超・暴太郎×かぐや姫   作:大2000

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ヤチヨバッドエンド第三話

 それは、喪失の始まり。

 

「GAME START」と鳴るブザー。

 

同時に、各陣営の意識がヒトツ鬼に向けられていた。

これからの悲劇を語るように、赤に変貌したツクヨミが……ライトアップされていた。

 

月人は、守るために防衛戦を開始した。

ドンブラザーズは、救うために電撃戦を始める。

 

両者は、間違いを犯しながら戦う。

誰もが、彼女に救いの手を差し伸べる。

両者の血によって……その手は、希望を穢していく。

 

無駄な争い。

 

それは、救いを求める者を傷つけ蝕んでいた。

 

今ここに再現される……8000年の争いの歴史。

繋がりのための仮想空間は、今や青と赤の液体が垂れ流される場所となった。

 

好きなクリエイターや表現を楽しむ場所は、■■に染まってしまった。

 

 

ヒトツ鬼――姫鬼となった彼女は、決意する。

月見ヤチヨは、この物語を最低の結末へ加速させた。

 

ヒトツ鬼――姫鬼は、敵味方を問わず、仮想空間さえも崩壊させる勢いで攻撃を始めた。

両陣営に、動揺が走る。

 

だが、オニシスター=酒寄彩葉は、その隙を見逃さなかった。

受け継いだザングラソードに、力を込める。

 

一文字切りを放った。

それは、奇しくも彼女の最も得意とする技だった。

 

それを止めようとする月人たちは、間に合わない。

だが、彼女は避けなかった。

 

奇しくも――

その一太刀を、受け入れたのだ。

 

月見ヤチヨの体も、消滅していく。

酒寄彩葉は、本来ならばありえない光景に動揺する。

その体を受け止める。

 

「なぜ?」

「どうして」

 

月見ヤチヨは、最後の言葉を残した。

 

「大好きイロハ」

消滅する彼女は、泣きながら微笑んだ。

 

酒寄彩葉は、動揺して失言してしまう。

「あなたは、誰?」

 

好きなクリエイターや表現を楽しむ場所――「ツクヨミ」。

「絶望」――それは、このツクヨミを覆って蝕んだ。

 

唯一の小さな希望は、まだ諦めていない。

「イロハ~! ヤチヨの思いをウケトレ!!」

FUSHIは、最後の力を振り絞った。

ヤチヨとかぐやの記憶をイロハに流し込んだ。

FUSHIの小さな体も消えていく。

 

酒寄彩葉は、変身が解除され、その場に座り込んだ。

彼女は、久しぶりに涙を流すのだった。

 

数日後――

この世界の喫茶どんぶら

 

マスターは、そのキビポイントを使った願いを止めた。

酒寄彩葉は、月見ヤチヨを蘇らせようとしていた。

 

「マスターなら、別の方法はある?」

「やめておけ!どれも危険が伴う」

 

私は、考える。

貰った記憶から、この願いなら彼女を救えると導き出す。

「マスター!桃井タロウとして願いを聞いて!!」

「過去に行かせて!!」

 

だから、私は大切な人を未熟な私に託す。

 

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