英雄を問う。   作:ただねこ

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騎馬戦③

『轟が氷でフィールドを限定する!!』

「上鳴の電撃で確実に動きを止めてからの凍結……障害物競走で多数に避けられたことを省みてる」

 

 ……轟の氷は広範囲、ちょっとウチには荷が重い。

 

「周りの奴ら……ハチマキは貰ってくぞ」

「ああ!」

 

 ……あっちがどれだけハチマキを奪おうが、1000万さえ取られなければいい。逆に言えば、1000万を取られたら終わる。

 

「頼むよ曽我!」

「わかってる」

 

 こっちには遠距離攻撃の手段がない。あっちは超速の飯田と動きを止められる上鳴、万能のヤオモモ。氷でフィールドを限定されてるし、かなり不利な状況。人使の「洗脳」は奥の手だし、ここは曽我に頑張ってもらうしかない。

 

「『(トンボ)』」

「八百万、金属だ」

「わかりましたわ!」

 

 ……穴は空いた。けど轟の氷も相まって、ダメージが届いてない。ビルの壁ぶち抜ける威力を殺しきるって、どんな防御してんの……?

 

「やば、氷……ぐぅっ!」

 

 腕の痺れが……更に……!

 

「残り2分……人使!」

「……なぁ、氷の。エンデヴァーの息子なんだって?」

「……」

「どうだよ、強個性持って産まれた感想は。派手でヒーローみたいで……羨ましいね!」

「なんだと──」

「なっ、轟くん!?」

 

 よし、轟封じた!

 

「人使、飯田もやっちゃって」

「OK。……なぁ、お前ら。(そいつ)がなんでそうなってるか、教えてやろうか?」

「舐めやがっ──」

「挑発には乗ら──」

「上鳴さん!飯田さん!?」

 

 ……これで、一安心?

 

「耳ィィィ!!」

「うっそでしょ爆豪!?」

 

 人使の洗脳解いた!?いや、揉み合いのはずみ!?

 

「待っ」

「たねぇよ!!」

 

『あーー!!!1000万獲った!!爆豪獲った!!』

「逆に耳郎達は轟のハチマキを取ったか。そして……」

「ここで試合終了よ!!」

 

 


 

 

『1時間程休憩挟んでから午後の部だぜ!それじゃあな!!』

 

 ……なんとか、3位で終われたか。1位爆豪チーム、2位轟チーム、4位は緑谷チーム……。

 

「曽我、食堂行こうよ。人使も呼んだんだ」

「……悪い、轟が呼んでてな。少し話をしてくる」

「そっか、行ってらっしゃい」

「ああ」

 

 どうやら轟は緑谷も呼んだらしく、向かう途中に鉢合わせた。

 どうやら腹が減っているようで、早めに終わりたいらしい。

 

「……で、俺と緑谷に何の用だ?轟」

「……曽我。俺はお前に勝てなかった」

「そりゃ爆豪が掻っ攫ってったからな」

「違ぇ。その妖刀……いや、花。爆豪を相手にした時、ほんの少し勢いが弱まってた」

 

 ……轟の予想は当たってる。と言うより、花自体()個性因子による産物だ。当然爆破や炎といった炎熱系には弱いし、その他の個性でも触らなければ対処が可能だ。

 

「耳郎達が触れても大丈夫だったのは、お前に触れていれば影響がないんだろ?」

「正解。……そしてお前も炎を持っている。だと言うのに、使うことはなかった。何故だ轟」

 

 少し置いてけぼりで、話半分の緑谷の方を向いて話し始める。

 

「……"個性婚"、知ってるだろ」

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