暇なので二時間前に投稿したのにも関わらず次話投稿となります。
戦闘シーン書きましたけど上手くいったかは分かりません円
もうちょっとカッコよくしたいなぁ…
ルナリア自然公園。
西ケルディック街道を進んだところにある、植物園のようなところだ。
さて、俺の視線の先に、大量の積み荷を背に笑っている管理員らしき人物らがいた。
「余裕だったな」
「なんせ、領邦軍の力があるんだ。捕まるわけもねぇ」
「これが完全犯罪ってな!」
ギャハハハハハ!!
「その余裕、どこまで続くかねぇ……」
「だ、誰だ!」
そう呟き、相手の前に出る。
「ど、どうして一般人がここに!入り口には鍵をつけておいたのに!」
「鍵?あぁ、あれのことな。切るのもたるかったし、普通に飛び越えた」
「と、飛びっ……!」
正確には、縮地という移動方法で壁に登ったんだが。
「しかし、三人か」
「相手は一人だ!一気に片付けろ!」
「見られたからには生きて帰す訳にはいかねぇ!」
「おう!」
三人の偽管理員は手にしている動力銃をこちらに向けている。
「安心しな……殺しはしねぇ」
刹那、動力銃から火花が散る。
だが、弾は俺を捉えることは無かった。
「なぁ!?」
「ど、どこだ!」
「こっちだ」
縮地で背後に周り、峰の袈裟斬りで一人を戦闘不能にする。
その後も乱射してくるが弾を全て斬り伏せ、相手がキョドっている間に勝負をつけた。
「ば、化物め……」
「……褒め言葉だ。それはな」
一人の頭を掴み、持ち上げる。
うめき声を上げるが、関係ない。
「チェックメイトだ。器物破損、盗難、公務執行妨害で……」
「ちょっと待った!」
背後から声がする。
どうやら、あの士官学院生が来たようだ。
もう少し時間はかからないつもりだったんだが。
「アンタ……一体何者なんだ」
「そいつは愚問だな。俺は犯人を捕らえるためにここにいる」
「……てことは、遊撃士か何かか?」
「んー……ハズレだ。だが、お前の鼻は良く効く様だ」
「……アンタからは、血の臭いがした。それも凄く。あれは、一回や二回人を殺した位じゃつかない」
「それが分かるお前は、さぞ血の臭いを嗅いだことがあるんだろうねぇ……」
「…くっ……」
図星か。
さて、面倒なことにならないうちに撤退を…
〜♪
……これは。
その音色が聞こえた瞬間、自然公園内の魔獣の気配が大きくなった。
「こいつは……」
「リィン!来るぞ!」
青髪の女子が声を上げる。
その刹那、大型魔獣が五匹ほど目の前に現れた。
「こやつら…!さっき戦ったやつらか!」
「どうするのよ!一体でもキツイのに五体なんて!」
「リィン!どうしよう!」
「くっ、流石にこの数は……」
「…………どけ、お前ら」
士官学院生の前に出て、刀を構える。
「そんな無茶だよ!五体なんて!」
茶髪の少年が引き止めるが、無視する。
さっきまでは、一刀流だったからな。
腰の刀をもう一本抜く。
右手に脇差、左手に小太刀のような大きさの刀を構える。
「二刀流……!?」
シュバルツァーが驚きの声を上げる。
それもそうだろう。刀二刀流は、珍しいものだ。
「来な。相手してやるぜ」
「ガァァァァ!!」
まるで咆哮のような叫び声を上げ、突進してくる大型魔獣。
だが、そのまま魔獣は俺を通り過ぎ、血を飛沫上げ倒れる。
「…!速い…」
「リィン、そなたは見えたか」
「……全くだ」
まずは一匹。
続いて二匹同時に挟み撃ちのようだが。
縮地で距離を詰め、頭を切り落とし、落ちる頭を峰で打ってもう一匹に当てる。
怯んだところを更に縮地で距離を詰めて。
「天ヶ瀬弐閃流……螺華!」
螺華。
縮地での速さを利用して、そのまま回転しつつ斬りつける。
魔獣の胴体は爪で何度も斬り裂かれたような傷口を残して絶命する。
残り二匹。
恐れを成したのか、逃げようとする魔獣。
だが、俺の影からは逃れられない。
「我は影……万物を切り裂く刃なり」
縮地。からの乱れ切り。
影刃を発生させ、更に切り刻まれる二匹の魔獣。
そして二閃。
「……ま、せいぜい楽に死にな……?」
瞬間、血飛沫を上げて絶命した。
奥義、凪影。
天ヶ瀬弐閃流の奥義の一つだ。
こうして、五匹の大型魔獣の片付けが終了した。
「……ふぅ。こんなもんか」
「……凄い……」
「……天ヶ瀬弐閃流…」
青髪の女子とシュバルツァーが声を上げる。
剣を扱う者にとってはなかなかの光景であったろう。
「そこまでだ」
ズラズラと現れる領邦軍。
そのまま、俺等に銃を向ける。
「な!犯人はあの人達のはずだよ!」
「ここは我々に任せてもらおう。管轄は領邦軍なのでな」
「くっ……卑劣な人達!」
「そしてそこの男」
隊長らしき人物が俺に銃を向ける。
「……何か?」
「重要参考人として捕らえさせてもらう。大人しくするんだな」
「ふーん…、それがアンタらのやり方か」
「ふん、何のことやら。我々は正義の為に行っているだけだ。……捕らえろ!」
俺に銃を向けたまま、兵士が拘束しようと囲んでくる。
……やれやれ。早く出てきてくれよ。
「それには及びません」
手錠をかけようとした瞬間、凛とした声が響く。
その声がした方には、同じく動力銃を持った人達が、領邦軍を囲んだ。
「……遅いよ、クレア姉」
「すみません、裏付け証拠が必要でしたから」
奥から現れたのは、クレア憲兵大尉とその直属の部下、憲兵隊のメンバーだ。
「……なんの真似だ、ここは我々の管轄のはずだが?」
「ケルディックには鉄道が通っています。それならば、鉄道憲兵隊の管轄でもあるはずですが、お忘れでしょうか」
「……くっ、いいのか、このような事をアルバレア公爵家の耳に入れば、只ではすまんぞ!」
まーだ言うか。このおっさん。
「…なら、この犯人は俺の管轄でもあるな」
「…!何を!」
「クレア姉、ジャケット」
「えぇ、こちらに」
クレア姉から渡された『軍服』を纏い、帽子と眼鏡を外す。
「帝国軍対暴徒鎮圧部隊特別大尉、トーリ・X・アイゼンブルグだ。なんなら、アンタ等を公務執行妨害で捕らえることも出来るが?」
「……!鎮圧部隊、だと!」
「アルバレア公爵家に報告するならするがいいさ。ま、何も出来ないと思うが」
「くっ………覚えておけ、この愚弄をな!」
こうして、領邦軍の介入を阻止、盗難犯を捕らえることが出来た。
犯人らを憲兵隊に任せ、ケルディックへと戻ることにしよう。
「アイゼンブルグ特別大尉」
「ん?………あぁ、士官学院生の」
「リィン・シュバルツァーです。先程は失礼しました」
「あー…別にいい。人を斬ってるのは間違いないからな。それに………」
「それに?」
「お前の中にいる存在、それもなかなか面白いのも居るみたいだしな」
「……!分かるんですか」
「まーな。似たようなもんが、俺の中にも居るから」
「……教えてください、それは、何なんですか」
「答えることは簡単だ。望む答えを返すこともな。だが、これは自分で気づけ。じゃないと………呑まれるぞ。その力にな」
身体に鬼を宿す、リィン・シュバルツァー。
これから、どうなるか。
……楽しみだね。全く。
あれ、3000字近くなってました。
戦闘描写はどうも文字数多くなってしまいますね。
一段落ついたようですし、ほのぼの回でも書いてみたいですね。
ご意見、感想お待ちしております。