「実質
「寄越せ耳ィ!!」
「耳郎だっての!」
B組の切島みたいなやつと爆豪がこちらに向かってくる。耳郎の
「耳郎、早速だが……」
「わかってる!」
『
「
「とっくに!行くよ!」
耳郎はイヤホンジャックを右腕に巻き付け、先の部分を指で挟む。
「ビートパンチ!!」
放たれたのは、渾身の右フック。「ゔぉん」と空気を震わせ、おおよそ女子のパンチとは思えない音を放って爆豪らに襲いかかる。
「っぐ……!?」
「うあ!」
『なんだアレ!?耳郎あんなこと出来たのかよ!』
「イヤホンジャックを腕に巻きつけて、広範囲への攻撃を可能にしたか」
「右は暫く使えないよ!」
「一本使えれば十分だ!」
「左から緑谷!」
「了解っ!」
緑谷を始めとした、大勢にハチマキを狙われる。1000万さえ手に入れられれば、1位抜けは確実だからな。
「だからこそ、渡すわけには行かないんだよね」
「
「アイヨ!」
「『
「くっ……!」
悪いな、ここは通行止めなんだ。
「……耳郎、喉まで潰したら流石に辛いぞ」
「わかってる、コレは奥の手。タイマン以外は使わないよ」
「ならいい」
残り時間は10分。爆豪は……B組騎馬から狙われてるな。轟は静観……漁夫の利狙いか。ちゃんと狙いに来てるのは緑谷、葉隠、……障子、それアリなのか?
「アリよ!」
「アリなの!?」
「峰田か……!!」
「悪いわね響香ちゃん、このまま奪らせてもらうわ」
「ヤダ!」
障子にジャックを挿して、そのまま
「耳郎!」
「言われなくとも!」
「あっ!」
峰田のハチマキをジャックで奪う。そのまま右からくる緑谷に対処を──
「うあああああっ!!」
「は!?緑谷それアリなの!?」
足犠牲にして……ない!?跳んで来たか!!
「『
「ぐっ……常闇くん!!」
「わかってる!」
……まさか、土壇場で感覚を身につけたか?いや、それよりも。
(あの緑色のエネルギー……身体を迸っていた)
ただの身体強化じゃああはならないだろ。というかそもそも使うたびに身体を壊すのもおかしい。個性が発現しているのなら、体が耐えられるような作りになってるはずだ。
「まさか」
緑谷が──
「曽我、爆豪来てる!」
「OK、『
「1秒遅えよ!」
一瞬の判断で抜け出して、爆破で奪いに……!
「ビートパンチ!」
「当たんねェなぁ!!」
「嘘でしょ!?」
……だが、耳郎は笑っている。
「おいヒーロー科!!それアリなのか!?」
「アリに決まって──」
かかったな。
「後方退避!」
「おい爆豪!」
「どうした爆豪!?」
「……奪うか?」
「いい。爆豪とはタイマンでやるって決めてんだ」
「そうか」
……残り5分、多分そろそろ……
「氷!!」
「ぐっ……!?」
この痺れ……上鳴か!
「そろそろ奪らせて貰うぞ……1000万」
「渡すつもり、ないからね轟!!」