なんかえっぐい角度のバニーにTS転生したけどこれ主人公の性癖大丈夫? 作:フォイオ
「何故ここに財前とゴーストガールがいる?」
「俺たちハメられたのかよ?!」
データバンク最深部。マザーコアの前に財前晃とゴーストガールが立ちはだかる。遊作とAIは彼らの出現に動揺していた。
「あのデュエルは私が勝っても負けてもどっちでも良かったのよ。データバンクのコアまでたどり着くには囮が必要だったの」
「数日前、私と彼女宛に匿名でメールが届いた。Solテクノロジーが犯した罪を知りたければこの場所に来いと。君が求める真実はここにある。だが、君を通すわけにはいかない」
「匿名のメールだと?誰がなんの目的でそんな事を?……だが今はそんな事はどうでもいい。そこを退け、財前」
「10年前の事件はSolテクノロジーが関与していた。君はあの事件の被害者なんだね。ここは手を引いてくれ。私が必ず真実を世間に公表してみせる!」
「どんな理由があろうとこの事件を他人に任せるつもりはない。一つ、この事件の真実を俺自身の手で突き止める。二つ、お前には関わりのないことだ。三つ、それでも関わるというのなら俺を従える方法は分かっているはずだ」
「デュエルか?よかろう、君にデュエルを挑む!」
「やっちまえ!Playmaker!」
財前と遊作が互いに構え、今真実を賭けたデュエルが始まる。
「「デュエル!!」」LP4000 手札5枚
「先攻は私だ!モンスターをセット!この瞬間、私はティンダングル・ベース・ガードナーを守備表示で特殊召喚!私はカードを2枚伏せてターンエンドだ!」手札5→1
原作で見た通りの展開となんか少し違うような気もするが気のせいか?てか、何気に財前のやつコイントスもジャンケンもしないで勝手に先攻取りやがった。まぁ、遊戯王あるあるか。いきなり、シリアスな展開でじゃんけん始めたら雰囲気ぶち壊しだもんな。
「俺のターン!ドロー!俺は手札からDormouseを通常召喚!効果は「この瞬間、私は永続トラップ 王宮の鉄壁を発動!」何?!」
「なんだあのカード?!」
『不味い!あのカードは!』
「このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、お互いにカードを除外できない。君の除外戦術は封じさせてもらうよ」
これではマリスの除外ゾーンからの自己復帰効果が使えない。遊作のデュエルを見て対策をすぐさま施してくるとは……このデュエルは一筋縄ではいかないな。
「俺は手札のサーキュラーの効果発動!シグマをデッキから墓地に送り自身を特殊召喚!さらにシグマはEXゾーンにモンスターが存在しない時、墓地より特殊召喚できる!」
「いいぞ!サイバースはなにもマリスだけじゃねえ!見せてやれ、サイバースの底力を!」
「サーキュラーがモンスターゾーンに存在する状態で、自分フィールドに「斬機」モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。デッキから「斬機」魔法・罠カード1枚を手札に加える。俺が手札に加えるのは斬機方程式!」
『除外が止められたくらいで終わるわけないよね!』
「さすがね、Playmaker」
よし、このままサーキュラーとシグマでダランベルシアンをエクシーズ召喚して一気にアドバンテージを稼げれば。
「私は2枚目のトラップ発動!次元障壁!モンスターの種類(儀式・融合・S・X・P)を1つ宣言して発動できる。このターン中、以下の効果を適用する。お互いに宣言した種類のモンスターを特殊召喚できず、フィールドの宣言した種類のモンスターの効果は無効化される。私が宣言するのはエクシーズモンスター!」
「エクシーズ召喚まで封じてきやがった!ガチガチに対策してんじゃねえか!」
「慌てるな。俺はDormouseとサーキュラーでスプラッシュ・メイジをリンク召喚!メイジの効果で墓地のサーキュラーを蘇生させる!」
もう妨害手段は残ってないだろ。いや、今のフリじゃないからね?
「私はその効果にチェーンし、手札のエフェクト・ヴェーラーの効果を使う!このカードを手札から墓地へ送り、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。私が無効にするのはスプラッシュ・メイジだ!」
「やるな、財前」
『はう。ゆーくん、ポーカーフェイスかっこよ。……ん?てか、手札誘発まで使うのかよ?!』
さっきから使うカードがガチすぎる。基本テーマ内のカードしか使用しない財前が誘発やガンメタトラップで対策してきてる。
「こっちの効果に的確に妨害を当ててきやがる?!俺たちのデッキを知り尽くしてるんだ!」
「匿名のメールには君のデッキの対策が記されていた。どのカードを使い、どのタイミングで使用するのかも」
「お前たちに情報を流したのは一体誰だ?」
遊作が確信に迫る質問を投げかける。その問いにはゴーストガールが答えた。
「私もメールの送り主を特定しようとしたんだけど全く知らない未知のアルゴリズムで手も足も出なかったわ。メールの送り主はよっぽどアナタのことをデータバンクに近づけたくなかったのかしらね?」
「これ以上は君に勝ち目はない。イグニスを渡して大人しく立ち去れ」
「バカにしやがって!なんとか言ってやれよ、Playmaker!」
「ライフが尽きるまで俺はどんな状況でも諦めない!10年前の事件の真相を突き止め俺は必ず首謀者に復讐する!」
そうだ。俺たちはあのなにもない真っ白な空間で閉じ込められ、遊作は人生を奪われた。事件の傷は深く心に根差しいまだ癒えることはない。復讐を遂げなければ遊作は真の意味で人生を取り戻す事はできないんだ。
「恐らく君は葵と同じくらいの年なんだろう。10年前君に起きた悲劇の辛さは私には分からない。だが、君を失った人々の辛さなら少しはわかる」
「なんだアイツ?急に喋り始めたぞ?」
「少し黙ってろ」
「はぁ〜い……」
交通事故で両親を失い、残された財前晃と財前葵は2人で生きるしかなかった。生きる為に汚い事をした。生きる為に戦い続けた。大切な存在のために。財前は自身の身の上話を語る。
「もし、葵が君のような目にあったのなら。誰かもわからないような人間に攫われたのだとしら。私の精神はどうにかなったに違いない」
『お前に!お前なんかにっ!』
通信から草薙さんの怒りの声が伝わる。あの事件の被害者は拉致された本人たちだけではなく被害者家族にも影響を与えている。草薙さんの弟は事件の後遺症で心を閉ざした。大切な家族の尊厳を踏み躙られたんだ。財前にその悔しさがわかるのか?だいたい、財前のような他人になにがわかる。こいつはさっきからぺらぺらと何が言いたい?
「私を信じ、全てを任せてくれ!」
「アンタに俺の何が!」「お前なんかに何が!」
「「何がわかると言うんだ!!」」
「ッ?!」
遊作と草薙さんの怒りが爆発する。俺自身も怒りを抑えられなかった。俺はあの時、苦しむ遊作に何もしてあげられなかった。傷つく遊作を何度も何度も何度も目に焼き付けられた。この屈辱と怒りと後悔がお前に理解できるはずがない!この復讐は俺たちだけのものだ!
「俺のターンはまだ終わってはいない!俺はシグマ一体でリンク召喚!現れろ、リンク・デコーダー!」
「どうして分かってくれないんだ?!それなら私も覚悟を決めよう!ティンダングル・ベース・ガードナーの効果!このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、相手のリンクモンスターのリンク先にモンスターが召喚・特殊召喚された場合、このカードをリリースして発動できる。手札・デッキから「ティンダングル」モンスター1体を表側攻撃表示または裏側守備表示で特殊召喚する。私が特殊召喚するのはティンダングル・ハウンド!このカードがフィールドに存在する時、相手フィールドのモンスターの攻撃力は、そのモンスターとリンク状態になっているモンスターの数×1000ダウンする!復讐なんて意味がない!もうやめよう!」
「アイツまだぐちぐち言ってますよ〜。早くやっつけちまいましょうよ〜?Playmakerの旦那ぁ〜」
『同感!ぱぱっと終わらせるよ!』
進化したサイバースデッキがたかが妨害を3つ4つ受けただけで止まるわけがない。本当の戦いはこれからだ!
「俺はメイジとデコーダーでリンク召喚!現れろ、トランスコード・トーカー!」
「さらなるリンク召喚だと?!」
「デコーダーの効果!元々の攻撃力が2300以上のサイバース族リンクモンスターのリンク素材としてこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。このカードを特殊召喚する!そして、トランスコードの効果でこのカードのリンク先にメイジを特殊召喚!」
トランスコード、メイジ、デコーダーの3体がフィールドに揃う。準備は整った。
「俺はメイジとデコーダーをリンクマーカーにセット!リンク召喚!フレイム・アドミニスター!このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドのリンクモンスターの攻撃力は800アップする!」
「どれだけモンスターを呼ぼうとティンダングル・ハウンドの効果でフィールドのモンスターの攻撃力は、そのモンスターとリンク状態になっているモンスターの数×1000ダウンする!この布陣は越えられないぞ!」
「俺は手札から斬機方程式を発動!墓地のサーキュラーを特殊召喚しそのままトランスコードと共にリンクマーカーにセット!まだ見ぬ世界へ繋がる風を掴め!リンク召喚!現れろ、アクセスコード・トーカー!」
「り、リンク4だと?!」
アクセスコード・トーカーの真に強力なのはこれらの効果に対して相手は一切の効果の発動ができないという効果外テキストにある。このカードが出たという事はつまり、デュエルの終焉を意味する。
「アクセスコードの効果発動!このカードがL召喚した場合、そのL素材としたLモンスター1体を対象として発動できる。このカードの攻撃力は、そのモンスターのリンクマーカーの数×1000アップする。墓地のトランスコードのリンクマーカーは3つ!攻撃力5300まで上昇!」
「だが、私のモンスターを戦闘破壊できてもライフは残る!」
「俺は手札から斬機刀ナユタをアクセスコードに装備!」
斬機刀ナユタで攻撃量を上げればアクセスコードの破壊効果は使えなくとも財前を倒せる!
「バトルだ!俺はアクセスコードでティンダングル・ハウンドに攻撃!ダメージ計算時、ナユタの効果で墓地に送るのはマルチプライヤー!攻撃力が500アップ!さらにマルチプライヤーの効果でEXモンスターゾーンの自分のサイバース族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで倍になる!」
アクセスコード攻撃力2300から墓地のリンクモンスターのリンクマーカー×1000上昇し5300まで上昇→ フレイム・アドミニスターの効果で800アップし攻撃力6100→ティンダングルハウンドの効果により攻撃力が1000ダウンし5100→ナユタの効果でマルチプライヤーの攻撃力500分アップし5600→マルチプライヤーの効果で攻撃力が2倍になり攻撃力11200
ティンダングル・ハウンド攻撃力2500
2500-11200=-8700
「ダメージは8700!これで終わりだ!」
「ぐぁあああああああ!!」LP4000→0
アクセスコードの攻撃によりバトルダメージで財前のライフが尽きる。財前は地面を何度もバウンドしながら転がり倒れ伏した。
「晃!晃!」
「うぅうう」
「俺たちにもう関わるな」
「くっ?!どうしても行くというのか……」
『さ、そろそろデータバンクのコアからデータを頂こう?』
俺たちは倒れている財前の横を通り過ぎコアからデータを奪う。そして、データバンクから脱出する。
「どれどれ?事件のデータはどこだ?」
「草薙さん、これだ!」
現実からログアウトした俺たちはさっそく手に入れたデータの解析を始める。
「Dr. 鴻上。ハノイプロジェクトの首謀者……この男はSolテクノロジーの研究者だ」
「なっ?!これは?!」
遊作たちがとあるデータを見つける。あぁ、見つけてしまったか。
「鴻上博士は、7年前に死んでいる」