ミ~ムミムミム! ミムは全身ネットミーム人間ミムよぉ!!   作:ヤチヨ 幸せ なれる 質問

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日間ランキング12位に乗れるくらいには人気なので続きです
調子に乗って文字数を増やし過ぎたかもしれない

感想と評価、とてもありがたい限りです。貴様らの感想と評価を糧に、俺はより上へと至るのだ――!


第三話 May the meme(ミームと共にあらんことを)

「ぐえっ!?」

 

 バッシャーンと浅く張られた水に投げ出される。うえぇ……VRだから感覚なんて無ェはずなのに水に濡れた気がする、なんか全身がビチョビチョになった気がして気持ち悪い……。

 

「イテテテ……いやまぁ痛くないけど、も――うわ、すっげ……」

 

 痛くもないのに痛いって言うのはゲーマーの習性だから――なんて言い訳が吹っ飛ぶほどの光景が顔を上げた瞬間から目に入る。月の代わりに夜空に浮かぶのは巨大なミラーボール。その下に広がるのが京都のような日本古来の古都街並みで、そこにサイケデリックなネオンが張り付けられている。言うなれば和風とサイバーパンクのマリアージュ!

 

 断言しよう、きっと何度だってこの感動を思い出す。この胸の高鳴りを思い出す。だってブレワイでハイラルを見渡した時も、原神でモンドから璃月へ向かう途中のあの景色も思い出したからな! オープンワールドの世界お披露目シーンはやっぱワクワクが止まらねぇや!!貴様よりも楽しむべき者達が居た。貴様は何故権利も無く楽しむ?

 

「やっぱり、何歳(いくつ)になったって新しいコトってのはワクワクが止まらないミムねぇ……!」

 

245:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

こいつミムミムに切り替えるの速すぎだろ

 

246:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

1週間監禁してきた相手の作った世界なのにここまで楽しめてるのヤベーヤツすぎる……

 

247:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

いやまぁ実際スゲェよな、この景色

アニメで見てもかなり壮観だったけど、こうして1人称視点で見ると数倍増しだわ

 

248:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

不思議な世界感してるよなぁ

これで1億人とかプレイヤー居るんだろ? スゲェよマジ

 

249:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

……1億人プレイヤー居るにしては少なくね?

というかスレ主以外の人影無くね??

 

250:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

確かに……?

いやまぁでも初ログインって事はここ初期リスだろうし、ここらに人が少ないだけだろ

 

251:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

初期リスにこそ初心者って獲物が集まるから人が多いだろ

 

252:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

>>251 模範的カスゲーマーで草。RUSTでもやってろよ

 

 

 なんかスレ民共がうるさいな……良いだろ別に、年甲斐もなくはしゃいだってさぁ!(問題はそこではない)

 

 でもまぁ、確かにスレ民共の言う通りここまで人が居ないというのは……うん、これもしかしなくても――いやでも1年くらい前から定期的に広告見てたしな……流石に、無いよな……?

 

「ま! とりあえず見て回るミムよぉ!! ヨシ!! ミム! コマカイコト! キニシナ――!?」

 

253:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

あっ、コケた

 

254:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

草わよ

 

 

 ツクヨミへの第一歩(審議)を踏み出そうとした瞬間、ズルッと滑ってズッコケた。衝撃で体を覆うアーマーから響く金属音が脳を揺らして、なんなら全身が痛い気すらして来たんだけどVRってこんな危険性あるもんだっけか?

 

 というかなんでアーマー着せられてるんだ俺。いや、確かに月見ヤチヨがアーマーを着せなきゃとか言ってたけども! だとしても俺はこんな扱い辛いアーマーを着てた覚えは――あるなぁ、2000歳くらいの頃のMk.Vはかなりカスだった覚えがある。

 

 いやでも流石に歩くだけでコケるようなことは無かったぞ。一体どんなアーマー着せられてるんだ俺今……なんだこれ、西洋甲冑? 色だけ見覚えのある青に塗られてはいるが……似ても似つかねぇな。

 

255:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

うお、カッケー鎧じゃん

 

256:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

ヤチヨの着せてくれたこのカッコ良い鎧に文句を言う転生者が居るらしい

 

257:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

終わりの転生者やん

百合に挟まるオリ主としてしこたま叩かれたら良い

 

258:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

ま、まだ挟まるとは決まってないから……

 

259:ネットミーム人間

挟まる訳ねぇだろがい

あと別にデザインに文句は無いのよ、文句言いたいのは動き辛すぎることだし、それに俺と言えばって言われてこんなの着せられても俺こんなの着た事ねぇって事

 

260:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

はえー……全部知ってたって割にはそこは知らないんだ

 

261:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

誰か2000歳の方に触れろよ()

 

 

「いよっとと……やっぱり神経繋がないアーマーだと動き辛ぇミムけど……うん、慣れて来たミムな」

 

 実際の所ここで俺が動き辛さに慣れてしまえば、水面に映る西洋甲冑チックなこのデザインはかなりイカしてる部類に入ると思う。西洋甲冑なのに青くて、しかもツクヨミの雰囲気に会うように和の要素も入ってる徹底ぶり。

 

 あと今後スキンについて褒められたら「ヤチーヨが1晩でやってくれました」って言えるネタ性も完備。全身ネットミーム人間として嬉しい要素ミムねぇ。

 

262:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

ギリギリ最低かもしれん

 

263:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

どうしてこんなのにヤチヨは執着してるのか

 

264:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

こんなの(全身ネットミーム人間)

 

265:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

思考までミムミムしてくるのは話別だろ

キツいぞ2000歳

 

266:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

>>265 やめろ、ミムミム長寿説を唱えるな、脳がバグる

 

 

「いや、ミムはいうて今は15歳ミムよ?」

 

 ま、前世含めると1万9000歳くらいだけどネ。でも今はピッチピチの15歳だから、なにやってもガキだからで許される素晴らしさよね!

 

267:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

思い上がるなよカス

 

268:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

こいつごときが2万年近く生きてるのヤチヨの8000年が霞むから無かったことにして欲しい

 

269:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

15歳って言うほど許されなくね?

 

270:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

まぁ、多少のヤンチャならまだガキだなぁ、で許して貰える説はある

 

271:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

世間は許しても俺達が許さない

 

 

「ひっどい事言われたミムねぇ、人の身で1万9000年生きるのって結構辛かったんだミムよぉ? ミムも最期は頭おかしくなって介錯して貰ったレベルだったミムよ」

 

 マジで本当に頭おかしくなってたからなぁ、前世の最後の方の俺ってば。それこそ介錯して貰えてなかったら、今頃ありとあらゆる生命を殺しまわるだけの化け物になってたかもしれない。

 

「身の丈に合った人生を送るのが、今のミムの目標ミム」

 

 とまぁそんな感じに良い感じにまとめつつ、今度はコケないようにゆっくり歩き始める。宣言通りちゃんと慣れてるな、ヨシ!

 

272:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

うわぁ!? 急にシリアスするな!!

 

273:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

落差で整う♡

やめてね♡

 

274:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

身の丈に合った人生を送るのが目標

なお(ヤチヨに執着されている現状)

 

275:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

やったねスレ主! 原作に関わることが確定してるよ!

 

 

 国歌斉唱、クソが代。

 

「関わり合いになりたくないミムねぇ~~マ~~ジで……ミムはネットミーム擦りながら同接2000人くらいのマイナーゲーやってるゲーマー生活したいんだミムよ」

 

 俺は拗らせたタイプのゲーマーだからな。マイナーPvPゲーを一生擦ってたい。ACとか。Ste〇mでマイナーゲーを掘るのが俺の楽しみなのです。

 

 まぁ、閑話休題(それはともかく)。

 

 苦労しながらもよっこらドッコラー(かくとう)と初期リスから少し歩けば程なくして街中へと入ることが出来た。見渡す限りがネオン風のホログラムが浮かぶ古都京都みたいな街並みってのは、なんと言うかやっぱり新鮮で見ているだけでもかなり楽しい気分になる。

 

 ただまぁ、こうして明らかにメインストリートとも言える場所を歩いていても人っ子一人居ないのは――嫌な予感がして来たなぁ。

 

「……これもしかしなくてもミムの予想当たってる気がして来たミムねぇ~~?」

 

 テンプレになる予定、と月見ヤチヨのあの言葉。人っ子1人居ないこの街。そもそも、ツクヨミの情報自体をインターネット以外で見たことが無い気もする。ここから導き出される結論はたった1つ――

 

「アイツ、完成前のツクヨミにミムを誘い込みやがったミムねぇ……!!」

 

276:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

そんなことある????

 

277:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

まぁ、あそこまで湿度の高いヤチヨならやりかねなくはあるが……

なんで彩葉にじゃなくてスレ主にこんなことするんだ??

 

278:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

いろPはホラ、あるじゃん輪廻

こいつ転生者だから輪廻に居なかったんだろ

 

279:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

つまりスレ主は飛んで火にいる夏の虫って訳か

 

280:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

飛んで火にいる夏のミム

 

 

「いやもうほんと、なんでミムにあんな執着してるミムか……!? ミムはミムミム言ってるだけの一般人ミムよ!! アーウミムヲイジメヌンデ!!」

 

こちらが 人気ライバー月見ヤチヨさんの

仮想空間ツクヨミ スマコントッピングです

うっひょ~~~~~~!

ログイン時 月見ヤチヨに押し倒されて詰められてしまい

大きな声を出したら 月見ヤチヨさんからの誠意で

西洋甲冑をサービスしてもらいました

俺の機嫌次第でこの世界潰す事だって(多分)できるんだぞって事で

ログイ~~~~ン! まずはマップ散策から

コラ~!

これでもかって位スカスカのツクヨミの中には

プレイヤーが1人も居らず 怒りのあまり

クソッタレのゼノを全部殺してしまいました~!

すっかりツクヨミ側も立場を弁え 誠意の専用スキンを貰った所で

お次に 圧倒的存在感のゲーム要素を

啜れない~! 殺すぞ~!

 

 (ゲーム要素が実装されて)ねぇんだよ! はぁーつっかえ、辞めたらこの仕事?

 

「もう本当に解らないミム……どうしてミムにここまで執着するミムか……」

 

 口から魂とか出て来そう。下手すりゃこのまま魂抜けてボヘェするぞボヘェ。(状況が理解不能すぎて)俺はもうダメだと思う。

 

「ンアーーッ!! ストレスがデカ過ぎます!! アリス!! ツクヨミで淫夢ごっこは恥ずかしい事なんだよ!!」

 

281:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

気が狂いすぎてるだろあまりにも

 

282:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

SUSURU改変を作るまでの仕事が早すぎる

 

283:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

(ネタの量に)たまげたなぁ

 

284:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

一人何役やってるんだよマジで

悲しきインターネットミームモンスターがよ

 

285:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

てかログインボーナス無かったのってそう言う事だったのか

そもそもツクヨミが未完成だからログボもクソも無いと

 

 

「ログボとかあるミムね。ソシャゲ色が濃すぎ――」

 

 

 


 

 

 

 パラパラと、ポリゴン片が周囲に舞い落ちる。

 

 不壊オブジェクトとして作られているはずの地面が、振り下ろされた拳を中心に砕け散った。そして今しがた作られた半径30㎝、深さ20㎝程のクレーターの淵で、命の危機(別に危機じゃない)を目の当たりにしたFUSHIは絶句していた。

 

 圧倒的身体スペックと、それに裏付けされた強靭な精神力。そして何より管理人(月見ヤチヨ)による寵愛(権限付与)。それらが不壊オブジェクトの破壊という不可能を可能にした。

 

 もしも彼が不慣れなアーマーを着ていなかったら、そして直撃ないしは至近にこの一撃を受けていれば……残念かな、FUSHIのアバターは哀れバクハツシサン、サヨナラ重点。ミンチよりひでぇ目に合っていたことは間違いない。

 

「む、無茶苦茶だろぉ……!!」

 

 理不尽だ。あまりにも理不尽だ。なにやら悲しげに帰って来たヤチヨを見て、1つあのバカに文句を言ってやろうと実体化した瞬間にこれは理不尽が過ぎる。コイツは8000年前の時と言い、初対面の相手を殺そうとする癖でもあるのか!? ここは1つ文句でも言ってやろう。そう思いFUSHIが震える声(仮想空間のAIなのに)で声を張り上げる。

 

 そんな声が届いているのか届いていないのか。拳を地面に突き立てたままの体勢でフリーズしていたクソボケの瞳が鎧の暗闇越しにFUSHIを射抜き――クソボケが、思考が漏れ出てしまったかのように言葉を吐き出す。

 

「――シスターかぐ、や?」

 

291:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

ha?

 

292:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

?????????????????????????

 

293:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

あ、ありのまま(ry

スレ主がFUSHIを殴り殺そうとしたかと思ったらFUSHIの事をかぐやと呼んだ

なにを言っている(ry

 

294:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

は?????????????????

 

295:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

お前知ってるじゃねぇかよ!! なんでヤチヨの事知らない振りしたんだ!!

吐け!! 吐け!!!!!!!!!

 

296:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

オロロロロロロロロロ!?(混乱)

 

297:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

>>296 お前は吐くな戻せ!!

 

298:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

戻せも吐くでは……?(錯乱)

 

 

 あまりの急展開に阿鼻叫喚地獄絵図ゲロまみれ(約1名)なスレ民。しかしそれ以上に混乱しているのはFUSHIの方だ。

 

 こいつはヤチヨとの記憶がないはずだ。ヤチヨはそう言っていたし、そのことを語るヤチヨの顔は嘘偽りなく悲しげで、寂しげで――だってのに、こっちを殺しかけた事はもうこの際どうでも良いとして、このクソボケはこのウミウシの体を見るだけで当然の様にヤチヨ(かぐや)の名を口にした。

 

「お前、覚えてないんじゃなかったのか……?」

 

 意味が解らない。そう考えているのはFUSHIだけじゃない。クソボケが急に意味の解らない行動をしたのを目の当たりにしたスレ民も、背後に現れたゼノを反射的に殺そうとしたら旧友が居たクソボケも全くもって今この状況の意味が解っていない。

 

「シスターかぐやこそ、お前の居るべきは違う世界のはずだ」

 

 明らかに認識の相違がある。それも致命的な相違がある。

 

「なんで、この世界に――いや、違う。”かぐや”だ。”超かぐや姫”なんだぞここは――シスターかぐや、お前が、かぐや姫……?」

 

 クソボケの脳細胞が混乱から立ち直り、回り始める。自身とかぐやとの出会いから別れまでの7000年を思い出せる限り全て思い出し、推論を組み立てる。

 

 仮にもエリート軍人であったクソボケがここまでの材料を得てしまえば、当然答えまで辿り着くのは簡単だった。

 

「――時間だけじゃ、無かったのか!」

「な、なんなんだよ急に――」

 

 前世の段階で、作戦中の事故で自分はタイムスリップに巻き込まれた。辿り着いたのは現代から49000年前の縄文時代の地球。そこでかぐやと名乗るウミウシに再起動され、7000年間を共に過ごし、最期はかぐやに介錯されたのが前世の終わり。

 

 そして転生し、”超かぐや姫!”の世界にやって来た――そう、今までクソボケは考えていた。

 

「違ったんだ! そうじゃないんだ、世界線移動もその時に行われていた! そうすりゃお前がここにいる辻褄が合う!!」

「そ、そうなのか? とりあえず、お前の中で何かが結論出せたなら良かったよ、うん」

「エウレーカ!! 久しぶりってほどでもないな! 元気してたか!? 俺が死んでから――ざっと100年くらいか? じゃあそっち視点じゃ久しぶりだな!!」

「100年前じゃなくて80年前だ! ……久しぶりには変わりないけどな?」

 

299:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

なにっ

な……なんだぁっ!?(無量空処)

 

300:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

わからん……

 

301:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

今までのスレ主の考え

世界Aでタイムスリップやらなんやらあって死ぬ

↓

世界B(”超かぐや姫!”世界)に転生する

 

恐らく正しい流れ

世界Aでタイムスリップする

↓

世界Bに辿り着き、なんやかんやあって死ぬ

↓

世界Bにそのまま転生する

 

だからあからさまに原作関係なかぐやって名前を知ってても関係無いと割り切ってやがったんだ、このクソボケは

 

302:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

いやまぁ、それはギリしゃーないか……?

 

303:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

てかこれかぐやじゃなくてFUSHIじゃね??

 

304:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

おい待てもしかしてスレ主って俺らが思ってるより原作知らないんじゃ……

 

305:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

確かにウミウシのかぐや知っててヤチヨの正体がわからないのは相当原作知らないぞこいつ!!!!

 

306:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

ん? あれ?

クソボケそういや前世の最期は気が狂って介錯して貰ったとか言ってたよな??

 

こいつもしかしなくてもかぐやに介錯されてね?????????

 

307:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

じゃあお前、ヤチヨに執着される理由も明確じゃん!?

 

308:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

とりあえず皆に代わって言うな?

クソボケがァーー!!

 

 

 相も変わらずなんかスレ民がうるさいなぁと思いながら、今は一旦無視して旧友との再会を喜ぶことにしたクソボケ(クソボケ)。

 

 前の世界じゃ長く持っても300年を超えて生き残った友人なんて数少なかったクソボケにとって、人生の半分近くを共に過ごしたのがウミウシのかぐや。7000年、7000年だ7千世紀だ! そんな途方もない期間を共に歩んだ友人との再会に、喜ばないはずもない。まさにテンション爆上げタイヤGoGoGoで爆上戦隊ブンブンジャー!

 

 問題はそのウミウシはかぐやではなくFUSHIで、お前がマジで怖がってる月見ヤチヨがかぐやな事。普通に1番起こしちゃいけない問題だからヤチヨの致命傷である。

 

「ってそうじゃなくて! そうじゃないんだよ!!」

「えっ、俺の推論が何か間違っていたか?」

「いやその時空が云々は解んないけどもっとこう、根本的な事というか――」

「なに言ってるんだシスターかぐや。あぁ、そういえば声変わりしたか? その声も良いな、くぎゅボイスっぽくて良きだ」

「そんなこと言ってる場合じゃないんだ~~!!」

 

 両手で持ち上げられ振り回されながらも、必死に言葉を紡ぐFUSHI。しかし残念かな、色々と手遅れになってしまった。

 

「え……? は……? かぐ、や……?」

 

 間の抜けた、震え声。ただ困惑し、唖然とした表情の月見ヤチヨが、立ち尽くしていた。

 

「げぇっ!? 月見ヤチヨ!!」

「話を聞kもごごご……!?」

 

 自身を1週間も監禁していた相手の登場に、咄嗟に両手で包むようにしてFUSHIを庇うクソボケ。そんな光景を見て無事でいられるほどヤチヨの脳は強くない。

 

 どうして? なんで? そこはずっと私の場所だったはず。なんで? 私は彼の敵? 敵じゃないよ? 違うよ? 覚えてないんじゃないの? どうしてFUSHIを? どうして――

 

「FUSHI、詳しく……説明して? 今、ヤッチョは冷静さを欠こうとしてるよ?」

 

 ヤチヨ、キレた――!

 

「なんだぁ、テメェ、シスターかぐやに手を出そうってなら――」

「もごごごご」

 

309:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

違う違うそうじゃない!!

 

310:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

クッソこんのクソボケ!! スレ見ろ!!

 

311:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

あーあ……あーあー!! マズいマズい!

誰かこのクソボケを止めろ!!

 

312:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

自分行けます(転生ウルトラマン)

 

313:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

光の巨人は星救ってろボケ!!

 

 

 話を聞いて貰えないスレ民は阿鼻叫喚。両手で包まれてるせいでどう足掻いても何も言えないFUSHIも阿鼻叫喚。NTRで破壊されたヤチヨの脳も阿鼻叫喚。

 

 なんだねこれ、地獄かね?

 

 なお唯一クソボケは旧友との久々の再会で内心ニッコニコである。マジで1回死ねよコイツ。死んでたわ、2回。

 

「――そっか、そう、だよね」

 

 しばらくの睨み合いの末、ふとヤチヨが諦観の念を漂わせながら口を開く。明らかな相手の戦意喪失にクソボケの両手が緩む。なおこれは決して油断したのではなく、今のうちに殴り殺してしまおうとしているが故の緩みである。頭暗黒遠未来がよ……!

 

 しかし、その隙を見逃さないのがFUSHI。目一杯の声を張り上げる。

 

「ちがーう!!!! ヤチヨがかぐやなんだよクソボケェエエエ!!」

 

 クソボケの動きが止まる。予想外の情報にkusoboke.exeは応答していません状態になってしまったのだ。こういう時って一旦再起動するかどうか悩むよね、まぁ人間は再起動できないから待つしかないのだが。

 

「……へ?」

 

 しばらくして、ようやく動き始めた脳の困惑そのままに間の抜けた声を出すクソボケ。ぴょんッと脱出しヤチヨの方に飛び乗り「気付いてなかっただけなんだって」と全力でヤチヨを慰め始めるFUSHI。脳ミソズタボロで死にかけのヤチヨ。

 

 地獄の空間、再びである。

 

314:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

なんだねこれ、地獄かね?

 

315:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

地獄だろ

 

316:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

クソボケがよ

 

317:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

マジでクソボケ

一回死んだほうが良い

 

318:名無しの転生人(てんせいんちゅ)

死んでこれなんだよなぁ……

でもまぁ、うん。スレ主原作全然知らないのに情報なしでヤチヨ=かぐやを当てるのはむちゃがあるのも事実だと俺は思うワケ

声も違えば見た目も違うからさ

 

 

 スレ民の声が右から左へと流れて行く。ようやく自分のやらかしを実感し始めたクソボケは恐る恐る正座し、未だにハイライトの無い目で立ち尽くしているヤチヨに向き合う。

 

「死ぬので許してくれませんか?」

 

 その一言は、地雷であった。地雷も地雷の地雷冥土The World Is Mine(コスト6 パワー9000)であった。

 

「ッダメ!!」

 

 立ち尽くしていたヤチヨが叫ぶ。明らかな恐怖の感情。かつての記憶を無理に呼び起こされたが故のその表情。

 

 アイデア、説得、言いくるめファンブルをここ1番で引くのが流石クソボケ。お前ハッピーエンドを望む女の子に1度だけじゃなく2度までもコレはやってる事ノンデリってレベルじゃねぇぞ。

 

319:>>318

ごめん、これは擁護できないわ

 

 

 スレ民もそうだそうだと言っています。

 

「じゃあどうすれば良いんだミムよぉ……ワ、ワァ……」

 

 泣くなクソボケ! 感情抜きにして語れば核心的な情報の無かったお前の非はギリギリ4割くらいだが、感情込みならミムミム言ってるお前が9割悪いぞ!!




クソボケ:出身世界があからさますぎるバカ。死をあまりにも軽く捉え過ぎている。何気にエリート寄りなので情報さえ揃えばこの通り結構頭が回る。好きなデッキは我我我ガイアール。

月見ヤチヨ:割と非がデカいけどそれ以上にダメージ食らってるかわいそうな子。NTRで脳を焼かれた。この後本編で過去の自分相手にNTRを食らうのが確定してる。好きなデッキはJイレブン型サイバー(みんなと戦えて良かった)。

地雷冥土The World Is Mine:コスト6(闇/自然) デーモン・コマンド/アウトレイジ
・リベンジ・チャンス:各ターンの終わりに、相手の、コスト9以上またはパワー15000以上のクリーチャーがあれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
・ブロッカー 
・W・ブレイカー
・このクリーチャーがタップした時、相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。その後、その選んだクリーチャー以下のコストの、進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地から出してもよい。

お気に入り2500件記念ということにしておく番外編のアンケート

  • 話の間の補間短編集
  • ヤチヨを甘やかす万夜の話
  • ミム太郎の配信短編集
  • ヤチヨが万夜にアピールする話
  • 万夜の過去をヤチヨが聞く話
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