ゼンゼロキャラとイチャイチャ純愛したり激重感情を向けられるお話 作:dark9486
アキ×レミはいいぞお…
今回のお話は前回の『星見雅』の話と続いてます。
あとタイトルにも書いてますがいきなりこの話から読んだ初見さんに向けて注意喚起です。
※この世界線ではレミエールはアキラと付き合ってます。なので苦手な方はこのままそっ閉じしておくことをおすすめします。
レミエールいいよね……アキラ君とのダンスとか、最後のシーンとかもう完全にヒロインですやん……
自分今までアキ×瞬を越えるヒロインは今後出ないやろうなと思ってたんですけどまさかぶっちぎりで越えてくるとは………読めなかった!この投稿者の眼を持ってしても…!()
────『ポート・エルピス』にて
「ちょっとモーガン…!痛いって!離してよ!」
私がそう言うのを何人かの通行人が訝しげに見るのもお構い無しに彼は……昔の同僚であるモーガンは私の手を引っ張っていた…
“……こうでもしねえとお前は逃げるだろ?『あの時』みたいにな”
「うっ……それは…」
そう言って私を見つめる彼の目は何処か悲しい目をしてた……そして私は、彼のこの目を知っている…『心配』、『同情』『憐れみ』……それらがまるで紅茶とミルクのように混ざり合ったような表情だった…
“この辺でいいか、よっこらせ…と。お前も座れよ『レミィ』”
「……うん」
その呼び方をされたのは一体どれほど前だっただろう……嬉しさや懐かしさと同時に私の中で今も燻っている過去が甦ってくる…
彼が愛していた人を…そして自分にとっても掛け替えの無い友人だった『彼女』を手にかけた過去を……
“……それで?なんとなく理由は分かってるが、どうして勝手に居なくなったんだ?”
「……………」
ふと物思いに耽る私に彼が話しかけてきた……あの時…『彼女』を殺めた後のことを………言えるわけない…だって私は……
“ハッ……都合が悪くなると黙るのは昔から変わらないな…なら当ててやろう。『私は君の目の前で恋人を殺してしまったんだから、今更合わせる顔がない』って所だろ?”
「………分かってるなら言わなくてもいいじゃん」
ぐうの音も出ない……全部彼の言った通りだった…あの時の君の顔は…今でも私の脳に、まるで飲み終わってから少し経った後プラスチック容器の底に残ったミルクティーの染みのように深くこびりついているのだから……
“……確かにあの時は疑問だらけだったさ、『何故彼女は死ぬ必要があったのか』…『どうしてお前が殺したんだ』ってな”
「……っ」
その言葉に私はただ下を向くことしか出来なかった……
この瞬間から彼にどんな罵詈雑言を言われても受け入れる覚悟はあった…私は彼に何を言うでもなく、あの後もずっと避け続けていたんだから……
ポンッ…
「えっ?」
でも彼は私を蔑むことなく、ただ私の頭に手を置き、まるで慰めるかのように優しい目で私を見つめていた……
“だが別に俺はお前を恨んじゃいねえ……あの後俺は『サンブリンガー』のやつを問い詰めたんだ。「話さなきゃてめえのその綺麗な顔を原形失くなるまで切り刻むぞ」ってな……そしてあいつから彼女…『ベリ』があのクソッタレな『始まりの主』のせいで『結使』に変わり果てちまったこと……そしてそんな彼女を止める為、お前が命を張って彼女を終わらせてくれたことを知ったよ……”
「……だとしても私は君に何も言わずに居なくなったんだよ…?それに…」
“……『君が大切な人を喪った中、私だけが幸せになってるのが申し訳ない』って言いてえのか?”
……いつもそう、彼は不器用だけど優しい上によく周りのことに気配りが出来る人だった…何時も彼と話す時に彼は何も言ってないのに表情や最近の私の任務での戦績を見るだけで何を悩んでいるのか直ぐに理解できていた…
「うん……でもいいの、アキラさんとはもう会わないつもり……だって君だけ辛いのは不公平でしょ…?だから…」
“……あのな?誰が何時お前に対して『幸せになるな』って言ったんだ?それに今の俺はお前が思ってる程不幸じゃねえぞ”
「え…?」
そう言って彼は自分のあの後の境遇を話し出した……『ベリ』や皆が居なくなってからはずっとお酒ばかり飲んでたこと……でも今は『お武家狐ちゃん』の家系に拾われて振り回されながらも楽しくいれていることまで……
“さっきも言ったがな、俺は別にお前を恨んでなんかいねえ…お前は皆を、人類を守るために堕ちた『彼女』を止めたんだ。周りにとって正しいことをしたんだ。きっと彼女もそれを望んでたはずさ……だから勝手にお前の物差しで罪悪感なんか感じるんじゃねえ”
「モーガン…」
ポタ…ポタ…
「ひぐっ……ごめん……ごめんなさいっ…」
“ふぅ……ったくよ、泣くくらいならあんなことすんな”
「ううっ…!うあああああああっっっ……!」
気付いた時には昼下がりにまだ人が通ってる中、私は子供のように彼の胸にすがりながら泣き続け……彼はそんな私を責めることなく、昔のように背中をさすってくれていた…
「はあ……はあっ…!レミエール!!!」
「んぇ…アキラ…さん?」
ふと後ろから私の後を追ってきていたのか今の私の恋人であるあの人が息も絶え絶えながら私に向かって叫ぶのが聞こえ、思わず振り向く……
トンッ…
「あっ…」
気付けばモーガンが私の背中を押し、私は彼の側へと近付いく…
「アキラさん……えっと…きゃっ!?」
ギュウウ…!
そして私が何かを言うよりもアキラさんは私の身体を力強く抱きしめながらも彼は震えている様子だった……
「前にも言ったじゃないか…!一人で抜け駆けなんてさせないって!僕と君は『共犯者』だろ…?なら……一緒に最後まで付き合わさせてくれ!」
「アキラさん…………ごめんね?もう離れないから…心配してくれてありがとう…」
「さあ、帰ろう…レミエー……んむっ!?」
「んっ…♡ちゅ……んん~♡」
私は彼が言い終わるより前にその口へ自身のを重ね合わせ今日一番の力で彼の身体を抱きしめる……
「ヒュゥゥッ!熱いねえお二人さん!」
「あらあら、近頃の若者は進んでるわねえ~」
いつの間にか大勢の人達の拍手が響いていたけど、それは私達二人の耳には届くことなく…今はただお互いの唇が深く触れ合うこの瞬間が永遠の様に感じていた……
────────────────────────
“……いい顔するようになったじゃねえか…とはいえまさか人前でおっ始めるとはな”
泣き腫らしながらも昔のようにくしゃっと笑う彼女を見ながら俺は笑っていた……
この世界はクソッタレだ。だがあいつらのようにしぶとくも笑って生きてられる連中がいる…その事実に俺は安堵していたのだ…
「そのようだ。だがモーガン…一つ聞きたいことがある」
“ん?なんだ…”
気付くと雅が俺の背後から声をかける
チャキッ…
そして彼女は腰に下げている妖刀『無尾』に手をかける……眼を見るとルビーの様に紅かった筈の瞳は何処か黒く淀んでいる……不味いな、この状態のこいつは何言っても話を聞かねえんだ…俺は軽く冷や汗を流す
「………お前とあの女はどういう関係だ?先ほど泣いている彼女をお前が抱きしめているのが見えたが………まさか元カノというやつか?」
“………違うつっても信じてはくれねえか?”
「なら私にもあの二人のようにしてみせろ。無論口づけもだ。でぃーぷな方を所望する、それならば赦す」
“んなこっ恥ずかしいこと出来るわけねえだろ!馬鹿か!”
冗談じゃねえ、こんな俺にも世間体というやつがあるんだ。俺の推測だがレミエールは『タウミエル』のお陰で歳は食ってないだろうからあいつらはまだ良い。
だが俺は寿命が長く老化も遅いだけで普通に歳を取る。今は端からみりゃ中年だ。そして彼女は虚狩りだ…俺はTVより新聞派だがこいつの人気は凄まじいもんだ。
そんなこいつと俺がキスするってなった暁にはそりゃもう特大のスキャンダルで週刊誌もそれで一面一杯になるだろうよ…ここはどうにかして誤魔化すか逃げるしか……
「……ならば無理やりにでも奪うのみだ…それともまさか臆したのかモーガン…?」
“………あ?”
シュイイイィィィン……
………前言撤回、今すぐにでもこのガキをわからせてやる…俺は腕から『フリンツ合金』で覆われた爪を生やし身構える………誰がてめえのようなガキなんか…!てめえなんざ怖かねえぜ!!!
“……上等じゃねえかクソガキ……かかってこいよ…ぶち咬ましてやる……!”
「あぁ……行くぞ!」
ガキイイイイイィィィィンッ!!!
俺と雅は同時に踏み込み、俺の爪と彼女の刀身がぶつかり合い耳をつんざく音が周囲に響き渡る…
ギギギギギギギギ……
「ふふ……これが『夫婦喧嘩』というやつだな…また一つお前とやりたいことが叶った」
“ガキの癖してマセてんじゃねえぞ、てめえの前髪全部切り落として平安貴族みてえにしてやるよ”
「やってみろ。そうなる前に私がお前の揉み上げを刈り取ってサッパリさせてやろう…」
ピキイイイイィィィンッ!
睨み会う俺達の間に無数の羽が降り注ぎ、宙を見るとレミエールが焦った様子で武器を構えていた
「いや何してるの君達っ!?君達が暴れたら洒落にならないから止めなよ!」
その後なんやかんやあり誤解が解けた雅は騒ぎを聞き付けた『柳』により連行され、アキラの坊主にお礼を言われてから改めてレミエールの方を向く
“……何かありゃまた俺を頼れよ。じゃあなレミエール、ささやかだがお前ら二人を祝福するぜ”
「うん…ありがとうモーガン…じゃあ行こうアキラさん♪」
「ああ、僕からも礼言わせて欲しい……ありがとう。」
“ハッ、いい男捕まえたじゃねえかレミィ?毎度「私もモテたいなあ」って嘆いてたもんなあ?”
「いやあああああ!///それは言わないでよ!/////もう!モーガンのエッチ!スケベ!あんぽんたん!」
“相変わらず罵倒のボキャ少ないなお前”
「はは、そんな顔したレミエールは初めて見るから新鮮だな」
「うう…////アキラさん見ないでぇ……/////」
ホロウが蝕む世界の中、こうしてまた青空の下で笑い合える喜びを俺は噛みしめるのだった……
なんか自分が書く話曇らせばっかな気がしますがその分ハッピーが輝くからヨシ!
でも純愛も大好き!
次はいよいよヴェリナさんの話ですね。次こそ純愛を書くぞ……