「燈さん、今日は俺の奢りなので好きな物頼んでください」
「あ、えと」
愛音ちゃんの紹介で燈ちゃんと初対面することになったわけだけど、紹介してくれた当の本人がいない。
「はぁ、また凪か。燈いらっしゃい。なに飲んでく?」
これが燈さん贔屓。
「ねえ立希さん」
「なに」
「今のもう一回やって」
「……何をだよ」
燈さんに向ける時の優しい顔も可愛いなぁ。
なるほど、愛音ちゃんが燈さんに合わせたのはこれが理由か。
「じゃあ、ホットモカとコーヒーで」
「凪、燈の前で変なこと言わないでよ」
注文を取ってカウンターに入って行く立希さんをあとに、燈さんに声をかける。
「立希さんって優しいですよね」
「うん……立希ちゃんはバンドでもみんなのこと見てて、私のことも夜遅いからって送ってくれるし」
なにそれ優しさの塊じゃん。面倒見がいいとかじゃないじゃん。
「えっと、凪くんは立希ちゃんのこと気になってるって」
「そうなんです!立希さん凄く可愛くって綺麗で優しくって。もっと立希さんのこと知りたいなって」
そう言いかけたところで、がちゃんと俺の前にコーヒーが置かれて、燈さんの前にはそっとホットモカが置かれる。
「燈、凪の言うこと間に受けなくていいから」
「でも、立希ちゃん優しいよ?」
「あ、えと。ありがとう」
照れて喜んでる立希さんも可愛い。
「やっぱり、立希さん優しいよね」
「お前は黙れ!」
(素直に喜んでるのは燈さんからだけなんだ)
そういうチョロいところの可愛いんだけどな。
「凪くんは立希ちゃんと付き合いたいの?」
「ちょ、燈!そういうこと聞かなくていいから」
(燈さん相手には怒り方も弱い)
「立希ちゃん、かっこいいし、優しいから分かる。かも」
「えっと、燈?」
「立希さん嬉しそうですね」
「見るな!」
まさか女の子に嫉妬する日が来るなんて思わなかった。
「いや、今日は立希さんのことをいっぱい知りました。燈さんを紹介してくれた愛音ちゃんには感謝しないと」
「はぁ……お前燈に変なこと吹き込むなよ」
ため息をついて呆れてる立希さんも可愛いなぁ……
「バイト、一緒って聞いたけど、バイトでも優しいの?」
「優しいですよ。毎回小言は言われますけど、なんだかんだ困ってたら助けてくれるし」
愛音ちゃんに立希さんの可愛さを語った日から若干距離を感じる気がするけど。
「立希ちゃんは、困った時隣にいてくれるから。すごい、助けてくれる」
「それ分かります。困った時に隣にいてくれるんですよね」
立希さんは可愛いだけじゃなくて優しいんだよな。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
評価とても嬉しかったです。
息抜きにただ立希ちゃんの可愛さを書くだけのお話ですが。
立希ちゃんのここが好きなど教えてもらえると嬉しいです。