サラダバーが半額だからですか?
「今日はお休みで」
『ええええーーーー!?!?』
俺の言葉を聞いたスタッフ一同から悲鳴が起った。
何故こうなったかというと………
「アカツキさんー!!私の剣を取り戻して!!」
ヴェスナによる意味の分からない発言によってこうなってしまったのである。
「アカツキさんは大丈夫なんですか」
「まぁ…なんとかなると思う」
背後からは、爆発音だったり、何かが割れるような音が響いているが……後で、
「そっちに行ったわよー!!」
「ここは私に任せてください」
……今の状況的には不安でしかないが、オデットとあいつが居るし……なんとかなるだろう。劇場が壊されないか…ただそれだけが心配だけど……
「ヴェスナさんが暴れないかだけ心配ですね…」
「まぁ……そうなるよね……」
クリシュさんに言われて、そう返すしかなかった。
「という訳で、皆さんは今日は帰って貰って…」
自分がそう言って、スタッフの皆には帰って貰った。
さてと……戦場に向かうか……
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そしてその戦場に向かったら…
「アカツキさん……その……」
「………」
ヴェスナが見たこともないくらいに申し訳なさそうにしていた。
彼女の剣は既に彼女の手によって回収されていたのだが…
「あああ…私とアカツキの思い出がーーー!!!!」
あっちでは、ヴォジャニーツァが、誕生日に贈ったコップの破片を素手で一枚、また一枚と拾っていた。
また買ってきてあげるから…割れたコップを素手で触らないで…
「アカツキさん……」
劇場が壊れなくて良かったのはいいけど、二人の心は傷心になっていた。
「アカツキさん…何か言って貰わないと…私…」
そして、目の前に居る少女を…どうしたものか…
「はぁ……」
「ため息辞めて…」
「あのなーみんなに怪我が無くて良かったし、被害もあれくらいだったから良いけど…次はないようにな」
「…!うんっ!次はないようにする!」
俺の言葉を聞いた彼女は、すっかり元気を取り戻した。
本当に反省してるのかヴェスナは
「お詫びは……私の胸でも触る?」
ヴェスナがそう言った時、背後に居るヴォジャニーツァがこっちを見たような気がする。
「あのな…年の差もだけど、女の子が簡単にそんな事を言わないの!」
「いてっ…」
俺は、ヴェスナの頭を軽くはたくように叩く。
彼女は、叩かれた場所を両手で抑えていた。そんな強くは叩いて居ないから問題は無いはず。攻撃してきたらやり返すだけだし。
「私がアカツキさんに手を出せないからって、叩く必要ないじゃん!」
「色仕掛けは、もっと大人になってからにしようね」
「むぅ~!!」
こっちは、400年生きてるんだ。
若者の色仕掛けなんて興味もない。
「アカツキー?ちょっといい?」
一見は笑っているように見える。だが、それは外見でしかない。
内面は笑っていないヴォジャニーツァがそう声を掛けてきたのだ。
「何…」
「ちょっとだけ話したいなーって」
ヴォジャニーツァはそう言って、俺の腕を素早く取った。
「この手は?」
「いいから!来るの!」
そして、ヴォジャニーツァによって違う部屋へと連行されていく。
最近、こいつに連れて行かれる事が増えたような気がする…
「さっきのは何?」
「関係ない話では?」
「大ありよ!」
と言って、壁ドンしてきやがった。
けど、ドキドキはしない。もう慣れてしまったからだろうか。
うむ……よく分からない。
「なんで関係あるの?」
「それは、アカツキと私は一心同体だからよ」
「はぁー?」
なんかよく分からない理論をかましてきた。
「どこに一心同体を感じたのか聞きたいんだけど」
「それはね」
「それは?」
「私とアカツキは、幼馴染だからよ!」
「真面目に聞いて損した」
「なんでよっ!?」
大きな事を言うのかと構えていたけど、大してそんな大きくなかった。
幼馴染なんて分かりきっている話じゃん。
「結婚してだとか、恋人になってとかそっち方面だと思っていたわ」
「え?何々~?アカツキ、私と結婚したいの~?」
「なんか…うざい…」
俺がそうこぼすと、またわーわーと騒ぎ始める幼馴染。
俺だから慣れているけど、それなりの音量なので、スタッフたちも何事かと様子を見に来ては、なんだいつも事かと離れていく。なんだろうとは思う。
「私は結婚してもいいわよ。同じ精霊族だからね」
「はいはい、そうですねー」
「むぅ~私は本気なのに…!」
本気でも冗談でも、そういう軽率な発言は辞めて欲しいというのが本音だけど。
世間では、俺たちの関係は悪い意味でも良い意味でも広まっているので今更の話である。
「というか…いつまでこの体制で居ればいいの…?」
「えっ?」
すっかり忘れていたけど、壁ドンをされたまま。
何気に、この体制もきつくなってきたのもある……
「ドキドキした?」
「いや、全く」
俺がそう答えると、両足の膝の間に蹴り足を入れてきた。
「ドキドキした?」
さっきよりも圧力が増した。
そう言えと言わんばかりの圧を、幼馴染から感じる。
「……」
「どうなのよ」
「……ドキドキというより…怖いんだけど…」
「私は怖くしたつもりはないのだけれど?」
「そう思ってるお前が一番怖いわ」
「ふふふ」
そう笑う幼馴染が一番怖いと実感する俺なのであった。
ヴェスナが刺さりに刺さってしまったのでレギュラー入りです。