もしも薙切薊の性格がマイルドだったら 作:作者さん
薙切家を追放されてしばらく、海外に拠点を移し活動していた薊は、日本から入った情報をもとにある場所へと訪れていた。
かつて己がすべてを捧げて崇拝した英雄――才波城一郎が現在姿を置いている「定食屋ゆきひら」だった。
見つかるなどとは思ってはいなかった。なぜなら城一郎が皆の前から去った後、その居場所の選択は日本国内だけではなく、海外を飛び回っていることも薊は想像していた。そのため情報を集めるための依頼をし、そのまま放置し忘れていたほどだった。
極秘裏に訪れたその場所で、色褪せた暖簾をくぐった薊を迎え入れたのは、長年の油と出汁の匂いが染み付いた空気と、壁に所狭しと貼られた手書きのメニュー札だった。
(……なんと、酷く、息苦しい空間だ)
店内を見渡した薊の胸を刺したのは、強烈な情念とやり場のない憤りだった。
世界中の美食を束ねる頂点に立つべき男が、このような狭く、古びた大衆食堂の厨房でひっそりと鍋を振るっている。
……料理界という残酷な荒野は、先輩の心をこれほどまでに摩耗させ、こんな場所に身を隠さなければならないほどに追い詰めてしまったのか。
己の無力さと、料理界への憎悪を一層深めていた、その時だった。
「いらっしゃい! ……あ、ごめんおじさん、開店はもうちょっと先なんだわ」
奥の厨房から姿を現したのは、まだ八~九歳ほどの幼い少年だった。頭に手ぬぐいを無造作に巻き、手には小さなフライパンを提げている。
少年——幸平創真は、仕立ての良いスーツに身を包んだ薊を「腹を空かせた気の早いサラリーマン」か何かと勘違いしたまま、人懐っこく笑いかけてきた。
「……才波先輩は……店主はおられないのかい? 君のような幼い子供を一人残して、ご両親は揃って不在なのかな」
薊が店内を見渡し、訝しむように問うと、創真はあっけらかんとした様子で答えた。
「なんだ、親父か母ちゃんの知り合いか? 親父なら今、市場に買い出しに行っててさ。もうちょいしたら戻ると思うぜ」
そこまで言って、創真はぽりぽりと頬を掻いた。
「母ちゃんもさっきまで一緒に仕込みしてたんだけどさ。近所の妊婦さんが赤ちゃんが急に産まれちゃったって。母ちゃん、すっげー怖い顔して急いで手伝いに飛んでったんだわ。だから今は俺が一人で留守番中ってワケ」
なるほど。だからこんな幼い子供が、大衆食堂の厨房に一人きりで放置されているのか。
(才波先輩の伴侶……顔も知らないが、よほどお節介で騒々しい女なのだろうな)
薊は内心でそう冷ややかに分析しながら、微かに目を伏せた。
創真はそう言うと、ふと思いついたように目を輝かせた。
「あ、そうだ! せっかくならおじさん、俺がさっき作ったやつ食っていってくれよ。親父にまた勝負仕掛けるための新作なんだけど、どうもしっくりこなくてさ。誰かに試食してほしかったんだよな!」
「いや、私は……」
制止する間もなく、創真は手際よく小皿に料理を盛り付け、強引に薊の目の前へと突き出した。
出された一皿を一瞥する。盛り付けの粗雑さ、温度管理のムラ、立ち上る香りの調和の無さ。視覚と嗅覚から得られる情報だけで、それがどうしようもない三流の品であることは明白だった。
(こんな子供のお遊びに付き合っている暇は……)
そう思いつつも、かつての先輩の息子が作ったものという僅かな好奇心と確認のため、薊はしぶしぶ割り箸を割り、一口だけそれを口へと運んだ。
――そして、静かに箸を置いた。
「……ひどいな」
「えっ?」
「火入れの甘さによる素材の死。香辛料の香りが飛んでいるばかりか、不要な雑味まで引き出してしまっている。全体の構成もひどく散漫で、一口ごとに味がぼやけていく。何より……」
薊の口から洩れたのは、幼い子供相手とは思えないほど冷酷で、静かな宣告だった。感情を交えず、ただ事実だけを解剖するように、ダメな点を立て板に水のごとく大量に並べ立てていく。
「何より、己が扱う食材のポテンシャルを極限まで引き出そうという『敬意』が欠片も感じられない。……見るに堪えない。これ以上の咀嚼は私の舌に対する重大な冒涜だ」
薊は冷え切った眼差しで少年を見据え、最後に無慈悲な言葉を吐き捨てた。
「少年。これは料理ではない。『餌』だよ」
徹底的な否認。存在そのものを否定し、心をへし折るための言葉の暴力。
並の大人であっても、この絶望的な評価を下されれば怒り狂うか、あるいは涙を流して崩れ落ちるだろう。ましてや相手は、ほんの子供に過ぎないのだ。
――しかし。目の前の少年が浮かべた反応は、薊の予想とは遥かにかけ離れていた。
「……っ!」
創真は一瞬だけ目を見開き、フリーズした。
だが次の瞬間。
「あーっ!! 畜生っ、そうか!!」
創真は自らの頭をガシガシと掻きむしり、その場にしゃがみ込んで大声を上げた。
「クソー、火の入れすぎで肉が硬くなったと思ってたら、逆だったかー! 香りが飛んでたのもそのせいか……! あーっ、マジかよ、すげぇ初歩的なミスじゃん!」
頭を抱えて悔しがる創真。
だが、その顔には悲壮感も、心が折れた絶望も、自分を貶めた薊に対する激しい怒りすら微塵も存在しなかった。
ただ純粋に、自身の至らなさを突きつけられた悔しさと、今まで見えなかった『失敗の理由』を理解した歓喜が混ざり合ったような、強烈な熱を帯びていたのだ。
「いやー、サンキューなおじさん! ボロクソ言われたけど、めちゃくちゃ勉強になったわ!」
立ち上がった創真は、屈託のない、それこそ太陽のような眩しい笑顔で薊に向かって深々と頭を下げた。
「……少年」
あまりにあっけらかんと礼を言う創真の姿に、薊は困惑を隠せず、思わず眉をひそめて問い返した。
「……言われている意味がわかっているのかい? 私は今、君の努力と存在を根底から否定し、酷く貶めたのだよ。……怒るのが、普通の人間というものだろう」
薊の訝しげな問いに、創真はきょとんと首を傾げた。
「なんで怒るんだよ?」
「……なに?」
創真はニッと八重歯を見せて笑い、己の額に巻いた手ぬぐいをキュッと締め直した。
「だってさ。おじさんが今言ってくれた、そのめちゃくちゃあったダメ出し……それ、全部直せば、次はもっと美味くなるってことだろ?」
「……ふふ」
呆れを通り越し、薊の口から思わず乾いた笑みが漏れた。
(なるほど。要するに、ただ無邪気なだけか)
少年の言っている理屈は分かる。料理という広大な世界において、手探りで歩き始めたばかりの未熟な子供なのだ。昨日できなかったことが今日できるようになる。自分の腕が磨かれ、新しい技術を身につけていく過程がひたすらに楽しいのだろう。
圧倒的に未熟であればあるほど、自身の成長を明確に実感できる。その青臭いポジティブさは十分に理解できたため、薊はそれ以上深くこの少年の思考を推し量ることはしなかった。
「そういえば」
ふと、薊は先ほどの少年の言葉を思い出し、いつもよりもゆったりとした声音にで尋ねる。
「先ほど、お父上に勝負を仕掛けると言っていたね。……参考までに聞きたいのだけれど、その勝負とやらの戦績は、どうなっているのかな?」
「あー、親父との勝負? えーっとね……」
創真は天井を見上げ、指を折りながら少し考えると、あっけらかんとした笑顔で言い放った。
「今のところ56戦やって、全部俺の負け!」
「……」
全戦全敗。それを微塵も恥じる様子もなく、むしろ「まだまだこれからだ」と言わんばかりの清々しい態度。
その言葉を聞き、薊は内心で静かに頷いた。
(……当然だ。才波先輩が紡ぎ出す料理は、神の領域に等しい。子供の遊び半分のままごとだろうと手を抜くことはしないだろう)
己の崇拝する英雄の偉大さが微塵も損なわれていないことに、薊は密かに安堵にも似た感情を抱いた。そして、手ぬぐいを巻き直している創真へと、どこか哀れみを含んだ眼差しを向ける。
「……君がそうやって笑っていられるのも、君がまだ圧倒的に未熟だからだよ」
「ん?」
「自分が上達し、少しずつ頂へと進んでいるという『実感』がある。今はその階段を上る過程が楽しくて仕方がないのだろうね。だからこそ、そうやって無邪気に前を向くことができる」
薊は優雅に腕を組み、冷ややかな皮肉を込めて言葉を紡いだ。
「だが、料理界という山は、登れば登るほど空気が薄く、道は過酷になる。自分の才能の限界に気づき、あるいはその苦しさに耐えきれず、多くの者が途中で足を止めて絶望し、脱落していく。……それでも」
薊は、かつて遠月で見た城一郎の孤独な背中を思い浮かべながら、ぽつりとこぼした。
「周囲が次々と倒れていく中で、それでも決して足を止めず、料理人という頂への道を歩き続ける者がいる。……君は、その真っ先に立っている人間のことを、どう思う?」
創真は腕を組み、「うーん」と数秒唸ってから答えた。
「すっげー大変そう?」
「……ほう?」
「だってさ、一番前に居るってことは、周りから『お前すごいな!』って言われ続けるんだろ? そうしたらじゃあ、もっとすごいのは何だ? ってずっと考えなきゃいけなくなりそうだよな? それってすっげー大変そうじゃん」
(……その通りだ)
薊は内心で深く同意した。それこそが、才波城一郎という至高の天才をすり潰し、摩耗させた呪いの正体なのだから。
「なら……」
薊は少年を試すように、静かな声で問う。
「そんな過酷な荒野を一人で歩く人に持たせるべきは、向かうべき正解のルートを示す『コンパス』……絶対的な道標だと思わないか?」
「え? うーん……」
創真は困ったように眉を下げ、頭を掻いた。
「ごめんおじさん、俺、まだコンパスの使い方とか分かんないんだよなぁ。方角とか難しくてさ」
(……小学生に比喩を使って、私は一体何を言っているんだ)
壮大な問いかけを台無しにされ、薊は内心で呆れと徒労感を覚えた。
「あっ、でもさ!」
コンパスのくだりは早々に放り投げ、創真は無邪気にポンと手を叩いた。
「その先頭走ってる人がそんなに大変そうになってるんなら、おじさんが手伝ってやればいいんじゃないか?」
「それはできないよ」
薊は諭すように首を振った。
「これは孤高の挑戦なんだ。テストの問題を他の誰かに解いてもらうのと同じで、他人の手を借りてしまっては意味がない。自らの足と力だけで、頂に立たねばならないからね」
小学生にも分かるような例えでそう返すと、創真は「うーん、そっかぁ。手伝うのもダメか」と腕を組んで再び考え込んだ。そして。
「あ、それならさ」
名案を思いついたとばかりに、創真はパッと顔を輝かせた。
「おじさんが、その人より先に行って声かけてやればいいじゃん!」
「……なに?」
「『俺は先に行くから頑張れよ!』って。んで、向こうから見えるとこで『早く来いよ!』って手ぇ振ってやればいい。もし俺が、親父とかスゲー奴に前を走られてそんな風に煽られたら、『絶対に負けるもんか!』って意地でも追いつきたくなるぜ」
「――――」
その言葉に、薊は息を呑んだ。
荒野を均し、彼を保護する楽園を、セントラルを作るのではない。
進むべき道標を、正解を与えて彼を導くのでもない。
天才の前に立ち。
先を越して見せ。
道無き道を無理やりにでも走らせるための、『前を走る
(僕が……才波先輩の、先を行く……?)
到底あり得ないはずの、しかし痛烈なまでの熱と光を持ったその発想に。中村薊はただ一人、小さな定食屋で完全に絶句していた。
脳裏にフラッシュバックするのは、料理人という果てなき荒野……否、猛吹雪が吹き荒れる過酷な雪山の幻影だった。
『真の美食』という誰も到達したことのない頂を目指す、凍てつくような道のり。
その先頭を、才波城一郎はただ一人で歩き続けていた。吹きすさぶ吹雪の中で、無数の期待と重圧を背負わされながら。
やがて、その歩みは限界を迎えた。
激しい吹雪と目に見えない刃に削られ続け、ついに両足をへし折られ、骨まで露出した無残な姿で、雪原に倒れ伏してしまったのだ。
あの時、自分はその後ろ姿をただ見ていることしかできなかった。
倒れた英雄を前に泣き喚き、彼をあんな目に遭わせた嵐を、環境を呪い、傷ついた彼を保護する箱庭を作ることしか思いつかなかった。
——だが。
もしも、あの時。
『早く来い城一郎、何を寝ているんだ。置いていくぞ』
先を行く堂島銀が、振り返りもせずにそう声をかけていたら。
『何をしているんですか、才波先輩。疲れたなら手伝いましょうか?』
自分自身が、先輩より先の高みから、生意気な笑みを浮かべてそう挑発していたら。
――その『IF(もしも)』の世界線であれば、あの人はどうしただろうか。
想像するまでもない。
痛覚を麻痺させ、折れて骨が露出した足を無理やりにでも補強し、狂気じみた情熱を目に宿して、彼はきっとこう言ったはずなのだ。
『うるせぇな。ちょっと休んでただけだ……すぐに行く』
そして、ニヤリと不敵に笑い、再び立ち上がって雪山を歩き出していただろう。
血を流し、泥を啜ってでも、「絶対に負けるものか」と、自分たちを追い抜くために進み続けていたはずなのだ。目の前のこの少年のように。
(ああ……)
薊の胸の中で、何かが音を立てて崩れ落ちた。
そのIFは、ただの妄想ではない。明確に『あり得たはずの現実』だったのだ。
それが訪れなかった理由は、あまりにも明白で、残酷だった。
倒れた先輩に声をかけられなかったのは、吹雪のせいではない。
あの時、あの場所、あの次元まで、自分と堂島銀が辿り着けなかったからだ。
圧倒的な才能の差に絶望し、彼に追いつくことを諦め、ただ背中を拝んで後ろをついていくことだけで満足してしまった。
自分だけでも意地を見せ、己が全てを賭して這いつくばってでも才波城一郎の前に出ていれば。先頭で彼を煽り、標的となることができていれば。あの二人の先輩は、己を追い越そうと再び前を向いて歩み続けていたはずなのだ。
悪いのは、料理界という環境でも、遠月のシステムでもなかった。
天才を神格化し、その足跡を辿るだけで良しとしてしまった――己自身の弱さと諦めだったのだ。
(……なんということだ。僕は……)
自分自身が、才波城一郎の
呆然とする薊の脳裏に、次にある一人の少女の顔が浮かび上がった。
冷たい屋敷の奥深くで、ただ一人、美食の正解を求められ続けている自分の娘――薙切えりなの姿が。
『神の舌』という特異な才能を持って生まれた彼女は、今まさに、かつての城一郎と同じく、料理人という世界の頂の最前線に立たされようとしている。
いや、そうなるように仕向けていたのは他でもない、薊自身だ。迷えるすべての料理人たちを導く、絶対的な『
かつて敬愛した英雄が、孤独と重圧の中で折れてしまったからこそ。
そして何より――愛する妻である真凪が、『神の舌』という呪いに等しい異能の前に絶望し、倒れ伏してしまったからこそ。
真の美食なきこの世界において、有象無象が作り出す不出来な料理は、彼女の鋭敏すぎる舌を苛む『毒』であり、無価値な『餌』でしかなかった。
あの絶望の悲劇を、自分の娘にだけは絶対に繰り返させないために。世界からすべての『餌』を駆逐し、彼女の生きる場所から不純物を徹底的に排除して、些末事に目を向けぬよう、その心を冷酷に補強し、磨き上げてきたつもりだった。
(……だが、本当にそうだったのか?)
薊は、目の前に立つ幼い少年を見つめた。
才能の壁に絶望することなく、失敗を歓喜として受け入れ、前を向いて笑うその姿を。
(僕がえりなに与えるべきだったものは……完璧な箱庭でも、絶対的な道標としての役割でもなかったのか?)
彼女が過酷な吹雪の荒野で倒れそうになった時、本当に必要になるもの。
それは、傷を舐め合い、肩を貸すような生ぬるい『協力者』ではない。
どれだけ絶望的な才能の差を見せつけられても、決して心が折れることなく。
何度突き放されても「絶対に負けるか」と泥を啜って這い上がり、彼女の隣に並び立ち、あわよくば先を越そうと牙を剥く。
共に過酷な荒野を歩み続ける、決して折れることのない『
――パズルの最後のピースが、完璧な形で組み合わさった音がした。
「……ありがとう、少年」
憑き物が落ちたかのような、しかしどこか底知れぬ凄みを帯びた声色で、薊は静かに立ち上がった。
服のシワを優雅に払い、店を出ようとするその背中に、創真が不思議そうに声をかける。
「あれ、おじさん帰んの? 親父はいいのかよ」
「ああ、そうだね」
薊は振り返ることなく、扉に手をかけたまま静かに答えた。
「君のお父上には、『中村が来た』と伝えてくれるかい。……あと、おそらくもう私がここに来ることはないということも」
「へ? ……うん、わかったけど……」
突然纏った空気が変わった薊に困惑しつつも、創真は小さく頷いた。
その返事を聞き届けると、薊は色褪せた暖簾をくぐり、外へと歩みを進める。
(もう、過去の
薊の瞳には、先程まで渦巻いていた絶望も、情念も、哀れみすらも存在しなかった。
あるのはただ一つ。これから己が為すべき、明確で冷酷な使命だけだ。
えりなの心を真に救い、かつての才波城一郎と同じ轍を踏ませないために、自分が何を用意すべきか。その「やるべきこと」の輪郭が、今はっきりと見えていた。
意識を完全に切り替え、定食屋から遠ざかるように路地を歩き出した、その時だった。
「……薊?」
背後から、不意に声が掛かった。
買い出しの荷物を抱えた男の声。振り返らなくともわかる。それはかつて薊が己のすべてを捧げて崇拝した、ひどく懐かしい、才波城一郎の声色だった。
薊の歩みは――一瞬たりとも、止まらなかった。
心臓が跳ねることも、歩みを緩めることもない。
彼がかつての英雄であろうと、今の薊にとってはもう関係のないことだった。後ろを振り返り、かつてのようにその背中を追いかける時代は、たった今、終わったのだから。
懐かしい呼び声を背中で完全に黙殺し、薊はただ前だけを向いて歩みを進める。
今はただ、己の『やるべきこと』を果たすために。歩き出したその足取りには、一切の迷いも未練もなかった。