寝て起きたら王道テンプレファンタジー世界に転生していたんだが。打ち切りだよこんなもん!!! 作:緑茶美味しい
展開が速すぎる気もしますが、なにぶん書き物に慣れておらず、どのくらいの速さで作中を進めればいいのか…試行錯誤しております……
はい、というわけで翌日。
俺は穿◯モドキもとい水鉄砲を覚えホクホクである。
「カイト〜!帰ってきてたなら言いなさいね」
「ごめんなさい!」
「ハハッ!元気で何よりだな!それでこそ男の子だ!」
「もう…アナタったら、私はかなり心配していたのに…」
「大丈夫さ、なんてったってこの僕と君の子だ、強い子に育つよ。」
「アナタ…」
またこの人たちバカップル発動してるよ、
胃もたれするわ。
「俺また新しい魔法覚えたんだ!!」
「おお!またゲンジさんに教えてもらったのか?」
「うん!オッサン結構教えるの上手いんだ!!」
「オッサンって…一応パパの元上司なんだけどな」
「こらカイト、ちゃんとゲンジさんって言いなさい。」
「はーい」
まぁオッサンはオッサンだ。直す気はない。
それはそうとオッサンは騎士団団長と言っていたがパパンも騎士団所属なのか。
パパンの仕事に関してあまり話を聞いたことがなかったから初耳である。
「パパは次いつ仕事行っちゃうの?」
「次の仕事が中々に大変でな、最近王国で暴れまわっている盗賊団のアジトを殲滅するんだ。」
「アナタ…それって」
「あぁ、今回はかなり危険な任務になる。万が一も起きないように頑張るし努力するが、怪我くらいは勘弁してくれ」
「ちゃんと、無事で帰ってくるのよ」
「ああ!もちろん!約束するよ」
そうなるとパパンはしばらく帰っては来ないのか…
正直心配だ、今世の親として、とても良くしてもらっているし普通にパパンのことは好いている。
もしパパンに何かあったらママンも悲しむし、そんなことは起こらないでほしい。
「パパ、気をつけてね」
「あぁ、もちろんだよカイト」
ーーーーー
翌日、父さんは王国に向けて出発して行った。
なぜだかこの時、父さんの背中がとても遠く感じて、嫌な予感が離れなかった。
現在俺はゲンジのオッサンに事の経緯を説明していた。
「なるほど、フューリーのヤツ、そんな任務に駆り出されたか」
フューリーとは俺のパパンの名前である。ちなみにママンはスージー。なぜ子の俺の名前がカイトなのか…謎である。
「大丈夫かな…?」
「ハンッ!フューリーのヤツはアレでかなりの手練れだ。そう簡単にくたばるかよ!!」
「そうだよね!」
「あぁ、じゃあ今日の訓練始めるぞ」
「よろしく!オッサン!!」
「だから俺はオッサンじゃねぇ!お兄さんだ!!」
ーーーーー
アレから一週間が経った。まだパパンは帰ってきていない。
「大丈夫かしら…あの人」
「きっと大丈夫だよ、ママ。パパがそんな簡単にやられたりするわけないじゃん!俺のパパなんだから!!」
「ええ、そうよね」
ゴンゴン!ゴンゴン!!
家の扉が叩かれる。何か焦っているような感じがする。
「あら?はーい」
母さんが扉を開けに向かう、なにか嫌な予感がする、冷や汗が背筋を伝う。
まさか…いや、ない、大丈夫、大丈夫だから。
ガチャッ…
扉が開かれる、目の前には軍服のおじさん、俺は気づいてしまった。理解したくはなかった。
母さんも、顔から色が引いていく。
「フューリーさんの、戦死を報告致します。」
「嘘…嘘よね?」
「ママ…」
「嘘って言ってよ!!ねぇ!!たちの悪い冗談なんでしょ!!?」
「残念ですが、事実です。後日死亡保障金が国から払われます、それと…」
軍服のおじさんはポケットからネックレスを2つ出す。
「こちら、戦死前、フューリーさんがお二人に渡すと言っていた物になります」
「そんな…うっ…あぁ…」
「母さん…」
俺は母さんの背中を撫でる。父さんが死亡した事実を突きつけられて、今一番辛いのは母さんだ。今は泣く時ではない。
「すみません、おじさん」
「どうしました?」
「父さんを殺したのは盗賊団なのですか?」
「いえ、盗賊団の殲滅は無事に完了しておりました。ですがその盗賊団を裏で動かしていた存在が居たのです」
「それって…?」
「多分君も聞いたことがあるでしょう。この国だけでなく、全世界で破壊と略奪を繰り返し、全世界で殲滅対象になった組織…名を『パニッシュ』、奴らが表れてフューリーさんが所属していた団の団長を殺そうとしたところ、フューリーさんが庇ったのです」
パニッシュ…聞いたことはある。この世界では触れることすらタブー視されている根っからの『悪』。
そうか…奴らが、父さんを…
「わかりました、ありがとうございます」
ーーーーー
2日、経った。
あの後一人で泣き続けたが、それは無駄だと知った。今できることはゲンジのオッサンに師事を受けて強くなり、母さんを守る事だ。
「来たか、坊主」
「うん、オッサン。話は聞いているでしょ?」
「あぁ、フューリーは確かに強かったが、パニッシュ相手なら仕方がない部分もある。そしてなんだ?お前は復讐でもしたいのか?」
「そんなことはしないよ。今はただ強くなって、母さんを守りたい。手の届く範囲の大切な人たちを守れるための力が欲しいんだ」
俺がそう言うとゲンジのオッサンはニヤリと笑う
「そうかそうか!立派だな!きっとフューリーのヤツも誇りに思ってるだろうよ!!よし来た!!それじゃあお前には今日から特別な訓練をしてやろう!!」
「特別な、訓練?」
「あぁ、そろそろいい頃だとは思っていたからな。お前にこれから覚えてもらうのは、その人間を象徴する、この世界の戦士なら誰もが持っているもの…」
「それって…?」
「固有能力、通称『戦技』だ。」
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