ミ~ムミムミム! ミムは全身ネットミーム人間ミムよぉ!!   作:ヤチヨ 幸せ なれる 質問

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なんかちょっと好評だったので続きます。

いやこれちょっとどころじゃねぇな? 2話書き始めた時なんかと比にならねぇくらい伸びてるわ。

余裕で続きます。


第二話 流石のミムも1週間変わり映えしないと死んじゃうミムよぉ~~??

 うっひょ~~小松ぅ~~↑↑!! 月見ヤチヨにサイバー監禁されてから167時間43分52秒経過したけどこれはほぼ1週間って事だぜ小松ぅ~~↑↑!!

 

 流石にキツイ。1週間飲まず食わず景色変わらずのサイバー監禁は俺でも普通にヤバい。アーマー無しだぞこっちは今。生身オンリーでのコレは流石の俺でもキツいんだって!! (事前準備が)足らんかったぁ~!!(総統閣下)

 

 結局あれ(前回)から変わらず月見ヤチヨは俺の周囲を離れない――訳では無く、だいたい100時間経過時点くらいから小さい月見ヤチヨになったり大きい月見ヤチヨになったりし始めた。ちなみに今は小月見ヤチヨのターンです。ふざけんなよ小さくなっても圧(プレッシャー)据え置きじゃねぇかPPが倍速で無くなるわ。

 

 マジでこれってどういうことなのかとスレ民達に助けを求めるついでに聞きに行きたい所だが、残念ながらスレに接続しようとするとバレた上にクソ怖くなるのでどうしようもないのである。

 

「なにか考え事?」

「お前のせいでミムね」

「まだその喋り方するんだ」

「ミムはずっとこの喋り方ミムよ」

「へぇ~~?」

 

 相も変わらず真っ黒な瞳でこちらを覗き込んでくる月見ヤチヨ。俺の事を知っていて「君も私の事を知ってる」と言う彼女だが、俺は本当にお前の事を知らない(困惑)。

 

 前世で関わったはずも無ければ、今世で配信を見た事も無ければグッズを買ったこともない。せいぜいがSNSで流れてきたファンアートを見た事があるくらい。どう考えても正真正銘の初対面――

 

「初対面じゃないよ、君は絶対に私を知ってる」

「ミムの心を読まないで欲しいミム……」

「……君、実年齢抜きにしても身長2mはあるんだからそのキャラはキツイとヤッチョは思うな~」

「オイオイオイ、それを言ったら戦争だろうが……マジでなんで知ってるの……? 怖いミムよぉ……」

 

 こっちの世界の俺はまだ20年も生きていない。だってのに俺がスーパーご長寿なこと知ってるってことは俺の前世知ってるってことに――正直な所、停滞処理されてたり棺の中で眠ってたりしてたから絶妙にご長寿って言って良いか微妙だけども。まぁ要するに俺の前世を知らなきゃ出て来ない情報。

 

 ここで天才俺は思い出した! 超かぐや姫に関してはにわかだけど、どうやら”未来の彼女”と”過去の彼女”が同時に存在することもあるらしい。あったはず!

 

 つまり未来の俺が何かしらをやらかして、月見ヤチヨにここまでされる程に執着される可能性がある。マジでお前何やらかしたんだよ、監禁されるくらい嫌われるなんて相当だぞホント!!

 

 でも、この俺が。原作に関わることは確実にしないと心に決めたこの俺がまさか未来で彼女に関わることがあるだろうか? ましてや、前世について語ることがあるのだろうか……?

 

 ……あるなぁ、なんせ俺ってば超かぐや姫のキャラクター月見ヤチヨくらいしか覚えてないし。かぐや姫って言うくらいだからかぐや姫とか翁ポジも居るんだろうけど本当に覚えてないからわからん。

 

 つまり今の俺が苦しんでいるのは、未来の俺がやらかすせいである可能性が高い。

 

 ちくしょう! いつもそうだ! 台無しにしやがった! この現状はお前の人生そのものだ! 誰もお前を愛さない。

 

 そうだ、死に損ない。誰も貴様を愛すことは無い。

 

 未来の俺なんか大っ嫌いだヴァーカ!!(総統閣下禁断の二度撃ち)

 

「……いや、マジで。未来の俺は何をやらかしてんの?」

「それに関してはヤッチョも同意かなぁ……」

「うわあっ!? 急にデカくなるなミム!」

「取ってつけたような喋り方だねぇ変わらず! ヨヨヨ、ヤチヨは悲しいなぁ」

「取ってつけたような泣き方ミムねぇ……!」

 

 大月見ヤチヨが平成アニメチックな泣き顔で泣き真似をする……関係無いけど大月見って大筒木みたいだよな、超かぐや姫ってそう言う事だったのかってばよ……!(ニアミス)

 

「なんか馬鹿な事考えてるな~さては」

「何のことか解らないミム~~」

「うーん、もう1週間追加しとく?」

「すんません勘弁してください!!!!」

 

 

 


 

 

 

213:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

スレ主が消えてからそこそこ経ったな

 

214:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

そんなに経ったか?

 

215:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

やめとけ、ここで時間の経過関係の話するの

体感時間バラバラにも程があるから

 

216:ネットミーム人間

!streamstart

 

217:☆システムメッセージ☆

コマンド承認

視覚共有配信を開始します

 

 

218:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

お

 

219:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

きちゃあああああああああ!!

 

220:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

帰ってきて早々視覚共有はアツい!!

 

 

「と、言う訳で! せっかくならツクヨミを見てみたいと思ってる君にツクヨミを見せてあげよう! 実況スレやっても良いぞよ~? ……え、ヤッチョに言われる前にはじめてない?」

 

 ヤチヨのニパーっとした平成アニメチックな笑顔が若干引き攣る。確かに許可するつもりではあったけど許可より前に何をやってるんだコイツは、ヤチヨじゃなきゃ余裕でもう1週間追加されることになってたぞと。しかし残念ながら彼女の目の前で目を輝かせるオタク野郎は高度に制御された人の表情に生じる僅かな歪みなんて気付けないクソボケである。

 

「えっ!? 今日はいっぱいツクヨミ見て実況スレ立てて良いのか!?」

「うーん、その流れだと毒ガス訓練受けることになっちゃうけど――まぁ、君なら毒ガスなんて効かないか!」

 

 当然のようにネットミームが口から飛び出したクソボケに対して、元ネタの惨状を思い返しながらもどうせこのクソボケは毒ガス効かないし良いかと一旦色々と放り投げる。

 

221:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

スレ主毒ガス効かないってマジ?

 

222:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

もしかしなくてもスレ主って人外転生者……?

 

223:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

自称人間の人外パティーンか

 

224:ネットミーム人間

前世も前前世も今世も人間なんだよなぁ……

 

 

「さてさて、折角ツクヨミに行くって言うのにその格好じゃあ物足りないし、何より君らしくない!」

「貴様がミムの何を知っているミムか……!!」

 

 クソボケの言葉を聞いたヤチヨがニッコリと笑う。当然、僅かに開かれた瞳には一切の光の無い暗黒空間。

 

「全部知ってるよ? 君が輪廻の外からやって来た事も、君がして来た事も、したいこともぜーんぶ……とはいえ私の知ってる君を完璧に再現しちゃうとチートも同然になっちゃうのは困ったちゃんだね」

「ミムは一般人ミム!? そんなチート級なスペックとか無いミムよ!?」

「え、いや――あんまりヤチヨが言うのもアレだけど、コレでパンピーは無理じゃないかな?」

 

 と呆れた表情をしながらヤチヨが取り出したるはクソボケのキャラクリ画面。そして映る画像は現実のネットミームクソボケの姿。黒めに黒髪で顔もまぁ強面だが普通寄り。

 

 問題は身長が2m30㎝あり、全身が刃牙の登場人物かのような筋肉の鎧に覆われている事だろう。着ているダサ目の部屋着がかわいそうなくらいパッツパツである。

 

225:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

デッッッッッッッッッッ!?

 

226:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

この見た目でミムミム言ってたのいやーキツイっしょ

 

227:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

鍛え上げられてるとか言うレベルじゃねぇだろこれは流石に

 

228:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

その身長少しで良いから寄こせ

 

229:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

ウホッ! 良いカラダ♡

 

230:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

ホモは巣に帰りな!!

 

231:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

いやこれはホモじゃなくても見惚れる体だろ。パッツパツやぞ服が

 

232:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

このネットミーム人間スケベすぎる……っ!

 

 

「でもまぁ、ここで君の自由にさせたら特撮かアニメかゲームのキャラクターのなりきりアカウントになっちゃいそうだし……仕方がない、ここはヤッチョが一肌脱いでやりますか!」

「要らないサービスミムねぇ……」

「本当に頑なに変えないねぇその口調」

 

 素の君と話したいんだけどなぁヨヨヨ、と明らかな泣き真似をするヤチヨ。どこからどう見ても可愛い美少女である。

 

 そして隣に立つネットミーム人間。筋肉モリモリマッチョマンの変態である。

 

233:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

事案か

 

234:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

通報しました

 

235:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

お巡りさんこいつです!!

 

236:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

警察も困るだろこんなの相手にするの

 

237:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

マジでスレ主はヤチヨになにやらかしたんだよ

 

238:ネットミーム人間

知らねぇよ俺が聞きたいよ助けてくれよ

ヘルプ!! ヘルプミー!!

 

 

 しかし だれも たすけに こなかった 。

 

「まぁとりあえずツクヨミのちょっと強めな権限渡しちゃえば多少のオーバースペックも大丈夫だろうし――君なら渡しても問題ないだろうから渡しちゃえ!」

「――ん? 待て待て待て待て待て!! ……は? え、正気か?」

「正気だよ? ヤッチョは知ってるのです! 君はマイクラとかでもクリエイティブとかコマンドを使えるとしても使わずに遊んじゃうタイプなことだって!」

「……バカがよぉ!!」

 

 本当に何でも知ってやがるのかよとドン引きした目をするクソボケ。どんな目にあってもこの1週間外れなかった変な口調が遂に外れている。これにはヤチヨも心の底からニンマリ。

 

 なんせ、ヤチヨの知って居る彼の姿そのままなのだから。

 

「それで――うん、やっぱりこのアーマー着てくれないと君って感じがしないし武器もこれだよね~~!」

「くっそぉ……俺のキャラクリの楽しみが……!?」

「――ヨヨヨ、色々とヤッチョにも事情があるのです……だから多少趣味も兼ねてたって許してね?」

「お客様とて許せぬ!」

「それを言うのはどちらかと言うとこっちじゃない?」

 

 相も変わらず口からネットミームなクソボケにツッコミを入れつつ、手元に出現させたUIをピポパとヤチヨが触ったかと思えば、地面から湧き出たポリゴンが寄り固まり鳥居を形作る。

 

「おぉ、これが出口? 和風サイバーって感じで総じてオシャレだな。監禁されてるせいで何も見れて無かったけど!!」

 

 ここでクソボケ、とりあえずもうキャラクリに関しては完全にダメそうだから諦めることにする。まぁキャラクリなくても面白いゲーム沢山あるし良いもんね! ゼルダとか!!(泣)

 

「1週間代り映えのしない生活するのキツかったからなぁ。監禁場所がツクヨミ全体になればあと2週間は生きて行けるネ!」

「監禁される前提なのはどうなの? いやまぁヤッチョが監禁してるんだけどさ?」

 

239:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

1週間監禁されて精神面以外は問題なかったのかよ(恐怖)

 

240:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

メンタルさえ問題無ければ3週間飲まず食わずで生きていける存在は人間ではない()

 

241:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

それはもう置いておこうぜ

楽しもうよツクヨミの景色

 

242:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

てかこんなバケモンに権限を与えるなよマジで

 

243:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

まぁ、ヤチヨ曰くスレ主は悪用しないらしいしな

ヤチヨが良いなら良いだろ

 

244:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

唯一神ヤッチョの言う通り、それがツクヨミ

 

 

「さてさて、ここでテンプレになる予定のセリフを……太陽が沈んで、夜がやってきます」

「は? なる予定って――」

 

 なる予定、という言葉に嫌な予感がしたクソボケの体が強張る。しかし残念! この空間はツクヨミのチュートリアル空間。初ログインのプレイヤーはキャラクリの後にここでヤチヨに手を引かれて鳥居にぶち込まれるという決まりきった運命があるのだ。

 

 細身のスーパー(ここ重要)美少女相手に、身長2m30㎝な筋肉モリモリマッチョマンが振り回されるというのは中々に滑稽という他ないが――

 

「それじゃあ行ってらっしゃーい!!」

「ホワアアアアアアアアア!?」

 

 残念ながら、コンボイ司令のような悲鳴を上げながら放り投げられたクソボケは滑稽な絵面晒すくらいでちょうど良いのである。鳥居の中へホールインワン! ラグビーなら文句なしのホームランだ。

 

 

 

「ふぃぃ、これで良し」

 

 本物の汗なんてかくことも出来ないのに拭うような仕草をしながら、一仕事終えたぜとヤチヨは溜息を吐く。取って付けたような笑顔はその顔には無く、本当に疲れたと言わんばかりに疲れ気味な真顔。

 

 そんな真顔が、少しだけ不安そうに歪む。

 

「それにしても頑なだったなぁ、相も変わらず。本当に死んでも治らないなんて……」

 

 思い返すのは長く永い時の記憶。粗暴で粗雑で、けれども自分をずぅッと守ってくれた彼との記憶。

 

 大きい体で、ウミウシの体だった私を潰してしまわないようにと恐る恐る撫でてくれた彼。

 

 どこかで争いに巻き込まれた時に、反撃するのは簡単なのに私のためにとただ私を守り続けてくれた彼。

 

 1番は譲ってあげられないけど、間違いなく自分の中で2番目に輝く眩い星。

 

 そして、そんな幸せの記憶を思い出すと同時に浮かぶのが、ただ先の見えない暗闇のような不安。

 

「……本当に、忘れちゃったのかなぁ、私の事」

 

 鳥居の先に消えた男を思い出す。1週間という長い期間で嫌と言うほど思い知った、彼は私を知らない。そして、間違いなくこれより先の未来の彼は、私との7(・)0(・)0(・)0(・)年(・)を付き添わない。

 

 だから、彼は間違いなく私の知る彼――

 

「――なはず、なんだけどなぁ……」

 

 月見ヤチヨは気付かない。彼はそもそも、かぐやがウミウシの姿だった頃の彼女しか知らない。

 

 月見ヤチヨは思い至れない。もしFUSHIが隣にいたなら、彼はもっと早く何かに気付いていたかもしれない。

 

 月見ヤチヨは考え付かない。彼が原作を知っているのは、Pixivで流れてきたイラストを何枚か見た程度だということに。

 

 そして何より――

 

 月見ヤチヨは知らない。彼は、ヤチヨとかぐやがイコールで結び付くような情報を何一つとして貰えていない。

 

「…………もう、撫でてくれないのかなぁ」

 

 悲しそうに、それでいて寂し気に呟く月見ヤチヨ。

 

「っそう、だよね……私なんて、もう君に撫でて貰う資格なんて――」

 

 頑張れヤッチョ! もうちょっとだけ自己開示すれば割とすぐにあのクソボケに気付いて貰えるんだぞ!!




ネットミームクソボケ:案の定原作介入していたが情報が無さ過ぎてなんも解ってない。絶妙に間違った原作知識のせいでアイデアにマイナス判定貰ってるせいでほぼ自動失敗

月見ヤチヨ:アイデアをファンブルしたせいで気付いて貰える情報全部出してない。お前がもうちょっと頑張ればRTAのタイム1分切った。

お気に入り2500件記念ということにしておく番外編のアンケート

  • 話の間の補間短編集
  • ヤチヨを甘やかす万夜の話
  • ミム太郎の配信短編集
  • ヤチヨが万夜にアピールする話
  • 万夜の過去をヤチヨが聞く話
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