嫌いじゃありませんが、セリフを考えるのが大変そうなので…
設定、雑な部分が多いです。深く考えずにまぁいいかぐらいで流してもらえると助かります。
【グルメNEWS】
「皆様こんにちは!グルメニュースのお時間です。キャスターのティナです。
スタジオのカメラに向かって、ティナがハキハキと原稿を読み上げる。
「どのような混乱が予想されるのか。本日の解説として、グルメセブンのお一人、パッチ氏にお越しいただきました。グルメセブンとは、IGO主要加盟国より選出された7人の味覚マスターたちで、25メートルプールに溶けた一粒の砂糖の味をも見分けるという驚異的な味覚の持ち主で構成されています」
カメラが隣に座る男——パッチを映し出す。
「パッチ氏、本日はよろしくお願いします」
「……」
「えーと、それでは!……発表された5種は今後、料理などで用いられることは増えるのでしょうか?」
「……」
「パ、パッチ氏?」
「……今回発表された『オニオントマト』『キャロッとうがらし』『ステーキ白菜』『アップルビー』『憤怒貝』。どれも魅力的でエレガントな食材だ」
沈黙を破り、パッチが静かに、しかし熱を帯びた声で語り出した。
「全てが料理において優秀な存在となり得る。新食材の出始めは品切れが基本だが、今回の食材達は3年……いや、5年は常に品切れ状態だろう」
「5、5年も!?それじゃ絶対、アタシ1ミリグラムも食べれないじゃん……!……あ、失礼しました! 今回の食材はIGOから発表されましたが、生産に成功した人物は別だと公表されておりましたね」
「——美食屋モノク。私でも初めて聞く名だった。突如として現れ、新食材を5種も生産した男」
「はい。食材の権利は彼にあると、IGOのマンサム所長が先ほど会見で発言しておりましたが……」
「とてつもない権利争いになるだろう。生産、販売の独占権利だ。一つの食材の権利だけでも、天文学的な価値がある。我々G7も権利の獲得のために彼に交渉のアポを取ろうとしているが、未だ返事はない」
「現状、どこも権利を獲得したという発表はされていません。パッチ氏は、何の食材の獲得を望んでおられるのでしょうか?」
「……。こんな公の場で自分の狙いを話す者はいないと思うが、まぁいい。話したとて、獲得の難易度は変わらないだろう。私は『憤怒貝』を狙っている」
「醤油を垂らすと貝が開閉運動をし、美味しく食べられるという食材ですね!コリっとした食感とバターのような口溶けだと……聞いただけでよだれが……」
「我々G7は『憤怒貝』を——『特殊調理食材』ではないかと考えている」
「特殊調理食材!?で、では、モノク氏は特殊調理食材を初めて生産した人物ということになりますが……」
「あぁ。そうなれば、美食人間国宝まっしぐらだろうな」
「な、なんと……とてつもない話になってまいりました!!では次の——え?なに?いや、まだ質問の時間——え?モノク氏がIGOの会見会場に現れた!?」
ティナがイヤホンからの指示に素っ頓狂な声を上げる。
「中継繋ぐからインタビューよろしくって……ちょっ、準備が……!」
画面がスタジオから、騒然とするIGOの会見会場へと切り替わる。
カメラの先には、フラッシュの嵐の中でマイクを持たされたモノクが立っていた。
『ん?これもう繋がってます?あ、どうも』
「は、初めまして!グルメキャスターのティナです!」
『ティナ……?え!ティナさんじゃん!え、ティナさんいたの!?いたんだー!』
「え、はい。えっ!? アタシってそんなに有名!?」
『あ、いや……存在したんだーと思って』
「どーゆーこと!?……あ、失礼しました。モノクさん、貴方が生産した新食材5種の権利を巡って現在様々な機関が動いておりますが、どのような取引を望まれるのでしょうか?」
『権利?取引??』
「えーと、生産や販売をするための権利です。その権利が無いと無断での生産・販売は禁止されてしまうので、現在モノクさんのみが可能な状態ですが——」
『あー、あげますあげます!』
「……はい?」
『権利あげます!みんなに!フリー素材みたいなもんなんで。作るのも簡単だし、僕だけが持ってても無駄だし、みんなに食べて欲しいの——もがもがっ!?』
『——失礼。少々マイクのトラブルです』
『ちょっ、ヨハネスさんまだ話途中っ——』
『これ以上は、所長の胃が持ちません。下がりますよ』
画面の端から黒スーツにサングラスの男がスッと現れ、モノクの口を物理的に塞いでズルズルと舞台袖へ引きずっていく。
呆然とする記者たちを映したまま、中継はブツリと切れた。
「え、えーと……?とんでもない発言をされていましたが……パッチ氏、これはどうなるのでしょうか?パ、パッチ氏……!?」
ティナが隣を振り返る。
そこには、パッチが、白目を剥いて完全にフリーズしていた。
【人物紹介】
■ モノク
幼少期に第一ビオトープでリーガルマンモスに育てられた野生児。
ジュエルミートの捕獲を経て四天王たちに認められ、正式に美食屋としての道を歩み始めた異世界転生者。好きな食べ物は唐揚げ。
一人称は、表向きは「僕」、心の中や素の時は「俺」
前世におけるブラック企業での過酷な社畜経験から、極限まで相手の機嫌を損ねない「完璧な営業スマイル」と「物腰の柔らかさ」が無意識レベルで身体に染み付いている。
普段「僕」として振る舞うのは、実はブラック企業への防衛本能が生み出したもの。本人も無意識に人格を使い分けており、ブラック企業の洗脳の恐ろしさを物語っている。
内面は、原作知識を持つ元・現代社会人らしく冷静で少しズボラ。基本効率主義だが、仲間や家族のためなら命がけの無茶も辞さない熱い一面を持つ。
ただし、感情が限界突破して完全にブチギレると、一人称も「俺」のまま外に出てしまう。※本人はキレていたため、一人称や口調が変わっていた自覚が全くない
【能力・戦闘スタイル】
実は『目』がいい。相手の筋肉の収縮や関節パーツが駆動するコンマ数秒前の予兆を読み取り、空間や回転を操る繊細な技で立ち回る技巧派。サニーの触覚も目を凝らせば視認可能。
・『トングロック』
巨大なトングで対象を強引に挟み込み、固定・軌道修正する技。空中など体勢が崩れた緊急時の回避や、相手の足止めに使用する。
・『トングロック・プレス』
トングロックの強化版。最大張力で上から押し潰すように対象を完全固定する。スタージュンやセドルの操るGTロボの四肢をコンマ0.1ミリ単位で精密にロックし、動きを完全に封じた。
・『ボーンシザース』
人差し指と中指をハサミのように展開し、相手の急所や関節を切り裂く切断技。骨を断ち切れるような威力を求めて名付けた。
・『ボルトパンチ』
モノクの必殺技。釘を打ち込む技釘パンチに対して、ボルトを強固に締め上げるような「強烈な回転エネルギー」を叩き込む打撃。直撃させた後、内部に伝わった回転エネルギーが発動し、相手をねじる。
【新食材の生産・品種改良】
『オニオントマト』や『憤怒貝』など5種もの新種食材を立て続けに生み出している。なぜこんなに新食材を生み出せるのか、研究所職員から調査されている。
その規格外の功績から、各機関やグルメセブンから権利を巡って熱い視線を向けられているが、本人は会見で「権利?あ、フリー素材みたいなもんなんで全部あげます」と発言し、マンサム所長の胃に甚大なダメージを与えた。※権利をフリーにする場合、フリーにするための手続きが必要。自ずとマンサムが手続きをすることになるため。
【人生のフルコースメニュー】
■オードブル:
■スープ:
■魚料理:
■肉料理:『
■メインディッシュ:
■サラダ:
■デザート:
■ドリンク:
【IGO職員からの調査報告】
「彼は時折、周りに誰もいないのに、虚空に向かって誰かと会話しているような時があります。
以下、監視時の音声記録の一部抜粋
『ここがいいの?もう少し左?』
『タマネギの量が少ない?ごめんごめん、もうちょっと増やすよ』
「……会話の対象は不明ですが、彼には、我々には聞こえない“何か”の声が聞こえているのかもしれません」
【モノクのグルメ図鑑】
■オニオントマト
【分類】野菜類
【捕獲レベル】1以下
【解説】
外皮は薄いタマネギの層になっており、噛み切った瞬間に中からシャキシャキとした食感と、濃厚なトマトの甘み、そしてタマネギのツンとしたコクが押し寄せる。一切の味付けを必要としない「完全サラダ食材」。プロの料理人からの評価も異常に高い上振れの大傑作。
■ウィスキぃ茸
【分類 キノコ類
【捕獲レベル】1以下
【解説】
ふっくらとした傘を持つ茶色いキノコ。傘を噛むと、スポンジ状の内部からジュワッとウィスキーが滲み出してくる大人の食材。
出てくるのは「極上」の銘酒というわけではなく、市販のスタンダードなウィスキー程度の味わいだが、キノコ自身の旨味とアルコールの香りが合わさることで手軽な極上のおつまみとなる。軽く火で炙ると香ばしさが増し、永遠に酒が飲める。マンサム所長がIGOの経費で大量に買い取りたがっている一品。
■キャロッとうがらし
【分類 】野菜類
【捕獲レベル】1以下
【解説】
見た目は完全に小ぶりなニンジンだが、先端が少し尖っている。かじると、最初はニンジンのポリポリとした食感と優しい甘さが広がるが、数秒後に唐辛子のピリッとした刺激的な辛さが追いかけてくる。
辛すぎず甘すぎない絶妙なバランスで、マヨネーズをつけてそのままスナック感覚でかじるも良し、炒め物に入れて食感と辛味のアクセントにするも良しの万能野菜。
■ステーキ白菜
【分類 】野菜類
【捕獲レベル】1以下
【解説】
葉の一枚一枚に、霜降り肉のような美しい脂のサシが入っている白菜。
火を通すと、植物性のサッパリとした脂と濃厚な「肉汁風のスープ」が葉から溢れ出すため、鍋物に入れるとこれ一つで出汁が完成する。本物のステーキ肉のような強烈な旨味を持ちながらも、あくまで白菜であるため、どれだけ食べても全く胃もたれしないのが最大の特徴。
■ 憤怒貝(ふんぬがい)
【分類】魚介獣類
【捕獲レベル】1以下
【解説】
ホタテに似た形状の巨大な貝。殻の僅かな隙間から「醤油」を垂らすと、その塩分とアミノ酸に反応して貝の内部で強烈な熱を発生させるという特殊な性質を持つ。
熱が発生すると、貝は素早く殻の開閉を繰り返し、隙間から熱風と共に「フンヌッフンヌッフンヌッフンヌッ!」という荒々しい排気音を上げ続ける。この激しい開閉運動は貝にとって一種の「超高負荷の筋トレ」であり、数分して動きと音が止む頃には、内部の身が極限までパンパンに引き締まっている。
口に入れるとコリッコリの歯ごたえを楽しめるが、しばらく咀嚼すると一転してバターのようにまろやかに溶けていくという驚きの二面性を持つ。内部で発生した熱で醤油が焦がされているため、香ばしさも最高潮に達している絶品食材。
塩分とアミノ酸をかけなければ食べれない特殊調理食材ではあるものの、知ってしまえば誰でも食すことができるため、特殊調理食材でありながら捕獲レベルが低い。
たくさんの方に読んでいただけてとても嬉しいです。
ありがとうございます。