Radiated World〜少年少女の生存記〜 作:良久樹
あたしは、
中学2年生。
そして
幼馴染で、いつも一緒だったカイ。
カイっていうのは
中1のとき、思い切って告白してみたら、カイも「僕もだよ」ってOKしてくれて、晴れて恋人になったってわけ。
まぁこの話は置いておくとして。
中学3年生になったあたしは、カイと楽しく生活してた。
でも、
別れは突然だった。
カイは親の仕事の都合で遠い都会に行かなければいけなくて。
あたしとカイは、離れ離れになって。
連絡は取り合っていたけど、受験で忙しくなってからその時間も取れなくなって。
しばらく疎遠のようになってしまったの。
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あたしは
17歳。
放射線に包まれた世界は、あたしからいろんなものを奪い続けた。
家も、学校も。
家族も、友達も。
放射線と魔物が。
あたしの世界を、壊していく。
死に物狂いで生きた。
生きて生きて生きて生き続けて。
生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生き続けて。
終わりが近いとは、感じていた。
目の前には大きな魔物が、
建物を壊し、
残骸を荒らし、
人も、
動物も、
魔物をも、
食い散らかして、
潰して。
あたしは、終わりを、感じ取る。
目と鼻の先に「死」が存在する感覚。
その瞬間、あたしは、
カイを思い出していた。
いや、「思い出した」というより、「
全てが終わる前に、
(もう一回だけ、カイと会いたかったな)
カイは、生きれているのかな。
カイの優しい笑みを思い浮かぶ。
魔物は目の前に迫っていた。
あたしは、死を覚悟した。
一条の涙が伝う。
最後に、呟く。
「カイに、【
あたしは目を強く閉じて。
あたしの視界は、溶けて黒く白く塗りつぶされ。
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あたしの視界は開けた。
ここは地獄か天国か。
あたしは周囲をみわたして。
周りにあったのは瓦礫と血溜まり。
そして、
なんでここにカイが?
ここはどこ?
あたしは困惑した。
しかし、私はすぐに駆け寄った。
脈はある、しかし片足はなく、体は血に汚れていた。
あたしは、近くの壊れかけた民家へと二人を運び込んだ。
あたしは付きっきりでカイたちの様子を診て。
カイの片足は日に日に治ってきていた。
…なんで???
よくわからないが何かが起きているのだと思う。
あたしも気づいたらここにワープしてたし、色々謎だ。
カイは物知りだったから、今のことも知ってるかもしれない。
起きたら聞いてみよう。
………起きるよね??
このまま死んじゃわない?
やっと再会できたのに、死んじゃうなんてやだよ。
起きて!
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一週間が経った。
まだ起きないのかな。
普通、人間って一週間食事を取らないと死ななかったっけ?
そろそろ起きなよ、カイ。
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その日の夜。
カイに変化があった。
カイが少し動いたのだ。
そのまま様子を見ていると、カイは、
起き上がった。
久しぶりにカイに会えた。
そのことを実感して、あたしは泣きそうになった。
「やっと、起きたの」
カイは、驚いた顔でいたが、すぐに笑って、
「久しぶりに会えて嬉しいよ、アイ」
こうしてあたしは、恋人と再会したの。
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