ミ~ムミムミム! ミムは全身ネットミーム人間ミムよぉ!!   作:ヤチヨ 幸せ なれる 質問

8 / 8
サンシャイン水族館のコラボグッズ沢山買っちゃった……!!

沢山の感想と日間4位ありがとうございます!

心の底からの感謝を



8/31追記――なぜか編集前を投稿してしまったので再投稿です。皆はちゃんと寝ようね(n敗)!!


チーズバターは万能調味料だと思うんだよな。肉につけても野菜につけても美味しいとか最強だよ

「ふぅ、番組も終わったし、スレへの視界共有も切った。んじゃまぁ、あとの時間はもう仕事するか……」

 

 いやぁ、疲れた疲れた。

 

 ツクヨミ内に存在する俺の個人空間で転がりながら、一息つく。やっぱり誰かと配信するのは疲れるね……1人で配信してる方が俺は合ってる。

 

 それにしたって疲れた。スレ民共はうるせぇし、コメント欄にはたまに気に食わない奴がいるし。それに比べてオタ公ちゃんは立派やね。自分のするべき仕事をようやっとる(善院直哉)。

 

「ヤチヨと言いオタ公と言い、この世界には頑張る女が多いなぁ……流石、百合作品」

 

 素晴らしきかな、この世界。ヤチヨ曰く「イロハもすごいんだよ!」とのことなので本当にこの世界の女のマトモな有能比率はヤバいと思う。

 

 それに比べて俺の前世は……いや、考えるのやめよ。女運が悪かったのか、関わる女がだいたいカス女か有能なカス女だったんだよなぁ……しかもほぼ敵。

 

 こっちは良いね、ゼノも居なきゃ異端も居ない。泣いて喜んじゃうよ俺は。

 

 と、そんな素晴らしき世界に感謝感激感涙しつつも、悲しい事に今世でもすっかり社畜になってしまった俺。泣く泣く仕事のためにリアルへ戻るため、UIを操作しログアウトボタンを――

 

「ヤチ!」

「うおっ」

 

 ログアウトしようと操作していたUIを貫通して、ヤチヨの分身体? であるミニヤチヨが現れた。

 

 急に出てくるとビックリするだろ~~? うおっ、すっげぇほっぺぷにぷに、感触ねぇけどなんかぷにぷにを感じる気がする。

 

「ヤチ!」

「どうしたミムか、ミニヤチヨ。ミムに何か用ミム?」

 

 ミニヤチヨの頭を撫でつつ、目線を合わせる。ウミウシの頃を思い出してなんとなく懐かしい気分になるんだよな、ミニヤチヨ見てると。欲を言えば米粒くらいの大きさになったら完全にウミウシ時代のサイズ感になると思う。

 

 あと単純にこういうSDキャラが結構好きなのもあって、ミニヤチヨ相手の俺はヤチヨを相手にしている時よりさらに甘くなる。甘さ500倍ミム太郎さんだぜ! ……だって可愛いから仕方が無いだろ!

 

「ヤチヤチ~」

 

 うーん、何言ってんだコイツ。可愛いけどちょっと何言ってるかわからない。ま、一旦ツクヨミからログアウトしてARモードで仕事しながら話聞けば問題無――

 


管理者権限によりログアウトは制限されています

詳しくは管理者までお問い合わせください


 

「――は?」

「ヤッチヤチニシテヤンヨ!」

「うおっ!?」

 

 なにっなんだぁっ!? ログアウト出来ねぇと思ったら急に視界が真っ暗になった!? んだこれバグか!? またバグ取りですか!?!?!?!? ヤダあああああああああ!?!?!?

 

 ……あぁ、いやこれミニヤチヨが顔面に張り付いてるだけだな、すっげぇヤチヤチ鳴いてるのが聞こえる。感触ないから気付けんかった。

 

 ったく、急に張り付いて来やがって……どこのフェイスハガーだっての。エイリアンでも見て影響されたのか? 割とすぐに影響されるからなヤチヨのヤツ。

 

「ヤチ!」「ホカクヤチ~」「レンコウスルヤチ~!」

「アーウ!」

 

 ……おい待てすごい嫌な予感する。すごい嫌な予感がする!! 本当になんか嫌な予感がする!!

 

 周囲に急激に増え始めた気配、そして多数のミニヤチヨの声。そして自由を無くしてゆく俺の体――感触が無いから分かり辛いけどこれ多分全身ミニヤチヨ団子になってるな……?

 

 つまりはこういう事だ――

 

「チャンチャカチャンチャンチャチャンチャチャンチャン ログアウトしたと思ったら ミニヤチヨに囲まれました~チクショオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」

「ミムミム~」「ホカクダ~~」

「うわぁっ!? 何をするぅ!?」

「ウンパン~!」「シュッカヨ~」「ソンナ~」

 

 

 


 

 

 

 顔に張り付いているミニヤチヨが剝がされると、すっごい笑顔のヤチヨの顔が目の前にあった。すっげ、目の前真っ暗の方が良かったかもしれん。

 

「超☆熱血ミム太郎さ~ん?」

「クッソ! 横暴ミム! 部下虐待ミム! パワハラミム!! HA☆NA☆SE☆!」

「訴えを棄却しま~す」

 

 ミニヤチヨ団子になってしまった俺。配信に強制登板である。ヤチヨさんっていつもそうですよね! 俺の事なんだと思ってるんですか!?

 

 

:残当なんだよね……

:先行体験会無許可でやった方が悪いだろ

:親の顔より見た説教光景

:ミニヤチヨによる強制連行ホンマ草

:パニックホラーみたいな群がられ方してる……

:これがツクヨミで最もヤチヨとコラボしたライバーの姿ですか

:説 教 コ ラ ボ 配 信

 

 

 クッソ民意が向こうにある……! やっぱり見た目か!? 俺が美少女だったら味方して貰えるのか!?(して貰えない)

 

 一旦状況確認のためにと周囲を見渡す。場所は……ヤチヨがいつも配信している(らしい)和室で間違いなさそう? なんか裁判所みたいなセット置いてあるけど。

 

 ちなみに浮かぶコメント欄に表示される意見は概ねヤチヨ側だ。裁判官が買収されてませんか?

 

 本当に有罪ありきの裁判って良くないと俺は思うワケ。このやり口ほぼ前の世界の異端審問庁だぞ? あっちは裁判無しで有罪だったけど。

 

「こんな! こんなん拉致ミムよこりゃ!」

「ミムミムがやらかさなかったらこうはなってないんだけどね??」

「我が行動に一点の曇り無し、全てが正義――「ミムミム~?」あっ、すいません黙ります」

 

 

:ひぇっ

:ヤッチョバチ切れで草

:こんな切れてるのいつぶり?

:公式大会で対戦相手の女の子泣かした時以来じゃない?

:ツクヨミ鯖落ちさせた時以来だろ

怖いヤッチョも良いよね…… 50,000ふじゅ~

 

 

 あぶねぇ、今の殺る目だった完全に。漆黒の意思に染まり切った目だった……!?

 

 もう大人しくミニヤチヨに囲まれてお説教されるしかないのか俺は。早くログアウトして仕事したかったのに。

 

「という訳で、今日のお説教の内容は――当然、分かってるよね?」

 

 お説教の内容……どれだろ。先行体験は多分怒られるとして他のも多分含まれてるよな? 配信への強制登板お説教の時ってだいたい5個くらい複合でお説教されるし。えっとまだバレてなくて、気付かれてそうな最近のやらかし――

 

「……ヤチヨのアンチの家を特定したこと? 第56システム防御ウォールにミムが遊ぶ用のバックドアが仕掛けられてる事もあるミムな。あと2週間くらいマトモに寝てないしまたヤチヨのグッズ大量に買って金欠になったし飯も食ってない……ヤチヨの配信も結局見てないな」

 

 あと他にあるもので言えば歪みがある前提の理論構築を行った後の実証実験で死にかけたことくらいか?

 

 結論としてこの世界には歪みが存在しないことが分かって満足しました。良かった、暗黒遠未来には辿り着かないんだね、この世界線は。

 

 他にもいくつも思いつくのはあるが、一旦この辺でヤチヨの方の様子を窺う。

 

 ……ヤチヨの表情が笑顔で固まっている。これもしかしなくても俺やらかしたかパターン?

 

「うわぁ~☆知らない余罪が沢山でヤッチョAIなのにストレスで吐いちゃいそ~~……何やってるの????

「ミムの趣味と実益を兼ねた労働……かな☆」

「そこに趣味は必要無いよね??」

「ミ~ムミムミム! ヤチヨが困ってるの面白いから必要ミム」

「うわっ、これが感情……これが、殺意……?」

「お、AIに感情を目覚めさせた。ミムの偉業に数えて欲しいミムね」

 

 あっ、ちょっと軽口叩きすぎたなこれ。ミニヤチヨが何匹か動脈に噛み付いて来てるわ。甲冑に潜り込みながら「ケイドウミャク~」じゃねぇんだよな。殺しに来るな、反射で殺しそうになっちゃうから。

 

 ……ミニヤチヨって可愛い見た目してるからギリギリ許せるけど、やってること完全にリッパーなんだよなぁ。

 

 火炎放射器持ってきていいか? ちょっと焼き払うだけだからさ。

 

 

:これはアンチが多い男

:ミムミムとなんかやってる時のヤチヨって楽しそうだよな

:yachi8000を引き出せる唯一の存在ってそれ言われてるから

:なんなんコイツ

:お、初心者か? 肩の力抜けよ

:ツクヨミユーザーならコイツの存在は避けては通れないからな……

:ミムミムのお陰で俺達は安心してツクヨミを遊べてるのを忘れてはいけない

:それはそれとしてカスではあるけどな(チーズバター事件被害者)

 

 

「ミムに、ミムに情状酌量の余地はないミムか……!?」

「FUSHI裁判長~?」

「そんなの無いに決まってるだろ!」

「ナイヨ! ナイナイ!」

 

 満場一致でありませんかそうですか。もうダメだよ、ヤチヨもFUSHIもミニヤチヨもすっげぇ笑顔が怖いわ。悪ィ、俺死んだ!

 

「っと、ここでヤッチョ痛恨のミス! 神々の皆に()()()()がやらかしたこと言ってなかったや」

「お口が悪いミムよヤチヨ」

 

 

:お前のせいなんだよな

:ミムが居なきゃこんな口悪くない定期

:口の悪いヤッチョ良いよね……

:てかこいつ怒られてる理由まだ出てなかったのかよ

:先行プレイを無許可でやったからじゃないの?

 

 

「先行体験だけならまぁ、ヤッチョもちょっと怒るだけで済ましますとも。問題はミムミムが正式リリースを先行体験と言い張ってる事かな」

「だって先行体験機能ミムもヤチヨも作ってなかったミムからね」

 

 作ってねぇ機能使える訳無いもんな! ガハハ!

 

 ……やっべ、ヤチヨの目に光が戻らない。これは説教1時間コースかな……脳ミソ半分寝かせながら聞くか。

 

 

:は?

:草

:そりゃバチギレされるわ

:マジで? と思ったらKASSENのver1.0で草

:おい今もプレイできるじゃねぇか正式版!?

:これは怒られて当然か……

:ガチやらかしで草

:この反省してない顔よ

:草草の草

 

 

「良いだろ! ほぼミムが作ったんだぞKASSEN!!」

「それが通らないのが雇用関係だよ??」

「やりがい搾取ミム! 悪しきブラックAI! クソ上司!!」

「クソ部下に言われたくないかな! はい、正座!!」

 

 ヤチヨの号令で正座させられる。管理者権限フル活用で説教するじゃん……?

 

 あ、正座させられてもミニヤチヨ達は据え置きなのね、お膝の上に乗っかってる子が満足気で可愛いと思いました(小並感)。

 

 

 


 

 

 

 長い長い説教配信が終わった。結局俺は最後までミニヤチヨに拘束されたまま正座させられてたし、今も正座させられている。おかしいなVRのはずなのになんか足が痺れてきた気がする。

 

「という訳で、今回の償いについて発表します」

「お前3時間説教した上に償いまで要求するミムか??」

「管理人に逆らうつもり? ヤチヨがやれって言ったらやるの、OK?」

 

 クッソこの横暴我儘ゼノ女め……!!

 

 どうせ俺なんてお前の頼み事を何もなくたって聞いちゃうチョロい生き物なのに、どうしてわざわざ償いなんて断り辛い文句付きでお願いして来るんだよ……!

 

 これ絶対普段の俺なら面倒くさいって断るオネダリが来る奴だろ俺知ってる! 普段も結局面倒くさくても負けて受けてるからやっぱり償いの文言は要らない気がするけどな!!

 

「それじゃ、万夜にはここに行ってもらいます」

 

 そう言って手渡されたのは――ちょっとごめんミニヤチヨ、手渡されたいから離れてくれない? あ、ダメ。代わりに持ってくれるの? ありがとうね……パンフレット? 都立武蔵川高等学校……高等学校?? 高校のパンフ??

 

「え…………え? 高校? 俺に? 行けと?」

「うん、当然現役でね」

 

 いやごめん、本当に理解できない。多分今第三者視点で見たら、真面目な表情なヤチヨとマヌケ面の俺でスゲェ面白い事になってると思う。

 

「……ごめん、なんで?」

「一言で言うなら、念の為……かな」

「なるほどな、なるほどなるほど……え、ヤダ」

 

 お前の目的考えたら十中八九その高校イロハって奴が通ってる学校だろ!? やだ! これ以上原作に関わるムーブしたくない!! 絶対嫌だ!!

 

 断固拒――おい待て、お前なんで髪解いた。ちょっと待って怖いまた暗黒の瞳になってるよお前それで髪解いてる状態で距離を詰めてくんな怖い怖い怖い!!??

 

 しかしいくら恐れおののいても、ミニヤチヨ達に拘束されている俺は動けない。結局、正座している俺の目の前にヤチヨが来た。解けた髪がするりと頬を滑り落ち、俺の膝にかかる。どうするんだよ膝上のミニヤチヨちゃんが困ってるじゃないか!!

 

「……そっか、それじゃあ万夜は私が彩葉に会えなくても良いんだ」

 

 悲しげに伏せられた瞳に涙が浮かぶ。

 

「いや、そういう事を言ってるんじゃ――」

「8000年も頑張ったのに、私は報われなくて良いと思ってるんだ。私にかけた迷惑への償いもする気ないんだ」

 

 ポタリと、涙が落ちた。悲しげに、ただ悲しげに泣くヤチヨ。

 

「ぐぅ……!!」

 

 クッソ面倒くさい彼女みたいな詰め方して来やがって……!

 

「あーもう!! わかったよわかった!! 行くよ!!」

本当!? 感謝! 感激! 雨アラモード!」

 

 クッソ、こいつ本当に嬉しそうにしやがってさっきまで泣いてたくせによ!

 

 悔しいけどやってることに反して顔はやっぱり可愛いんだよなぁホントに……!! だからウソ泣きでも泣かれると弱いんだけど。

 

 2万年モノの童貞がさ、この可愛さの子に泣かれながら詰められて断れる訳が無いってハッキリわかんだね。

 

「はぁ……そうだよ、行けばいいんだろ……」

 

 ……どう考えたって、俺みたいな奴が高校には行かない方が良い。原作に関わるのもやめた方が良い。

 

 そもそもが俺はこの世界じゃ化け物でしかない。元の世界で何をしてようが、結局こっちの世界じゃ突然ポップした異常存在Bでしかない。

 

 間違いなく馴染めない。

 

 ……でもさぁ、承諾しちゃったんだよなぁ! もうとことんチョロいじゃん俺。いや、俺はチョロくないが????

 

 あーもう! 絶対ロクな目に合わないんだろうな、高校生活なんてさ!

 

 なんてったって俺は本質的には陰キャオタクだ。そして体は化け物! うーんどう考えたって馴染める要素が皆無だ。

 

 こりゃマジで辛い思い出が増えるぞ~と半ば絶望しながら、まさに小躍りって感じで喜んでいるヤチヨの方にふと目を向ける。

 

「あっめあっらもーどぉ~~」

 

 ……まぁ、ヤチヨが笑ってるし、良いか。許せる! あの子は8000年頑張ってんだ、たかが高校時代の3年! 何とでもなるだろガハハ!!

 

 だから、良いよ。お前は頑張ってんだから、お前の兄貴分も頑張ってやるからさ。

 

「ふふふっ……本当にありがとう、万夜」

「応よ! まぁ、その感謝ついでにそろそろ開放してもらえると助かるなぁ、なんて――」

「そうだね! じゃ、ログアウトさせてあげるから今日の分の仕事――追加しておいたから、頑張ってね~?」

「クソミム」

 

 やっぱ良くねぇや許せねぇその顔殴らせろ1発で良いから!! 1発で殺してやるから!!




月見万夜(ミムミム)(超☆熱血ミム太郎):バレてないやらかしはいくらでも出てくる。管理人としては加点式なら満点で、減点式なら裁判省略で死刑くらいの評価。PvPゲームのバランス調整が異様に上手い。

月見ヤチヨ:AIなのにストレスで胃に穴が開きそうになることがある(2つの原因で)。万夜が自分のこと大好きなのに配信見に来ないのを絶妙に気にしてる。脳ミソこんがりウェルダン美少女。PvPゲームのバランス調整がクソ下手クソ(偏見)。

チーズバター事件:万夜がツクヨミに嗅覚を追加しようとして、ミスった。その結果致死量のチーズバターの匂いを脳に叩き込まれたプレイヤーが続出した事件。
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