名探偵プリキュア×仮面ライダーマイス 〜2つの仮面を持つ少年〜 作:アキ1113
それでは、どうぞご覧ください。
探偵事務所の前で倒れていた少年は、あんなとみくるによって空いている部屋のベッドに運ばれることになった。そして、その翌日……
「っ……」
「あっ……!」
「ここは……?」
「良かった……目を覚ました……!」
少年は無事に目を覚ましたのだ。あんなとみくるの2人はそれ見て、安堵の表情を見せた。少年は身体を起こそうとしたが……
「っ……!!」
「!無理しないで。昨日、事務所の前で倒れていたんだから」
昨日から気を失っていた影響で頭痛がするのか、頭を抑え始めたのだ。
「倒れて………!そうだ、僕はあの不可思議の光に――――」
「「ふかしぎ……?」」
2人は少年が口にした言葉を聞き、疑問符を浮かべながら顔を見合わせた。
「!いや、こっちの話……それよりもありがとう、助けてくれて。それで……ここは一体……?」
少年は窓の景色を見ながら、2人にそう訊いた……窓の外には、少年にとって見慣れない街並みが広がっており、明らかに少年がもといた場所とは違う場所であることが伺えた。
「ここはまことみらい市……
そして今は1999年」
「…………え?」
みくるが口にした言葉に、少年の思考は完全に止まった。
「……ごめん、もう一度言ってくれる?」
「えっと……ここはね、1999年なの」
「……」
少年はそれを聞いて、少しの間黙り込んでいたが……
「!まさか……」
(あの不可思議の能力で……厄介なことになったな)
やがてこの時代に来た原因が、あの古時計の不可思議によるものだと予想立てていた。そんな風に考え込んでいる少年を見て……
「えっと、大丈夫……?」
「無理もないよ、
みくるとあんなはそう口にした……が、
「ん?『私と同じ』……?というか、何で僕が未来から来たこと――――」
「「!」」
あんなの言葉に引っかかりを覚えたのか、少年は思わずそう呟く。
「実はね……私も未来――――2027年からこの時代に来たんだ」
「!」
その呟きが聞こえたのか、あんなは同じ立場の少年に自身も未来から来たということを教える。
「君も未来から?2027年から……てことは1年先か」
「1年先……もしかしてあなたは、2026年から?」
「うん、そういうこと」
「……!」
「あんなの他に、もう1人未来から……」
みくるは驚いたようにそう呟きながら、少年のことを見つめていた。
「!そういえば自己紹介がまだだったね……私は明智あんな!」
「小林みくるだよ!私たちは、このキュアット探偵事務所で探偵をしてるの」
「
「年上だったんだ……!」
「じゃあ『澪さん』だね!」
そう互いに自己紹介をした後……
「改めてありがとう。じゃあ、僕はもう――――」
「ま、待って!」
澪は早々にここから立ち去ろうとしたが、それをあんなが声を掛けて止めた。
「多分――――というか絶対に、住む所ありませんよね?」
「!それは……まぁ……」
「なら、ここに住むっていうのはどうですか?」
「いいね!それに空いている部屋があるから、そこを使って貰えれば……!」
2人はそう提案したのだが……
「えっと……凄くありがたい提案なんだけど……その、2人は大丈夫なの?」
澪は2人が男の自分がここに住むのに抵抗はないのか気にしている様子だった。そんな澪に対し……
「私たち……?」
「はい、大丈夫ですけど……?」
「……?」
2人は顔を見合わせながら、不思議そうな表情を浮かべていたのだ。その様子を見た澪は、1つの結論に至った……それは――――
(あ、もしかして僕……女と間違えられてる……?)
というものだった。澪は現代にいる時から、その容姿のせいかよく女性に間違えられることが多く、こうした反応をされることもよくあることなのだ。そんな確信を得たところで、澪は勘違いしているであろう2人にこう言った……。
「一応言っておくけど……僕、こう見えても男だからね?」
「「……え?」」
「……」
(この反応は……)
「「え……
えぇええええええええ!!?」」
◇
「ご、ごめんなさい……まさか澪さんが男の人だとは思わず……」
「謝らなくてもいいよ。こんなこと言ったらあれだけど、昔からよく間違えられてたから」
「そ、そうなんですね……」
誤解も解けたところで、澪はあんなとみくるの2人と一緒に、生活用品の買い出しに行っていた。ちなみにポチタンも、あんなのポーチとして買い物について行っており、今のところはまだ澪に妖精であることはバレてはいない。
「それよりも良かったの?本当に僕が探偵事務所に住んでも……」
澪は男の自分が女子などが中心の探偵事務所に住むことに対し、まだ気にしている様子でいたが……
「大丈夫ですよ!澪さんはいい人ですし!」
「それに、困っている人を放ってはおけませんから!」
「……!」
2人は澪のことを信頼していると言わんばかりに、そう言口にしたのだ。そんな2人を少し心配に思いながらも、澪はほんの少しだけだが笑みを浮かべた。
「そうだ……さっきは聞きそびれたけど、何で僕が未来から来たって分かったの?」
「そういえば……何でなの、あんな?」
どうやら澪が未来から来ていると言ったのはあんなのようで、みくるも思い出したかのようにそう訊いたが……
「えっ!?えっとぉ………服!服が私の時代にあるものに似てたから!」
「そ、そうなんだ……?」
「……?」
あんなは何かを隠すように、慌ててそう言ったのだ。その様子を疑問に思いながらも、2人はそれ以上何かを訊くことはなかった。それから買い物も済み、探偵事務所に戻ろうとした……その時、
『GyAAAAAAAAAA!!』
「「「「!?」」」」
突然、何かの叫び声が3人と1匹の耳に入ってきたのだ。
「ごめんこれ持ってて」
それを聞いた澪は荷物を2人に預けると、すぐさま叫び声が聞こえた方へと駆け出していく。
「み、澪さん!?」
「私たちも行ってみよう!」
「う、うん!」
「ポチ!」
そんな澪のことをあんなたちも追いかけていき、辿り着いた先には……
『GyAAAAAAAAAA!!』
そこには大きな牙のついた不可思議が、街中で人々を襲っていたのだ。その牙不可思議には普通の不可思議とは違い、何やら胸のあたりに時計の文字盤で『Ⅰ』という数字がついていた……。
「あれって……!?」
「か、怪物……!?」
「ポチ……」
あんなとみくるの2人が牙不可思議に驚き、ポチタンが不安そうにする中……
「っ!」
「えっ!?」
「澪さん!?」
「ポチ……!?」
澪はすぐさま駆け出すと、牙不可思議に蹴りによるを仕掛けたのだ。その蹴りを受けた牙不可思議は、怯んで少しだが体制を崩した。そして、澪は斜めがけのバッグの中からドライバーを取り出し……
(ここが1999年なら、この時代で十二支同盟は目覚めてない……だから――――)
それを腰に巻くと、続けて上着のポケットからライドエグズ0を取り出した。
「!それって……」
「卵……?」
「ポチ?」
それから澪はライドエグズを2回左肩に当てると、ドライバーの中心へとセットした。そして……
「
「山猫!」
「仮面ライダー!」
「ビャクレン!」
バックルを操作し、仮面ライダービャクレンへと変身を遂げたのだ。
「え……えぇええええええええ!!?」
「ポチ!!?」
ビャクレンの変身を見たみくるとポチタンは、予想外の出来事に大声を上げて驚いていた。一方で……
「やっぱり……澪さんがあの時の……!」
あんなは何やら、みくるたちとは違った反応を見せていた。
『GyAAAAAAAAAA!!』
牙不可思議は雄叫びを上げながらビャクレンに突進してくるが……
「しっ!」
『GyA!?』
「ふっ!」
『GyA!!?』
ビャクレンはまるで攻撃がどこにくるのか分かっているかのように避けると、ビャクレンブレイカーを素早く取り出し、すれ違いざまに連続で斬撃を浴びせたのだ。牙不可思議は反撃を加えようとするも、ビャクレンはそれを得意の速さで避けて後ろに回ると、牙不可思議に蹴りを当てて吹き飛ばしたのだ。
「悪いけど、決めさせてもらうよ」
ビャクレンはそう言うと、ドライバーからライドエグズを外し、ブレイカーの白い方の柄のあたりにある窪みにセットした。
「山猫!」
そして、ブレイカーのトリガーを引くと、両方の剣に吹雪を纏わせ……
「終わりだ」
「エグズフロストエッジ!」
「しっ!!」
『GyAAAAAAAAAA!!?』
目にも止まらぬ速度で駆け出すと、牙不可思議に無数の斬撃を一瞬で浴びせ、そのまま撃破することに成功した。撃破された牙不可思議からは3つのシードエグズが落ち、ビャクレンはそれを拾い上げるとドライバーからライドエグズを外して変身を解除した。
「今回は3つ……いや、それよりも――――」
「「澪さーーん!!」」
「ポーチーー!!」
何かを呟こうとした澪のもとに、あんなたちが駆け寄ってきた。
「大丈夫ですか?」
「僕は何ともないよ。そっちも無事?」
「私たちは大丈夫ですけど……」
「あの……さっきの化け物は何なんですか……?」
みくるが澪にそう訊いてきたものの……
「……ここでする話じゃないから、続きは戻ってから話すよ」
誰かに話すのがためらわれる話なのか、一度事務所に戻ってから話すことにしたようだ。
「じゃあ、戻りましょうか」
「ポチ!」
そうして澪たちは、探偵事務所へと帰って行くのだった……。
「ところで……その子は何?」
「「あ……」」
「ぽ、ポチ……!?」
読んでくださり、ありがとうございます!
第二話はここまでとなります。次回から少しずつですが、名探偵プリキュアのエピソードをやってけたらと思います。
それでは、次回の話もどうぞよろしくお願いします。