬじゃろう。」
「過激な罪神などは捕まえたら折檻位はするだろうが他の神々は自分の仕事を少しでも減らそうとこの世界の神として取り込むくらいはするじゃろうて。」
「まぁダンジョンは我らにも益をもたらしとるしそうそう攻略を進める事はあるまいて、余程の、『町』を滅ぼす事をすればそれを成したダンジョンを攻略する事はあるじやろうがの…」
「儂らは儂らの仕事をすれば良いのじゃ。」
なんか邪神がこの世界の神々に狙われている件、まぁええやろ。こちらには余り関係ないネェ。