転生したら雪だった件   作:アイリス様。

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現世での死

「はぁ、暇だ」

 

 

俺八重佑月は今年で17歳、高校3年生だ、最近はテストに受験勉強、色々面倒くさいことがおこり、今はそのテスト勉強中という訳だ

え?勉強しろって?それで勉強できていたら苦労はしない。それに僕は昔からかなり頭が良いのであまりテスト勉強をしなくても毎回テストは学年で20位には入ることが出来る、、まぁ天才という訳だ、ふ、崇め奉れ

 

「、、くん、、佑月君!」

 

「、、!はい!Bのcuです!」

僕が頭の中で喋っているといきなりそんな声が聞こえて来た、ちなみに今は3時間目の科学の授業中であり、僕はその授業を受けている最中だ

 

黒板には色々な元素記号が書かれている、ちなみに化学は好きじゃないです

 

「違います、AのSです、それと授業は真面目に聞いてください」

 

「あ、すみません」

 

はぁ、怒られちゃった。僕はそのまま席に座り教科書に目を映す

 

なんか暇だな、こう教室にテロリストでも入ってこないかな、、、、

 

そんな現実に無いことを思い浮かべながら僕は今日も今日とて授業を受ける、、だが今の僕はこの時の考えが本当になるとは思っても居なかった

 

 

では、次のページを開いてください」

先生の指示で僕は教科書を捲る、、その時だった

 

『ドガーン!』

いきなりの爆発音、それに学校を揺らす大きな揺れに僕の眠気は一瞬にして吹き飛んだ

 

「キャーーーー!」

教室の女子が騒ぎ出す、それに加え先生も驚き状況を理解しようと生徒を宥める

 

「おら!お前ら!死にたくなかったらそこから動くんじゃねえ!」

突如として教室に現れた武装集団、そしてその手には刃渡りが20cm以上のナイフ、もう片方の手にはダイナマイトらしきものが握らさっていた

 

なるほど、、さっきの爆発音はあれか、、

 

周りが騒いでいる中、僕の頭の中は驚くほどに冷静だった。それは多分

 

「キャー!」

騒ぎ声をたてながら女性生徒の一人が教室から出ようとする、、だがそれをテロリストが見逃す訳が無く

 

「おいおい、何逃げようとしてるんだ?」

テロリストの一人がその女子を追いかけ、手に持っていたナイフで刺そうとする

 

「マズイ!」

そう叫び僕は周りの机やさっきのテロリストの命令をすべて無視し、その女子の背中を押す、、なんでこの時僕の体が動いたか分からない、、、ただ咄嗟に動いた。そうとしか言えなかった

 

「は⁉」

まさかそのテロリストも本当に刺そうとしていなかったのかいきなり飛び込んできた僕に驚きの表情を見せた、、だがナイフを動かした手はいきなり止まることは出来ずに、、

 

ーーーグサッ!

 

そんな肉に刃物が刺さる生々しい音を立て、そのナイフは僕の脇腹を容赦なく刺突した、、その瞬間わき腹に今まで感じたことのないような尋常じゃない痛みが走る、だがそこで彼が一番最初に考えたのは自分のことではなく、刺されそうになった女子のことだった

 

「佑月、、、君」

僕は半目で彼女を見る、彼女は顔中涙目で僕を見ていた

 

だがもう彼は限界で、体はどんどんと冷めて行っていた、そして彼を刺したテロリストたちは動揺している内に教室に入ってきた警察どもに捕まり、連行されていた

 

「だ、、だいじょ、、、、うぶか?」

 

「う、うん、、、で、でも、、佑月君は、、」

別に彼女のことが好きだったわけでも気になっていたわけでも何でもない、ただ死にそうになっていた人を助けただけ、それだけだった

 

 

(多分、、俺はここで死ぬんだな)

皆が恐怖する”死”それは生物の最後に平等にやって来る最後のイベントだ、、死はとても怖く、痛い、、それが僕の今迄の死へのイメージだった、、でも

 

「死ぬって、、意外と怖くないもんだな」

 

「ダメだよ、、!死ぬなんて言わないで」

 

おっと、僕の呟きは声に出ていたらしい、その女子は血濡れの僕を抱き上げる、、いつもならセクハラになるんじゃないか、、とか考えている所だが今はそんな状況ではない

 

そんなことを思っているさなか彼女の涙が僕の顔を濡らす。

それに対し彼は、死ぬ間際に

 

人を助けるって意外と悪くないもんだな

 

それにしてもわき腹が痛い、、いや、、熱いな、、人は痛いとう感触を超えると熱いという感覚になるのか、、、これは新発見だな

 

《確認しました。先ほど入手した耐寒耐性と合わせ、『熱変動耐性ex』にスキルが進化しました》

 

なんだ、、今の、、声が聞こえるな

 

というかさっきの痛み、、ヤバかったな、、確か痛みのレベルで刺される痛みって出産よりは痛くないらしいな、、これ以上の痛みを体験する世の女性に拍手だな、、、

 

《確認しました、痛覚無効獲得・・・成功しました》

 

はぁ、、次生まれるときは人間以外の生物に生まれたいな、、こう、内臓とか、、血とか要らない生物が良い、、

 

《確認しました。血液、内臓が不要な体を作成します》

 

突っ込まないで置いたがなんだこの声、、さっきの女子の声とは違うし、、もしかしたら刺された痛みを紛らわせようとなんか変な物質でも脳から出てるのか?

 

そして意識が混沌に飲まれる、、その時だった、僕の脳と体に一つの閃光が刺さる

 

ヤバい、、もう死ぬけど、、僕の机の中にある、、あの黒歴史のノートだけはどうしても消去しないといけない!死んだ後に笑いものにされるとか絶対嫌だ!

 

「じょ、、じょっどい゛い゛が⁉、俺がじんだら、、、おれ゛の机のなが、、の゛、、ノード、、、もやしてぐ、れ゛!」

まじであの黒歴史ノートだけはこの世から消してくれないと困る!

 

《確認しました、、データの削除、、情報不足により実行不能、代行措置としてスキル、無去者を獲得しました》

その女子は何を言っているか分からない様子だったが、、分からない様子できょとんとした顔をする。そこで

 

「あぁ、、お前の最後の言葉確かに受け取った!」

俺の友達だった、、綾乃は僕の血に濡れた手をギュッと掴んだ

 

僕もそれに合わせ、最後の力を振り絞りその手を握り返した

 

ーーはぁ、とりあえずこれで何とかは成りそうだな、、というかもう熱すぎるな、、次は雪だったりが吹いている場所にでも行きたいもんだ

 

それが八重佑月の最後の思考だった。そこで八重佑月はあっけなく死んだ

だが目視も出来ない、小さな次元の隙間、発生した魔素の塊にリンクした魂

 

魔素の塊は魔物を生み出す元となり、リンクした八重の意思に基づき、その体を生成した

 本来は到底あり得ることが無い天文学確立で、八重佑月は、異なる世界の魔物として転生することとなる

 

別に八重佑月という人物はこれと言って凄いという人物ではない、ただ歴史が好きで色々な神様、、特に八百万の神様が好きなだけ、、一応ここら辺の地域では有名な高校に入学し、現在彼女が居たことのない17歳、、

家族は両親と、2歳年下の妹

顔はイケメンの部類に入るため、このまま生きていれば彼女も出来、童貞も卒業できていたと思われた

 

はぁ、、せめて死ぬ前には童貞は卒業していたかったな、それにどうせなら病気の妹のためにあの素戔男尊のように、金を稼ぎたかったな、、これは失態だったな

 

《確認しました。アルティメットスキル、『暴虐之神』を獲得、、成功しました》

 

てか、さっきからなんなんだこの声、アルティメットスキル?何の話だ、、、いやまぁいいか

 

それと、次もし生きる時があったら携帯のsiriみたいに解説してくれるような能力が欲しい、いくら頭が良いと言ってもさすがに知らないものは調べないといけないからな、、

 

《確認しました。ユニークスキル『解説者』を獲得・・・成功しました》

 

、、、なんだよ解説者って、、、それグー〇ル見たいなものか?

 

そんなことを重いながら俺は眠りについた

 

はあ、、どうせ死ぬんならせめて最後は綺麗な人と一緒に過ごしたいもんだな

 

それが、八重佑月がこの世で思った最後の言葉だった

 

 

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