なんかえっぐい角度のバニーにTS転生したけどこれ主人公の性癖大丈夫? 作:フォイオ
「くっ!俺の負けだぁああああああ!」LP0
『うわぁ。ゆーくん、容赦なさすぎ……』
「Go鬼塚。なかなか手強いデュエリストだった」
「さすがPlaymaker様!よっ!」
斬機刀ナユタを装備し、その効果により墓地に送ったマルチプライヤーの効果で攻撃力が倍になった炎斬機ファイナルシグマの一閃で自身のモンスターごと吹き飛んでいく鬼塚を見てドン引きする。まさかの後攻ワンキルである。
『まさかGo鬼塚がハノイの騎士に扮して出てくるなんてね。よっぽどゆーくんと戦いたかったんだね』
「こちらとしては迷惑だ。おかげさまでファイナルシグマまで手の内を晒すことになった」
「お前、どんだけ俺の知らないサイバース持ってんだよ」
俺たちは現実世界へと戻り一息つく。そこにカップコーヒーを持ってきた草薙さんがやってきた。
「お疲れ遊作。これでお前もカリスマデュエリストの仲間入りだな」
「冗談よしてくれ草薙さん」
『ゆーくんがカリスマに?!はわわ!浮気はダメだからね!』
「君も何を言ってるんだ……はぁ、頭が痛い」
「だからお前は誰と喋ってんだよー?!」
カップコーヒーを飲み終えひと段落した所で草薙さんがキーボードをカタカタと操作する。すると1人の女子高生の姿が映し出された。
「誰だ?」
「この子は財前葵。Solテクノロジー社セキュリティ部長財前晃の義理の妹。そして彼女こそがブルーエンジェルの正体」
「それで?」
「この制服を見て気づかないか?お前の高校の同級生だ。もし、財前葵と接触できれば財前晃からお前の失われた過去や俺の弟のことについて知ることができるかもしれない……ただなぁ……」
「なんだよ」
「遊作が女の子と喋ってるところなんて想像できるか?ないない絶対ありえない。遊作だぞ、遊作。無理に決まってる」
「……」
『ゆーくん、私以外の女の子と喋らないからなぁ』
「だはは!確かに確かに!普段硬派気取ってる遊作には無理な話だな!」
「……AI。黙れ」
苦虫を噛み潰したような顔をする遊作には思わず苦笑する。ちなみに遊作が女子と話せないのは俺が遊作を俺以外の女子と喋れないよう調教したからである。遊作は俺以外の女子なんて要らないよな?
「明日、財前葵に接触する。結果は後で報告するよ」
遊作が目の奥に炎を燃やし宣言する。そこまで気にしてたのか。まぁ、相手はあの財前葵だ。恋愛のれの字にも発展しないだろう。俺はそう自分を納得させる。その日の夜は遊作に徹底的に自分のモノだとマーキングを済ませておいた。決して財前葵に嫉妬したわけではない。う、嘘じゃないからな。
「うぅ……うさぎが1匹……うさぎが2匹……はぁはぁ!」
『ゆーくんは誰にも渡さない。ゆーくんは私だけのモノ。ゆーくんゆーくんゆーくんゆーくんゆーくんゆーくんゆーくんゆーくん。すぅうううううはぁああああああ……全部私の!私の!私の!私だけ見てればいいんだよ!ゆーくん!』
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「どれどれ〜?お、ビンゴ!」
「あいつか」
『むぅううう』
財前葵を尾行する遊作に仕方なく俺はついて行く。
「顔のパーツからして美人の部類だな」
「黙って追跡しろ」
『私の方がかわいいもん……ぶぅうう』
「君はなんでずっと拗ねてるんだ?」
人の気持ちも知らないで遊作は昨日から財前葵ばっかり。ずるいずるいずるい。
「ここはデュエル部?」
「藤木〜」
「誰だお前?」
「同じクラスの島だよ!」
部室へとやってきた島が遊作に話しかける。しばらく遊作と島の会話が始まる。その間、俺は島の顔を八つ当たりでポコポコと殴る。実体化してないので拳が当たることはないがストレス発散にはちょうどいい。
「君たち。部室の中まで丸聞こえだよ」
「あ、部長!」
「あぁ、どうも」
デュエル部の部長がドアを開けて遊作たちを部室内へと案内する。そこにはあの憎き財前葵とその仲間達がいた。部員の構成は男4人に女1人の完全にオタサーの姫状態である。
「デッキ見せてくれる?」
「いいよ、見なよ」
「ありがとう」
「よっと。ちょいと拝見。……なんだこれ!お粗末なデッキ!ぶははははは!全部ダイヤモンド・ドラゴンってマジかよ!しかも、36枚じゃデュエルもできねえぞ!」
遊作は財前葵にデッキを見せる。一通り中身を見た財前葵は遊作にデッキを返却しようとするも島が横取りする。そのあまりにもアレなデッキ構築に島が爆笑する。ダイヤモンド・ドラゴン36枚で構成されたダミーデッキだ。ちなみにこのダミーデッキを作ったのは俺である。ふっ、こんなカード俺は36枚持ってるよ。ドヤァ。
「人のデッキを笑うのはデュエリスト失格だよ」
「うっ。すみません、部長」
「いいよ。本当のことだ」
島からデッキを返してもらう遊作。その後、部長直々にスピードデュエルの解説をしてもらい帰宅した。結局、財前葵とは顔見知り程度になっただけで貴重な情報を得ることはできなかった。
「Playmaker!私の挑戦受けてもらうわ!」
街中の大型ディスプレイにブルーエンジェルが現れる。ブルーエンジェルはPlaymakerに公開デュエル宣言をしていた。
「あの姉ちゃん、何熱くなってるんだ?」
「はぁ……」
『あんな事してもゆーくんはデュエルに乗らないのにねー?ゆーくんは私とだけデュエルしようね?』
「帰るか……」
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「ハノイの騎士が現れた!」
「何?」
次の日。学校に登校した遊作にAIはハノイの騎士出現を知らせる。リンクヴレインズへとダイブした遊作の目の前にブルーエンジェルが待ち構えていた。
「やっと来たわね」
「どういう事だ?」
「あなたが私を呼んだんでしょ?とぼけないで!」
「まさか……AI、お前の仕業か?騙したのか!」
「へっへーん!騙してないよー。アイツのデッキからハノイの匂いがする」
「なんだと?……やるしかないか」
ハノイの匂いを嗅ぎつけたAIの策略によってブルーエンジェルとのデュエルが始まった。いよいよこの手でブルーエンジェルをぶっ潰すことが出来る。どちらが真のヒロインに相応しいか身をもって教えてあげよう。
『ゆーくん!絶対勝とうね!』
「すまない。今回は斬機でいく。奴のバーン戦術とマリスは相性が悪い」
『そ、そんなー!』
「「スピードデュエル!」」
まさかの俺の出番なし。確かに初期ライフ4000でバーンダメージはキツいし、マリスのライフコストを考えれば斬機の方が理にかなってる。うぐぐ。おのれ、ブルーエンジェル。どこまでも俺の邪魔を。
「行け、ファイナルシグマ!炎斬機一閃!」
「きゃあああああ!!」
ちなみにデュエルなら5分も経たずに終わったよ。斬機デッキと初期のブルーエンジェルのデッキなら圧倒的に斬機が強いからね。俺はサーキュラー君たちの活躍を眺めて応援することしかできなかった。次こそは俺もデュエルに出たい!
「私の負けね……」
「ハノイのカードは渡してもらう」
「これの事かしら?いつの間に私のデッキに?」
遊作はブルーエンジェルからハノイのカードを受け取る。ハノイのカードはAIによって捕食されデータとして分解される。
「このデータを解析することができればハノイの騎士に迫ることが出来る」
「Playmaker様よ。そろそろ帰ろうぜ」
『またねー』
「次は負けないわよ!」
デュエルが高速で終わったことでハノイの騎士の仕掛けたプログラムが起動することなくブルーエンジェルは昏睡状態にもならなかった。原作の路線は徐々に脱線しつつある。俺は遊作とこのまま一緒にいられるだろうか。