対ヨロです。
ここはスネージナヤ。七国あるうちの一つである雪の国。
そんな雪国には、歌姫と踊り手のスネージナヤの2大トップスターと呼ばれている者が居た。
「アカツキー!一緒に雪だるま作りましょー!」
僕の部屋のドアを破壊しながら入っていたこいつは、幼馴染のヴォジャニーツァ。
先程触れた歌姫の方である。
「うるせえ!毎日毎日!ドア修理するこっちの身にもなってくれー!」
そんな彼女に切れている俺ことアカツキ。
スネージナヤ生まれ、ナドクライ育ちである。
「もう!私はアカツキと雪だるまを一緒に作りたいだけよ」
と頬を膨らせて言う彼女。
正直言って可愛いのである。
「雪だるまなら、そこらの子供達と作ればいいだけの話じゃねえか」
「私は、アカツキと一緒に作りたいだけ!」
そして、一回決めたことは何があっても曲げないめんどくさい女の子である。
可愛いけれども。
「第一、雪だるまを作った所で何になるって言うんだ」
「ふふふっ!それはねー!」
「…それは?」
「思い出になるわ!」
「…」
馬鹿正直に聞いた俺がバカだった。
そういえば、こいつ後先考えないで、理由も適当に行動する奴だったことを思い出した。
「ね、何か言ったらどうなのよ」
「…いや、お前がそんな奴だったなと思い出しただけだ」
「それって褒めてくれてるの?」
「どこをどう取ったら褒めてるになるんだ…鏡を見てこい」
彼女にそう言うと、彼女は本当に鏡を観に行った。
これでしばらく静かに_
「やっぱり私って可愛いわ!アカツキ、私とエッチな事しましょう!」
前言撤回。静かになるどころか更にうるさくなって帰ってきた。
しかも、内容も酷くなって
「あのな…お前と俺とでは住む世界が違うの。そこんとこ分かってる?」
「もちろん!アカツキと私は世間ではお似合いって言われてる事はね」
「…」
彼女の言う事は悔しいが、本当の事なのである。
『コロレフスキー劇場』で歌手を務める彼女と同じ劇場で現場リーダー兼監督として働く自分。
世間からは、お互いに有名人として認識されている事もあってお似合いカップルとまで呼ばれている。
カップルではない。あくまで幼馴染だと強く言っているのだが。どいつもこいつも『はいはい~嘘』と言わんばかりの対応をしてくる。解せぬ
「だからね、私と付き合って結婚して、エッチな事たくさんしましょう」
そして、世間の言葉を完全に吞んでいるこいつは、こうなってしまったのである。
気を抜けば、すぐに襲ってくるのである。寝る時も気が抜けない。
「オデットさんに言われてたけど、そういうのはノーだから」
「オデットは関係ないわ。これはアカツキと私の問題だもの」
幼馴染は、自分の話を一つでも聞いてくれた事があっただろうか。
記憶上では存在していないように思う。
「そうは言ってもなー」
「だ・か・ら関係ないって言ってるでしょ!」
「うるさ」
本当に、歌手をやってる事もあって、怒ると大声を出す癖のあるこいつは、本当にうるさい。
耳が死んだかと思った。
「監督、そろそろお時間なのですが」
「はいはい、行きますよ」
「あっ!ちょっと!?」
こいつとの話をどうにかして躱そうと思っていたのだが、丁度良いタイミングでスタッフであるラムパーナさんが呼びに来てくれた。
後で、有名なお菓子でもプレゼントしておこう。フォンテーヌに名を馳せる料理人が作ったお菓子をね。滅多に入らない代物だが、この仕事をやっていればツテで月に2回ほど貰えるのだ。
ま、
「ヴォジャニーツァさん、また監督に絡んでいたんですか?」
「幼馴染として遊びたいだけだったのよ」
「はぁ…」
アカツキが立ち去った後、ヴォジャニーツァとラムパーナが会話をしていた。
「ラムパーナこそ、行かなくていいの?」
「今からはオデットさんとどういう演劇にするかの相談事なので」
ロレフスキー劇場でアナウンスや司会進行などを担当しているスタッフであるラムパーナは、ヴォジャニーツァにそう伝えた。
「オデットと二人きりで?」
「私は分かりませんけど…恐らく二人きりで…だと思います」
ヴォジャニーツァの質問に、ラムパーナは正直に答えた。
その言葉を聞いたヴォジャニーツァは、彼女の制止も聞かず、アカツキの部屋を飛び出していった。
「ヴォジャニーツァさん…監督の事になるとすぐに熱くなるんだから…」
ラムパーナは自分以外が居なくなったアカツキの部屋でそう呟く。
彼女が言う通り、ヴォジャニーツァはアカツキの事が大好きなんである。
ーーーーーーーーーーー
「アカツキ、待ってました」
「うん、オデット待たせてごめんな」
「大丈夫です、待つのも好きなので」
自分の姿を見るや否、目の前まで駆け寄ってきた彼女はオデット。2大トップの踊り手である。
「
「はいはい」
オデットが言う
世間にばれたら、もう炎上しておかしくはない。
ここで話す事でもないのだが、彼女の髪は柔らかくて触り心地はとても良い。
「落ち着きます」
「それは良かった」
オデットは、自分に抱きしめられる事で、モチベを保っていた。
何故知ってるかというと、彼女本人が言ってくれたからである。
「それじゃあ、次の講演の話を_」
オデットがそう話を広めようとした時だった。
バンッ!!!!!!
オデットの部屋の扉が勢いよく解き放たれたのである。
そこには、怒り狂ったヴォジャニーツァの姿があった。
「ちょっとアカツキ!!オデットとなんで抱き合ってるのよ!!」
最初に彼女の口から出てきた言葉はそれであった。
「ヴォジャニーツァ、これはアカツキと私の親愛の証なのですわ」
「そうだったの!?」
オデットから言われた言葉に、俺はそうツッコみを入れた。
てっきり、モチベを維持するためだと思っていたので驚きなのであった。
「親愛の証なら私とアカツキはもっと凄いんだから!」
オデットの言葉に、ヴォジャニーツァはそう返す。
生まれた時からずっと一緒に居た仲なのだ。付き合いの時間という点で言えばオデットよりは長い物である。
「それはそうでしょう」
オデットは、ヴォジャニーツァの言葉にそう返し。ヴォジャニーツァはふふんと大きくはない胸を張った。
「ですが…私の言う親愛の証というのは_」
オデットはそう言うと、俺の顔に近づき、唇を手で触れてきたのである。
「…オデット?」
「気持ちは出来ていますか?」
「はっ?」
気持ちの整理も何もないまま。俺はオデットに唇を奪われてしまった。
「オデット!!!」
ヴォジャニーツァの叫び声が聞こえるも、ヴォジャニーツァの手によって離されるまで俺とオデットはくっ付いたままだった。
「オデット!!アカツキは私の物!!勝手な真似はしないで!!」
ヴォジャニーツァは、俺とオデットを切り離し、すぐさま抱き着いてくると、オデットをけん制しながらそう言う。
「アカツキは誰の物でもありませんし、ヴォジャニーツァの物でもないです」
「違う!!!!アカツキは私の、物なんだからーーーー!!!!!!!」
途中出てきてましたが、フォンテーヌのキャラ達も出す予定です。
ファデュイ達もですが。もしかしたらコゲツ君も出るかも??
今作のオリキャラの設定を_簡単な設定ではありますが。
名前 アカツキ
誕生日 10月1日
所属 コロレフスキー劇団
星の楔 雷
武器 片手剣