二人に連行され、劇場内のとある部屋に投げ込まれ……誰か助けてください………
あっ…ここじゃ…誰も助けに来てくれないや…スタッフも元場の仕事で忙しいし…
「オデット!!アカツキと約束してたって何!?」
「それに関しては、私も言いたいのですが…」
てっきり、僕を問い詰めてくるのかと思いきや、二人で言い合いを始めてしまいました。
僕が間に入った方が良いんだろうけど…下手に話に入ると、また災いが自分に振る注ぐことになる。
いや…こうなってるのは自分が原因ではあるが……
「アカツキは、私とデートするって約束だったの!横から入って来ないでー!!」
完全に怒りのマークを額に浮かべながらヴォジャニーツァがそう言う。
「知りませんよ。私こそアカツキとおでかけの約束をしていたので」
ヴォジャニーツァに対して、オデットは表情を変えずに対応する。
彼女らしいと言えば、そうなるのだが……
「だから!!私とデートするって言ってたの!!」
ヴォジャニーツァはそう言っているが、デートの約束をした覚えはない。
見守りに付いて行きたいと、彼女に言われたが………この時、僕の脳内で何かに気付いてしまった。
もしかして、見守りに付いて来て、そのままデートに行こうとしたのでは……
そうだとしたら、あまりにも策略が凄い。
「ヴォジャニーツァがなんと言おうと、今日は私とお出かけの予定ですので、また後日にしてください」
暴れ狂っているヴォジャニーツァとは違い、オデットは冷静沈着。表情も変えずにそう言い切る。
そんな時だった。部屋のドアを叩く音がした。
「アカツキさん、今いいですか?」
「クリシュさん、今いいで_」
許可を出そうとしたら、二人に口を塞がれてしまった。
二人の目と視線が合った。
「クリシュ以外に女の気配がする…」
「私もです」
「えぇ…」
僕には気配は感じないが、二人には気配を感じているようだった。
「クリシュ、今はやり取り中だから後にしてもらっていい」
クリシュに対して、ヴォジャニーツァはそう返事を通した。
しかし、クリシュさんは困ったような声で返してきた。
「でも、アカツキさんにどうしても会いたいという人が来ていまして…」
「クリシュ、それって男の人?」
「…いえ、女の方です…」
「それならだめね!!」
クリシュさんの言葉に、すぐヴォジャニーツァは返した。
その時のヴォジャニーツァは死んでいた。そして、ヴォジャニーツァは僕の方を向いてきた。怖い……
「アカツキ…一体、どこの女の子を捕まえてきたのかしら…?」
もう怖いを通し越して…僕は、ここで死んでしまうのではないかと思うくらうに、ヴォジャニーツァの圧力は凄かった。
下手な事は言えない…だからと言って、誤魔化しも聞かない…どうするのが正解なのだろうか…分からない。
「待ってくださいヴォジャニーツァ」
「何よオデット、私はここでアカツキを追いつめて私の物にする作戦を実行しようとしてるの、邪魔しないで」
なんじゃその作戦は…ヴォジャニーツァの言葉一つにびくびくしてしまう。情けない事に……
「今のアカツキにそんな事をしても無駄です。見てください」
オデットは、僕の事を指さしながらヴォジャニーツァを止めに入ってくれた。
ひと先ずは安心できるのか…?
「ふふ、アカツキ、可愛いわね、私に怯えていて」
「ひぇ…」
ヴォジャニーツァの目は獲物を狙う肉食系動物の目をしていた。
本当に死ぬんじゃないか僕…
「追いつめるだけじゃだめです」
「というと?」
「私たちが居ないと駄目な体にしてしまうのです。そうすれば私たちの女性の方に手は出せなくなるでしょうから」
前言撤回…オデットも助けてくれなかった。
むしろ、オデットの方が酷いまであった。依存させて二人の物にする作戦のようだった。
バンッ!!
その時、部屋のドアが強引に開け放たれる音がした。
「いつになってもこないから、こっちから来てあげたわ」
「アカツキさん、お久しぶりですね」
そこに居たのは、知り合いの刻星さんと甘雨さんが居た。
「アカツキー!誰よこの人達!!」
そして、僕の服を掴んで体をゆさゆさと振ってくるヴォジャニーツァ。
「あああ、アカツキさんが…」
「ヴォジャニーツァ…一旦、落ち着けー!!!」
「落ち着ける訳ないでしょうがーーーー!!!!!!」
一波乱あったが、なんとかヴォジャニーツァを落ち着かせて、劇場内のゲストルームに2人を案内して、話し合いを行う事になった。
「で、アカツキ、この美人の二人は誰?」
「えっと…そっちが甘雨さんで_そっちが刻星、前に海灯祭の時に会った人達」
ヴォジャニーツァに二人の事を簡単に説明する。
ヴォジャニーツァは、僕の服を掴んで普段よりもくっついていた。それに加え、二人に威嚇していた。お前は猫か
「貴方がヴォジャニーツァさんですよね?」
「そうよ!私がヴォジャニーツァ!アカツキの将来の嫁よ!」
「冗談はほどほどにしとけ」
「冗談じゃないもん!」
「二人で凄く仲良いのね」
「ふふん!だって幼馴染だもん」
「これに関しては合ってる」
変な所で冗談を差し込んでくるので、こっちも困惑する時がある。
本当に辞めて欲しい所ではあるんだけど…
「わあ~そうなんですね!」
「アカツキの事は一番、私が知ってるんだから!」
こうはしゃいでいるヴォジャニーツァを見ていると、口を挟むのも悪い気がしてしまう。
「それなら、アカツキさんの事をもっと教えてもらおうかしら?」
「いいですね。私たちが知らないアカツキさんの事知れるかもしれないですし」
二人の言に、ヴォジャニーツァはさっきまで威嚇していたのが嘘のように懐いた、本当にお前は猫か
「ヴォジャニーツァさん、可愛い」
刻星さんは、そう言ってヴォジャニーツァの事を可愛がっていた。
「アカツキさん」
「甘雨さん、どうしました?」
「いえ、今日、気合を入れて服*1着ていたのですが……似合ってますでしょうか?」
「うん!甘雨らしくて良いと思う」
「!!そうですか~えへへ、嬉しいです、後…」
「?」
「久しぶりに会ったので…その、ハグしてもいいですか?」
「分かった。ほらおいで」
僕がそう言うと、甘雨さんは僕に抱き着いてくる。
甘雨さんはスタイルがとても良いので、柔らかい所が当たって意識してしまう。
「あっ!!!アカツキに抱き着くの禁止ー!!!」
ヴォジャニーツァはそう言って、僕達の間に入ってこようとしたが_
「ヴォジャニーツァさん、良い匂いね~!!」
刻晴から逃げられずに居たのだった。
次回は、誰だそうかな。
出して欲しい方居たら教えてくださいませー
なるべく出したい。一応全キャラOKにしますよー