Case 11
光溢れる夜の王都。その片隅⋯暗い路地裏で、一人の男がなにかから逃げていた。
「はぁ⋯はぁ⋯!なんなんだ⋯お前!俺が何したっていうんだよ⋯!」
「我らはシャドウガーデン⋯我らはシャドウガーデン⋯」
「頼む⋯!助けてくれぇ⋯!」
男を追っていた黒ずくめの男は剣を振り下ろす。
「ヒィ!」
そのとき
「っ⋯!?」
襲われていた男の前に緑のドームのようなエネルギーが現れ、剣を防ぐ。
「やっと見つけた」
二人が声の方を見ると、そこには学生服を着た少年がいた。
「我らはシャドウガーデン⋯」
ぶつぶつと繰り返しながら、黒ずくめの男は少年に斬りかかる。
だが
少年の黒い武器に防がれる。
「よっと」
少年は武器の剣先を取り外して放り投げるとともに、男の腹を蹴り飛ばし、落ちてきた剣先を持ち手部分に接続する。
持ち手部分が伸び、死神が持つ大鎌のようなサイズになった武器を持つ。
「さぁ⋯審判の時だ」
そう言って大鎌を振るうと、いつの間にか黒ずくめの男の姿は消え、代わりに足元にバラバラとなった死体が落ちていた。
「ヒ⋯ヒィ!」
襲われていた男は、その光景に怯え、バリアが解除されると同時に駆け出す。
しかし
少年は先回りして男の前に現れる。
「ごめんね、一応こうしとかなくちゃ」
そう言って黒いスライムのようなもので男を拘束する。
「ヒッ⋯頼む、命だけは⋯!」
「ん?何言ってるの」
すると少年は懐から銀色のカプセルを取り出し、男の眼前に近づける。
「当たり前じゃん、最初から殺すつもりだったら助けないよ」
少年はカプセルを回転させる。
男の意識は沈んでいった。
「⋯これからは、いい夢見られますように」
そう言って先ほどの一部始終の記憶を消した俺は、イレイスカプセムを持つ。
「カプセムの能力を一回だけ使うことができる複製カプセム⋯シドの奴が出したきりイレイスカプセムが出てこないから試作したはいいものの、これといった使い道は少なそうだな」
やがて複製カプセムは消滅する。
俺は分身を作り、気を失った男を家までデリバリーさせる。
「⋯ま、いいか。とりあえず今回のミッションは題して⋯『
バクがその場から姿を消す光景を、時計塔の上から双眼鏡で見ていた人物は、興奮した様子で言う。
「おぉ〜、さっすがバク〜!今から会うのが楽しみになってきたにゃあ」
そう言って段差を降りる。
「さて、早く戻らないと抜け出したことがバレちゃうよ。あいつらめんどくさいからなぁ」
そして姿は消える。
◆◆◆
「で、アレクシア王女とはどうなったのよ」
ヒョロがニヤニヤしながらたずねてきて隣でジャガもうんうんと頷く。
「だから言っただろ、別れてそれっきり。何もなかった、はい解散!」
「チューもしてないんですか!?チュー!」
ヒョロとジャガがキモい顔でこっちに近寄ってくる。
「だからしてないって」
俺からは。
っつぅかシドからもなんか言えよ、うどんしか目に入ってないなこいつ。
「はぁ、もったいねぇなぁ。まったくしょうがねぇ、ヘタレのお前に俺がいい店紹介してやるからよ」
「ちょ、ちょっとヒョロ君!?いい店ってまさか!」
「バカ!そっちじゃねぇよ!最近話題のミツゴシ商会だ!今すっげぇ流行ってんの!」
ミツゴシ?それってたしか⋯
「なんでも見たことない商品ばっか売ってるらしくて、チョコとかいうお菓子がクソうまいらしい!」
「なるほど!それを使って女の子と⋯!シドくん!バクくん!」
「行くぞ!」
「行きましょう!」
◇
というわけで、
「やってきましたミツゴシ商会〜⋯ってか?でも⋯」
「入店まで80分待ちでーす」
「80分⋯」
「どうします⋯?寮の門限には何とか間に合いそうですけど…最近、夜になると人斬りが出るって噂もありますし…」
ジャガがそう不安そうに言う。
「人斬り?」
「あぁ、なんでも無作為に人を殺しているらしい」
まぁ確かに最近、俺達シャドウガーデンの名を騙る不届き者が夜の王都で人を斬っている。恐らく教団の差し金だろうが⋯見つけて狩るのも一苦労だ。
せめて派手にやってくれれば分かりやすくて楽なんだけどな。
「バーカ、ジャガバーカ。こっちには魔剣士が五人もいるんだぞ」
「そ、そうですね」
前世を思い出すモダンな豪華建築⋯さすがだな。
すると
「お客様、失礼ですがお時間をいただけませんか?ただいまアンケートを実施していまして、ぜひご協力を」
と俺達を見て客引きをしていた店員が言う。
「俺も行きます!!」
「自分もです!!」
とヒョロとジャガが言う。
しかし
「お二人だけで結構です」
どこか圧のある笑顔で言う。
俺達は中に入って案内される。
薄々感じていたが、やはり前世の百貨店のようだ。コーヒーやチョコが並んでいるのを見ると、ここが異世界なのか疑いたくなる。
⋯まぁ元はといえば俺達のせいなんだけどね。
「⋯ねぇ、アンケートは?」
「シド、それは表向きの建前だ」
「え?」
◇
やがて俺達は屋上に案内され、講堂のような部屋の扉が開く。
そこには赤いカーペットが奥の椅子へと広がっており、カーペットの両端で少女たちが頭を下げて立っおり、奥の豪華な椅子の傍らには藍色の髪のエルフが佇んでいた。
「ご来店を長らくお待ちしておりました」
「久しぶり、ガンマ。どう?繁盛してる?」
「えぇ、お陰様で」
「え?バク知ってたの?」
「当たり前だ。表向きの資金調達の組織はあるにこしたことはないからな。俺がアドバイスしたんだよ」
なにせドライバーやアイテム開発には金がかかる。
言い出しっぺの特権として彼女たちから3ヶ月に一回、売上の一厘ほどを譲り受けているおかげで、今までエクスドリームドライバーの開発に専念できている
⋯って言っても、ここ数年はゼッツルームの四次元空間で分身10体に作業させているから、実質本体の俺は設計・システム構築、材料集めぐらいしかしていないけどな。
「主様方から授かった陰の叡智の一部を、微力ながらに再現させていただきました」
「いいよいいよ、減るもんじゃないし」
陰の叡智
その本質は俺とシドが適当に喋った前世の知識だ。
でもすごいよね。ほとんどうろ覚えなのにちゃんと再現できてる。
(頭脳か、これが頭脳の差なのか)
ただこのガンマ。頭脳はほぼ七陰一なんだが
「お久しぶりです。主様、ゼッツ様⋯ぴぎゃ!」
階段を降りていたガンマが足を滑らせ、落ちそうになるも俺が瞬時に駆けつけ、ガンマの手を取って背中を支える。
「っと⋯こういうところは相変わらずなんだな」
「お手数おかけして申し訳ありません⋯」
運動神経に関しては絶望的だ。
ガンマとデルタを足して2で割れないものかと思うが、得意分野がはっきりしているならそれでいいかという結論に至った。
「気をつけなよ、いつもいつも鼻血出してたらいつか倒れるぞ」
「は⋯はいぃ⋯!」
なんか顔赤い気がするけど気のせいか。
シドはドヤ顔で椅子に腰掛け、足を組む。
大方、理想のムーブができてご満悦なんだろう。
俺はそういのいらないって言ってて正解だったな。
だって豪華な椅子ってエージェントっぽくないじゃん。
すると
「褒美だ」
と言って魔力で光の雨を見せる。
構成員たちは感嘆の声を上げる。
ガンマは目に涙を浮かべる。
「⋯あの時を思い出します。私を絶望と苦痛から救ってくださった美しい光⋯!身に余る光栄です。今日という日を生涯忘れません」
「それよりこの店、結構稼いじゃってる感じ?」
イケボで何を聞いてるんだこいつは。
「もちろんです。現在国内外の主要都市に店舗を展開し、僻地には通販で影響力を拡大しています。活動資金も、十億ゼニーほどなら即座に用意可能です」
「「じゅっ」」
(そんなに稼いでたの!?いやまぁ確かに、お金もらうときはやたら羽振りいいなと思ってたけど!)
「少なかったでしょうか?」
「いや全然!」と叫びたいのをこらえ、俺はシドの方を見るとこちらも汗ダラッダラだ。
「それと⋯主様が来訪された理由は察しております。例の人斬りについてですね」
「え⋯「そうだ。何か知ってるか?」⋯」
シドの言葉を遮って俺がたずねる。
「王都に現れた人斬り⋯漆黒の衣を纏い、あまつさえ我らシャドウガーデンの名を騙る愚者ども。現在捜査を続けていますが、未だに犯人は捕らえられていません。ですが必ず我等の手で仕留めてみせます」
(⋯やっべ、めっちゃ捜査とか考えてなかった。見つけたらいつも悪・即・斬してたぁ⋯ごめんね、ガンマ)
「⋯分かった。後はこちらで探ってみよう。大抵は目星がついている」
俺が言うとシドも立ち上がり、階段を降りる。
「!まさかこの短時間で答えにたどり着いたと⋯!?⋯いえ、主様方の叡智を持ってすれば当然のこと。来なさい」
すると扉の前に先ほどの店員が現れる。
「君はさっきの⋯」
「その子はニュー。新たなナンバーズです。入ってまだ日は浅いですが、その実力はアルファ様も認めています。どうぞご自由にお使いください」
「よろしく⋯お願いします⋯!」
声が震えている。そりゃそうだ、組織のツートップのお付きになるんだもんなぁ。
「用ができたら呼ぼう」
シドがそう言って歩いていく。
「あんま緊張しなくてもいい。安心して、悪いようにはしないから」
俺はニューの肩に手をおいて言う。
「っ⋯!お気遣い感謝いたします⋯!」
俺は手で返事しながらシドについていく。
すると
「あっ、そうだ。チョコがほしいんだけど。一番安いやつを4人分」
「チョコレート⋯?分かりました、最高級のものを用意いたします。お値段10割引きで!」
タダじゃん。
ここはしっかり満喫させてもらおう。タダなんてもん、なんぼあってもいいですからね。
◆◆◆
同刻、
広い応接室で少人数での話し合いが行われていた。
王国の第1王女・アイリスは箱に入っているアーティファクトを差し出す。
「アーティファクト⋯ですか、それも使用可能な」
対面に座る桃色髪の少女、シェリー・バーネットはそれを見て呟く。
「先日、ディアボロス教団を名乗る宗教団体の施設から押収したものです。ですが、我々には詳しいことは分からない。そこで、シェリー・バーネット。王国一の頭脳と名高いあなたに、このアーティファクトの解読をお願いしたいのです」
少女は箱の中の十字型のペンダントのようなアーティファクトを見て戸惑いつつ答える。
「えっ⋯!?しかし、私はまだ学生の身ですし⋯」
「この分野であなたに勝る研究者などいないでしょう」
「噂は魔剣士学園にまで聞こえてきてるわ」
隣の第2王女・アレクシアもそう付け加える。
「ですが…」
「いい機会だ、受けてみなさい」
シェリーの隣に座っていた、メガネをかけた初老の男がそう促す。
ミドガル学術学園の副学園長であり、シェリーの養父のルスラン・バーネットだ。
「お父様…!」
「君はいずれ世界に羽ばたく研究者になる。この依頼は、君の輝かしい将来につながるはずだ。ミドガル学術学園の副学園長としても、君を推薦するよ」
「でも…」
「自信をもちなさい。君ならやれる」
ルスランはシェリーの頭に手を置いた。
「⋯!わかりました!」
アイリスはそんな二人を見て微笑む。
「万が一の時のために、警備には〝紅の騎士団〟を置きます」
「たしか⋯アイリス様が新たに設立された騎士団でしたね」
「ええ。まだ小規模ですが、信頼できる者たちばかりです」
「お任せください」
そういったのは一人は獅子の鬣のような髭に、鍛え上げられた体躯を持つ大柄の騎士で、頬には大きな切り傷の痕がある。 もう一人は若い精悍な顔立ちの騎士だ。
「姉様、私も協力します」
アイリスの右に座るアレクシアが言った。
「最近王都ではシャドウガーデンを名乗る者の凶行が相次いでいます。彼らが本当にシャドウガーデンの手の者なのかもまだ定かではありません」
「アレクシア⋯ですが……」
「姉様、私は知りたいのです。シャドウガーデンの⋯彼らの目的、そしてその正体を」
先日の事件で、自分の想い人がシャドウガーデンと接点があるのはアレクシアにも察しがついていた。
彼がシャドウガーデンとどういった関係なのか、彼自身は何者なのか、なぜディアボロス教団と戦っているのか、その全てを知りたい。
「⋯わかりました。ただし、学業に支障の出ない範囲かつ、危険のない範囲ですよ」
「ありがとうございます、アイリス姉様!」
アレクシアは微笑んで感謝を述べた。
◆◆
俺達は門限ギリギリに宿に滑り込み、部屋に戻るとすぐさま街へと繰り出した。
「さぁて⋯始めるか」
俺は路地裏で伸びをして言う。
「一体何のために僕たちの名前を使ってるんだろうねぇ」
隣のシドがあくびをしながら言う。
「大方、世間の信用をなくすだとか、罪を全部なすりつけようだとかそういう下らないことだろうな」
「なんかめんどくさいね。ただのお遊びなのに」
(そういやそう思ってるんだった)
俺たちはそれぞれ、二手に分かれて講堂を開始する。
学園にいるときや友人たちの前では黒く染めている髪を茶髪に戻して、エージェント服を着込み、髪型を変える。
「⋯ミッションを遂行する」
俺が目を開くと、俺の瞳は茶色に変わり、黒いコートを羽織る。
◆
ふと、剣戟音が耳をつく。
ここから200mもないところだろう。
「⋯行くか」
◇◇
「もう諦めなさい」
アレクシアは目の前の黒ずくめの男に言い放つ。
「我らはシャドウガーデン⋯」
体から血を流しながらも虚ろな様子でそう繰り返す男はフラフラと立つ。
「さっきからそればかり⋯それがあの男たちの意思だというの?⋯まぁいいわ。終わりよ」
アレクシアは剣を構える。
その時
「っ!あら、お友達かしら?」
背後の物音に振り向くと、そこには黒ずくめの男が3人いた。
「「「我らはシャドウガーデン⋯」」」
その二人はアレクシアに斬りかかる。
「ふっ!」
アレクシアはなんとかそれを受け流す。
しかし
「っ!」
どこからか弾丸が飛んできてアレクシアの脇腹を貫く。
「痛っ⋯!」
意識がそれた彼女を狙い、最初に戦っていた男が背後からアレクシアの左腕を斬る。
「くっ⋯!か弱い乙女相手に⋯ひどいわねっ⋯!」
袋小路に追い詰められ、左腕をかばいながらアレクシアは後ずさる。
近くの建物の上には狙撃銃を構えた男の姿もなんとか視認できる。
どう考えても詰みだ。
「姉様⋯バク⋯」
「我らはシャドウガーデン⋯」
一人が剣を振りかぶった
その時
「がっ⋯!」
男は剣を落とし、倒れ込む。
倒れた男の後ろには、黒い小銃を構えた男がいた。
男はコートを投げ捨て、茶髪の髪と、チェストハーネスがついた白いトップスを着たマッシブな上半身に、黒いボトムスを履いている姿があらわになる。
「女の子一人に男5人がかりとはちょっと見過ごせないな。まぁそうじゃなくても、シャドウガーデンの名を騙った時点で運命は決まっているんだけどね」
そう言ってこちらに歩いてくる。
「我らはシャドウガーデン⋯」
残った黒ずくめの男たちが斬りかかるが、茶髪の男はそれを難なくかわし、アレクシアの前まで来て彼女を庇うように立つ。
「
男は銃の引き金を引き、黒ずくめの一人の剣を弾き飛ばし、間髪入れずにをヘッドショットする。
「ぎゃっ⋯!」
「よっと」
そしてもう一人を組み伏せ、背中に座る。
すると建物の上のスナイパーが男の頭を狙って銃弾を放つが、首をそらしてかわし、スナイパーに向かって3発弾丸を撃ち込み、スナイパーは息絶える。
襲いかかってきたもう一人の黒ずくめに、男は何かを投げつける。
「⋯っ!」
黒ずくめが手に掴んだものを見ると、それは弾倉だった。
「なっ⋯!」
次の瞬間、弾倉を持った手を撃ち、弾倉が弾き飛ぶと男は自分が椅子にしていた黒ずくめを蹴り飛ばす。
そして瞬時に弾倉を取り外し、飛んできた弾倉が銃にすっぽりと収まり、そのまま銃で眼前の男の眉間を撃ち抜く。
「くっ⋯!」
生き残った黒ずくめはその場から逃走する。
「逃げたか」
男が追おうとすると
「待ちなさい⋯!」
アレクシアは荒い呼吸で彼を引き止める。
「あなた⋯シャドウガーデンなの⋯?」
「あぁ。正真正銘のシャドウガーデンだ。あんな偽物たちと同じにされたら困る」
「あなたたちの⋯目的を教えなさい⋯!その力をなんのために振るうのか⋯なんのために⋯戦うのか⋯!」
言っている最中でアレクシアは地面に膝をつく。
「⋯」
男は緑色のカプセルのようなものを取り出し、彼女の脇腹にかざす。
「何を⋯!」
「動くな」
そしてカプセルを回転させる。
すると緑の波動が彼女を包み込み、脇腹の弾痕は消え、腕の出血も止まる。
「あくまで応急処置だ。腕の傷は出血は止めておいた。だからこれ以上関わるな」
そう言うと、彼はピンクのカプセルを取り出し、回転させると、そのまま跳んでいく。
「待ち⋯な⋯さ⋯い⋯!」
そのままアレクシアは気を失う。
◇
俺は飛びながら逃げた黒ずくめを視認する。
「ん?シド?それになんか数増えてんな」
3人ほどの黒ずくめの前に立ちはだかるシャドウを見つけ、そう言いながら俺はブレイカムゼッツァーを取り出す。
「まぁ生け捕りは一人でいいだろ」
そのまま急降下し、シャドウが剣を振り下ろすのと同じタイミングで、俺も一人を急降下しながらブレイカムゼッツァーで斬り殺す。
「くっ⋯!クソっ!」
「逃げられると思っていたのか」
シャドウがそう言って剣で黒ずくめを指す。
すると
「お見事です」
と、いつの間にか現れていたニューが言う。
「後はお任せください、情報を引き出します」
シャドウと俺は後ろを向いて歩き出す。
「⋯抜かるなよ」
「後は任せる」
「もちろんです。お任せください」
そして俺達はその場から姿を消す。
「クソが⋯死ねっ⋯!」
黒ずくめの男はニューに斬りかかる。
しかし
「がっ⋯!」
剣を砕かれ、体を斬られた男は倒れ込む。
「私は⋯あのお方たちほど優しくない。⋯楽に死ねると思うなよ」
翌朝、王都の大通りに凄惨な死体が吊された。
恐怖に顔を歪めたその死体に貼りつけられた紙には、血文字で『愚者の末路』とだけ書かれていた。
せっかくだから最後くらい劇場でVシネマを見ようかなと思い始めてます。
ってか超能力戦争もうプライムで無料解禁が決まったんですね。
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