元、男の娘魔法少女。大人になってからキツイです。 作:ぬぬぬぬも
俺の目の前に今、マスコットのような見た目の生き物がいる。
「伊藤かずきくん、久しぶりだね。ミーニャだよ。覚えてる?15年ぶりかな?すごい成長してかっこよくなったね。」
俺はくんづけされる年齢ではない。今年、30歳になった社会人だ。
「実は、君に魔法少女として戦ってほしくて来たんだ。」
俺は男だ。女でもなければ少年でもない。
「今、一緒に戦っている魔法少女達が少し力不足なんだ。だから魔法少女に復帰してほしいんだ。」
そう、俺は元魔法少女だ。今の見た目では想像できないとおもうが、中学3年までは、声変わりをしていなく、かわいいと言われてきた。そして、魔法少女として戦っていた。
普段は男の友達と一緒に過ごし、魔法少女に変身したときは女の魔法少女達と戦った。
「はぁ、どういう意味?俺に魔法少女として戦うって言ってるの?なんで?」
俺はミーニャの言っていることが全く理解できなかった。
「実は、今一緒に戦っている魔法少女達は少し不安定なんだ。だから大人になったかずきくんに教育をしながら悪の組織『ブラック・デビル』を倒してほしいんだ。」
「そこじゃなくて、なんで俺なの?同期で女性の方がいいんじゃない?」
「実は、かずきくんの魔力が15歳の時から全く減ってないんだ。普通の魔法少女は、18歳頃から魔力が少なくなって30歳ともなれば魔力はゼロになるはず。でも君は異例の男の魔法少女だったからね。前例が当てはまらないんだとおもうよ。」
「だからって俺はもう魔法少女として戦いたくないよ。あの時はよく、かわいいって言われてたから俺も結構ノッてたけども、今はもう30歳だ。もうすぐおじさんだよ。誰が見たがるんだよ。」
俺は変態になりたくないので必死に否定した。
「そこは大丈夫。ちょっと弱くなるけど、君の魔力があれば女の子に変身できる。そして、そこから魔法少女に変身すれば問題なしだよ。」
「え、、、」
俺は変態かもしれない。女の子に変身できると聞いて少しドキドキしてしまった。
「どう?かずきくん。魔法少女に復帰してくれる?」
俺は心の中で必死にいいわけをしながら言った。
「……わかった。やろう」
俺は犯罪を犯してしまったような最悪感と高揚感が襲ってきた。
「あっ、俺が魔法少女をしてることは誰にも言うなよ。男の俺がこんなことをしてるってバレたら絶対に協力しないからな」
「もちろんだよ。こんなことが今の魔法少女たちにバレたらミーニャの信用が失くなっちゃうからね。でも、もし変なことしようとしたら君の同期の元魔法少女にバラすからね。」
「おい。わかったから絶対にバラすなよ」
そうして俺の魔法少女が始まった。