BanG Dream!×仮面ライダー詰め合わせ(になる予定)   作:湯豆腐に季節のエクレアを添えて~

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今回は睦ちゃんの出番が多めとなっています。
もちろん、祥ちゃんもちゃんと登場しますので、安心してください。

……今回はいつも以上に、私の趣味全開でかなり好き勝手に書いております。
そのあたりも含めて、楽しんでいただけると幸いです。


第四話 交響・悲愴と幻想

『お前・・・!お前は・・・!本当に・・・!』

思い出すのは、夕日が差し込むアパートの一室。

怒りに任せ、祥ちゃんの父親____清告さんの首を締め上げていた時のこと。

 

あの時、僕が弾かれたように手を離したのは・・・・。

自分の犯した暴挙への罪悪感や、後悔からなんかじゃない。

 

あの時、あの人の顔に映る鮮やかなものを見てしまったから・・・。

 

それから、目を逸らしたくて、僕は黙り込んだ。

祥ちゃんを睦ちゃんに任せて、適当な言い訳を並べて、逃げるようにその場を去った。

 

目の前で直視してしまった事象を拒もうとして、忘れてしまいたくて。

・・・・・見なかったことにしようとして。

 

あの人の、驚愕した表情と、僕のことを知っているような素ぶりを。

何かの間違い、そう思いたかった。

何も起きるわけがない、そうやって目を逸らした。

 

そして、その欺瞞の結果がーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当に惨めですね。あなたは・・・」

これなんだ。

 

 

 

ステンドグラスでできた鮮やかな剣が、僕の胸元に、キバの鎧よりも紅い花を咲かせている。

ビショップの全身のステンドグラスに浮かび上がる顔が心底軽蔑した様子で僕を見ている。

喉元を万力のような力で締め上げられ、息が出来ない。

足は宙に浮き、下からは水の音がする。

 

 

僕は、それらの光景を、仮面の奥でどこか他人事のように眺めていた。

 

「朔!おい・・・!」

僕のベルトにぶら下がったままのキバットが何か呼びかけている。

・・・・何だか、良く聞こえない。

きっと、いつもみたいにろくでもないことを言っているんだろう。

 

 

「・・・・その仲良しの、忌々しいコウモリと共に消えるがいい」

 

その声と共に、僕の首元を締め上げていた手が離された。

 

 

 

息がしやすくなった直後、激しい着水音が聞こえると、今度は完全に息ができなくなった。

身体に何かが絡みついて動きがしにくい。

どんどん、寒くなっていく。

 

 

 

『朔。私と友達になってくださる?』

『朔も、祥と同じ、私の友達・・・」

『朔!誕生日おめでとう!いっしょに食べよう!』

 

 

混濁していく意識の中で、記憶がぐちゃぐちゃと混じり合う。

だけど、その残照は、本当に暖かくて、懐かしくて、安心させてくれて。

そんな光を感じながら、僕は水底へと沈んでいく。

 

 

走馬灯のように、今までの記憶の断片がフィルム映画のように網膜の裏を駆け巡る。

 

祥ちゃんと初めて出会った、今ではもう眩しすぎる日。

睦ちゃんと初めて言葉を交わした、あの静かな時間。

祥ちゃんと睦ちゃんが、CEYCICで楽しそうにしていた時のこと。

そして、すべてを失った祥ちゃんが、あの雨の日で泣いていた時のこと。

 

僕が常に恋焦がれていた少女と、内心どこか苦手と思っていながらも、大切に思いたかった少女の姿。

 

 

それらが、水底に浮かぶ、マゼンタとシアンの無機質な色彩のカーテンの上に映し出されていく。

 

 

その歪な色彩の壁に投影される彼女たちの姿は、僕の記憶にあるものと、何一つとして相違ない美しい記憶だった。

 

けれど、

 

 

『朔。大事な話がありますの』

 

灰色に燻る激しい雨の日に、祥ちゃんが傘も差さずに、思い詰めた顔で僕に告げる。

 

知らない。こんな光景、僕は知らない。

僕の記憶の中に、こんな場面はない。

 

あの時、祥ちゃんがCRYCICを抜けた時もこんなことは言ってなかった。

 

『私と、もう・・・・、二度と会わないでください』

 

途端に、死に体だった僕の意識が、恐怖で強烈に引き戻された。

身体の傷の痛みを忘れて、身体が狂ったように水中でもがき始める。

 

違う、違う!祥ちゃんはそんなこと言わない!

祥ちゃんは、僕にそんなこと言ってない!

 

・・・けれど、その脳髄を直接突き刺すような絶望をもたらす言葉は、間違いなく祥ちゃんの声で。

 

 

『朔くん!朔くん!』

慌てた様子で睦ちゃんが叫んでいる。

いつもの呼び方とは違っていて、表情も今まで見たことがないほど余裕がなくて。

まるで、僕の知らない別の誰かみたいに・・・。

 

『睦ちゃんが起きないの!・・・私が、私のせいで・・!』

そんな意味の分からないことを睦ちゃんは言っている。

 

そんな訳の分からない、心当たりのない光景。

 

 

だが、それを見せつけられた瞬間、僕の心臓は、死に瀕しているはずなのに激しい鼓動を刻み始めた。

言いようのない悍ましい不安感が、僕の身体を蝕んでいく。

 

「・・・っ。が・・・・っ・・」

水中で必死にもがくあまり、声を出そうとしてしまい、冷たい川の水が一気に肺の奥深くまで入っていく。

 

「・・・・・っ!?」

ゴボゴボと泡が弾け、どんどんと息が苦しくなっていく。

 

温かい記憶から一転して、見覚えのない光景が僕を蝕んでいく。

 

ーーーーー否定しようと、水中の中をもがく。

さっきまで、諦めていた自分とは打って変わって、上へ上へと上がろうとする。

 

ーーーーーけれど、その決断を下すには遅すぎて。

 

身体は、再び沈んでいき、視界はぼやけて・・・・・。

 

 

再び、あのマゼンタとシアンに彩られた、無機質な色彩のカーテンが視界の全てに広がり、

 

僕の身体を包み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あら~。この世界のお兄様の相棒は、随分、可愛らしいのね~』

そんな声と共に、僕の視界は、無機質な色彩に覆われた。

 

光のヴェールに視界を覆われる中、僕の瞳に一瞬だけ映り込んだのは。

 

白と紫色の、小さなコウモリ。

 

だが、僕はそれ以上の真実を視認することすらできず、完全に意識を手放してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

・・・・彼が、いなくなってから、一週間が経った。

あの日、武道館のライブの連絡を境に、彼は私や睦の前から忽然と姿を消した。

 

 

 

「朔・・・・。どうしてですの・・・・」

誰もいない、冷え切った朔の家の中で、私はただ虚しく独り言ちた。

・・・どれほど脳髄を絞って理由を考えようとしても、答えは見つからない。

 

・・・・ライブは、祐天寺さんの暴挙があったが、成功と言えるものだった。

そもそも、彼が、来られない、という連絡をしたのは、ライブが始まるよりも前のことだ。

朔との連絡が取れないことに、ライブでの出来事は一切関係がない。

 

それに、朔だけではなく、キバットとも連絡がつかない。

家の中のどこを探しても何処にもいない。

街をどれだけ探しても見当たらない。

 

 

 

彼という心の拠り所を失ってもなお、私はAve Mujicaの活動を続けている。

彼と誓ったのだから。

睦や初華に、これ以上負担を掛けるわけにはいかない。

 

 

止まることは出来ない、進む以外の選択肢など、私には残されていない。

 

 

 

それでも、心に穴が開いたような空虚は一向に塞がらず、胸の奥底で鳴り響く哀歌は止んでくれない。

 

 

朔の身に、何かが起きたのかもしれない。

 

彼がいつも怯えていた、あの忌まわしい『何か』に害されてしまったのかもしれない。

 

あるいは・・・・、私の醜い歪みに愛想を尽かしてしまったのかもしれない。

 

 

「・・・・・・っ、・・はあっ・・・!」

強烈な、息の仕方も忘れる程の不安が津波のように押し寄せる。

朔がいなくなってしまう、そんな風に考えてしまうと、体が硬直し、動けなくなる。

 

『祥ちゃん。あのね、僕は・・・・、祥ちゃんのことが』

『・・・・怖いよね・・?・・・けど、僕、もう、祥ちゃんに隠し事しないから・・・。・・・だから』

『祥ちゃんのためなら、どこまでも一緒にいるから・・・』

 

あの雨の日に、彼が私に告げてくれた思いを言葉を思い出す。

 

彼が、私に対して告げてくれた愛の言葉。

あの純真で、優しい彼の・・・。

 

そうだ、彼は、どこまでも私と共にいるのだ。

それは揺るがない事実なのだ。

だから、何も心配する事は無い。

 

 

ならば、自分がすることは1つしかない。

私は、朔の家を出て、電車に乗りながら、今日のスケジュールを確認する。

 

彼が帰って来た時に少しでも胸を張れるように、私と運命を共にしてくれた彼女たちを裏切ることがないように。

 

そして、私自身のーーー、

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、自らの視野が異常なほど狭窄していることにも、あまりにも自分本位の欺瞞に満ちていることにも気づかないまま、ただ前を向いて歩みを進めていく。

 

 

ーーーその盲目的な歩みが、後に、大切な彼女をどうしようもないほどに壊してしまうことをこの時の私は知らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

『睦!紹介しますわ!私の友達の、朔ですわ!』

『えっと、よろしく・・・・。黒瀬朔です・・・』

 

幼い頃、祥が同い年の男の子を連れてきた。

その男の子は、薄い茶髪に、紅い瞳が特徴的で、いつも気弱そうに眉を下げていた。

そして、どこか不安そうに、周囲を見つめている。

 

最初は、祥の友達という印象しかなかった。

 

けど・・・・、

 

『あ、睦ちゃん。・・・そ、その・・・、誕生日のプレゼントとかって・・・。あ、いや、僕が欲しいんじゃなくて、睦ちゃんに・・・。・・・祥ちゃんが、睦ちゃんのプレゼント考えてたから・・。僕も・・・』

『あ、で、でも、僕が、睦ちゃんにプレゼントあげたいって思ったのは、本当で・・・』

 

朔が、私のことを友達だと思ってくれていることを知ってーーーー。

 

『バ、バレンタインデーって、友達や好きな人にチョコレートをあげるんだよね・・・?祥ちゃんと睦ちゃんは、どんなチョコレートが・・・・。え?男の子の方は貰う側が多い・・?・・・で、でも、僕もあげたくて・・・。交換しあおう・・・?・・・やった・・・!」

『・・・・え?祥ちゃんの誕生日でもある・・・?・・・だ、大丈夫、ちゃんと用意してるから!』

 

 

祥や私のことを大切に思っていることを知って。

 

 

『む、睦ちゃん、その・・・・、祥ちゃんが、凄い悩んでいるみたいで・・・。バンドも辞めようとしてて・・・。何か、知らない?』

 

祥が追い詰められてる時に、朔は、祥のことを誰よりも気に掛けてーーー。

そして、朔は、祥に傘を・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・夢・・・・・・」

目を覚ますと、私は自宅のスタジオの床に座り込んでいた。

・・・一人でギターを抱きしめたまま、いつの間にか眠ってしまっていたらしい。

 

 

私は、周囲を見渡す。

・・・・・今、このスタジオは、皆で使うことになっている。

みなみちゃんが、皆に使うように言ってたから。

 

もう、ここは、私だけの居場所ではない。

 

私は、ギターを抱きしめながら、思い耽る。

ここで、私は、一人でギターを弾いていて。

けど、おどおどしながらも、聞いてくれていた人がいて。

 

そう、ここで、いっしょに過ごしたのは・・・・、

 

「・・・・・・・朔・・・」

 

朔と連絡がつかなくなってから、一週間が経った。

祥も連絡がつかないと言ってた。

 

・・・・今まで、どんなに忙しくても、朔がこんな風に突然消えてしまうことなんて、一度だってなかったのに。

 

 

私は、スマホを取り出して、朔の番号へ電話を掛けた。

 

静かなスタジオに無機質な呼び出し音だけが響く。

 

数十秒が経って、数分が経って、自動的に電話が切られる。

画面に表示される『応答なし』の4文字

 

「・・・・・まだ、時間、ある・・・」

テレビの取材まで時間がある。

だから・・・・・・。

 

「・・・・・朔、・・・出てきて・・・・」

私は、家を出なければならない時間まで、それを繰り返した。

 

無機質な呼び出し音は無情にも響き続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

武道館のステージでにゃむが仮面を外したあの日、大勢の人に私のことがバレた。

大女優である森みなみと、大御所お笑い芸人の若葉隆文の娘。

皆、そんな風に私を呼んでいる。

 

四方八方から突き刺さる、そんな周りの好奇の視線がーーーーー

 

 

緊張、恐怖、祥の力になりたい気持ち、いろんな感情が私の中でぐちゃぐちゃになる。

視界が激しく明滅して、自分が今、どこにいるのかも分からなくなる。

 

「今、すごく人気だけど、睦ちゃん。みなみちゃん____お母さんは何か言ってた?」

 

司会の人が、みなみちゃんの名前を出した。

 

喉元が痙攣して声が上手く出せない。

何を言えば良いのか、頭が真っ白になって分からない。

首筋を冷たい嫌な汗が伝い、顔の筋肉が強張っていく。

 

周囲の声が、どこか遠くのことのように聞こえる。

 

 

「彼女は、モーティスですわ。みなみちゃんとはどなたでしょう?」

祥が、司会の人にそう言って、私を庇ってくれた。

 

司会の人は、少し困惑した後、

 

「それじゃあ、モーティスちゃんのご両親は何て言ってた?」

 

また、そう私に問いかけた。

 

何か、何か言葉を発しないといけない。

そう思って、脳内の記憶を巡らせる。

 

『睦ちゃん。・・・・祥ちゃんのこと、お願いしていい?』

『何考えてるの。私とはバンドやってくれなかったのに』

『一番、良いタイミングだったでしょ~』

『この波も、長くは続きませんわ』

 

誰の、何の言葉かも判然としない混濁の中で、

 

「長くは続かない」

 

私の口から、その一言がポロリと零れ落ちた。

自分でも何を言ったのか、よく分からなかった。

 

でも、その言葉を聞いた瞬間、スタジオの空気が一変し、周囲の人たちが一斉にざわめき始めた。

 

その動揺から、ようやく、自分がまた、言ってはいけないことを口にしてしまったことに気づいた。

 

 

祥の方を見た。

 

自分が、何かまずいことを言ってしまったのではないか。

また、祥を傷つけるようなことを言ってしまったのか。

そんなどうしようもない不安に駆られてーーーー

 

 

その時の祥の表情は、

今まで見たことがないくらい険しいものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何言ってんの!」

楽屋で、祐天寺さんが怒った声で、睦を問い詰めている。

 

「・・・わ、私は・・・」

睦は何かを必死に弁明しようと唇を戦がせていたが、まともな言葉にはなってはくれなかった。

 

「私にとって今は自分を売り込む大事な時なの、・・・ムーコには分かんないかもしれないけど・・・。動画のコメ欄も、解散、解散ってマジで最悪!」

 

「睦ちゃんも、悪気があったわけじゃ・・・」

 

祐天寺さんを初華が宥めている。

睦は、下を向いたまま、微動だにしない。

だが、その光景を、私はただ背中越しに聞いていた。

 

私も仲裁に入るべきだという考えが脳裏をよぎる。

しかし、私は、スマホの画面に映る情報____Ave Mujicaの解散を懸念する言葉に意識が割かれ、それどころではなかった。

 

今の自分に残っているものまでも、崩れていくような予感に駆られて。

自分を保つことに精一杯になってしまった。

だから、私は・・・・・

 

 

「私のマネジメント不足ですわ」

私は振り返ることも出来ず、今、最も傷つき、限界を迎えている睦から目を逸らしてしまった。

 

睦に余裕がないことは分かっていたはずであるのに。

自身が感じる不安に目を逸らしたくて、私は楽屋を出た。

 

 

「・・・・・ごめん・・・」

消え入るような小さな謝罪の声が聞こえた気がした。

 

けれど、この時の私には、その悲痛な声に振り返るだけの余裕さえもなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、ビルのスタジオから出て、今すぐにでも朔の家へ向かおうとしていた。

彼が姿を消して以来、それが私の習慣になってしまっている。

 

扉を開ければ、もしかしたら、彼はもう何事もなかったかのように帰ってきているかもしれない。

 

それに、彼が今の私の状況を知れば、すぐに私の元へ駆け戻って、あの日のように・・・。

 

そんな都合の良い思想が漏れ出てしまう。

 

・・・私は、ドアノブを掴み、そのままスタジオを飛び出そうとした。

 

ーーーーーが、

 

 

身体が動かない。

 

もしも・・・もしも彼が、まだ帰ってきていなかったら?

私の醜い我欲と依存に、とうに愛想を尽かしていたら?

軽蔑されてしまったら?

 

そんな恐怖心が、私の身体を鎖で縛る。

先程も、私は、睦にひどい言い方をしてしまった。

 

彼女に、余裕がないことは分かっていたのに。

睦も、大切な友人がいなくなって、傷ついているはずなのに・・・。

 

 

そんな不安の毒が全身に回った瞬間、私はドアノブから力を失うように手を離した。

薄暗いスタジオの床に薄いタオルケットを乱暴に敷き、部屋の明かりを全て消し去った。

 

心中に燻る不安から、必死に目を逸らすために。

ただ、瞼を閉じ、深い泥のような眠りの底へ逃げ込もうとする。

 

 

 

 

 

 

「祥ちゃん・・・・・。どうしたの・・・?」

 

ドアが開き、聞き覚えのある声が私の耳に届く。

ショートヘアの淡い金髪に、紫色の瞳。

そして、心配しているように私を見ている。

 

「・・・初華・・」

 

私は、彼女がここにいることに若干の驚きを覚えながらも、納得する。

Ave Mujicaに入る前から、初華はここの事務所に所属している。

武道館のあの一件以来、彼女へのメディア取材も過密を極めている。

何もおかしい事は無い。

 

「祥ちゃん、ここで寝るの・・?」

「・・・・ええ」

「・・・お家は?」

 

その問いに、私の脳裏には、薄汚れたアパートの一室と今は主のいないヨーロッパ風の佇まいを残す洋館が、同時に浮かび上がった。

 

『いなくな・・・っ!』

あの人のいる場所には、もう二度と戻らない。

そう、心に固く決めていた。

 

 

もう一つの私の居場所には、彼はまだ帰ってきていない。

何より、今の自分は、どんな顔をして彼に会えば良いというのだろう。

 

「私の家じゃダメかな・・・?」

 

初華が、少し気弱そうに、だけれど確かにそう言った。

 

私は、その申し出を断ろうと考えを巡らせる。

初華もsumimiとAve Mujicaの双方で多忙を極めているのだ。

・・・・これ以上、迷惑をかけるには・・・。

 

「・・・・やっぱり、私の家に来て」

初華は優しい声音で、私の拒絶を遮るように告げた。

 

「遠慮なんてしなくて良いから・・」

優し気に笑って、私の方を見つめる。

 

 

『祥ちゃん。僕の家に来て。・・・服乾かさないと・・・。遠慮なんてしないで・・・』

あの日、激しい雨の中で、朔が私に告げた優しい言葉がフラッシュバックする。

 

それと同時に、彼の優しさを、自分自身の醜い執着と逃避で汚してしまった、あの罪悪感が蘇る。

 

あの時のように、彼女の優しささえも、自身の濁った執着と依存で汚してしまうのではないか。

そんな恐怖に身体を震わせながらも。

 

私は、遠い日の幻想に縋るように、彼女の差し伸べた手を受け入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと、ロフトで良いの?」

「ええ。そういたしますわ」

 

私の部屋に祥ちゃんがいる。

あの男の家じゃなくて私の家に。

 

「それじゃあ、私も荷物あげるの手伝うね」

 

私は、平静を装って、祥ちゃんの荷物を祥ちゃんと一緒にロフトの上へと運び上げた。

 

 

祥ちゃんの前からあの男がいなくなってからも、彼女はあの男の家に通っていた。

あの男は、もういないのに。

 

そうだ。彼から直接聞いたのだ。

あの男は、彼の腹心の人が殺したと、そう言っていた。

 

だから、祥ちゃんは元の祥ちゃんに戻ると思っていた。

けど、あの男がいなくなってからも、祥ちゃんは苦しみ続けている。。

 

あの男のせいで・・・。

 

私のせいで・・・・。

 

「違う、違う、違う・・・・」

私は頭の中に迫り上がって来た思想をかき消すように、小さく頭を振って、否定した。

 

確かに、祥ちゃんのお父さんが、あんな風になったのは、私があの時、あんなことをしてしまったからだ。

祥ちゃんの、前のバンドが解散したのも、元を辿れば・・・。

 

でも、祥ちゃんが決定的におかしくなったのは、あの男____黒瀬朔のせいだ。

あいつが祥ちゃんのすぐ近くで、毒を注ぎ込んだからだ。

 

それに、あの男がいるから、彼も苦しむことになって・・・。

だからーーーーー

 

「どうしましたの?初華?」

祥ちゃんが不思議そうに問いかけてくる。

 

私は頭によぎった罪悪感から目を逸らし、祥ちゃんに向き直る。

どうやら、祥ちゃんに、少し気づかれてしまったみたいだ。

 

祥ちゃんは、ロフトの上で座っている。

その細い肩は、目に見えない恐怖に怯えるように微かに震えていた。

 

いつものようにしているのに、彼女の輪郭からは、どうしようもない焦燥と不安が零れ落ちているようで。

 

だから・・・・

 

「祥ちゃん・・・」

「・・・・初華?」

 

私はロフトの狭い暗がりの中で、祥ちゃんの冷え切った両手を強く包み込み、乞うように告げた。

 

「ずっといていいから。・・・・ずっと、一緒にいるから・・」

 

祥ちゃんは、戸惑ったように琥珀色の瞳を揺らしたけれど、私の手を握り返してくれた。

その表情は、ほんの少し柔らかくなっていた。

 

そのことを嬉しく感じながらも。

まだ、あの男のことを考えているんじゃないか、という考えが浮かびながらも。

それでも、祥ちゃんをあのままにするよりはずっと良いと思いながら。

 

そしてーーー

 

『全部嘘、嘘ばっか・・・』

 

頭の中で響く声に聞こえないふりをしながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうなんだ。それは良かったね。初音」

『・・・・うん。優牙くん・・・』

僕は、愛しい彼女の安堵したような声を聞きながら、頬を緩めていた。

その声には、どこか不安が滲んでいたけれど、それでも、彼女が喜んでいることは伝わった。

 

彼女があの女と一緒にいることは、気に入らない。

けれど、彼女の純粋な願いが成就しようとしているのだ。

 

それならば、

素直に祝福しよう。

 

「それじゃあ、おやすみ。・・・風邪をひかないようにね」

「う、うん。優牙くんもね・・・?」

「ふふっ・・・。僕が風邪なんて引くわけがないだろう?」

「うん。おやすみ・・・」

 

愛おしい余韻を振り払うように通話を切り、僕は重厚な革椅子の背に深く身体を預けた。

 

黒瀬朔は、もう消えた。

僕を、脅かすものは、全て排除された。

 

それに何よりーーーー、

彼女が、三角初音が、あんなにも嬉しそうにしているのだ。

これ以上に喜ばしいことがあるだろうか。

 

 

「・・・・・・ふふっ・・」

自然と笑みが零れてしまった。

 

「・・・・・気が緩み過ぎだな・・・」

僕はすぐに気を取り直し、机に広げている書類に目を通す。

 

ビショップなどが持ってきた資料だ。

一部のファンガイアは、朔の方を支持していたが・・・。

実務的な王の仕事は僕がやっている。

 

そもそも奴は、王の器ではないのだ。

昔から、弱いままで。

・・・・僕の方が絶対に強い。

なのに、一部の者はそれでも・・・・。

 

「・・・・・くそ・・・・っ」

 

奴の姿が脳裏にちらつき、こめかみが軋む。

・・・・・もう、終わったことだ。

そう、奴はもういない。

いないはずなのだ。

 

『兄さん!お誕生日おめでとう!』

『あのね!僕、兄さんのことがね・・・。』

 

「黙れ・・・・・」

頭の中に、いつかの奴の声が響き渡る。

忌々しいはずの記憶であるのに、それは、僕から消えてくれない。

 

 

 

 

 

 

「如何なされましたか?キング」

 

静寂を引き裂き、背後から男の声が鼓膜に届いた。

 

「・・・・ビショップ。入る前には必ずノックをしろと、何度も言っているだろう」

僕は、後ろを振り向き、長身痩躯の男を睨みながら告げる。

 

ビショップ、チェックメイトフォーの一人であり、僕の腹心。

母と父が亡くなった後は、僕の親代わりでもあった男だ。

 

「・・・・それは、失礼を。・・・それで如何なされたのです?」

慇懃無礼に頭を下げる。

この男は、礼儀正しいのか、それとも僕を揶揄っているのか、時折判然としない瞬間がある。

 

それでも、彼女の次に信頼できる者ではあるのだが・・・。

 

「・・・奴の死体は見つかったのか?」

「いえ、まだ・・・・。しかし、絶命すれば、ステンドグラスとなって四散します。見つからないのも無理はないかと」

「・・・・貴様が直接、その手で仕留めたのだろう?・・・なのに、生死も定かではないというのか?」

「・・・・・・返す言葉もありません。・・・いざ、目の前にすると・・・・。」

ビショップは僅かに丸眼鏡の奥の目を伏せ、苦渋を滲ませた。

 

この男は、いつもは冷静であるが、感情が高ぶると、ライブ感で動く節がある。

そこだけが、玉に瑕だ。

 

「他には、何かないのか?」

「そうですね。・・・。街で正体不明のオーロラが発見されたようです」

 

「・・・オーロラ?」

「これを・・・」

ビショップが、ある一枚の画像を渡してくる。

 

その画像には、銀色やマゼンタ、シアンなどの色彩が特徴的なオーロラが壁のようにほんの一瞬であったが、映っている。

 

「・・・・カーテンのようにも見えるな・・」

「・・・・ええ。確認されたのは、一週間前と今夜です」

 

十三の魔族の中で、このような能力を持っている種族は存在しない。

自然現象にしては、今まで確認されたことがないものが、こうも立て続けに起こるのも違和感がる。

 

「サガーク達に探らせておく。ビショップは、朔の生死の特定を急いでくれ」

「かしこまりました」

 

そう。そんな正体不明の何かよりも、奴の生死をはっきりとさせることが先決だ。

僕のためにも。

彼女のためにも。

 

ビショップが静かに部屋を去った後、僕はふと、画像へと目を落とした。

 

 

その画像のオーロラをもう一度確認する。

「・・・・・随分と、幻想的なものだな・・・」

無機質で、どこか破滅的なその光景に、僕は無意識のうちに息を呑んでいた。

 

正直、その色彩は決して万人受けするような鮮やかなものではない。

他の者に言っても、そこまで共感されることはないだろう。

 

ただ、その雰囲気は、僕の琴線に触れてしまったようだ。

 

食い入るように、その画像を見つめてしまっていた。

 

「・・・・・・ん?」

ふと、怪しい光のヴェールのすぐ傍らに、見覚えのある薄緑色の髪をした少女が、静かに歩いている姿が写り込んでいることに気づいた。

 

確か、この少女は・・・。

 

「若葉睦だったか・・・・。初音のバンドメンバーの・・・」

 

・・・まあ、そこまで気にすることではない。

 

そう思い、僕は机に並べていた書類を再度確認し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「・・・・祥・・・」

私は、テレビの取材が終わった後、一人で帰路を歩いていた。

 

今までは、祥と一緒だったけど、今日は、あの後、私のテレビの取材があったから、時間が噛み合わなかった。

 

・・・・それに。

また私は、祥を傷つけて・・・。

 

やっぱり、私が喋るとダメになる・・。

だから、せめて、私ができることで・・・、祥のために・・。

 

でもーーーー。

 

 

『ーーpipipipi!!』

 

 

夜の静寂を引き裂いて、鞄の奥でスマートフォンの着信音が鋭く鳴り響いた。

 

「・・・・っ、朔・・・」

胸が跳ね上がった。

朔が、今まで掛けていた私の電話に気づいてくれたのかもしれない。

そう思って、私は急いで鞄からスマホを取り出す。

 

液晶画面に浮かび上がる、発信元の名前。

そこに表示されていたのは、

 

「・・・みなみちゃん・・・」

 

みなみちゃん___私の母親からだった。

 

私は、急速に冷めていく血の感覚を覚えながら、通話ボタンを押し、耳元に当てた。

 

『睦ちゃん、あんまり夜遅くに一人で歩いてちゃ、ダメよ~』

「・・・・うん・・・」

『たあくんが心配してたわよ~』

 

みなみちゃんは、私のことを、娘とは思ってない。

だから、私に、お母さんじゃなくて、みなみちゃん、と呼ぶように言ってる。

 

この電話も、みなみちゃんは、私のことなんて心配してない。

 

『もしかして、あの男の子と帰ってる途中だった?邪魔してごめんなさいね~』

「・・・・・朔は、・・・・・朔は、今・・・」

『あんまり、誰かには見られないようにね』

 

みなみちゃんは、私の返事を待たずに通話を切った。

ツーツーという無機質な電子音。

私は、スマホを鞄に入れて、立ち止まる。

 

朔は、いない。

私や祥から離れたまま。

まだ、帰ってきてくれない。

 

 

『睦ちゃん。祥ちゃんのことお願いして良い?』

朔の言葉が脳裏をよぎる。

 

私は、朔に祥のことを任された。

だけど、祥の助けになれてない。

 

なのに、私は・・・・。

 

『prprprrrrrr!』

 

気づいた時には、朔の番号に電話を掛けていた。

 

無機質な待機音が延々と響き続ける。

 

祥の助けになれてないのに。

朔との約束を守れてないのに。

 

祥に傘を差しだすことが出来た朔なら、今の私にも・・・。

そんなことを無意識に思いながら、朔が電話に出るのを待つ。

 

 

『prprprrrrrr』

『prprprrrrrr』

『prprprrrprrr』

 

無機質な電子音が響き続ける。

 

徐々に視界がぼやけ始め、焦点が定まらなくなっていく。

 

最近、こんなことが多い、人前で話すことが多くなってから。

大勢の人に、自身の仮面が暴かれたときからずっと・・・。

 

『prprprprrrrr』

『prprprprrprrr』

『prprprprprrrrprrrrprrrrprr』

 

無機質な電子音は止んでくれない。

 

視界がどんどん、ぼやけていく。

周りが上手く見えない。

 

『伝書鳩になってはいけませんわ』

『睦ちゃんのせいだよ。あの時も、今も』

『prprprrprrrrprrr』

 

視界の端に、ぼやけたオーロラのようなものが不気味に漂い始める。

最近、幻覚なようなものも見え始めている。

嫌な汗もかき始め、止まってくれない。

 

『睦ちゃん、祥ちゃんのことお願いね』

『何考えてるの、私とはバンドやってくれなかったのに』

『prprprprrrrrr』

『大丈夫に決まっているでしょう』

『prprprprrprr』

『prprrrprrrr』

『prprrrrrrprrrrrーーー』

 

ーーーーブツリ、と。

無機質な電子音が切れた。

 

私は、また、電話を掛け直そうとする。

自分の中で渦巻いている不安に駆られるままに。

 

でも、マゼンタとシアンの光のカーテンに遮られて、よく手元が見えない。

 

 

 

さらに、無機質なカーテンが光を遮り続け、自分自身がどこにいるのかも分からなくなる。

 

 

 

 

 

 

 

状況を掴めないまま、何か寄りかかるものがないか、探そうと方向も分からないまま歩く。

 

 

 

すると、

ヴェールの向こうに、朧げに、誰かの姿が見え始めた。

 

無機質なヴェールの中で、誰かが話している。

 

 

『おいおい。どうすんだよ。こいつ全然、起きねぇぞ・・。もう一週間経ってんのに』

筋骨隆々の鬼のような姿で、体は紫色。

顔全体が、隈取のような赤いラインのようなヘルメットのようなもので覆っている。

 

『お、俺に言われても困りますよ・・・。』

もう一人は、ギリシャ文字のΦのようなマスクに、巨大な円形の複眼。

黒いスーツに銀色の装甲と、赤のラインが入っている。

 

 

きっと、また幻覚。

 

 

だけど、その二人の姿は、いつものぼやけてものが見えたりするような感じじゃなかった。

本当にいるみたいに、はっきりと、遠くでも分かって・・・。

 

 

『・・・・何か、キバ―ラの奴が、連れて来たけどよ・・・・』

『全然、起きませんよね・・・』

『本当にな・・・・。怪我は、キバ―ラと鳴滝のおっさんが治したけどよ』

 

筋骨隆々な人は、頭を掻きながら、ため息をつく。

 

『・・・・やっと、師匠みたいに。響鬼として戦えるようになったと思ったら・・・』

『・・・・ピンクの悪魔と戦え、って言われたんですよね・・』

『おう。・・・っていうか、あれ、ピンクじゃなくて、マゼンタらしいぞ』

『ええ・・・・。どっちだって同じようなものじゃないですか』

『それは、そうなんだけどな・・・』

 

そんな訳の分からない会話を続けている。

悪魔?ピンク?マゼンタ?

・・・・・よく分からない。

 

『俺も、ましろちゃんと待ち合わせだったのに。急に、送られて・・・』

『お前もか・・・。俺もあこと巴と約束があったんだけどな・・・』

『大変ですよね。・・・やっと、俺もスマートブレイン関連が落ち着いたと思ったら・・』

『スマートブレイン?っていうのは分かんねぇけど、魔化魍みたいな奴か・・・?』

『・・・・多分、違います』

 

そんな、よく分からない会話を続けながら、二人の男の人は、ため息をついている。

 

 

いつもより、はっきりとした幻覚だ・・・。

早く、覚めないと・・・・。

朔に会わないと・・・。

祥の力にならないと・・・・。

 

そう、思っていると、どんどん意識が遠のいて・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・え・・・・?」

気が付くと、私は、夜道からも、色彩の境界線からも一転して、ヨーロッパ風の洋館のリビングに立ち尽くしていた。

 

 

ここは、見覚えがある。

壁に据え付けられた、何が使うのかよく分からない止まり木に。

テーブルの上に置かれている女性の写真。

 

「ここは・・・、朔の家」

いつの間にか、私は朔の家にいた。

 

何でここにいるのかは分からない。

でも、どうしてか・・・。安心してしまって・・・。

 

途端に強烈な眠気に襲われて・・・・。

急に身体の力が失われて・・・。

そのまま、床に座り込ーーー。

 

『こんなところで寝るなんて、健康に良くない!』

 

急に、私の頭の中で、声が響いた。

誰の声かは分からなかったけど。

 

私は、その声に動かされるように、二階にある朔の寝室へと向かった。

 

よくないことだと思っていたけれど。

分かっていたけれど。

私は、朔のベッドに身体を沈めた。

 

 

また、取り返しのつかない失言をしてしまった。

訳の分からない幻覚も見てしまった。

 

 

 

 

でも、今夜の眠りは、いつもよりかは穏やかなものであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

王の成り損ないは、姿を消し。

人形たちは自身の罪悪と無力さに悲愴を感じ。

人形たちは壊れる前に幻想により、一時の安楽を得る。

虚勢の王は自らに燻る罪悪と憧れを隠す。

遠い世界の者たちは、ほんの一瞬だけ触れたが、これ以上はこの舞台には触れることはない。

幻想と悲愴の交響は終わり。

もうすぐ、一つの人形が舞台を降り、新たな人形が舞台へと上がる。

 

 




第四話の閲覧ありがとうございました。

まず初めに……本当に大分好き勝手に書いてしまったと思います。
後半部分に登場した「よく分からない男たち」については、キバ編では出てこない、もしくは出るのは割と後だと思います。

彼らについては、現在の「キバ編」がしっかりと完結した後に、別の「○○編」という形で書こうと思います(一体いつになるかは、私自身もまだ分かりませんが……。)

一応、言っておきますと、決して、とち狂って何の意味もないおふざけを書いたわけではありません。

安心してください。

あと、タグ付けってどんな感じにするのが正しいんですかね・・・。
中々難しいですね・・・。

感想や評価もぜひ・・・・。
それでは、次回もよろしくお願いします。
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