なんかえっぐい角度のバニーにTS転生したけどこれ主人公の性癖大丈夫? 作:フォイオ
「なぁ、遊作。デュエルモンスターズの精霊って本当にいるのか?俺としちゃ信じられねえ話だが」
「デュエルモンスターズの精霊は確かに存在するよ、草薙さん。俺はこいつにずっと助けられてきたんだ」
『ゆーくん。私にも一口……だめかな?』
「食べさせてやりたいがその姿では……すまん」
『うえーん!』
Playmakerの相棒草薙がキッチンカーでソーセージを熱々の鉄板で焼きながら遊作に尋ねる。遊作はホットドックを齧りながら答えた。俺はそれを涎を垂らしながら眺める。
デュエルモンスターズの精霊になってからは食事とは無縁になったがやはり美味しそうなものを見ると食欲を刺激される。しかし、残念かな。実体化できない俺は遊作以外に触れることはできないのである。
「SoLテクノロジー社の大規模スキャンは明日か。おまえの持ってるカードの精霊は本当にそう言ってるんだよな?」
「彼女が俺に今まで嘘をついたことはない。サイバース世界から逃げてきたAIをこちらで捕まえるんだ。力を貸してくれ、草薙さん」
「全く。そう言われちゃ仕方ねえな」
遊作と一緒にハノイ狩りをしていた俺たちは原作通りにUnnamedとして活動していた草薙さんと出会った。そこで互いの利が一致したことにより協力関係を結んだ。そこからはハノイの騎士を見つけ次第、フルパワーマリスでボッコボコにしまくった。
ちなみにマリスデッキの使い方は俺が遊作に一通りレクチャーした。デッキの回し方は一瞬で覚えてしまい、今では俺以上にデッキを回せている。さすが主人公。でも、もう少し手取り足取り教えたかったな。なんだか、自分の子供が成長して親離れしていく感覚を味わった。ちょっと寂しいぞ遊作。
「明日に備えて俺はもう帰るよ。また明日、草薙さん」
「おう、じゃあな遊作」
遊作はホットドックを食べ終えると草薙さんに挨拶をして帰路につく。その間、俺は遊作に学校はどうだったー?とか彼女の1人くらい作ったらどうだー?とか適当にしゃべる。
「今日は島ってやつが話しかけてきたな。デュエリストとしてはあれだがなかなか情報通だ。それと彼女は俺にはいいかな」
『どうして?』
「君以上に素敵な人に出会った事がないからな」
『はうっ!ゆーくん好きー!』
そんなこんなで俺たちは家に着く。食事を済ませ、ベッドへと寝転ぶ遊作の隣にすっと俺も入る。そして、背後から遊作を抱きしめた。
「なぁ、いい加減俺は子どもじゃないんだ。そろそろ離してくれないか?」
『えぇー。ゆーくんとぎゅーするの好きなんだもん。それに私がいないとゆーくんまた夜中に起きちゃうでしょ?いいから、私に甘えなさい?』
「はぁ……今日だけだぞ」
『やったぁ!』
ちなみに遊作の今日だけだぞはこれで2500回目である。可愛いやつだ。ほれほれ、ほっぺすりすり〜。
「お、おい!それはやめろ!」
遊作は顔を真っ赤にして逃げていく。俺は逃げ出さないように強く抱きしめて遊作の匂いを嗅ぐ。我ながら変態的だがこれも遊作が悪い。俺をメスにした責任は重いぞ。
『おやすみ、遊作』
「おやすみ」
遊作のほっぺにキスをしてから眠りにつく。明日からついに原作が始まる。これまで以上にハノイの騎士との戦いは激化するだろう。俺は遊作を何があっても守り抜く。例え、この命に変えてでも。
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「キサマは誰だ?!」
「俺はPlaymaker。おまえの探しているものはここにある。リンクヴレインズへの攻撃をやめろ。さもないとこいつは消す」
「おい!?救世主を消すのか?!」
クラッキングドラゴンによる破壊行為を繰り返すハノイの騎士に向かって遊作は告げる。
「このプログラムはデュエルプログラムに変換した。これを手に入れたければ俺にデュエルで勝つしかない」
「よかろう。ハノイを敵に回すとはどういう事か。身をもって味合わせてやろう」
『ゆーくんがおまえなんかに負けるもんか!やっちゃえ、ゆーくん!』
「さっさと終わらせるぞ」
遊作はデュエルディスクを構える。一触即発の状態で捕らえたイグニスが喋りかける。
「あのドラゴン強いぞ。おまえのデッキじゃ勝てっこ……ってなんだこりゃ?!俺の知らないサイバースがこんなにいる?!おまえなにもんだ?!」
「デュエルに集中する。黙ってろ」
「フフフ!行くぞ、私の先行からだ!」
「「デュエル!」」LP4000
原作と違うところとすれば俺が事前に遊作にマリスデッキを渡している事、そしてAIがデータマテリアルを解放していないためスピードデュエルではなくマスターデュエルが行われている事だ。
「完璧な手札だ。私はハックワームを2体特殊召喚し、クラッキングドラゴンをアドバンス召喚!ターンエンドだ!」
「1ターン目から攻撃力3000かよ!?やばいぞ!」
「黙れ。まずは永続魔法 魂吸収を発動しておく。さらに俺は手札からM∀LICE<P>Dormouseを通常召喚。効果発動!自分メインフェイズに発動できる。デッキから「M∀LICE」モンスター1体を除外する。このターン中、自分フィールドの「M∀LICE」モンスターの攻撃力は600アップする!俺が除外するのはM∀LICE<P>White Rabbit!M∀LICE<P>White Rabbitの効果でこのカードが除外された場合、300LPを払って発動できる。このカードを特殊召喚する。このターン、自分はLモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない!」
「マリス?!これが俺の知らない未知のサイバース?!」
動揺するAIを他所に遊作は展開を続けて行く。
「このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。同名カードが自分の墓地に存在しない「M∀LICE」罠カード1枚をデッキから自分フィールドにセットする。俺がセットするのはM∀LICE<C>TB-11。そしてM∀LICE<C>TB-11を発動する」
「馬鹿め!罠はセットしたターンには発動できないぞ!」
「馬鹿は貴様だ!このカードは自分フィールドの表側表示の「M∀LICE」モンスター1体を除外し、セットしたターンに発動する事もできる。俺はM∀LICE<P>Dormouseを除外し、デッキから「M∀LICE」モンスター1体を特殊召喚する。このターン、この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、その効果は発動できない。現れろ、M∀LICE<P>Cheshire Cat!」
『展開長いからカットするよ!』
「お、おい!」
遊作のフィールドにはM∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTERとWHITE BINDER、RED RANSOMの3体のクイーンが並ぶ。
「俺はHEARTS OF CRYPTERの効果を発動!自分・相手ターンに、自分の除外状態の「M∀LICE」カード1枚を対象として発動できる。このカードのリンク先にモンスターが存在する場合、この発動とこの効果は無効化されない。そのカードをデッキに戻し、フィールドのカード1枚を除外する。クラッキングドラゴンを除外!」
「リボルバー様から与えられたカードが?!」
「止めだ!3体のクイーンで攻撃!」
「ぐぁあああああ?!!」LP4000→0
クイーンの総攻撃を受けてリンクヴレインズからハノイの騎士が叩き出される。
『やったね、ゆーくん!』
「あぁ、だがハノイの騎士との戦いはこれからだ」
「お前さっきから誰と喋ってんだよ?!」