なんかえっぐい角度のバニーにTS転生したけどこれ主人公の性癖大丈夫? 作:フォイオ
「やはり駄目か……」
「これはもう完全にお手上げだな」
ブルーエンジェルから回収したハノイのカードを解析する遊作と草薙。しかし、状況は芳しくなかった。
「このカードのハノイの痕跡は既に消去されてる。これ以上の解析は無駄足だろう」
「そろそろ日も暮れる。送るぜ遊作」
「すまない、草薙さん」
キッチンカーの中で暇を持て余した俺は原作の展開を思い出す。本来であればブルーエンジェルのウイルスを除去するために遊作とリボルバーが激しく激突するはずだったが、プログラムが発動する前にデュエルが終わったことで大幅に展開が変わってしまった。いや、そもそも俺という存在自体がこの世界の異分子なんだ。もうとっくの昔に運命は変化しているんだ。それが何よりも……
『怖いよ、ゆーくん……』
「ん?何か言ったか?」
『うぅん。なんでもない!』
俺はいつまで遊作と一緒にいられるんだろうか?
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「これを見てくれ」
「ゴーストガールから?」
『行こう!』
ゴーストガールからSolテクノロジー社データバンクへの抜け穴とAIを賭けたデュエルを挑まれた。10年前の事件の真相を突き止めるためにこのデュエルは逃げられない。俺たちはリングヴレインズへと向かった。
「私の挑戦を受けるのね?」
「交換条件に偽りはないな?」
遊作とゴーストガールがデッキを構える。ジリジリと緊張感が増し、ひりつく空気に喉が渇く。今か今かと待ち構えてるとその瞬間風が吹いた。
「「スピードデュエル!」」
魔法使い族テーマのオルターガイストデッキを使う変幻自在のデュエリスト ゴーストガール。
全体的な攻撃力は高くないが、モンスターの各種効果や専用魔法・罠カードを駆使してそれを補うタイプのデッキだ。確かエースモンスターは……
「現れなさい!オルターガイスト・プライムバンシー!さらにカードを3枚伏せてターンエンド!」
「来たか。アレが奴のエースモンスター……布陣は盤石。だが、臆さず攻める!」
『ふれー!ふれー!ゆーくん!』
「俺は手札から斬機サーキュラーのモンスター効果発動!」
『またサーキュラー!?わ、私の出番ー!!』
俺はショックでのたうち回る。どうしてだ。俺より出番が多いじゃないかサーキュラー。俺は不審に思い遊作の手札を背後から覗き込むとそこにはマリスカードが一枚もなかった。あるのは斬機カードとサーチ用のサイバネットマイニングだけ。
『えぇ?なぁにこれ?』
「デッキから「斬機サーキュラー」以外の「斬機」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスター1体でしか攻撃できない。俺はシグマを墓地に送りサーキュラーを特殊召喚!」
「コストで墓地にモンスターを送りつつ特殊召喚可能なモンスター……やるわね、Playmaker!」
「まだだ!シグマの効果!このカードが手札・墓地に存在し、EXモンスターゾーンに自分のモンスターが存在しない場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はサイバース族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。さらにサーキュラーがモンスターゾーンに存在する状態で、自分フィールドに「斬機」モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。デッキから「斬機」魔法・罠カード1枚を手札に加える」
「私はその効果にチェーンしてトラップ発動!無限泡影!サーキュラーの効果を無効にするわ!」
「まだだ!」
改めてやってる事やばいなサーキュラー。コストで自己再生効果を持つ斬機シグマを落とせばそのままシグマの効果で特殊召喚でき、2体で塊斬機ダランベルシアンのエクシーズ召喚から斬機モンスターをサーチ…という所まで動いても手札が2枚も増えてる上に通常召喚権も使用していないというアドバンテージの塊のような効果。同弾で登場したスプライトとティアラメンツに話題を掻っ攫われたがそのパワカぶりは健在である。
「俺はサーキュラーとシグマの2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!現れろ!塊斬機ダランベルシアン!」
「エクシーズ召喚ですって?!Playmakerはエクシーズまで使えるの?!」
「塊斬機ダランベルシアンの効果!このカードがX召喚した場合、このカードのX素材を以下の数だけ取り除き、その効果を発動できる。●2:デッキから「斬機」カード1枚を手札に加える。●3:デッキからレベル4モンスター1体を手札に加える。●4:デッキから魔法・罠カード1枚を手札に加える。俺はデッキからダイアを手札に加えそのまま通常召喚!ダイアの効果で墓地のサーキュラーを特殊召喚!」
「と、止まらない?!どこまで回るのよそのデッキ!」
ゴーストガールがあまりの展開に驚愕する。俺も前世斬機好きで握ってたけど一度回り出すと止まらないんだよなあれ。
「塊斬機ダランベルシアンの効果!自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。自分の手札・墓地からレベル4の「斬機」モンスター1体を特殊召喚する。自身をリリースし、墓地のシグマを特殊召喚!そして、レベル4のサーキュラーとレベル4のダイアにレベル4チューナーシグマをチューニング!」
「こ、今度はシンクロ召喚?!」
「紅蓮の刀携えし最終斬機士!!その炎を統べし刀で敵を滅絶せよ!!シンクロ召喚!!炎斬機ファイナルシグマ!」
すっかり俺を差し置いて遊作のエースモンスター面をするファイナルシグマ。おかしいな。目から水が止まらないよ。しかも召喚口上だと……俺そんなんないよ。
「これがPlaymaker!なんて強さなの!」
「ファイナルシグマに斬機刀ナユタを装備しバトル!オルターガイスト・プライムバンシーに攻撃!この瞬間、斬機刀ナユタの効果でマルチプライヤーをデッキから墓地に送る!装備モンスターの攻撃力はターン終了時まで、墓地へ送ったモンスターの攻撃力分アップする!」
「何ですって?!そうはさせないわ!リバースカードオープン!速攻魔法 禁じられた聖槍をファイナルシグマを対象に発動!フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力が800ダウンし、このカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない!」
「無駄だ!ファイナルシグマはEXモンスターゾーンに存在する限り、「斬機」カード以外のカードの効果を受けない!」
「う、嘘でしょ……」
EXモンスターゾーンに存在する限り完全耐性を持ったファイナルシグマを突破するのはかなり難しいだろう。俺もよくお世話になったから痛いほどわかる。
「墓地に送られたマルチプライヤーの効果でファイナルシグマの攻撃力は倍になる!バトルだ!オルターガイスト・プライムバンシーに攻撃!炎斬機一閃!」
「きゃあああああああ!!!」LP0
『またワンキルしちゃった……もう全部ファイナルシグマでよくない?』
「もう全部アイツだけでいいだろ……ストームアクセスもいらねえのか。俺の出番今日もなし!がっくし……」
俺とAIの意見が一致する。これ最終回までファイナルシグマで無双するんじゃね?ライトニングやボーマンが今の遊作に勝てる未来が思い浮かばねえ。どうしよう。遊作を強くしすぎたかも。
「楽しかったわ。これがデータバンクへの抜け穴よ。またデュエルしましょう、Playmaker」
「俺は負けられない。俺の人生を取り戻し、草薙さんの弟を闇から救い出すまでは、絶対に」
『ゆーくん……復讐がんばろうね?』
「あぁ」
「誰と喋ってんだよー?!俺にもそろそろ教えてくれよー!!」
ついに手に入れたデータバンクへの抜け穴。今こそ真実を知る時。俺たちの復讐はこれからだ。
ちなみにゴーストガールの伏せカード無限泡影と禁じられた聖槍、オルターガイストリバイタリゼーションです。