ぼくは、スライム?〜偽物勇者と再生の子〜 作:ワンダ・プレイア
遂にやってきた、大都市カマアマに!
大きな壁に囲まれて、人が住むにしては大規模な景色。顔をどこまで上げれば上が完全に見えるのかなって思ってしまう位、全部の建物が人の数十倍大きい……これ、人間が全部自分達で建てたんだよね?……なんで?
「あー関所だっる、クソ暇人共は他に仕事ねーのかってレベルで質問を畳み掛けて来やがった。口説き文句かよって」
「あれでもかなりの手慣れ達だ、お前の荷物の多さが問題だ……素材はもう少し置いてきて良かっただろう。骨や牙、爪は特に」
「物好きは言い値で買ってくれるんだよ……あー頭蓋持って帰りたかったぜ。しばらく金勘定に困るこたぁないのによー」
隣で顔の半分以上の大きなあくびをしたリゴルを見ながら、サニタスとヴェクタの小さな言い争いが聞こえる。
いっつも喧嘩してる、でも仲が悪いわけじゃない……よく分からない関係だな。
「ふぁ……そういやルベラは」
「精霊族だからな、追加で検査がある」
「ああ、病気を持ってないかって奴っすね……特効薬も開発されてるしルベラは半分人間なのに……あんまいい気はしないけど、しょうがないか」
申し訳なさそうにリゴルが頭を掻きながらサニタスと話していた。
精霊族……ルベラはサラマンダーと人間が半分ずつってことだったよね?半分でも病気の心配があるんだ。どんな病気なのかな?リゴルが前言っていた「精霊族を下に見る」ってのと関係があるのかもしれないけど分からないままだ。
勉強しなきゃな、この世界の常識を。やっぱ本かな?後で本が一杯ある場所に行きたいな。
「さてこの後だが……私は聖堂に行って勇者登録の手続きを済ませる。ヴェクタとリゴルはどうする?」
「素材売って資金を増やしてくる。おいリゴル、オレにちょっと付き合えよ」
みんなそれぞれ行き先を決めている、正直初めて来る場所だから誰か一緒に居て欲しいんだけど。その言葉を言っていいか迷ってしまう……優しくしてよ記憶喪失だから、一応そうなってるから!
「カリエス殿は……申し訳ないですが、ルベラを待っていて頂ければ」
「あ、うん!わかった!」
そうだ、ルベラがいたんだ!良かった、色々ルベラに教えて貰おう。
「授与式は明後日だ、それまで問題を起こすなよ。それぞれ用事が済んだら聖堂まで続く坂の麓……そこにある酒場まで来てくれ。宿を手配しておくから、勝手に寝に行くなよ?」
「
「じゃあ後ほど……カリエス、チビスケを宜しくなー」
リゴルとヴェクタがキャッスルグリズリーの素材を抱えて、大勢の人の中に消えてしまいもう見えなくなった。
あんなに大荷物なのに普通に行っちゃった、他の人もヴェクタ達と同じかそれ以上の大荷物を運んでいる。みんなどこかに売りにいくのかな?
「では私も、暗くなる前には合流できるように用事を済ませてくださいね」
「うん、またね!サニタス」
「は?……はい、また後で」
僕が手を振って見送るのがなにか面白かったのか、ちょっと息を止めるように口をすぼませて肩を震わせて行ってしまった。
変だったかな?変だったのかもしれない……そっか、カリエスらしくなかったんだな。気をつけよう。
「カリエスらしいこと……結局、ぼくはカリエスがどういう人間だったか知らないままだな」
ひとりになるのはこれで二度目、だからこそもう一度考える。カリエスはどういう人間かってこと。
これからみんなにカリエスって本気で思って貰わないといけない。記憶喪失のままを通すわけにもいかない、些細な違いで疑われて、嫌な思いはさせたくない。それに……あの熊のように、ぼくも殺されないように。
ぼくはみんながいう魔物で、どんなに弱くても魔族なんだから。
「まずは、魔族が人間にどう思われているか分かればいいんだけど……」
「そこの兄ちゃん、本買わない?」
ハッとして顔を上げれば、知らないおじさんが明らかにまっすぐ僕に声を掛けていた。
独り言を聞かれたんじゃないかって一瞬で怖くなったけど、手に持った古い本を差し出してきていたからきっと違うのかも。
「な、なんの本なの?」
「色々あるよぉー。ときめく想いが綴られたポエム集から、過去の勇者の冒険譚……でも兄ちゃんには、魔物図鑑が丁度いいんじゃないの?あんたも勇者志願者じゃない?安くしておくよ」
ルベラはまだ戻って来なさそうだから一応聞いてみると、なんかよく分からない並びの中に魔物っていう分かる言葉が混ざっていた。
「どれくらい払えばいいの?」
「ほっほぉ〜お眼鏡に叶ったな、ちょっと古いけど中身は本物。汚れが目立つしそうだなぁ……銀貨五枚でいいよ」
銀貨?……そっか、お金ってのは役割が細かく区切られてるんだ。
鞄からカリエスの残したお金を袋ごと取り出して、分からないからと差し出して必要な分を取って貰うことにした。
おじさんは僕が田舎から出てきた若者だと思ったのか、慣れた手つきで金ピカのを一枚抓んで銀色のに変えて五枚返してくれた。
銀色のが五枚返ってきた……金が銀の十枚分の価値なのかな?……人間って覚えることがいっぱいだ、大変すぎる。
「毎度あり!他にお目当てはあるかい?よければ世界の歴史の本も買っていく?」
「えっと……じゃあそれも」
「はい、じゃあ値段おんなじね」
さっきくれた銀貨をそのまま渡した、おじさんは満足そうにしていた……それは僕も一緒、探しに行かなくてよかった。
「カリエス様ぁー!お待たせしましたー!」
手をブンブンと振って関所からようやくルベラが出てきた。僕も手を振り返して合流できた。
「こんにちはお嬢さん、本は要らんかね?」
「いえ、わたくしは大丈夫です……カリエス様は何冊か買ったのですね」
「うん、歴史と魔物の本」
「まぁ!あの勉強嫌いなカリエス様が!明日は槍が降りそうですね」
「買わないのならもう行くよ、お買い上げどうもありがとう」
本を売ってくれたおじさんは、売れないと分かるとそそくさと次の人に話しかけに向かっていた。
彼が離れた途端、ルベラが険しい顔になって僕のお金の袋を覗き込んだ。
「詐欺師ではなさそう、本も偽物じゃないし金額も正当。もー!露店商人は詐欺師が多いっていつも言ってるじゃないですかー!駄目ですよ、下手に買い物したら……またカモられちゃいますよ!」
「か、かも……鴨?」
「きっと世間知らずを狙った押し売りだったか、ただの在庫減らしのための売り手だったのかしら?……でも本は大当たり!中々いい売り手でしたね」
ページをパラパラと捲って確認してくれて、ウンウンと頷いて本を返してくれた。
僕も本を開けば、焼けたパンのような香ばしい匂いがする……ちょっとボロボロだけど文字が読めるならいいや。大事にしなきゃ。
「そういえば他の皆さんは?」
「うーんとね……ヴェクタとリゴルが素材売りに行って、サニタスが勇者の……えっと……お仕事しに行っちゃった」
「でしたら……勇者登録の手続きでしょうか?他には何を言ってました?」
他か……サニタスは確か。
「えっとね。終わったらふもとの酒場?に集合ってことと、宿屋はサニタスが用意してくれるんだって……ご飯は豪華になりそうってヴェクタ喜んでた」
「まぁ楽しそう、お魚もあると嬉しいですね」
「ルベラはお魚好きなんだね。これからルベラはどうするの?」
みんなと一緒でルベラも用事を済ますために居なくなる、だからもしこのカマアマにパラサイトスライムが潜んでいれば……って考えた。だからひとりきりになったら探してみようとしてた。
オスピスみたいな人間に紛れている同族が、ここなら多いのかもしれなかったから。
でもルベラは首を横に振った。
「わたくしの用事は指輪の購入くらいですし、そんなに時間は掛かりませんよ。だから一緒に行動させて下さい……カリエス様おひとりは、流石に心配です」
優しい気遣いの最後に、なぜかちょっとチクッとする言葉が聞こえて小さなショックを受けた。
同族探しは無理そうだけど、これは別のチャンスかもしれないな。
カリエスがどういった人物か聞き出そう、ルベラなら話しやすいし一番詳しそうだし。うん……そっちにしよう。
「じゃあいこっか、僕は……特にやりたいこともないけど」
「なら食事でも取りに行きましょうか、安くて美味しいお店を知ってるんですよ!」
ニコリと微笑んだルベラに導かれるように、人が溢れかえるこの街に飲まれていった。
ある程度歩いて人間の凄さというか、なんていうのかな?こだわりが至る所に感じる。
床から壁、場所によっては空まで石を積み上げて綺麗にしていたり。食べ物なんてそのまま売るなら分かるけど、料理したものを売っていたり……あとよく分からないけど売り物がないけどお店をやっている人も見かけた。
ルベラに案内された道中で、さっきの本のおじさんみたいな人が大量に僕の元へやってきた。
武器や道具が多かったけど、いい匂いの水や料理のスパイス……あと石鹸?っていう濡らせば泡になるのとかもあった。
でも全部ルベラに追い払われていた、嫌ならああやって追い払えばいいって教わった。断るのは悪いことじゃないんだって、あんなにルベラを頼もしいと思うことはなかった、ルベラカッコいい!
「じゃっじゃーん!ここです、『マヒマヒ』。お魚料理がとっても美味しいお店なんです」
入り組んだ道を進んで曲がってを何回か繰り返してようやくたどり着けた。『マヒマヒ』と魚の形になっている鉄の板が扉の前に掛かっていて、中を覗けば人が結構入って食事を摂りながら会話しているのが見える。
ほんのり香ばしい……なんだろう?ちょっと癖になるけど嗅いだことある美味しそうな匂いは。
「なんの匂いかな?」
「ニンニクですね……うーん、葉包みの匂いもする。ここはお肉料理も絶品だからなぁ、今日はどっちにしようかな?」
ニンニク?……この匂いはニンニクっていうのか、人間って本当に食べるのに一生懸命なんだな。お店の前に来ただけなのに、ルベラが涎を垂らしているし。
「入る?」
「は!……い、行きましょう!メニューは中に入ってからも決めれますからね」
僕が声を掛ければ急いで口を綺麗にして中に入ってしまった……僕も入らなきゃ。扉に手を掛けて、早速お店の中に突入していった。
それからルベラが色々気を使ってくれているのか、店の奥側にしてくれた……窓で色々と外を眺めていたかったけどルベラが選んだから文句は言わないでいた。
「そうですね、わたくしはこれとこれ……カリエス様はお肉のとお魚、どっちがいいです?」
「うーん……お魚」
「じゃあ同じものですね」
ルベラが立ったままの人に声を掛けて、メニューを読み上げていた。そしたら立っている人が何回か頷いて店の奥に行っちゃった……後はどうするんだろ?
「僕になにかできることがあるの?」
「え?……うふふ、ここはお金を払って料理して貰って、それをただ食べるお店なんですよ。強いて言えば……ゆっくり待つこと、ですかね」
「そうなんだ、そのやってもらうことにお金を払うんだね。そういうのもあるんだ」
「カリエス様は色々忘れてしまってるらしいですからね……これからも一緒に思い出して行きましょうね」
柔らかく笑いかけてくれるルベラを見ていると、サニタスが色々教えてくれた時にルベラを呼びに行ったことを思い出す。
難しい言葉で説明を続けるサニタスに対して、柔らかい言葉でゆっくりと教えてくれたんだよな。
人間は嫌いなままだけど、ルベラはなにがあっても嫌いにならないんだろうな。いつかルベラには話したい……ぼくがパラサイトスライムだって。きっとカリエスみたいに受け入れてくれるよね?だってルベラだもん。
「それで……なにか聞いておきたいこととかあります?騎士学校時代とか、勇者になるまでの話とか」
テーブルに両肘をついて頬を持ち上げて、ご機嫌なルベラが早速話を切り出してくれた。
そうだった、今はぼくのことはいいんだ……カリエスのことの方が大事なんだから。その前にバレたら全ておしまいだ、いけないいけない。
「そ、そうだな……まずは騎士学校がなにかを知りたいな。僕は、なんでそこに行っていたの?」
「騎士学校……懐かしいですね、卒業してから七年、いや八年前位ですかね。騎士学校といっても要は戦闘職の職業訓練の学校なんですよ」
訓練学校?学校っていうのはこうやって人に教えて貰う場所があるってこと?
そこまでして強くなるのに、誰も魔王を倒せないのには別の理由もあるのかな?……辿り着くまで、なにかあるとか?なにかってなんだろう。
「ソロヴォル聖教会が運営し、卒業生の進路は国の騎士団や領主の私兵や護衛、それに猟師、そして勇者に立候補する者も通う。その名も『国立ペティスト騎士学校』、カマアマからちょっと離れた北部にある世界で一番大きな学校なんですよ!」
「す、すごそう……」
「すごいです!まともな騎士学校はここだけな位すごいです!……他の場所だと魔物の対応や、経営の難しさでカマアマしかまともに機能しないってだけだけど……」
そうか、つまり戦いをするのに剣の使い方を勉強しなきゃいけないってことか。買っただけじゃ強くなれないからね。
騎士ってのはよく分からないけど、勇者と似ていることならば想像がしやすい。
魔族に対抗する人間側の勢力なのかもしれない……街に攻めてくるって、魔族側はなんでそんなことするんだろう?カリエスの住んでいた街を襲ったのとも関係があるのかな?
「わたくしは魔法の勉強のため、故郷に学校を作るために入ったんですよ!特待生で!えっへん」
「でもルベラは勇者の旅をするのを選んだんだよね?なんで?」
僕が嫌なことを言っちゃったからか、あんなに楽しそうなルベラの顔が一瞬で引きつってしまった。慌てて謝ったけど、小さく「大丈夫です」と言って少し暗い顔をしていた。
「あの、資金が……やっぱりお金が必要なんですよ。わたくしの故郷、ホソリ島はティソ大陸では一番大きな島なのですが……あ!ティソ大陸は大きさが色々ある南国の諸島、つまりいっぱい島が固まっている地域なのです!精霊族、特にパパみたいなサラマンダー種の誕生の土地。火山のある温かな地域なんです」
ルベラの学校を作る夢があったなんて……そんなすごい目標があったんだ。でもそれよりも、僕は気になることを見つけた。
ルベラが『故郷』、『ティソ大陸』、『精霊族』という言葉を出しただけなのに。周りにいた他の人達が、ルベラに冷たい目を一瞬だけ向けていたのを見つけてしまった。
でもなにか言ってくることも無いまま、何事も無かったように目の前のお皿に視線を戻していた。
関所って所の検査といい、この視線といい、精霊族ってのも知っておかないといけないんだな。
魔物の血ってのは、人間にとってそんな酷いものなの?スライムのぼくと違う、精霊族っていう人間側の種族じゃないの?変なの。
「勇者のパーティとして活躍すれば、故郷に資金が入ります……わたくしはそういった取り決めで、カリエス様達と戦うことにしています」
「魔王までの道中、困っている街を助けて回るの?」
「そうです!状況によっては足止めになっちゃいますが、勇者のお勤めのひとつなんですよ。だからそれが可能かどうかの試験みたいなのが、今回の討伐任務で……ああ、学校の話からだいぶ逸れちゃってますね、ごめんなさい」
楽しい話が続いてきたのにルベラが急に謝ってきた、僕は昔の話なら学校じゃなくても聞きたいから気にしないのに……続けてって言ったらまた嬉しそうに目が開いて色々教えてくれた。
海という大きな水がこの大陸を囲っているとか、馬車だけじゃなく船っていう乗り物や、空を飛ぶ乗り物も開発中だとか。
列車!列車っていう一瞬でびゅーんって大陸を移動できるすっごい乗り物とかの話もしてくれた。
学校についても教えてくれてね、カリエスは剣の勉強のため、立派な騎士になるために学校に行ってたんだって。騎士学校を卒業すれば、強さが認められて魔物の討伐資格が貰えてっていうのがあるらしいとかも聞いた。
「資格……仕事でできることが変わるんだね」
「勿論です!一応魔法もそういった資格や検定もあって、人々の安全第一で資格がないと違法になっちゃうんです。魔法の指輪も……この資格証明がないと上質なものは売って下さらないのですよ」
といって見せてくれたのは、手袋から出てきた小さな腕輪だった。それを取って見せてもらうと、見た目はただの腕輪だけど……裏面になにか彫られているのを見つけた。
「ソロヴォル聖教会が定めた暗号、わたくし達が使わない文字で書かれています。それを見て、お店側が資格所持を見極める……らしいです、正直詳しくないけど。一般人の間で魔力の暴走が頻繁に起こらないようにーだとか?」
「魔法使いって大変なんだね。全員が魔法を使えるわけじゃないのに、更に資格もいる……うーん、ルベラは偉い」
「えっへん!そうです!もっと褒めちゃってくださいな」
嬉しそうに胸を張ったルベラとの話を聞いていれば、僕達の前に料理が運ばれてきた。
お皿の上に葉っぱで包まれたなにかが、湯気を上げている。お皿の横にナイフとフォークが置かれて、お姉さんはペコリと頭を下げて行ってしまった。
「これが……葉っぱごと食べるの?」
「そういう人もいますが、えぐみが強いんでおすすめしません。ナイフで切って……こう、開けて頂くのです」
気持ちが昂ぶっているルベラが両手にナイフとフォークを握っていた。ルベラに合わせるように持ったけど、「逆ですよー」と笑われて慌てて戻した。
お手本になってくれているルベラに合わせて、葉っぱにナイフをスッと入れると良い香りと共にふっくらと焼き上がった魚とお芋が出てきた。
思わずゴクリと喉を鳴らしてしまう位だった、ヴェクタの料理とはまた違う……なんというか。とりあえず美味しそう!
「骨には気をつけて下さいね……いただきます」
いつもみたいに「いただきます」をして、ルベラは魚の身を綺麗に切り取ってさっそく一口食べ、幸せそうな顔でうっとりしていた……ルベラって表情がいっぱい変わるんだな、可愛いな。
僕も真似をして、ちょっとだけボロボロになった身を一口パクリと頬張ってみた。
おぉ!お店の前で嗅いだ、ニンニクの香りと葉っぱの香りがする。魚なのにヌメッとしてなくて身が白い、それに魚の脂なのかな?お肉のと違う美味しさだ……このお芋もホクホクで美味しい。
「ヴェクタの料理とおんなじ位美味しい!」
「まぁ、ヴェクさんが聞いたら喜ばれますね」
「美味しい……おいしい……」
「ゆっくり食べましょう。デザートも頼んでいるんで、それも楽しみにしていて下さいね」
ヴェクタのスープとはまた違う、初めましてな味を堪能して。あんなに話し込んでいた僕とルベラは夢中でお皿の上の料理を平らげていった。