宇宙戦艦ヤマト、推して参ります!   作:るーしー

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艦これ×ヤマトの構想はあったけど先を越されちゃったんで、衝動的に書きました。
プロローグとしては、ちょっと長いでしょうが、読んで頂けると嬉しいです。

また、長編を作る程の文才が無いので、書きたい話、書きたいシーンのみを投稿する短編連作形式になります。


プロローグ 遥か彼方より

火星――地球軌道間、惑星の重力場の影響が小さな宙域、安定している筈の空間が歪曲した。空間の歪みは数秒でミンコフスキー時空(4次元)の連続体を破り、次元の向こうから、我々の存在する通常空間への穴=ワームホールを穿った。

その時空破口から、1隻の艦が吐き出されると、深淵から続く孔は閉じた。

 

ワープアウトした艦は戦斗艦で、クラスは超弩級の大戦艦だ。しかし彼女の身体は酷い状態だった。

艤装の装甲は所々に亀裂や穴が開き、巨大な三連装砲は砲身がひしゃげ、両舷の対空機銃は銃座ごと吹き飛んでいる物すらある。

一般にコンパクトな艤装後部は珍しく長く、主機と思しきロケットノズルが付いており、水上艦その物の外観の彼女が、星の海を行く宇宙戦艦だと物語っている。だが、超光速航法を可能とする筈の推進機に光は無く、無理なワープを行ったのかワープアウト時に船尾を損傷していた。

 

限界を迎えていた彼女のエンジンは、ワープ後の減速すらままならず、現在光速の数%で漂流している。

 

「後進、一杯……」

 

呻く様な指令に、艦首両舷4ヶ所の逆進スラスターが噴炎を上げる。

 

彼女の主機=メインエンジンは、僅か数分で亜光速まで加速し、超光速航行すら実現する強力なものだ。小宇宙とさえ云える心臓から供給されるタキオン粒子=波動エネルギーにより、主ノズルに比べれば矮小なスラスターでも必要十分なパワーを出せる。

しかし主機が沈黙し、両足の補機すら十全ではない状態、小さなスラスターは余りにも頼りなかった。

 

 

亜光速で漂流する事、数時間。恒星系の第3惑星軌道に進入した彼女の目は、蒼く美しい星を捉えた。しかも重力ブレーキを使用するのに最適な位置にある。

 

「不時着して修理――最悪、通常速度まで減速を……」

 

前方にある惑星は、清浄にして温暖な素晴しい環境を持っている事が、光学測定で判明している。

 

 

航路を調整、成層圏を掠める角度で突入。

凄まじい衝撃・振動、彼女の艦底と接触した大気が、極超音速が鈍亀に思える超高速の摩擦熱に、一瞬で高温プラズマに燃え上がる。

 

「ぐっ……400宇宙()ノット……300、220、160――」

 

減速の為の逆進と、衛星軌道を進む為の下げ舵を続けながら、速度をカウント。目に見える減速だが、まだ足りない。

 

「オーヴァー、ブースト……!」

 

非常時に備えプールしていた予備エネルギーを投入、制動逆噴射が倍近くまで膨れ上がり、辛うじて彼女は惑星の重力につかまる事が出来た。

 

 

 

 

自分達は何処から来て、何処へ行くのか。多くの艦娘は一回位はそんな事を考えるものだ。

ここは鎮守府、艦娘達の根拠地であり、帰るべき家でもある。

それ故の帰巣本能なのか、稀ではあるが、沖合から鎮守府の岸辺に、どこからか艦娘が漂着する事がある。

流れ着いた彼女達は手厚く保護され、そのままその鎮守府に所属するのが通例だ。

この物語で重要な事は、艦娘は海から来る事はある……しかし、空から降って来るなど、前代未聞である事だ。

 

 

 

 

その日、駆逐艦・雪風は、なんとなく鎮守府の桟橋まで足を伸ばしていた。

幼い外見に反して、陽炎型最強の称号を持つ雪風は、神憑り的な幸運或いは直感力を持っている。

 

「あれ……何でしょう?」

 

遠い空に見えた黒点、雪風は首に掛けている双眼鏡を持ち上げ……そして己が目を疑った。

戦艦、それも並みの超弩級を凌駕する巨大な艤装を着けている。煤や血に汚れてなお美しい面立ち。

 

「艦、娘……?」

 

一瞬だけ自失しかけるも、見かけによらぬ胆力で、観察を再開。

彼女は意識を失っているらしく、ぐったりとしながら風に身を任せている。まるで、墜落している飛行機の……。

状況を把握した雪風は総毛だった。

 

「ダメですッ!」

 

落下中の戦艦級艦娘の状態は酷い。明らかに大破相当のダメージを負っている。

あの損傷と速度で着水したらバラバラになってしまうだろう。

 

雪風には、いやたとえビッグセブンが勢揃いしたとしても、堕ち逝く彼女を救う事は出来ない。轟沈する犠牲者が増えるだけだ。

唯一、雪風に出来る事は、彼女の最期を目に焼き付け、その残骸(いひん)を回収して弔うだけである。

 

 

海面に着水いや激突した戦艦は、数度バウンドすると大きく揺れながら水上滑走に移った。

彼女は傷だらけだが、砕け散る事無く、その雄姿を水上に留めている。

 

「奇跡……なんでしょうか?」

 

涙で曇ってしまった双眼鏡を下ろし、ワンピースの腕で乱暴に目元を拭う。

 

「沈めるワケにはいきません!」

 

訓練があった為、僥倖な事に、艤装は装着済みだ。雪風は海に飛び込む。

 

「両舷全速!」

 

司令部に漂流艦娘の発見、曳航艦の要請、ドックの手配等を打電しながら、雪風は海面を奔る。

 

 

未知の戦艦級艦娘の救助に急ぐ駆逐艦・雪風は、類い稀な直感力を持っている。そんな雪風すら夢にも思わない事がある。

 

遥か時の輪の接する処で、雪風の御銘と御魂を受け継いだ艦は、伝説の宇宙戦艦と轡を並べて共に戦った。

為ればこそ、この出会いは運命が導いた必然だったのかも知れない。

 

幾度も地球を救い、いつしか伝説となった艦。

その名は――宇宙戦艦ヤマト。

雪風が出逢った艦である。




前書きで言った事、ほとんどウソです。ごめんなさい。


長い……ワケねェだろ、短過ぎ!
最低でもこの3倍は書きやがれKSと罵られる事請け合いです。

また全体的に推敲不足で、各所の表現や言い回しも改善の余地がありそうです。

しかし、あえて殆ど推敲せず、プロットすら書かずに執筆したのは、本作が習作の意味合いも含んでいるからです。

ちなみに、短編連作形式となるのは本当です。


ゴチャゴチャしたタグも敢えての事で『読まずに判る駄作っぽい雰囲気』を狙っています。
しかしこれによって敷居を下げると言う目的もあります。これは私がお気に入り登録している『王子の犬』様が活動報告コメントで述べていた理論です。
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