名探偵プリキュア×仮面ライダーマイス 〜2つの仮面を持つ少年〜 作:アキ1113
2日続けての投稿となりますが、どうぞご覧ください。
しるくが体育館でドレスが無くなるまでの時間稼ぎをしてくれている間に、あんなとみくるの2人はドレスを見つけるために奔走していた。
「ドレスが無くなった時、部室にいたのはあの3人だけ……あの中に犯人がいる!」
「あれだけボリュームのあるドレス……隠しようがない――――あっ!」
そんな中……
「隠し場所ならある!」
「ピンときた!」
みくるとあんなは何かに気付いたようで……
「オープン!プリキットボイスメモ!」
ジェットの発明したプリキットの1つである、携帯電話代わりにもなる通信機――――プリキットボイスメモを取り出した。
「ドレス、どこにいっちゃったんですかね……?」
そして、廊下を歩いているドレスが消えた時に部室にいた3人を見つけると……
『お知らせします。ドレスが無事見つかりました』
あんなが声を放送で流れる声へと変えることにより、怪しまれることなく嘘の情報を3人の耳に入れたのだ。
「ドレスが見つかったそうですよ!」
「良かった……!」
「でも、どこにあったんだ……?」
「「!」」
それを聞いた3人の反応を見た2人は……
「「見えた!これが、答えだ!」」
ドレスを盗んだ犯人のところへと向かって行く。その犯人というのが……
「――――どこに行くんですか?」
「……あぁ、ちょっとね」
2人は外に出ていった番組ディレクターの榊原ともきを呼び止めた。
「演劇部のドレス、返してください」
「……何のことかな?」
「とぼけても無駄ですよ。私たち見たんです……ドレスが見つかった放送を聞いた時、あなたが咄嗟にズボンの裾をめくっていたのを!」
「!」
「ほら、見えてますよ――――ドレスが」
「!しまっ――――」
みくるの言う通り、ともきの履いているズボンの裾の間からドレスのスカート部分が見えていたのだ。
「ドレスは服の下に着ない……」
「ドレスを着るのは女の子……」
「そんな思い込みを疑ってみたら、答えが見えたんだ!」
「しるくさんが教えてくれたんだ――――」
「「決めつけちゃダメって!」」
すると、追い詰められたともきは……
「くっ……マジチョベリバー!」
オレンジ色の長髪をコウモリの羽を模した髪飾りでポニーテールにした、ギャル風のファッションに身を包んだ女へと姿を変えた。
「見破られるなんて、マジムカつくんだけどー?」
「アゲセーヌ!」
ドレスを盗んだ犯人は、怪盗団ファントムの1人であるともきに変装したアゲセーヌだったのだ。すると……
「ウソよ、覆え――――チョベリグにしちゃって、ハンニンダー!」
アゲセーヌはその手にあるハイビスカスの花を、盗んだドレスに向かって飛ばすことで飾り付け……
「ハーンニーンダーー!!」
ドレスに黒いマントとシルクハットを身に着け、カイゼル鬚の様な物を生やした黄色い目をした怪物――――ハンニンダーへとドレスの姿を変えてしまった……。それに対し……
「みくる!」
「うん――――行くよ!」
「「オープン!」」
2人は首からかけていた懐中時計のようなものを……
「「ジュエルキュアウォッチ!」」
手のひらよりも大きなサイズの時計型のアイテム――――ジュエルキュアウォッチへと変化させた。
「「プリキュア!メイクアップタイム!3!」」
「見つける!」
そう言ってウォッチの針を『3』の部分に合わせると、あんなの髪が紫色のロングヘアをお団子型のツインテールにまとめたようになり、みくるの髪はピンク色のロングヘアーを三つ編みにまとめたようなものへと変化した。
「「6!」」
「向き合う!」
続けてウォッチの針を『6』に合わせると、それぞれ紫とピンクの衣装に身を包んでいく。
「「9!奇跡の2人!」」
さらにウォッチの針を『9』に合わせると、2人の脚には靴とソックス、そして手には穴開きのグローブが装着され……
「くるっと回して!」
「キュートに決めるよ!」
最後にウォッチの針を一周させると、髪と耳にアクセサリーがつき、さらにはそれぞれの髪色と同じ探偵のようなケープをその身に纏った。そして……
「どんな謎でもはなまる解決!名探偵、キュアアンサー!」
「重ねた推理で笑顔にジャンプ!名探偵、キュアミスティック!」
「「名探偵プリキュア!」」
2人は名探偵プリキュアへと変身したのだ。
「私の答え、見せてあげます!」
そうして2人はハンニンダーと対峙し……
「演劇部のためにも!」
「しるくさんのためにも!」
「「大事なドレス――――返してもらうよ!」」
そう言って駆け出していくが……
「ハン!ニン!ダーー!!」
ハンニンダーは空中に飛び上がると、コマのように回転しながら2人に突撃してきたのだ。2人はそれによって吹き飛ばされるも、何とか着地して攻撃を仕掛けていくも……
「はぁぁああああああああ!」
「たぁあああああああああ!」
「「うわぁ!?」」
いとも簡単に弾き返されてしまっていた……。
「どこから近づいても弾かれる……!」
「まるでコマみたい……」
「コマ――――っ!アンサー!」
「うん!」
回転しながら近づいてくるハンニンダーに対し、ミスティックはウォッチの針を一周させると……
「ミスティックリフレクション!!」
四角い宝石のようなシールドを作り出し、ハンニンダーの攻撃を防御してその場に留めさせたのだ。
「アンサー!」
「はぁあああああああ!!」
アンサーはそのシールドを足場にして飛び上がると、ウォッチの針を一周させ……
「回り続けるコマにも、止まっている場所が1つだけある――――
アンサーアタック!!」
「!?」
回転しているハンニンダーが軸としている帽子の頂点を狙い、強力なパンチを打ち込んだ。それによってハンニンダーの右足が地面へと埋まり、回転を止めて動きを封じることに成功した。そして……
「「オープン!プリキットミラールーペ!」」
「「ポチタン!」」
「ポチ!」
ポチタンが2つのマコトジュエルを生み出し、それを受け取った2人はルーペへとセットした。
「見て!」
「感じて!」
「「謎を解く!」」
「「これが、私たちの、アンサーだ!!」」
「!?」
「「プリキュア!フライングスペクトル!!」」
1羽の鳥のような光がルーペから放たれ、ハンニンダーへと向かっていき……
「「キュアっと解決!」」
そのままハンニンダーを貫いてから浄化し、演劇部の大切なドレスを取り戻したのだ。
◇
『舞踏会、行けなかったね……王子様にも、会えなかった……』
『でも、私は貴女に会えた……毎日がキラキラしていた!』
『えっ?』
『まるで、舞踏会みたいに……!』
『シンデレラ……!』
『一緒に踊りましょう!』
『うん!』
しるくが学園に来てから何日か経ち、あんなたちはしるくの出ている『学校でTRY』を観ていた。テレビには、市立まことみらい学園の新入生歓迎会での演劇部の劇の様子が映っていた。ちなみに澪は不可思議の調査に出ているため、今はこの場にいない。
『私もシンデレラと同じ気持ちです――――みんなと会えて良かった!』
そうして劇が成功し、しるくや演劇部が喜んでいる様子が映ると……
「うぅ……私もしるくさんと会えて良かった……!」
「私も……!」
あんなとみくるの2人が感動していると……
「うぅ……!」
近くから涙ぐむ声が聞こえてきたのだ。その方向を向くと……
「ジェット先輩?」
「泣いてる……?」
「な、泣いてるわけないだろ!?」
「ポ〜チ!」
「う、うるさい!!」
ジェットは必死に泣いているのを誤魔化していたものの、ポチタンを始めとして既にバレバレの状態だった。
「しるくさん、また会いたいな〜!」
「いや無理だろ!あんな有名人と簡単に会えるわけ――――」
すると、事務所の扉が開き……
「戻ったよ」
「あ!お帰りなさい!」
澪が不可思議の調査から戻ってきたのだ。さらに……
「あと、みんなにお客さん」
「「「お客さん……?」」」
「決めつけちゃ、ダメだよ?」
「しるくさん!?」
「え!?」
「ポチ!?」
「何でここに……?」
「これを見て、ね?」
しるくの手には、澪たち3人分の名刺が握られていた。
「でも、何で澪さんと一緒に……?」
「あー……しるくさ――――しるくとは偶然出会ってね」
そう、実は……
「山猫!」
「セ・ン・メ・ツ!」
『GyAAAAAAAAAA!!?』
「よし……回収完了」
調査に出ていたところで『Ⅳ』の数字が刻まれた牙不可思議と遭遇した澪は、被害が出てしまう前にすぐさまその牙不可思議を撃破していた。その後、変身を解除した澪は落ちているシードエグズを拾い上げつつも……
「……」
(この時代に来てから倒してきた不可思議には共通点がある。胸の辺りに刻まれた時計盤の数字……僕がこの時代に来る原因となった古時計の不可思議と関係はあるだろうけど……そもそも何で、普通の不可思議が出て来ないんだ……?)
そんなことを考えていた。すると……
「あれ?澪君?」
「!しるくさん……?」
考え事をしている澪の後ろから、帽子とサングラスをしたプライベートのしるくが声を掛けてきたのだ。
「澪君はここで何を?」
「僕はちょっと調査をしていて……まぁ、今から戻るところですけど――――それよりも、しるくさんは何故ここに?」
不可思議という存在のことを隠しながら、澪はしるくへそう尋ねた。
「しるくでいいよ、私と歳も同じだろうし……」
「いや、それは流石に――――」
澪はしるくが大人気の芸能人ということもあり、配慮してそう言ったのだが……
「うーん……じゃあ、私と友達になってよ!それなら少しくらい話しやすくなるでしょ?」
「そういう意味じゃないんだけど……分かり――――いや、分かったよ」
最終的には友達になることにしたのだ。
「よしっ!あっ、そういえば私がここにいる理由だったよね……実は――――」
「で、りえちゃんからプリティーホリックのフレグランスがおすすめだって聞いたから……来ちゃった!」
「なるほど……!」
「それで……早速見せてもらえるかな?」
「「……!」」
しるくがそう言うと、ジェットは顔を真っ赤にし……
「もちろんだ――――うわぁ!?」
しるくに商品を見せようと、自身の机の裏に行こうとしたが、すっかり動揺してしまっているのか躓いて転びそうになってしまっていた。
「ほ、他にも色々コスメがあるから見ていってくれ!」
「うふふ!」
「「しるくさん」」
「?」
「「いらっしゃーーい!!」」
そうして澪たちはしるくを歓迎し、プリティーホリックの商品を主にジェットが紹介するのだった……。
読んでくださり、ありがとうございます!
今回で、原作の第9話にあたる話は終わりになります。次回からも話を進めていきますので、楽しみにしていただければと思います。
それでは、次回の話もどうぞよろしくお願いします。