ゼンゼロキャラとイチャイチャ純愛したり激重感情を向けられるお話 作:dark9486
アンケートの結果、雅さんとヴェリナさんが同率でぶっちぎりでしたね
逆にセヴェ×シィは一票しかありませんでした……
自分あの二人のCP好きなんだけどなあ…
けど結果は結果なので今後はこれを反映して書いていきます!
同率の二人に関しては案が浮かんだ方から先に書く予定です
ではアリス視点始めていきます
ドオオオオオオオオオンッッッ!!!
耳をつんざくような爆発、それに凄まじい程のエーテルの本流。それが今まさにわたくしの眼前に迫ろうとしていた…
“アリスッッ!!!!”
だけれどそれより前に…彼が前へと立ちふさがったことで命を失わずに済み、わたくしを襲った男は治安局へと連行された……けれど
「そんな…!○○!しっかりするのだわ!!!」
“アリ……ス………”
彼の身体は誰が見ても重傷だった……
破片の一部が左腕と右脚に食い込みながらそこから赤黒い液体を垂れ流し、さらに濃度の高いエーテルにより侵食された身体のあちこちから結晶が生え始めているのに……彼は息も絶え絶えながらわたくしに微笑みかける…
“君が無事で良かった……こんな僕でも…最後に君の役に立てたみたいだ……”
その言葉に未だ何処か受け入れきれてなかったわたくしの脳は彼がもうすぐ死ぬかもしれないという現実を突き付けられ、気付けば涙が溢れていた…
「いや…!いやぁっ!お願い…!死なないで○○!!!」
わたくしは彼が少しでもこの世界に留まれるように必死で呼び掛け、無事な右腕を強く握りしめる…
“ずっと…君のことが好きだった……どうか…幸せに……いき……て”
その言葉を最後に彼の手はわたくしの両手から離れ、地面へと落ちていった……
「○○……?○○っっっ!!!起きて!!!お願い…!!!」
「離れるんだ!これ以上は貴女もエーテル侵食を受けてしまう!」
「嫌よ…離して!○○が!○○が死んでしまうのだわ!!!」
わたくしは駆けつけた救急隊の方々に止められ、彼は病院へと運ばれていった……
「くそっ…!どこまでも忌々しい男だ!何度も私の邪魔をしおって…!」
「私語は謹んで下さいフェロクスさん。貴方を爆発テロ行為の現行犯により拘束します」
呆然としたわたくしの背後から自身を襲った相手と治安局の方の声が聞こえハッと我に返り声のする方を向く…すると男はわたくしを見つけたのかニヤっと笑い…
「ふふ…だが貴様の大事な相手はもう助かるまい!どうだ?大事な物が惨めに奪われる感覚は?ざまあみるが……ぶげぇっ!?」
そう言い終わる前に彼の顔にいつの間にか駆けつけていた真斗が拳をぶつけ、後ろから頭を抱えながらも彼を睨む柚葉がいた……そして真斗は肩で息をしながら全身の毛を逆立ていて、あんな彼の姿は今まで見たことがなかった…
「てめえ…!!!よくも俺の大事な親友《ダチ》を!!!!!そんなに死にてえなら……今すぐこの場でぶっ殺してやる!!!!!!!」
「止めて真斗!そんなことしたらあんたも捕まるんだよ!?それに彼がまだ死んだ訳じゃないし!だから抑えて!それにこんなやつ殺した所で何も変わらないじゃない!」
すると柚葉は真斗の前に立ち、彼を抱きしめる…
「だからお願い真斗…踏み留まって…?その先を越えたら…あんた戻って来られないよ…」
彼女の言葉が響いたのか真斗の体毛は何時もの様子に戻る……
「……すまねえ柚葉」
ブブブブブブブッ!
ふとわたくしの携帯が鳴り、画面を開くとアキラからの着信だった…
ピッ!
『もしもし!アリスかい!?今病院から彼が一命を取り留めたって連絡があった!今リンとイアスは彼の側にいて僕は今病院の外から電話してる!早く来てあげてくれ!』
「っ…!本当に…?彼…生きてるのだわ?………うぅ…無事で良かったのだわ…!」
「こうしちゃいられねえ!二人とも急ぐぞ!」
真斗の言葉にわたし達は三人で彼のいる病院へと走り出し、受付の説明も頭に入らずにとにかく彼のいるという病室へ急いだ…
「…っ!……○○」
「……ひでえな……」
「こんなの…こんなので生きてるって言えるの……?」
駆けつけた病室にいた彼は見るも無惨な姿でベッドに横たわり、口や鼻にはチューブが差しこまれ身体の至る所にも点滴や輸血用の管が刺さっていた…
「お待ちしておりましたアリスお嬢様。彼の様態についてですが……」
ふと彼を手術した医者の先生がが後ろからわたし達へと声をかけてきたけれど、その顔は気まずさ…申し訳ないといった顔が見られている……
「お嬢様……よろしいでしょうか?どうか……落ち着いて聞いて下さい…」
そして先生が言うには、彼の腕と脚は生体型のパーツに換装すれば問題ないとのことだったけれど……高濃度のエーテルを受けたことにより内臓や残った筋肉に後遺症が残るらしく、つまり……彼はもう二度とわたし達と一緒に戦うことが出来ないと診断されてしまった…
わたし達としては彼が生きてるなら良かった…でも彼自身はあんなにも武道を磨いて…さらには虚狩りの『星見雅』さんとも仲良くなれたと嬉しそうにしていたのに……あまりにも残酷な通達だった…
“…………そっか…”
実際、あの後目を覚ました彼にわたしからそのことを伝えた時には深く落ち込みここ数週間はまともに食事も喉を通らないといった状況が続き、過酷なリハビリもあり段々と疲弊ているのをただわたしは見ているることしか出来なかった……
「お嬢様……少し宜しいですかな…?」
「何かしら?アーノルド」
ある日、ある程度彼の容態も落ち着き、今まで忘れていたあの時に彼が最後にわたしに言った言葉のことで考えているとアーノルドが声をかけて来た…
「……どうか御時間のある時に此方をご覧頂きたい。」
そう言うと彼は数冊のノートを渡し、部屋を後にする……古びた物もあればつい最近まで使われていたのか、かなり新しい物もあった……わたしは古びた方から手に取り、一枚ずつページを捲る…
「これは……日記かしら?ふふ…子供だから拙いけれどこの頃から真面目なのは変わらないわね…」
そう呟きながらわたしは手を進めるととあるページで手が止まる…
──────××ねん7がつ14か
『アリスとけっこんのやくそくをすることになった!ずっとすきだったからうれしい!がんばってアリスをまもれるくらいかっこよくなるぞ!』
書かれた文章にわたしの中で薄れていた記憶が甦ってくる……
まだわたしたち二人が幼い頃、わたしは彼のことが好きで告白し、結婚したいと伝えるとそれをパパが神父の真似をしながらお互い将来大きくなったら結ばれることを誓ったことを……
ペラペラッ…
わたしはそこからドンドンページを捲り始め、彼がわたしとの約束を守り続けながら、毎日のことを書き留めていることを知ることになった……
────××年8月14日
『アリスからアキラのことで相談を受けてしまった……よく考えてみれば所詮は子供同士の約束だ。それにお互い小さかったから忘れるのも仕方ないこと、未だ想い続けてた僕の方が異常なんだろう。泣いてた僕を狛野君が優しく慰めてくれた。彼はいい人だな…もうこの日記をつけるのは最後にしようと思う。 ずっと好きだったのになあ……辛い…恋が叶わないことがこんなにも苦しいとは思わなかった………』
そして去年に皆でリゾートへ行った時のこと……あの時彼にアキラへの想いを相談した日…それを最後にそこから先は白紙のままだった…
ポタ……ポタ…
気付けば自然とわたしの目からは涙が止めどなく溢れ、それがノートへと落ちると彼が最後に自ら抱えていた苦悩を書いた文字を滲ませていた……
「ごめんなさい○○………わたし…ずっと……あなたにこんなに辛い重いをさせていたのね………」
彼はずっとわたしとの約束を覚えていてくれていたのに……わたしと一緒になる為、どれだけ苦労してきたのだろう……わたしは今までもそれを近くで見て来ていたはずなのに……なのにわたしはあろうことか約束をを忘れ、あまつさえわたしを庇ったせいで彼は左腕と右脚を喪ってしまった…あんなにも努力して得た強さを………わたしが奪ってしまった……わたしの…わたしのせいで……
「ごめんなさい……ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい………」
わたしは自らが犯した罪に押し潰され…ひたすらに泣きながら謝ることしか出来なかった……
「…………」
どれほど泣き、謝り続けただろう……わたしはその夜邸宅をこっそり抜け出し、町が寝静まる中……彼が眠る病室へと忍び込むべく足を運んだ……
「○○……」
病棟はかなり古い建築をそのまま利用しているためか監視カメラも少なく容易に入ることができた、そしてわたしは個人病室へと入ると寝ている彼のベッドの側へ屈み…彼の何もない左腕を見つめ、彼の頬を優しく撫でる……
“ん……アリス…”
「ふふ……夢の中でもわたしのことを想ってくれているのね……」
手が触れ、彼は可愛らしい寝顔でわたしの名前を呟く……こんなにも……こんなにも優しくて誠実な人をわたしは……
そう思うとわたしの胸は酷く締め付けられ、あれだけ流したはずなのに再び涙が零れ落ちるのを肌で感じた……
「○○……わたし…一生かけてもあなたを幸せにするわ……絶対……絶対にもう独りにしないから……」
わたしは彼に精一杯微笑んだ後に病室を後にする……
翌日以降にわたしはお祖父様へと相談し、彼と婚約を結びたいと伝えるとお祖父様はとても喜んでいた…
「彼になら可愛い孫娘を幸せにしてくれるだろう」と太鼓判を押され、それから彼の家族にも「側で支えたいのでどうか婚約を赦して下さい」と伝えると二人揃って許可をくれ、そこからリンやかつて想いを寄せていたアキラにも話し…
気付けば彼を介さず正式にわたし達は婚約関係になった……
「ふふ……今日も凄く良かったのだわ♡わたし達、やっぱり相性が良いのね……」
“……ごめん……こんなこと駄目だってわかってるのに…”
「もう…何度も言ってるのだわ……わたしはあなたにならどんなことを求められてもうれしいの…」
そして完全に外堀を埋めた今は彼と一緒にわたしの家で住み、こうして時々彼のことを色々とお世話をしながら生活している……
彼は何度も申し訳なく謝ってくるけれど…今わたしは凄く幸せと感じれる…
だって、こんなにも素敵でわたしの為を想ってくれる人がいるのだから……
「だから……ずっとわたしのことを求めて欲しいのだわ……」
これにてアリス編は終わりです。
アリスってめちゃめちゃ重いと個人的に癖なんですよね~
そして前回の日記で文字が霞んでたのは『あなた』の涙ではなくアリスの方だったんです。
今のとこ重い話しか書いてませんけどちゃんと純愛とかも書きますのでオユルシクダサイ!