超・暴太郎×かぐや姫   作:大2000

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3話「ドタバタ平日の始まり始まり」

 月曜日・深夜四時 

 私は、赤ん坊から急成長した少女にオムライスを食べさせていた。

 

「ん? スプーンの持ち方、間違えているわよ」

少女にスプーンの持ち方を教える。

「うん」

 

この子、美味しそうに食べるわね。

「ところで、あなたはどこから来たの?」

窓の外の空を指さした。

 

「空?」

食べながら、少女は首を横に振る。

 

「もしかして、月から?」

オムライスを食べながら、少女は頷いた。

 

「あなたは、かぐや姫なの?」

「かぐや姫?」

 

私は、竹取物語を簡単に説明する。

すると……プルプル震えてる?

 

「バッドエンドじゃん!」

「大好きな人たちとのお別れなんて!」

「いや〜だ〜超バッドエンド嫌だ!」

 

少女は、興奮気味に立ち上がった。

 

「ハッピーエンドにする!」

「え?!」

思わず、声を出してしまった。

 

「だから、彩葉を連れて行く」

「ハッピーエンド」

 

その宣言は、私の心を動かした。

もし原作通りならば、私は普通エンドを望んでいただろう。

私は、少女に微笑みかけた。

 

「単なるハッピーエンドより」

 

「超ハッピーエンドも超えて」

 

「あなたも楽しまない?」

 

 彩葉が少女に笑いかけた。

初めて、彩葉が私に笑いかけてくれた。

最初の彩葉は悲しそうだった。

だから、ハッピーエンドに連れて行くと決めた。

 

『超ハッピーエンド!』に彩葉も私も行ってみたい

 

 

「じゃ〜今日はいっぱい遊んでくれる?」

 

「うん!」

「今日、学校あるのよ、放課後まで待てる?」

 

「え〜!やだ〜やだ〜!」

「学校ってそんな大事なの?」

「遊んでくれないとやだ〜」

 

うわ〜この上目遣いで垂れ目は、心に響く。

でも、私は心を鬼にして言う。

 

「つまらなくても勉強は大事なことなの」

 

「つまらないから、月から来たのに〜」

 

「え?」

「つまり、後先考えず地球に来たの?」

 

少女は、月の日常を語る。

「だって毎日さ」

「変わらない作業だけで」

「地球みたいに娯楽もないし」

 

彩葉は、冷静に判断して口にした。

「なんだ、お迎えくるのは確定なのね」

「え?」

 

「だってそうじゃない」

「あなたが不在なら、あっちも必死でここに来るでしょ」

「追いかけてくるの?」

 

立ちはだかる現実を前に、少女は力なく座っている。

 

 酒寄彩葉は、ある提案を口にした。

「多分ね~放課後も遊べないかも?」

少女がその言葉に全く反応しないのを見て、私は近づいた。

 

「放課後ね~多分私の友達とパンケーキ食べ行くの」

少女と目を合わせて言った。

 

「いいの?」

「あなた……いつまでも名無しじゃ、ダメよね?」

「かぐやって名前、どう?」

 

「かぐやってなに?」

「この名前どうかな?」

 

「なんで!かぐや姫と同じ名前なの~」

 

私は、自信満々に答えた。

「そのお姫様を超えたくない?」

 

少女ーーかぐやは、彩葉の言葉を理解した。

「私の名前は、かぐや‼」

 

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