夢のエージェントとなって   作:RE・RIDE

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これで何回目だろうか。

次こそは⋯次こそは⋯その一心でここまで来た。

だがどれだけ経っても奴らと戦えるような強者は現れず、俺は敗北を重ねてきた。

これで777回目。

次こそは⋯!勝つ⋯!



プロローグ 現実と夢の境界線

 

 

俺は今沖ゼツ。極秘防衛機関CODEに所属し、この世の悪を撲滅する、エージェント

 

⋯という将来を夢見る、ごく普通の高校生だ。

 

俺は昔見ていたテレビ番組・仮面ライダーゼッツに憧れ、現在・エージェントになるための特訓を夜な夜な続けている。

 

「ゼツ〜、今日はどうする?」

 

そう話しかけてくるこいつは影野実。俺の同類だ。

 

なんでも彼は、陰の実力者を目指しているらしく、無敵のエージェントを夢見る俺と意気投合し、夜な夜な一緒に修行をしている。

 

実いわく、俺にはネームドの素質を感じるらしく、その親友ポジに収まっておけば、美味しい役どころをもらいやすいと考え、俺は実が望む通りのムーブをやらされている。

 

まぁ、エージェントたるもの、どんな役回りにも徹さないとな。

 

そして今日も今日とて、学校をサブキャラムーブでこなしつつ、学校の授業が終わった。

 

「俺は実に合わせるよ」

 

「そう?じゃあ音楽室で月光ひく実力者プレイしたいから待っててよ」

「はいはい」

 

最近改造したワルサーP38のモデルガンの改良でもしとこうかな

 

数時間後

 

「ゼツ!ゼツ!」

実が興奮した様子で俺のもとに来た。

 

「なんだよ」

「西村アカネが誘拐された!」

 

「⋯はぁ?」

 

 

 

西野アカネ

 

なんでも俳優をやっているらしく、学校内で一番の人気者だ。同じクラスになったときは実はテンションあがってたっけなぁ。

 

もちろんネームドの陰で暗躍できそうでってことで

 

「その西野さんが誘拐されたって?」

 

「うん、偶然見ちゃったんだ」

 

「それで、どうするんだ?」

 

「もちろん⋯スレイヤーする」

 

実はバックから目出し帽を取り出して言う。

 

 

 

 

 

 

 

「どうせ慣れてんだろ?誘拐」

 

その言葉にアカネは思い出したくない記憶がフラッシュバックする。

 

現在、西野アカネは誘拐され、謎の廃墟にいた。布で口を縛られ、声も出せない。

 

「前の犯人はストーカーだっけか。そいつの時よりかはいい思い出にしてやるよ!」

 

「うぅっ!うう!」

 

ゲスな笑みを浮かべる金髪のおがアカネを襲おうとしたそのとき

 

 

カン、カン

 

廃墟に足音が響き渡る。

 

「う?」

 

「なんだぁ?」

 

足音はちょうど窓の上で止まり、次の瞬間窓は蹴破られる。

 

「だ、誰だ!?」

 

男の問いに目出し帽を被った男は答える。

 

「俺か?俺は⋯スタイリッシュ、暴漢スレイヤーだ」

 

「スタイリッシュ⋯」

 

「暴漢スレイヤーだと⋯スカしてんじゃねぇ!」

 

金髪の男は拳銃を取り出し、発砲しようとする。

 

 

「ぐぁっ!?」

 

どこからか放たれた弾がそれを弾き、男の手から血が流れる。

 

「今度はなんだ!?」

 

男が目を向けると、廃墟の暗がりで銃を構えるこちらも目出し帽の男がいた。

 

「コードナンバー:セブン。ミッションを遂行する」

 

「てめぇ⋯っ!ギャァァ!」

 

金髪の男はスタイリッシュ暴漢スレイヤーに尋常ではない勢いで顔を踏みつけられる。

 

「セブン、このデカブツは俺がやる。手を出すな」

 

「⋯OK」

 

そう言うとスタイリッシュ暴漢スレイヤーはもう一人の誘拐犯である巨漢に向き合う。

 

「なるほど⋯それなりにやるようだな。スタイリッシュ暴漢スレイヤー、そしてコードナンバー:セブン」

 

男は銃を捨てる。

 

「軍を弾かれて以来、俺は退屈していた。小娘の誘拐、相棒はゲスな素人。この国は平和すぎるんだよ⋯!」

 

「なるほど、ちょうどいい。元軍人とは一度戦ってみたかったんだ」

 

「楽しませてくれよ⋯スタイリッシュ暴漢スレイヤー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ⋯あぁ⋯」

 

あれから数分、巨漢の男は血まみれで横たわっていた。

 

「⋯ミッション、コンプリート」

そう言うとコードナンバー:セブンと名乗った男はアカネの拘束を解き、口を覆う布を切った。

 

「今度は夜道に気をつけなよ」

 

「え⋯!?」

聞き覚えのある声にアカネが振り向くと、もうそこにセブンとスタイリッシュ暴漢スレイヤーはいなかった。

 

「えぇ⋯!?」

あたりを見回すと、誘拐犯たちの銃は解体され、その男たちも柱に縛り付けられていた。

 

 

「ふぅ⋯一仕事終わったな」

「ダメだ⋯」

 

スタイリッシュ暴漢スレイヤー⋯もとい実は目出し帽を脱ぐ。

「あ?」

「元軍人相手にこの程度じゃ、たどり着けない。陰の実力者に」

 

その言葉を聞いて、セブン⋯ゼツも目出し帽を脱ぐ。

 

「確かにな。俺もまだまだだ」

 

ゼツは手の中のワルサーP38の改造モデルガンを見る。

「こんなんじゃ、夢のエージェントになれない」

 

 

 

 

そこで俺の目は覚める。

 

「⋯夢か。懐かしいな」

 

俺はスライムスーツでエージェント服に着替え、黒いコートを羽織る。

 

 

 

「あ、来た」

 

目の前にいる実⋯いや、シド・カゲノーは俺に気がつく。

 

「あぁ、今日も行くか。盗賊狩りへ」

 

俺⋯バク・コードリーは胸にゼッツドライバーを巻き付ける。

 

 

               ゼッツ⋯!ドライバー⋯!               

 

 

「『Exterminate the bandits.(賊を掃討せよ)』⋯それが俺達のミッションだ」

 

 

 

 

 




ゼッツと陰実ってあいそうじゃね?ってノリで書き始めました。

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