ひろぷり全て終わらせたと思ったら今度はタイムスリップだった 作:真夜月
《環結羽》 諦めない、諦めたくなんてない
《???視点》
あははっ、やっぱり
やっぱり私なんかいらなかったんだねっ!
なら、ならもういいんだよね!
もうそばにいなくてもいいんだよねっ!
はははっ
後悔なんてしないっ、
そのために!
そのために!
あのお方と会ったのだからっ!
私はっ!
私はもう!弱くないの!!!
ふふ、ヒーローなんて、スイーツなんて、魔法なんて
名探偵なんて!今思えば馬鹿馬鹿しい
それならあの方に仕えた方がいいというのに…
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時は進んだ
あんなとみくるの喧嘩のあのシーンまで、
今回は珍しく俺視点だ
「…環先輩」
今日は立花も魔法界から戻ってきている
「ああ」
「そろそろだな」
そして数分後
びしょ濡れのまま、あんなとみくるが帰ってくる
タオルだけ用意してたので投げて渡すと
「…環、さん…」
とあんなが言っていた
「みくると喧嘩でもしたのか……ま、2人のことだ、すぐ仲直りできるよ」
「いこう、立花」
「…はいっ!」
本来の目的はあんなを慰めることではない
数日前から行方不明になった
矢浜由花…キュアクラウド、
由花を探しに行くためだ
「立花、何か手がかりはあったか?」
「いいえ…まだ何も…」
「そうか…」
いつかの記憶で由花は
『雨が好き』
と言っていたから雨が降ってる時に出てくるんじゃないかと思ったんだけどな…
「ッッ…!環先輩あれっ!」
立花が指差した先には…
ずぶ濡れのまま空を見上げていた由花だった
「由花っ!」
「由花ちゃんっ!」
びくと由花が肩を振るわせた
「…たまき、っち、りっか、ちゃん」
弱々しい
弱々しい声だった
「由花ちゃん……!!!」
「由花っ…」
「ッ…ゃ…」
「え?」
「やめてッッ!!」
そう、由花は確かに言った
初めての、由花の拒絶だった
「由花、ちゃん…?」
信じたくない、信じられないと言った表情で立花は由花に手を伸ばす
パチン
そう渇いた音が鳴った
由花が、あの、あの由花が、立花の手を叩いた拒絶した
「ぇ…?」
俺たちにはもう、それで十分だった
やめてくれ、これ以上来ないでくれ
そう言う、由花の思いが、
偽物ではない、本物のものなのだと
「ぅ、そ…なん、で…」
「…ごめん」
そう言うとまた何処かへ行こうとする由花
「…ッッ〜〜!待てっ!」
ぱし、と無意識に俺は由花の手首を掴んだ
「…何?」
そう言う由花の目は…
由花の目の奥底は…
どす黒く、渦巻いていた
「ど、こに、いく…」
「関係ない」
俺の質問をそう一言で斬った
「か、関係なくないですッッ!私たちはっ!三人で!チームなんですよッッ!」
「じゃあもういい辞める!!!!」
「ぇ…」
「とにかく…これ以上…関わらないで」
今度は手を掴めなかった
掴むなと、、本能が言った
「やめ、る?由花、ちゃん…なん、なんでッッ…」
雨が降る中、傘をさすことも俺たちは忘れていた
それくらい衝撃だった
由花が、突然脈絡もなくチームを辞めるなんて
立花は泣いた
膝をついて、ボロボロと
俺は…
ただ、ただ立ち尽くした
何故?
なんで、由花は…
そんな疑問ばかり頭の中に出てくるそして
『足手纏いだから』
と言う答えに辿り着く
…ちがう、、違う!
由花はそんなこと言う奴じゃない!!
「立花…」
「…たま、、き、せん、ぱいっ…!」
泣いている立花の目には
『諦め』
なんてなく
『覚悟』
があった
「…これ…」
由花の文字が書いてある…ノート?
表紙には…
『さいっこーの!仲間たちとの戦い記録』
と書かれてあった
「…立花」
「っ、はい!」
「「由花を!/由花ちゃんを!」」
「「必ず連れ戻す!」」
「まずは…」
「はい!あの…浜辺に行きましょう!」
ニジーがあんみくに戦いを申し込んだ、あの浜辺
そこに、絶対由花が来ると、そう、信じて
由花のノート片手に浜辺に走り出す