寝て起きたら王道テンプレファンタジー世界に転生していたんだが。打ち切りだよこんなもん!!! 作:緑茶美味しい
というわけで固有能力、『戦技』についてオッサンから教えてもらうことになった。
「んで、戦技って何?」
「戦技っつーのはな、自分の魔力を自分だけの形に捻じ曲げて作り出す、その人物だけのオリジナルの能力の事だ」
なるほど、念◯力のようなものか…
「でも何でも作り出せる訳ではないんでしょ?」
「あぁ、さすがにな。まずは王国の都市にある教会で適正能力を鑑定してもらい、その後その適正能力に見合った戦技を自分で作り出す」
「鑑定か、適正能力って?」
「よし、簡単に説明するぞ」
オッサンの話によると、能力には属性があり、『心』『技』『体』『波』『特』と分かれているらしい。
『心』は人の心に関する能力、心を読んだり、操ったり等。中々にいやらしい戦法が取れそうだ。
『技』は自分自身の戦闘技術を底上げする能力が多いらしい。剣術や魔法の精度を上げるのが大半で、ほぼ全ての戦技使いはコレに当たるそうだ。
『体』はかなり珍しいらしい。『技』とは違い、自分自身の肉体の強度をバカみたいに引き上げる能力だそうだ。それだからか知らないが、『体』に当たる戦技使いは身体能力強化以外の能力を作り出せないらしい。コレは個人的にはハズレである。
『波』は放出だ。ビームを出したりできるらしい。熟練の猛者は魔力を好きな形で好きなだけ出せるらしい。念◯力でいう放出系か。
『特』は既存の枠に収まらない、世界をひっくり返すポテンシャルを秘めた戦技使いに現れる適正能力らしい。まだ詳しいことは分かっていないが、『特』に分類される戦技使いはどいつもこいつも化け物揃いらしい。
「なるほどなぁ……ってじゃあ今日は戦技に関しては何もできないじゃん!?」
「おう、そうだぞ。明日王国の教会に向かうからな、今日は筋トレでもしとけ」
「なんだよそれ…」
まぁ文句は言いながらも筋トレはしますけどね。
目指せマッスルボディ!!
ーーーーー
翌日、俺は馬車に揺られてオッサンと共に王国の都市に来ていた。
「おお!ここが都市!すっげぇデケェ!!」
「あまりはしゃぐなよ、田舎モンがバレるぞ」
「うるせーやい、別に隠してるつもりもねーよ!んで?もう教会行くのか?」
「いや、先に国王に挨拶だ」
「国王様?オッサンは元騎士団長だからわかるけど、俺みたいな平民が会えるもんなのか?」
「お前の父親は特に国王と親密でな、早くに父親を亡くしたお前を気にかけてんだよ」
「なるほど」
国王様、俺のこと心配してくれていたのか…てか父さん国王様と親密って中々にすごいな。
礼儀正しく振る舞わねば…!
ーーーーー
そしてまた別の馬車で城前まで送られた。今から城の中に入るらしい。
「待て」
衛兵が呼び止める。
「元3番隊騎士団長のゲンジだ、こっちはフューリーの倅のカイト」
「どうも」
「失礼致しました。どうぞ中へ」
ふっつ〜に通されたな…てか城の中凄っ!?前世の日本の建築の何倍も広いし高そうな絵画とか壺とか置いてある!!
「おい坊主、そろそろ国王の居る部屋だ。失礼のないようにしろよ」
「うす」
ギギィ……
扉が開かれる
俺とゲンジのオッサンは片膝をついて頭を下げる
「頭を上げてくれ」
国王らしき声が聞こえた、かなり若い。好青年の様な声だ。
俺達は頭を上げる
「やぁ、はじめまして。君がカイト君だね?」
国王は白髪赤目のイケメンだった、思わず見惚れてしまった。
「はい、アルケンス=フューリーの息子、アルケンス=カイトと申します」
そう、我が家の苗字はアルケンスと言うのだ。この世界では日本と同じく苗字⇒名前である。
「来てくれてありがとう。それと父親の事は、ごめんね…僕が君の父親を招集したばかりに…、もっと敵対組織について調べるべきだった。コレは僕のミスだ…すまない。」
国王様は頭を下げる
「お、お止めください!国王様が頭を下げるなど!」
側近が慌てる、ゲンジのオッサンも驚いているようだ。
「大丈夫です。きっと誰かのために戦って散れたことを父さんは誇りに思っている筈です。きっと笑っていますよ。なので国王様がお気になさる事はありません。」
コレはお世辞でもおべっかでもなく、純然たる俺の意思である。これっぽっちも国王様に恨みなど持っていない。
「そうか…ありがとう。」
国王様は悲しげに微笑む
「では、国王様、本題に」
ゲンジのオッサンが言う
「あぁ、そうだね。今回君を呼んだのは確かに謝りたいのもあったんだが、もう一つカイト君自身にお願いがあってね」
「お願い…ですか?」
「うん、君には王国の騎士団育成学園に入学してほしいんだ」
騎士団育成学園…?学園モノキタァァァ!!!
「よろこんで」
「うん、確かに急に言われても理解し難いのは…え?」
「よろこんでその話お受けさせていただきます!!」
「え、あっ、うん…」
フォオオオ!!マジカ!こんなファンタジー世界で学園モノつったらもうやる事は一つしかねぇよなぁ!!?学園一の最強になる!!!
「でも良いのか?母親のことは」
ゲンジのオッサンが言う。
確かに…浮かれていたが、母さんの事も守りたい。でも母さんを守る力を手っ取り早く手に入れるには学園等の育成機関に入り、力をつけることも必要だ。
「国王様、一つだけお願いを聞いてはいただけないでしょうか」
「いいよ、言ってごらん」
「私の母親を危険から守ってほしいのです、期間は私が学園を卒業するまで」
「そのくらいなら任せてほしい。君の母親には危険を一切近づけないことを約束するよ」
「ありがとうございます……!」
その後、ゲンジのオッサンが国王様に近況報告をして帰ることになった。
ーーーーー
「よし、それじゃあ教会向かうぞ」
「やっと来た!!固有能力〜♪楽しみですな〜♪」
「浮かれすぎだアホタレ」
これから教会に向かう、そこで言われるであろう適正能力によって、これからの立ち振る舞いが変わってくるであろう、外面は浮かれながらも内心かなり緊張して、教会に向かうのであった。
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