遊戯王DMT―転生したら城之内だった件― 作:Laginera
子供の頃、カードゲームをして初めて思った。
カードゲーム程、理不尽で格差のあるクソゲーは無いと。
子供より金のある大人がカートンでカードを買い締めて、より強いカードで勝つ為に組んだデッキが勝つ。これはどのカードゲームでも共通する。
もしこの世界に公平で戦えるカードあるとすれば「トランプ」くらいじゃないだろうか。
カードゲームに興味がなかった男は不幸にもカードを運んでいたトラックに追突され死亡。
そして別の世界に転生した。
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汚物に酒とヤニカスが混ざったようなにおい、ギリギリ人間の生活ラインを保った悪質な環境の集合アパートルーム。
鏡に映るのは、なけなしの金で染めている特徴的な髪と、リアルフェイトが得意そうな高校生の肉体である。
城之内「もしかして…、オレ城之内になったのか・・・・!?」
王様・社長・凡骨と初代遊戯王を支えた3人のキャラの1人であり、ネット上ではネタバレ次回予告で何度もいじられるおもちゃにされている。だが作中では体を張ってカードなんかに命を懸けるデュエリスト達と張り合う情の熱い一面があるので人気キャラである。
城之内「どうして…よりによって城之内に…! オレそんなに遊戯王好きなわけじゃないのによお…!」
生前カードゲームをやっていたのはほんのわずかであり、友人と少し遊んだことがあるくらいだった。漫画は読んでいたのである程度知識はある。(呼んだ理由は巨乳キャラが多いと友人に言われたから)
しかも城之内はカードゲームを題材とする作品のキャラクターでありながらゲームが不得意と言う弱点もある。鉄板アイスホッケーや、ストリートファイトの有ったころはまだ活躍していたが、王国編から不得意なジャンルで戦わないといけない上にイカサマもしてくるような連中相手に不憫な扱いをさせられている。
『ルールを守って楽しくデュエル!』どころか『デュエルはいったもん勝ちだ!』な世界観の遊戯王世界で良く生き残れたと言わざるを得ないほどだ。
カード資産も、テクニックも全て足りない中度胸と運とカードコンボで何とか戦ってきたとしか言わざるを得ない。
そもそも主人公の遊戯(アテム)はカードゲーム屋だから簡単にカードを入手できるし、海馬は会社の金で好きなほどカードを買える。
城之内は父親の借金を返済しながら生活費を稼いでカツカツの生活をしているのでそもそも「何これ―?」と言われてもデッキを揃えれただけで御の字である。
校則破ってバイトしている杏子より凄い。
城之内「まてよ…もしこのまま話が進んだら」
脳裏にあの迷シーンが浮かぶ。
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闇マリク『ラーよ! 城之内の魂を焼き尽くせ! ゴッドフェニックス!!』
城之内『イワアアアアアアアアアアアアアアーク!!』
杏子『次回城之内死す☆』
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城之内「じょ、冗談じゃねえ! このままだとマジで城之内死す迎えるじゃねーか!! 一度死んだのにまた死ぬなんて嫌だ…!!」ゾクリ
原作の城之内のしぶとさがオレにあるとは限らない。それどころかただの人間の魂である転生者の自分は本当にゴッドフェニックスを受けて死んでしまうのではないか…!
城之内「死にたくねえ…! 死にたくねえよおお!」ポロポロ
事故死した時に味わった自分の全てが消えていく感覚…。あれが死の感覚だとしたら絶対に2度と味わいたくない。
城之内「…乗り越えてやる。オレは絶対に生き残ってやるぞ!!」
これは転生者が〈城之内死す〉を超えるための物語。
転生者は原作を読んでます。
後MAD動画も少し観ている設定。
生前は会社員だった。