「彩葉!この人の関係は!」
口調が、強くなる芦花
「まさか、バイト先って喫茶店どんぶら?」
さすがのグルメ系インフルエンサー
パクパクと効果音が、聞こえる感じで
かぐやは、パンケーキを食べていた。
ここは、嘘9割で本当を1割を混ぜて話すしかない!
「へ〜知らなかったな〜」
「どんぶらって、そんなに有名なのか〜」
「あの、喫茶店でバイトを始めたの最近だからね〜」
喫茶店どんぶらって、伝説て言われるくらい有名なの!
マスター、私知らないですけど!
「彩葉、知らないの?、スマホのマップに掲載されてるけど」
真実が語る。
「喫茶店どんぶらって辿り着けない伝説の店だよ」
彩葉は、その言葉の威力に思考が一瞬止まった。
「食べ終えた食器、片付けますね」と現れマスター
私は、思った空気読め!
真実、が質問する。
「彩葉っていつからバイトしてますか?」
マスターは、悪気なく答えた。
「たしか、中学卒業でこっち上京したてからかな」
その言葉に、2人の目が鋭くなる。
私は、かぐやに目で助けを求める。
え?かぐやその顔ナニ?
ヤベー新しい玩具を見つけた顔して、目を輝かせないで〜
そして、前回の冒頭に
「彩葉〜ナニを隠してるの!」
芦花は、興奮して問いただす。
「彩葉って色々と隠し事多いよね〜」
真実は、その質問に乗っかり、私の逃げ場が消える。
「いろはの隠し事、教えて教えて!」
かぐやは、目を輝かせて聞いてくる。
そして、私は人生最大の大ピンチに陥っていた。マスター、どこ行った!
マスター探し見つけた。
口パクで何か伝えてくる。
笑顔で、「頑張れ!」
突然、肩を掴まれる。
みんなそんな怖い顔して……かぐやは、目的違うね
私は、口を割った。
「白状します」
酒寄彩葉は、その過去の出来事を楽しそうに語る。
幼少期に、父親が行方不明になったこと。
同時に母親は、人が変わったように厳しくなった。
兄が突然一人暮らしを始めて、一時的に絶縁状態だったこと。
母と高校進学で揉めて、一人暮らししていること。
最近、かぐやをアパートの近くで保護したこと。
聞いた三人は、少し複雑な顔をしている。
かぐやが、動揺を隠せないまま尋ねる。
「どうして?彩葉は、そんなに楽しそうなの?」
「え?そんな顔してた」
三人は、無言で肯く。
「私は……やっと、この話を笑いながら言えてるのか」
みんなの反応を見て、中学2年の時の出会いを自慢するように語る。
「だからさぁ〜」
「マスターとも中学2年生からの付き合いでね」
「あと、色々濃い人達と出会って吹っ切れちゃったかな〜」
私の脳裏に、最も濃い人物が浮かぶ。
その筆頭とは……桃井タロウである。
「その……どんな人たちなの?」
芦花が少し申し訳なさそうに質問してきた。
「名前は、さすがに言えないけど……」
「みんなが、知りたいなら性格的な印象でもいい?」
彩葉は、内心すごく焦っていた。
ドンブラザーズ関連を説明することは、すごく面倒なのだ。
特に、犬塚翼と雉野つよしの関係性がすごく面倒くさいと……
あの二人の関係、昼ドラ真っ青の恋愛を……
彩葉は、説明しながら内心で思った。
「一人目は、逃げ足が早い犬かな?」
犬塚って、指名手配犯なんだよな~
最近は、また別件で警察に追い回されてるんだよな〜
アイツって、もう逃亡生活を楽しんでるだろ‼
「二人目は、常識人だけど家族想いなキジかな?」
あの雉野め〜家族関係の話の熱意は認める。
同時に、家族関係がド地雷なのよね。
あと、気が弱いけど、それ以外は常識人なのよね〜
「三人目は、博識な森の賢者みたいな人だね」
猿原、今度こそゲームの対戦で勝ってやる!
「四人目は……脳筋バカ?」
ジロウは、コレでいいや
「でね、五人目が……」
「彩葉の~隣の部屋のタロウこと?」
私は、かぐやの発言に目が点になった。
「かぐや‼タロウは、隣人じゃない!」
「配達員だ!」
綾紬芦花と諌山真実は、内心混乱した。
そして、二人ともある言葉を同時に口にした。
「「タロウさんって、彼氏?」」
彩葉は、その言葉で何かのスイッチが入った。
彼女にとって、その言葉は地雷というより核爆弾のスイッチだった。
「誰が~タロウの彼女だと‼」
かぐや達三人には、友人である彩葉……酒寄彩葉さんから黄色い鬼のオーラが溢れていた。
彼女は、私たちを鬼の形相で睨んでいた。