影の軌跡 〜鉄血の子供たち〜   作:もっさん。

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お久しぶりでございます。もっさん。です。

長らくお待たせ?しました。
もうタグに不定期更新を増やそうかと悩んでおります。

ご意見等あればどしどしどぞ。


二十三話 お呼び出し

二十三話

 

 

 

 

少し時間が経った頃。

目の前の空間が歪み、そこから現れたのは怪盗B……もといブルブランだ。

どうやら目的は達成したらしく、仮面の裏に隠された表情は、ニヤついているのが分かるくらいだ。

 

「…よぅ、気が済んだかい」

「うむ。実に興味深いことだった。彼は最初から私のことを怪しんでいた様子。直感というモノのようだね」

「直感、ねぇ……。お前が胡散臭いだけじゃねーの」

 

一理ある、と笑い出すブルブラン。

本当に、よく分からない。

 

「それで?鬼の力というのは見れたのか?」

「ふふ……帝都の真ん中で鬼の力を出されでもしたら、困るのは君たちではないかい?」

「………違いねぇ」

 

アイツの奥に眠る鬼の力。

帝都で爆発でもしてみろ、それこそ俺が向かわなくてはならなくなってしまう。

言うなれば、俺が帝都で神剣を振り回すことと同じだ。

 

「……とにかく、気が済んだのならとっとと帰れ。これ以上帝都にいるなら姿を隠すことぐらいしとけよ」

「ふむ、そろそろお暇させて貰うとしよう。我が友よ、願わくば次は刃を交えたいものだね」

「俺は御免だっつの」

 

最後までテンションの高いブルブラン。

若干イラッとしてきたが、そこは堪え、消える姿を見つめる。

……次会ったら問答無用で切りかかってやろう。

 

 

そんなことを考えていると、ARCUSの着信が入る。

 

「はい。もしもし?」

『トーリ坊、私だが』

「エレオノーラ……?一体どうしたんすか」

『ちょいと話したいことがあってねぇ。帝都庁まで来てもらえるかい』

「あー、了解。丁度、帝都知事と話がしたかったとこなんだ」

『今回は、その帝都知事からの指示さ。まぁ、待ってるよ』

 

ARCUSの通信が切れる。

……?レーグニッツさんが俺に用?

まぁ、考えても仕方が無い。

とにかく、帝都庁へ向かおう。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「お、来たね」

「エレオノーラ。レーグニッツさんは?」

「もうすぐ会議が終わるところだと思うが……、ほら、丁度だ」

 

帝都庁ロビー。

エレオノーラに呼ばれた俺は帝都庁のロビーで合流したところ。

エレオノーラの視線の先には、丁度歩いてくるレーグニッツさんが確認できる。

 

「アイゼンブルグ特別大尉、ご足労申し訳ないね」

「いえ、丁度こちらも帝都知事にお話したいことがありましたので」

「そうか、それはお互い好都合というわけだな。ここじゃなんだし、場所を移そう。私の部屋まで行こうか」

「了解しました」

「エレオノーラさん、貴女もお願いしたい」

「ふむ…、了解したよ」

 

レーグニッツさんに先導され、案内されたのは帝都知事室。

俗に言う、レーグニッツさんの仕事場である。

 

「まぁ、かけたまえ」

「失礼します」

「君を呼んだのは、これから行われる夏至祭についてなんだ」

「夏至祭…?何か問題点でも」

「あぁ、君の副官から送られてきた警備配置図について、付け足しておきたいと思ってね」

 

そう言って机に広げられた帝都の地図。

そこにはフェイがマークした印が何箇所かあるが、一つだけ色が違うところがある。

 

「ここは……、宰相閣下が居る予定の…?」

「あぁ。オズボーン宰相閣下が居る予定の場所だよ。最近噂に聞く、宰相閣下暗殺の件があるからね。ここにも警備配置をお願いしたい」

「そこには私がいる予定だが、確固たる戦力を置いておきたいというのが、帝都知事の考えらしい。そこで、オズボーンの警備には私とトーリ坊で行いたい」

「俺とエレオノーラで……?流石に戦力を固め過ぎ……いや、そうか……」

 

元々の予定は、俺が遊撃部隊として帝都を回る予定だったのだが、確かに危険性がある。

遊撃に回って閣下が暗殺されてしまうというのが一番最悪なケースだろう。

だが、俺とエレオノーラが残れば、警備には負担がかかるが、閣下の安全性が確実なものに近づく。

 

「では、街の警備はどのように」

「それには、トールズ士官学院の面子を使おうかと思ってね」

「士官学院…、リィン・シュバルツァー等でしすか」

「そうだ。今回、特化クラスは実習として帝都に来ている。その実習の課題として、帝都の警備とテロリストの捜索を課そうかと思ってね」

 

特化クラス……か。

なるほど。使えるものは使っておけ、か。

 

「了解しました。では、当日は自分とエレオノーラで閣下の護衛をさせて頂きます」

「よろしく頼んだよアイゼンブルグ特別大尉。今宰相閣下に亡くなられたら、帝国の均衡が崩れてしまうからね……。それだけは避けなくてはいけない」

 

確かに、今宰相閣下が死ねば、貴族派の連中は勢いに乗って畳み掛けてくるだろう。

それは阻止しなければいけない。

 

「トーリ坊、オズボーンは無くてはならない。それは子供たちにとっても、帝国にとっても」

「あぁ……当然だ」

「では、このように頼むよ。それと、アイゼンブルグ特別大尉の用はなんだい?」

 

それから、レーグニッツさんとエレオノーラとでのミーティングを行った。

以前、ミリアムやリィン等が相手をしたGという人間のことに加え、不思議な笛について。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

気がつけば、もう二時間近くミーティングを行っていた。

 

「………では。このように」

「うん。頼むよ特別大尉」

「では、失礼します」

 

帝都知事室を出てエレオノーラと廊下を歩く。

 

「そうだ、トーリ坊」

「…?なんだ?」

「これから時間あるかい?」

「まぁ、特に何もないが」

「なら、向かってほしい場所があるんだ」

 

そういい、耳打ちをしてくる。

 

「……なんでさ」

「これは放浪皇子からの言伝さ。それじゃ、後は頼んだよ」

 

スタスタと歩き、手をヒラヒラさせていくエレオノーラ。

 

………はぁ。あそこに行くのか……。

悩んでも仕方がない。行くか……。

 

重い足を上げ、歩き出す。

目的地は、女子の花園だった。

 

 

 

 

 




次回は百合の花園ゲフンゲフン(ぉぃ

中学生が蔓延る花園へと向かいまするよ。

ご意見、ご感想お待ちしております。
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