さっき気づいたのですが、お気に入り件数が170でした。
い、いつの間に・・・!!!?
と、嬉しくて飛び跳ねてしまいました(ぇ
これからも、よろしくお願いいたします。
―――同日12:00
「閣下、もうそろそろ皇女殿下が出発するころでしょうか」
「ふむ…もうそんな時間か」
宰相閣下官邸。
執務室で座る閣下の傍らで、俺は今の状況を整理していた。
今のところ、テロリストは目立つ動きは見せていない。
が、気になる。
すると、部屋の中にこだまするノックの音。
この特徴的なたたき方…。
「オズボーン、入るよ」
「エレンか。入るといい」
案の定、入ってきたのはエレオノーラだった。
手には分厚い資料を持っている。
「エレオノーラ」
「おやトーリ坊…ってなんで刀振りかぶってるんだ仕舞え仕舞え」
おっと…思わず刀を抜いてしまった。
閣下の前だというのに…。
「まったく…いきなり何をするんだい。物騒なもんを振り回すんじゃあないよ」
「誰のせいだ誰の!?あんたの悪乗りのせいで散々だったわ!」
「…ああ、あれか。いいじゃないか。美味しい思い出来たんだろう?」
「出来るか!」
「その程度にしたまえ二人とも。トーリはチーズケーキ、エレンは酒の禁止令を公布するぞ」
『すみませんでした』
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「まったく…おかげで禁酒させられるところだった…。ところでオズボーン。少し、気になる話を聞いた」
「ほう?」
「これを見てくれるかい。トーリもだ」
エレオノーラに渡されたのは、帝都の地下に存在してる迷路のような通路の配置地図で…
「…!これは」
「そう、あの通路が、今回皇女殿下が向かう公園にもあったのさ」
「なるほど。進入経路はまだ存在している。というわけか」
「至急、鉄道憲兵隊に連絡しておくよ」
「エレン、よろしく頼む」
「対暴徒鎮圧部隊にも連絡を入れておきます」
そのまま俺はフェイへ連絡を入れる。
幸い目立った報告は来ておらず、すぐに出た。
『はい、フェイ・バーネット第一秘書官です』
「フェイ、俺だ。少し伝えたいことがあってな」
『はい、少々お待ちください…どうぞ』
「皇女殿下が向かわれたマーテル公園に、例の地下道から繋がる出入り口が見つかった。発見したのはトールズ士官学院のⅦ組の生徒たちだ」
『マーテル公園に…。了解しました。至急人員を数名、マーテル公園へ向かわせます』
「フェイ、お前は一度閣下官邸に来てくれ。エレオノーラから渡された資料を見せたい。その資料を踏まえて、もう一度作戦を組み替える必要
性が出るかもしれないからな」
『了解しました、すぐに向かわせていただきます。ですが、競馬場の作戦指揮はどういたしましょう』
「競馬場には鉄道憲兵隊が配備されているはずだ。競馬場の対暴徒鎮圧部隊の作戦指揮は、鉄道憲兵隊に引き継いでもらう」
『了解しました…。では、後ほど』
通話を終了させ、鉄道憲兵隊に連絡を終えたエレオノーラを見る。
「エレオノーラ、事後報告で悪いんだがさっきの資料をうちの副官に見せてもいいか?」
「構わないよ。機密事項といえば機密だが、まかりにもトーリの副官だ。問題はないだろうさ。しかし何故だ?」
「ああ、うちの副官は、情報処理とその活用、作戦関係の立案が得意でね。今回の警備配置と作戦も、彼女が立てたんだ」
「へぇ…まるで氷の乙女みたいじゃないか」
「んー…強いて言うなら、歩く教科書、だな」
アイツは基本的なことを全て覚えている。
戦術の基礎中の基礎から、人間の行動心理。
はたまた、武器の使用効果、事柄の対象法まで。
作戦立案における全ての重要かつ基本的なことを頭に入れている。
アイツは言っていた。
基本が出来なければ、応用なんて出来ない。とな。
俺はいつしかこう思った。
歩く教科書、と。
馬鹿にしているつもりはない。寧ろ尊敬すらしている。
アイツほど、基礎を完璧に頭に入れ、そのとおりに動けるやつを俺は知らない。
よくセオリーどおりにしか動かないやつは使えないと言うが、それは中途半端だからだ。
見たものを100%発揮できれば、それは変わってくる。
アイツは、物覚えの天才だ。
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しばらくした後、フェイが官邸に到着した。
エレオノーラから渡された資料を読むと、すぐに別の紙に何かを書き記されていく。
「これは…、少しまずいかもしれません」
「…フェイもそう思うか」
「はい、まず単純に考えて、今の現状、マーテル公園には皇族直属の近衛兵と、鉄道憲兵隊が配備されています。憲兵隊はもちろんのこと、近
衛兵も配属が違うため、部隊の指揮系統が違います。これはつまり、一箇所の場所に、二つの指揮官が違う部隊が存在している…ということで
す。対暴徒鎮圧部隊も向かわせましたが指揮は憲兵隊にお任せしましたので問題はありませんが…」
「なるほど、指揮にズレが生じる…というわけだね」
エレオノーラが言った言葉に頷くフェイ。
確かに、同じ場所に指揮系統が二つ存在していたら、指揮の食い違いやズレが生じてしまう。
したがって、自然と行動に移る早さが遅くなってしまう…ってことか。
しかも、警備に当たっているのは鉄道憲兵隊と皇族直属の近衛兵。
指揮系統の同一化は難しいだろう。
「そんな麻痺しやすい指揮の中、テロリストの進入経路として使いやすい場所が存在していたとすれば…」
「間違いなく使われるな。陽動にもなってしまう」
「はい、少しでもそちらに意識を割いてしまえば、それだけ全体を見ることに時間がかかったり負担がかかります。しかし、注意しておかなけ
れば、もしそこから進入されれば対処が難しくなる…」
「こいつは、賭け…みたいに自然となってしまうね。…と、言うことは」
「はい。今回のテロ。もし起きるとするならば、狙いは閣下ではなく、アルフィン・ライゼ・アルノール皇女殿下です」
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「おそらく、向こう側も、閣下の警備は強固なものと過程して行動するのでしょう。帝国屈指の実力者であるエレオノーラ大佐、アイゼンブルグ特別大尉は傍にいる、と」
「あくまで帝都の警備は氷の乙女率いる鉄道憲兵隊だが、その警備にも限りがある。だから、皇女ってことかい」
「もし人質にとる事が出来れば、それだけで帝都に対する要求は、ほぼ通るといっても過言ではないですから」
「閣下、至急俺とフェイはマーテル公園へと向かいます。クレア大尉が現場に居ない以上、指揮を取れる人間が向かうべき―――」
「―――そうはさせません。トーリさん」
背後から聞こえた声。
「なっ……!」
その瞬間、窓ガラスは割れ、部屋が炎で燃え盛る。
「閣下!今すぐ部屋から脱出を!エレオノーラ!閣下を頼む!」
「トーリ坊!私も…」
「いまは閣下の命が最優先だ!あんたなら心配ない!行け!!」
「トーリ、死ぬでないぞ」
「…ご安心を。閣下の、子供ですので」
「させん」
その瞬間、一度聞いたことのある甲高い音が鳴り響く。
「エレオノーラ!そいつは時を止めて行動できる!気をつけろ!」
「ふっ…私を誰だと思ってる」
刹那、目の前に現れた男を思いっきり『殴り飛ばす』
…おい、閣下の目が点になってっぞ。
アイツは問題なさそうだ。
「おいおい…またお前か…」
「お久しぶり…ではないですね、トーリさん」
「ちっ…そして…」
「お前が、トーリ・X・アイゼンブルグ、だな。会えて嬉しいぞ!同じXの名を継ぎしモノよ!!!」
背後に現れたMの隣に立つ、大男。
その手には、柄の長い、炎を纏った大太刀を握っている。
『主様よ!あれはトツカ…トツカノツルギじゃ!』
「あれが、神刀・トツカノツルギ…!」
「Mよ、今回はこやつを貰うぞ」
「…構いません。私はオズボーンを追います」
「そうはさせません!」
走り出すMに、火を纏った三節根が襲い掛かる。
目を向けると、そこには特殊な三節根、爆破根を構えたフェイが。
「貴女は…なるほど、東方の根術。しかも、そうとうな実力とお見受けします」
「この先へは進ませないであります」
Mの相手はフェイに任せてもいいだろう。
俺は……!
「このおっさんを倒す…!」
笑みを浮かべながら立つ男に向かって、刀を抜いた。
―――時計の針は、15:00を刺していた
3200文字、多くなってしまいました。
次は久々の戦闘描写なのでもっと長くなるかも・・・?
さて、今回の話がまとまれば、少し息抜きもかねて短編を書きたいと思います。
最近クレアの出番が少ないですからね、ええ。存分に書かせていただきます。
そこで、こういったシチュエーションを書いて欲しい!!
こういうクレアが見たい!!という意見、コメントを募集します!!
期限はこのテロリスト編が終わるまでです。いいかげんですね(殴
まだまだの文章力ですが、精一杯書かせていただきますので
よろしくお願いいたします!!!