「クソが…スティルについて何も進んでねぇ!本当に学外にいるだろうな?」
「それは知らないが…」
「あ"ぁ"!?」
「すまないサンデーサイレンストレーナー。貴方がいればすぐに見つかると思っていて…」
「ユ、ユーニヴァース…☆貴方任せになるけど…それだけ頼りになるって思ってて…うぐっ!?」
「つまり、思ってたよりも俺は使えなかったってか?」グググ…
スティルインラブを探すアグネスタキオン、ネオユニヴァース、シンボリルドルフ、サンデーサイレンスの4人だったが…ついにサンデーサイレンスがキレた。ネオユニヴァースの首を掴み持ち上げて睨む。
「う、うぅ…苦し…」
「止めてくれサンデーサイレンストレーナー!」
「今回は本当に私たちが悪かった!君が手伝ってくれたことに本当に感謝しているから気を悪くしないでくれ!」
「…ちっ。」
舌打ちをしつつネオユニヴァースを解放するサンデーサイレンス。
「…せめてスティルのいそうな所に向かうのが得策だろ。」
「とは言えスティル君については何も…」
「私も名前と顔は分かるのだが暗中模索…ネオユニヴァース、君は同室だろ?何か分からないか?」
「ケホッケホッ……ふぅ★スティルについて?ワタシが知ってるのは甘いものが好きなこと。」
「だからあのケーキ屋に入ったんだね…」
息を整えたネオユニヴァースが元気よく答える。
「後は…ユキトレーナーのことが大好き☆だから部屋ではユキトレーナーとの惚気(?)を話してくれるよ☆…たまに『メジロラモーヌ』への妬みを吐いていたね★」
「ラモーヌ?確かに同じティアラ3冠ではあるけど…」
「あぁ、それは私が説明しよう。と言ってもユキがラモーヌ君をかなり慕ってたってだけの話だが。」
「そういえば彼女はチヒロトレーナーのサブトレーナーだったね。ラモーヌと話すことも多かったのだろう。」
「その通り。故におじいちゃんはトレーナーを辞める時、ラモーヌ君の担当をユキに引き継がせようとしたが…担当ウマ娘に反対されて別のサブトレーナーになったそうだ。」
「ユーニヴァース、つまりはスティルが反対したってこと☆」
「ってことは…スティルインラブはそのユキってトレーナーの所にいるってことか。」
話をまとめたサンデーサイレンスにネオユニヴァースはテンション高く振り向いた。
「可能性がある、って話☆…間違ってても首を絞めないでね?次やったらフライトさんに言うよ?」
「そん時はお前の身体に憑依して学園中を全裸で走りまってやるよ。」
「そしたらフライトさんがアナタを全裸にひん剥いてディープインパクトのトレーニングに引かせると思うよ☆」
「…フライトならマジでやりかねぇな。」
どうでもいいことでヒートアップするネオユニヴァースとサンデーサイレンス。話が脱線しつつあるので、シンボリルドルフが軌道修正をする。
「あー、コホン。ひとまずはユキトレーナーのいる病院に向かうってことでいいかな?」
「おじいちゃんに会えるように手続きしてもらうとも。」
4人は病院へと向かった。
───
「懐かしいな…」
「デサイレンさんはずっと入院してたのだっけ?辛かったよね…☆」
「いや、寝てただけからな…そんなの分からなかった。」
「ユ、ユーニヴァース☆」
「それでアグネスタキオン、彼女の病室は?」
「1-6号室だ。今は眠っているから少し待てと言われ…」
「6号室か…行くぞ。」ダッ
「サンデーサイレンストレーナー!?」
「病院内は走らないでくれたまえ!」
「ユーニヴァース!?」
病院へと着くと…サンデーサイレンスは走り出しユキの病室へと向かった。そのまま、部屋に入るかと思いきや…突然に動きが止まり、そのまま倒れた。
「サンデーサイレンストレーナー!?」
「病院内では死なないでくれたまえ!」
「ユーニヴァース☆」
慌てて駆け寄る3人。サンデーサイレンスは口を抑えて立ち上がり…
「うぷっ…誰でもいい!俺が戻るまで病室の前を見張ってろ!」
「待ってよ☆」
「…私が事情を聞いてくるよ。アグネスタキオン、君は見張りを。」
「了解した。」
そう言うとまた何処かへと走り出した。慌ててネオユニヴァースが追いかけたのでシンボリルドルフも付いていき、アグネスタキオンは扉の前へと立った。
「うぉえ…!ごぼっ…!」ガラガラガラ
「大丈夫?何があったの?」
「部屋には入って無かったみたいだが…」
「アイツら…キスしてやがった!それも濃厚なやつ!」
………
「あぁ、戻ってきたか。」
「タキオン…誰も出入りしてねぇな?」
「もちろんだとも。…後ろの2人はどうしたんだい?顔が赤いようだが…」
「はんっ!生娘には刺激の強い話だっただけだ!」
「君もそうだろ?」←子持ち
「…うるせぇ。」←未経験
ドヤ顔で言いきったサンデーサイレンスだったが、アグネスタキオンに現実を突きつけられ顔を反らした。
「それでスティル君がここにいた、と言うことかね?」
「恐らくな。憑くと同時に…うげぇ。思い出すだけでまた口の中が気持ち悪く…」
「ディープなキスでもしていたと。まぁ、慣れれば君にもこれの良さが分かるさ。」
「分かりたくねぇ…」
戻ってきたサンデーサイレンスの様子から色々と察するアグネスタキオン。すると、自身のカバンから何かを取り出した。
「それって確か…」
「あぁ、取り憑いた君を視認する『デサイレンスコープ』だよ。」
「他にはワタシたちの『因子』を集めていた腕輪?スティルの『因子』も貰うの?」
「その通りだとも!さて、行くとしよう!」
「え?もう行くの☆」
アグネスタキオンはそのまま病室へと入る。中には人間の女性が1人、ベッドへと眠っていた。
「えーと、スティルはどこ?いたんだよね☆」
「…あぁ。見てろ!」
再びサンデーサイレンスの身体が倒れた。それと同時にアグネスタキオンがスコープを構える。
「…あれ?デサイレンさんってスティルに憑いた筈だよね?姿が見えないけど…☆」
「私も見えないな…」
「これを覗いてみるといい。」
スコープを2人に渡すアグネスタキオン。すると…
『おい!おーい!反応がねぇ…俺が見えてねぇのか?』
「…!デサイレンさんだ!」
「…スコープを通してなら私も見える。どうなっているんだ?」
「デサイレン君、そのまま動かないでくれたまえ。」
アグネスタキオンはサンデーサイレンスのいるところまで歩き…腕輪を着けた。その数秒後に電子音が鳴り…腕輪が取り外された。それと同時に行方不明となっていた『スティルインラブ』の姿が現れる。
「スティル☆」
「スティルインラブ!!」
「え…?これは…どうなって…?」
目を丸くするネオユニヴァースとシンボリルドルフ…さらにはスティルインラブ本人も同じく驚いていた。
「…これで俺にも姿が見える。タキオン、何をしやがった?」
「彼女の『因子』を回収しただけさ。さて、スティル君…話をしようか。」