へんじがない ただのしかばねのようだ……
休憩し始めてから10分くらい経っただろうか。流石にそろそろ採掘に戻ろうかな。サンラクのやつがすぐに追いついて来そうだしあんまりのんびりしてられない。
「にしてもコイツほんとに微動だにしないな」
未だにこのカエルは俺の隣から全く動いていない。一応モンスターだよな?コイツ。とてもファンタジー世界の野生で生きていけるとは思えないんだが。
「まぁ動きたくない気持ちは分かる。泥沼に浸かるってのも思っていたより気持ちがいい」
なんか包まれて纏われてる感じがクセになる。泥沼に浸かるとか普通現実でやらないようなことができる。何も気にせずそういったことができるのもゲームの良い所だな。あーでもこのゲームリアリティの追求すごいから衛生環境悪いと普通に状態異常になりそうだし、NPCからの好感度への影響とかありそうだな。ちょっと不安になってきたなぁ……
そんなことを考えているところで近くにプレイヤーが通りかかった。俺が今やってることを客観的に見てみると、普通にモンスターが出現するエリアのど真ん中でモンスターと一緒に泥沼に浸かってる変な奴になる。
「何やってるんだコイツ」とでも思ってそうな目を向けられている。これまで何回かプレイヤーが近くを通ったが、俺を見たやつは全員がまるで変人を見ているかのような視線を向けてきた。
「変人なのは否定しないけどさぁ……」
まぁリアルで観察に熱中してるときに向けられる視線と似たようなものだ。俺はこういった視線に慣れっこだから別に気にしない。メンタル最強ならゲームの中でどんな痴態を晒そうが無敵‼
……いやこの考え方は良くないな。これまで
「……思考に走るとすぐへんな方向に行ってしまう……さっさと採掘するか」
俺は立ち上がって再び採掘を始めようとする。するとカエルも立ち去る気になったのかゲコゲコ言いながら動き始めた。
「ようやくお前も動く気になったのか?…………おい、別れの言葉は無しか? なんつっt」バチャッ
ゲロッ
「……」ベチャッバチャッ
ゲロゲロッ
「……別れの餞別のつもりか知らないけど泥掛けまくるのやめてくんね?」バチャバチャッ
ゲロッ
やっぱりシバいて皮装備にしたろかなコイツ。
ゲロッゲロッ
「気が済んだか?採掘の邪魔だけはしてくれるなよ?」
ゲロッ
俺の言ってることを理解したのかただの偶然か、カエルは泥を掛けるのをやめてゲロゲロ言いながら去っていった。
「達者でなー」
「ふぅ……、切り替えていきますか」
カエルモンスターと休憩するという俺のゲームライフでも初めての経験をしたが、今からはゲームにおいてはお馴染み、ゲームをする中で必ずやることになる乱数チャレンジの始まり……。
「やっぱゲームの作業パートは嫌だなぁ」
ゲームで作業パートが全くないってのがベストってわけじゃないがその比率ってのには人それぞれに好みがある。俺は作業とかどうでもいいからさっさと冒険(観察)させろってタイプだから作業パートは無くていいと思う派だ。
「無心でやっても代り映えしないしつまらないからなぁ……乱数の女神への鬱憤晴らしながらやろうかな……」
そんなことしたらもっと乱数が酷くなるって?
HAHAHAどうせ既にクソ乱数さ。俺はもう乱数の女神とか物欲センサーとか恐れない!
「乱数なんてクソ食らえ‼乱数の女神〇ACK YOU‼」
ガンッギンッガァァァァン‼
『石ころ』
『石ころ』
『石ころ』
「……まぁ出ないよな」
でも気分的にはただ無言で掘り続けるよりかは良いかなぁ……?うーん。
とそんなことを考えていると──
パシャッ
…後ろから音!!
「シールドバッシュ!!」
回避は間に合わないと判断。ツルハシを手離して盾を取り出し、すぐさま後ろ向きにスキルを発動。その結果起きたのは
俺の背後から攻撃を仕掛けてきたモンスターは兎の意匠を施された血のように鮮やかな赤色の盾を携えた兎。
『ヴォーパルバニー』
「やっぱお前このエリアでも出てくるのな!」
このエリアで出てきたヴォーパルバニーは跳梁跋扈の森のやつとは異なり、武器には盾を携えており、赤いバンダナを頭に巻いている。ラルドも地域によって強さが変わるみたいなこと言ってたし、ナメてかかれる相手じゃなさそうだ。
「ふんっ!!からの蹴りィ!」
正面からの膂力勝負にギリギリ勝って盾で押し弾き、スタンしている兎の脇腹に蹴りを放つ。さっきの感触的にスキル補正無かったら普通に押し負けてたな。
そして結構良い蹴り入ってヴォーパルバニーを吹っ飛ばしたが、徒手空拳だとあまりダメージが入っていない様子だ。
「咄嗟に反撃したからなぁ……こっちも致命武器で行くか」
俺はインベントリから
「キュキュッ」
ヴォーパルバニーは相変わらずフェイント混ぜながら接近して……いや待て。
「なんで泥沼なのに普通に動けるんだよ!?」
「キィィ!!」
「グッ……」
足元が泥沼だから調整がしにくい…!攻撃を結構真正面から受けてしまい俺は吹っ飛ばされる。
てかそもそも乱数の女神に喧嘩売った瞬間にモンスターが襲ってくるとか……
「お前乱数の女神の手先じゃないだろうな!?」
「キィッ」
獲物の戯言に貸す耳は無いと言わんばかりにヴォーパルバニーは急接近して猛攻を仕掛けてくる。
「マジで泥沼のせいでやりにくい!!」
もしここが通常のフィールドだったら難なく討伐はできるのだが、泥沼のせいでこっちの機動力がほぼ死んでるからかなりマズイ。
「しかもコイツ盾の扱いが
攻撃がこちらから仕掛けられず、攻撃タイミングがあっちに依存しているってのもあるけどこっちが攻撃にフェイントを混ぜても見切って的確に防がれる。そしてすぐさま盾の握り方を変えて打撃武器として振るってくる。
「バカ正直に頭狙ってくるから防ぎやすい……「キィッ‼」グッ……だけど……」
単純に膂力で負けてる。受け流すのにも限界があるし、スキル補正が無いとダメージを完全に0にできない。ここで出身:冒険者のVITがペラいデメリットが響いてくるか……。
「キュッキィッ!!」
こっちが泥沼で動きが遅くなってることを理解したのかより攻撃が激しくなる。
「なんでお前だけ泥沼に足取られないんだと文句を言いたいところだが……。仕様と言われたらそこまで、だがこのゲームが何の理由もなくそんな適当な設定するとは思えない」
クソゲーでもゲームバランスが考えられていないやつではプレイヤーが受けるフィールドの影響をモンスターは受けませーんwみたいなことは多々あったが、このゲームだとあり得ないと思う。そしてヴォーパルバニーが泥沼の中でも普通に動ける種族的特徴があると言われても納得するには微妙だ。ヴォーパルバニーはモンスターの中でも結構知能が高くて武器を扱うなど、人間に近しい特徴がある。
「人間がする泥沼対策と言ったら……」
ヴォーパルバニーの猛攻の中でも相手から目をそらさず
「……………?……!!」
コイツの足に泥が纏わりついてて分かりにくかったが……コイツ
「しかもご丁寧に泥の色と同じにして分かりにくくしてるしさぁ……「キィッ!!」ッブネ」
なんかあの色見覚えが……まぁあれが何か分かったとてどうにもならないけどな‼人間換算すればその盾タワシみたいなもんなんだけどどうしてそんな軽く振り回せるのかなぁ!?
「泥沼で普通に動ける装備とか羨ましいんだが!?」
「キィッ!!キィィィ!!」
コイツもずっと攻撃を避けられ防がれでイラついてきたのかね?めっちゃ盾ぶん回してくるんだが。
「おっとマズイ」
背中のすぐ後ろには石柱。防いで避けてを続けてたら移動方向ミスったわこれ。
「キィィィ!!」
ちょっ……盾の角……。
「頭を下げればぶつかりません!!」
その場でお辞儀をし、回避。頭のすぐ上で風を切る音が聞こえた瞬間……。
ズガァァァァァァン!!
後ろにあった石柱は粉砕。
「…………まだ掘ってた途中でしょうがぁぁぁぁ!!」
何してくれとんのお前マジで!!採掘スポットも有限なんだぞ!?俺が時間を掛けてカンカンしてたやつを一撃で粉砕とか……。これが種族の格差かよ‼人間弱すぎて萎えるわ‼
「これ以上採掘ポイントを破壊されると堪らん。早く決着を……」
再び戦闘態勢を取ろうとした俺だが、石柱が崩れた瓦礫の中で
ほーん?なるほど?
「これはちょっと作戦変更かな」
本当はテスト数週間前に終わっててこんなに間空いたのには関係ないんですよね。
テスト勉強の反動で何もやる気が起きないし、その上台風直撃したしシルバーウィークとかなんもしてないね。オワタ
今の所ヒロインいません!筆者の文章力で書くのが不安だからです!まだ設定練りきってないから今なら間に合うけど…
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そのままでもいいよ
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そんなの関係ねぇ!書け!